「使徒」の版間の差分

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:新劇場版『破』にて登場。旧世紀版の第14使徒ゼルエルに相当。
 
:新劇場版『破』にて登場。旧世紀版の第14使徒ゼルエルに相当。
 
;第12の使徒
 
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:新劇場版『Q』にて新登場。EVANGERION Mark.06として偽装されていた使徒。内部に大量の「[[綾波レイ|レイ]]」が存在。
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:新劇場版『Q』にて新登場。EVANGELION Mark.06として偽装されていた使徒。内部に大量の「[[綾波レイ|レイ]]」が存在。
 
;第13の使徒
 
;第13の使徒
 
:新劇場版にてゲンドウの狙いで第1の使徒から堕とされたカヲルのことを指す。
 
:新劇場版にてゲンドウの狙いで第1の使徒から堕とされたカヲルのことを指す。

2018年1月3日 (水) 09:28時点における版

使徒(Angel)とは、『新世紀エヴァンゲリオン』に登場する種族。

概要

一様にネルフ第3新東京市の地下を目指して侵攻する謎の存在。

SF作品の怪獣的なフォルムを持つ物から、微生物、光源体、そして人間体と様々な形態を取るものがいる。その全てがA.T.フィールドと呼ばれるバリアに身を包んでおり、現用の兵器では膨大なエネルギーを一点に収束し放つ陽電子砲やN2地雷のような威力でなければ、手傷を負わせる事ができない。唯一対抗できる存在が人造人間エヴァンゲリオン」である。その正体については謎が多く、全てが明らかになったのは番組終了後暫く経ってからである。

使徒の正体は南極の地下にある「第一始祖民族」が生み出した「白き月」より生まれた、別個体としての「人間」である。元々は白き月から生まれた彼らが地上に栄えるはずであったが、何らかの理由で活動を休止。代わりに地上には「黒き月」より生まれた原始生命の末裔たる使徒、すなわち現人類が栄えた。白き月の民は永遠の命を、黒き月の民(=人間)は永遠の命と引き換えに食した「知恵の実」の力により、知恵・心を持つ存在である。

時は流れ西暦1999年、葛城博士(葛城ミサトの父)率いる調査団による南極調査の過程で、白き月と、そこに眠っていた第1使徒「アダム」を目覚めさせてしまった。このままでは他の使徒まで目覚めさせる事になると考えた一行は、アダムを卵の状態に戻そうと試みるが、その過程で暴走、副産物のエネルギーの余波により南極大陸は消滅した。これが「セカンドインパクト」である。

それから15年後となる西暦2015年、使徒は目覚めて、第3新東京市を襲撃する。これは第3新東京市の地下に幽閉されている「アダム」と融合する事によって「サードインパクト」を引き起こし、黒き月の民である人類を滅亡させるためであった(実際、アダムはセカンドインパクトの発生後に胎児の状態にまで退行し、それは加持によってネルフ本部へ届けられていた。しかし、カヲル曰く「ジオフロントに幽閉されていたのはアダムではなく、黒き月の民の始祖「リリス」であった)」。

すなわち、使徒とEVAの戦いとは「『白き月』より生まれた使徒と呼ばれる人類と『黒き月』より生まれた現人類との種族間の闘争」であった。この事実を知る者は『死海文書』と呼ばれる預言書の存在を知る者のみである。彼等は使徒が単独で襲ってくる事と、そのスケジュールも把握しており(この辺りの詳細は未だ不明)、最終的にはゼーレが自ら送り込んだ最後の使徒「渚カヲル」の消滅によって使徒の殲滅に成功し、スケジュールは完遂された。

使徒には二種類あり、第1使徒アダムを始祖とする「アダム系使徒」と、第2使徒リリスを始祖とする「リリス系使徒」である。アダム系の使徒はアダムの食った生命の実の力を継承しているため単独で完結した生命体であり、1体ずつでしか現れないのはそのため。(リリス系使徒たるリリンの肉体を持つ第17使徒タブリスは例外)。リリス系の使徒は人間すなわち第18使徒リリンを指す。リリスが食べた知恵の実の力を受け継いでおり、不完全である代わりにA.T.フィールドを内面に展開し、個を確立している。

