外伝
外伝とは、伝記における本筋から外れた補助的な部分、転じて物語作品における派生作品の系統の一つ。
概要
本来は伝記における本筋部分の不足を補うための記録や注釈を示す言葉であり、ここから転じて主要部分以外の焦点を当てた記録や物語を指すようになった。
コンピュータゲームにおいては、ナンバリングタイトルは本編、そうでないものは外伝と区別されるのが一般的となっている。
種類
- サイドストーリー
- 本編に沿った別視点の物語。
- 番外編
- 本編に沿ってはいるが、展開や結末は直接関係しない独立した作品。
- 前日談・後日談
- 前者は本編開始以前、後者は本編終了後を描いた作品。
- 後者は続編とも立ち位置が重複するが、概ね本編ほどのボリュームを持たない場合に用いられる。
- スピンオフ
- 本編主人公とは異なるキャラクターを主人公に据えた作品。
- シェアード・ワールド
- 同じ世界観や設定を用いた作品群。ガンダムシリーズなどが代表例。
スパロボに参戦した外伝作品
ガンダムシリーズ
- MSV
- ガンダムシリーズにおけるモビルスーツの派生企画。
- SDガンダム外伝、SDガンダム外伝 円卓の騎士、SDガンダム外伝 聖機兵物語
- SDガンダムシリーズにおいて、騎士を取り扱ったファンタジー作品。
- ガンダム・センチネル
- 『機動戦士Ζガンダム』と『機動戦士ガンダムΖΖ』の間に位置する時系列を持つ。
- 機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争、機動戦士ガンダム 第08MS小隊
- 一年戦争を別の視点から描いた作品。
- 機動戦士ガンダム0083 スターダストメモリー
- 『機動戦士ガンダム』と『機動戦士Ζガンダム』の間に位置する時系列を持つ。
- 機動戦士ガンダムF90
- 『機動戦士ガンダムF91』の前史と呼べる作品。
- 機動戦士クロスボーン・ガンダム スカルハート
- 『機動戦士クロスボーン・ガンダム』の番外編並びに『機動戦士クロスボーン・ガンダム 鋼鉄の7人』との間に位置する時系列を持つ。また、ウモン・サモンを主人公にしたスピンオフも収録されている。
- 機動戦士ガンダムSEED ASTRAY、機動戦士ガンダムSEED X ASTRAY
- 『機動戦士ガンダムSEED』の時系列に連なる外伝作品。
その他の作品
- 機甲猟兵メロウリンク
- ボトムズシリーズの外伝作品。
- コードギアス 双貌のオズ、コードギアス 亡国のアキト
- コードギアスシリーズの外伝作品。
- 無尽合体キサラギ
- アニメ版『アイドルマスター』の劇中劇であり、ある意味で外伝作品。
スパロボシリーズにおける外伝作品
- スーパーロボット大戦EX、スーパーロボット大戦外伝 魔装機神 THE LORD OF ELEMENTAL
- 旧シリーズにおける外伝作品。異世界ラ・ギアスを舞台とするなど、オリジナル色が強い。
- スーパーロボット大戦α外伝
- αシリーズにおける外伝作品。『スーパーロボット大戦α』の後日談で、荒廃した未来世界が舞台。
- スーパーロボット大戦OG外伝
- OGシリーズにおける外伝作品。
- 無限のフロンティアシリーズ、魔装機神シリーズ(2010年以降)
- これらの作品群はタイトルに「OGサーガ」と冠されており、共にOGシリーズ本編に対する外伝作品という位置づけにある。
- スーパーロボット大戦Z スペシャルディスク
- 収録コンテンツの一つ「エクストラステージ」が本編ストーリーにおける外伝集といえる。
- 第3次スーパーロボット大戦Z 連獄篇
- Zシリーズにおける外伝作品。『第3次スーパーロボット大戦Z 時獄篇』の裏側を描く。
- スーパーロボット大戦X-Ω
- イベントシナリオがソリスを描いたものが本編シナリオから見たサイドストーリーに当たり、それ以外は本編から切り離された番外編となっている。
余談
- 外伝作品が人気を博した結果、本編よりもそちらの方が有名になってしまったというケースも多い。
- 中には元々の作品との関係が断ち切られているものも見受けられている。
- ガンダムシリーズにおいては若干定義が曖昧であり、映像化されていない作品は正史ではないともされている。
- ただし、製作者側は「正史か外伝か」の線引きを厳密に設定している訳ではなく、「正史として組み込み可能だが、作者の作家性を尊重して半外伝扱い」というスタンスで作られた映像作品もある[1]。
- なお、本項目において取り扱ったシリーズ作品はテレビ放送・劇場公開された作品を「本編」として取り扱い、「作品の初出がテレビ放送送・劇場公開前提ではないもの、テレビ放送用に再編集されていないもの」としている。