ギルター・ベローネ

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ギルター・ベローネ

サイデリアルの特殊部隊「アンタレス」の小隊長。劇的な展開を好み、うぬぼれが強く傲慢な性格で部下からの信頼は無いに等しく、その為かサイデリアルでは「上司にしたくない男ナンバー1」という不名誉な称号がある。

「知将」を自称して様々な策を弄するが、基本的に相手を最悪の状況に陥れることばかり考え、劣勢になった際のリカバリーを全く考慮しておらず、過去の失敗から学ぶこともしようとしない。そのためいずれの場合も詰めが甘く、とっさの対応力はない。また、有利な状況になると自分の実力を鼻にかけてひけらかす悪癖があり、それが元で失敗する事も多い。

そもそもギルターの建てる策はせいぜい相手を非常に不快な気持ちにさせる事くらいで、何度もそれでZ-BLUEに挑むも、いずれも怒りを必要以上に買うだけで本気になった彼らに力や言葉で徹底的に叩きのめされて失敗する結果に終わっている。当然、ゼロスメラギ達の立案した作戦には全く対抗できず、それ以前に誰が見ても解る様な芝居や陽動作戦にも簡単に引っ掛かるなど、この様に「知将」を自称するのも滑稽な程で、敵味方双方から「自分が賢いと思っている馬鹿」と評されてしまっている

簡潔に言ってしまうと、「人間は全て自分と同じような思考であり、かつ自分がその中でも飛び抜けて優秀と思っている」というのが彼の気質。そのため、自分の枠に当てはめて考え、失敗した場合を考えない。

最終的には度重なる失態からバルビエルが放った「怨嗟の魔蠍」のスフィア・アクトによって精神を破壊されて、憎しみのみで戦う狂戦士と化してZ-BLUEに襲い掛かるが結局は敗北。撃墜直後に正気を取り戻すが逆にそれが災いし、死への恐怖を叫びながら爆発に呑みこまれ、そのまま戦死した。

名前の由来はさそり座カッパ星「ギルタブ」と思われる。

登場作品と役柄

Zシリーズ

第3次スーパーロボット大戦Z連獄篇
第2話で顔見世したあと第3話から本格的に登場。機体は頑強なのだが本人の能力がついて来ず、特にアドヴェントにはほとんど歯が立たない。
第3次スーパーロボット大戦Z天獄篇
序盤の翠の地球ルート第6話で登場。平井氏の小物全開の演技は必見もの。

パイロットステータス設定の傾向

能力値

一般兵の「鬼宿」と同レベルという弱さ。おまけに立場上は部下であるはずのアンタレスには全ての面で上を行かれているあたり、この男の器がうかがい知れる。「怨嗟の魔蠍」で暴走した後は格闘・射撃が上がるが、反面回避・防御が大幅ダウンして余計に弱くなる。

精神コマンド

特殊技能(特殊スキル)

通常時
指揮官L2、闘争心戦意高揚底力L6、地形利用カウンターL6
一応指揮官を持つあたり、この男よりはマシ。旺盛な自己顕示欲の象徴か闘争心と戦意高揚も併せ持つ。
暴走時
気力+ボーナス闘争心戦意高揚底力L6、地形利用カウンターL6、精神耐性気力限界突破
憎しみを爆発させた影響か指揮官を無くし気力関係が補強されているものの、精神耐性が追加された以外防御面は変わっていないので回避・防御のダウンを補えていない。
しかし、怨嗟の魔蠍の力で暴走しているはずなのに何故、精神耐性が追加されたのかは謎。あるいは完全に壊れて精神が変わらなくなってしまった、ということか?

固有エースボーナス

自分よりレベルの低い相手への与ダメージ1.5倍
カン・ユーリントと同じボーナス。このボーナスは小物の証なのだろうか。

人間関係

バルビエル・ザ・ニードル
内心、彼に対する強い憎しみを持っていた。
バルビエル自身は彼から憎悪を励起するためにあえてサルディアスの下に置いていたに過ぎず、バルビエルからは敵の策に嵌ってばかりいる様を「救いようのない馬鹿」と評されていた。
2桁に迫る回数の失敗を重ねているにもかかわらずアンタレスに落とされなかったのも、この辺りが理由と思われる。
サルディアス・アクス
副長。彼からは「ギルターさん」と呼ばれているが、明らかに小馬鹿にしている。
連獄篇では内偵行動中の彼を本気で殺そうとし、「真面目に働かないとその事を思い出す」という旨の脅迫をされた。
インセクト
翠の地球に生息する昆虫をベースに生み出した人造兵士。主にギルターの手駒として使われることが多い。
ランド・トラビス
連獄篇ではザ・クラッシャー呼ばわりし続けて勝手にピンチに陥っていた。

版権作品との人間関係

ガロード・ラン
レド
ゼロ
彼に自身の策を尽く見破られ、詰めの甘さを嘲笑されている。
ピニオン
彼からキノコ野郎呼ばわりされる。

名(迷)台詞

戦闘台詞

「私を馬鹿にするな! 私はギルターなんだぞ!」
暴走時の被弾台詞。どこかの富野節のようなセリフ。本人の小物ぶりもあって死亡フラグにしか聞こえない。
「私は…!ギルター・ベローネだぁぁぁぁっ!!」
決着シナリオで撃墜されたときのセリフ。最後までなお自己主張し続けた。

会話

「黙れ!このシャウラス・リーダーに乗った以上、今までの私だと思うなよ!」
「う、うそ…やだ…」
第3次Z天獄篇第14話。ネオ・アルカトラズでFIRE BOMBER(偽)のライブを陽動としたZ-BLUEの救出作戦を看破、潜入部隊を発見…したまではよかったものの、彼らが生身でも高レベルの戦闘力を持っている事を知らなかったのが仇となり、配下のインセクト兵やバイオロイド兵がキリコのアーマーマグナムで撃ち倒され、タケル衝撃波で吹き飛ばされ、エレメント達にはボコボコにされ…と白兵戦で圧倒された挙げ句、本人はとてもイイ笑顔の甲児竜馬に凄まれ、思わずこの台詞を漏らす。何やら無駄に乙女くさい。
「ば、馬鹿な!? そんな人間がいるはずがない!」
残されの海ルート第29話「深遠よりの目覚め」にて、ガルガンティア船団に「サソリの毒」を放った……まではよかったが、そもそも「憎む」という感情に縁遠いガルガンティアの人々には多少の苛立ちを覚えさせる程度で全く効果がなかった為、彼の最後の作戦は出だしからいきなり失敗に終わるのだった。
なお、反対ルートの第28話「闇の兄、光の弟」ではレジスタンスたちを混乱させる事に成功している。

搭乗機体

シャウラス
アン・アーレスの設計を元にした量産機。サルディアス機の直系の下位であるこの機体が当てられたのも、憎しみを煽るためだった模様。
シャウラス・リーダー
本来は彼の機体ではないが、本来の搭乗者が居ないことにより勝手に使用する