原作に登場する使徒

新世紀エヴァンゲリオン

サンダルフォン、サハクィエル、イロウル、レリエル、アラエルはSRW未登場。

第1使徒アダム
人類が確認した最初の使徒。その後卵の状態に戻され、特殊ベークライトで固めて封印されていた。ビデオ版第弐拾四話の追加シーンにて碇ゲンドウの左手に寄生している姿が確認できる。
TV版では寄生の過程は描かれていないが、漫画版では何と「ゲンドウが胎児状のアダムを食べる」場面が描かれている。
第2使徒リリス
第2の使徒。人類の祖先でもある。魂は綾波レイに移植され、体はネルフ本部の地下に、ロンギヌスの槍で封印されていた。
第3使徒サキエル
第壱話で登場。最初にネルフに侵攻した使徒。EVA初号機により殲滅。
第4使徒シャムシェル
2番目に侵攻してきた使徒。EVA初号機により殲滅。爆発する事無く、原型を留めた状態で回収される。
第5使徒ラミエル
正八面体の形をしている。日本中の電力を集めたEVA初号機のポジトロン・スナイパー・ライフルによる長距離射撃(ヤシマ作戦)により殲滅。鳴き声(?)が非常に印象的。
第6使徒ガギエル
魚類のように海を泳ぐ。EVA弐号機により対艦砲の攻撃で殲滅。
第7使徒イスラフェル
分離型使徒。EVA初号機とEVA弐号機の同時攻撃により殲滅。
第8使徒サンダルフォン
浅間山のマグマ層に卵の状態で眠っていたが、目覚めた。EVA弐号機により殲滅。
第9使徒マトリエル
蜘蛛型使徒。EVAのライフル一斉射により殲滅。
第10使徒サハクィエル
自らの身体を質量爆弾とし第3新東京市に投下を行ったが、EVA3機により殲滅。
第11使徒イロウル
細菌、あるいはコンピュータのような使徒。基本は不定形だが、劇中ではコンピュータ回路の様な形態に変化した。
MAGIシステムをハッキングしてネルフ本部を自爆させようとしたが、赤木リツコが製作した自立自壊プログラムを送り込まれて消滅。EVA以外で倒した唯一の使徒。
第12使徒レリエル
球体型使徒。実際は球体の影の中に広がる虚数空間が本体で、言うならば球体自体が立体的な影。EVA初号機により殲滅。
第13使徒バルディエル
粘菌型使徒。EVA3号機を乗っ取ったが、EVA初号機により殲滅。
第14使徒ゼルエル
EVA弐号機とEVA零号機を倒すが、EVA初号機により捕食された。
第15使徒アラエル
巨大な光の鳥のような使徒。成層圏からEVA弐号機のパイロットの心を探るが、EVA零号機のロンギヌスの槍によって殲滅。
第16使徒アルミサエル
紐のような形状の使徒。EVA零号機と融合しパイロットの心を探るが、零号機の自爆で殲滅。
第17使徒タブリス
人型使徒。「渚カヲル」と呼ばれる人間として侵攻するが、EVA初号機により握り潰された。
第18使徒リリン
リリスから生まれた原始生命の進化の先に位置する現人類。つまり、シンジ達(さらに言えば地球上の生命全般)も実質的には使徒である。

ヱヴァンゲリヲン新劇場版

全部で12体存在する。ただし、第11の使徒は新劇場版『Q』の時点においても未登場。新劇場版の使徒は、撃破した際に体が膨張、破裂して、大量の血のような赤い体液が津波のように襲い掛かる。

第1の使徒
旧世紀版の第1使徒アダムに相当。新劇場版ではカヲルがこの位置にいたのだが…。
第2の使徒
新劇場版『序』『Q』にて登場。旧世紀版の第2使徒リリスに相当。
第3の使徒
新劇場版『破』にて新登場。デザインは鬼頭莫広氏。
第4の使徒
新劇場版『序』にて登場。旧世紀版の第3使徒サキエルに相当。
第5の使徒
新劇場版『序』にて登場。旧世紀版の第4使徒シャムシェルに相当。
第6の使徒
新劇場版『序』にて登場。旧世紀版の第5使徒ラミエルに相当。旧世紀版とは異なり、驚異的な変形を見せる。
第7の使徒
新劇場版『破』にて新登場。役割的に言えば、旧世紀版における第6使徒ガギエルおよび第9使徒マトリエルに相当する。
第8の使徒
新劇場版『破』にて登場。旧世紀版の第10使徒サハクィエルに相当。
第9の使徒
新劇場版『破』にて登場。旧世紀版の第13使徒バルディエルに相当。
第10の使徒
新劇場版『破』にて登場。旧世紀版の第14使徒ゼルエルに相当。
第12の使徒
新劇場版『Q』にて新登場。EVANGELION Mark.06として偽装されていた使徒。内部に大量の「レイ」が存在。
第13の使徒
新劇場版にてゲンドウの狙いで第1の使徒から堕とされたカヲルのことを指す。

関連用語

A.T.フィールド
直訳すると「絶対恐怖領域」。心の壁とも言うべきもの。使徒とEVAのものはバリアとして作用し、現用兵器による攻撃がほぼ通用しない。
S2機関
「スーパーソレノイド機関」。使徒の心臓にあたる器官。電子エネルギーを対消滅させることによって、半永久機関として活動する。
コア
使徒の命を封じたもの。使徒の頭脳にあたる器官。よくS2機関と混同されやすいが、別物。
ロンギヌスの槍
SRWにおいては武器として使用される事が多いが、厳密にはS2機関制御装置であり、「生命」以外にどの程度の効力があるかは不明。
第一始祖民族
「黒き月」と「白き月」の創造した人類。

登場作品

旧シリーズ

スーパーロボット大戦FF完結編
登場順は意外とバラバラ。発売当初は使徒の詳細設定は不明だったため、単なる「怪獣」扱いであった。
バッドルートでは、以前倒した使徒(第6使徒ガギエルを除く)が復活する。数値はさほど変わっていないが、味方が攻撃力過多なユニットだらけなので蹴散らされる運命。

αシリーズ

スーパーロボット大戦α
原作再現が進んだこともあり、未登場使徒を除けば原作の登場順に沿った順番で登場する。
こちらもほぼ「怪獣」扱いだが、『死海文書』が方々に流出しているようで、EVAと使徒について意味深発言をする者多数。『第3次α』に繋がる裏設定はこの時点で確定していた可能性はある。
また、『α』では第10使徒サハクィエルの代わりにマスドライバーで打ち出された物体を3機で受け止めるイベントや第15使徒アラエルおよび第16使徒アルミサエルの役割を、アンティノラに乗ったユーゼス・ゴッツォが同時に果たしている。
なお、『α』では使徒が宇宙怪獣と似ている姿に関して「(使徒は)宇宙怪獣と似た姿になる事で災厄を逃れた」という仮説がある。
スーパーロボット大戦α for Dreamcast
追加ルートにより、碇ゲンドウが断片的に使徒の正体を語った。
第3次スーパーロボット大戦α
『MX』と同じであるが、原作設定がαシリーズに組み込まれていたことが明らかに。第一始祖民族の思念体が「アポカリュプシス」を引き起こしたというオリジナル展開となった。
敵としては第5使徒ラミエル第16使徒アルミサエル第14使徒ゼルエルといずれも原作中では特に強敵として表現されていた使徒が登場するが、いずれも中ボスクラスの凡庸な能力しかない。

Zシリーズ

第3次スーパーロボット大戦Z時獄篇
新劇場版設定。基本的には『L』と同じだが、ルートによっては第9の使徒が登場し、第10の使徒の登場も示唆されている。
なお、内部データには直接登場していない第8の使徒の顔グラフィックが存在。
第3次スーパーロボット大戦Z天獄篇
新劇場版設定。第3話「新世界への扉」で第10の使徒が登場。さらに『時獄篇』で倒された使徒も復活して登場する。
結局、使徒の正体・目的等については明らかにならなかったが、カヲルミカゲの発言からして、おそらく使徒もまた歪んだ真化を遂げた者達であると思われる。

Scramble Commanderシリーズ

スーパーロボット大戦Scramble Commander
第4使徒シャムシェルまでは倒しているが、第14使徒ゼルエルはまだという状態」から始まる。

携帯機シリーズ

スーパーロボット大戦L
新劇場版設定。プレイヤーが戦闘できるのは第4~第7の使徒のみで、第3・第8の使徒はイベントによって倒される。
さらに、第9・第10の使徒は「あまりにも世界が歪み過ぎた」との理由で現れず、人類補完計画が頓挫した後は使徒についての詳細についてほぼ語られることが無い。

単独作品

スーパーロボット大戦MX
遂にSRWにおいて使徒の詳細が明らかとなった。
オリジナル展開として、MUバーベム財団も『裏死海文書』を同時に解析し、同時に計画を実行し、その結果スケジュールに食い違いが起きる。
何と、第8使徒から第12使徒が現れず、第13使徒・第14使徒が現れた事で「欠番」の使徒になってしまった。
スーパーロボット大戦V
新劇場版設定で第2並びに第4から第10の使徒まで登場。アウラの民Dr.ヘルからは「世界の理を破壊する者」と呼称されている。
第10以降の使徒は『L』同様、世界の歪みによって出現しなくなったとされている。
『第3次Z時獄篇』で採用されなかった第8の使徒の顔グラフィックがイベント時に一瞬だけ登場する。

余談

  • 使徒は『新世紀エヴァンゲリオン』の番組企画書では「巨大生物兵器」と紹介されており、全部で27体登場するとされていた
  • 富士見文庫から出版された『新世紀エヴァンゲリオンRPG 決戦!第3新東京市』においては、「数えられぬ使徒(ロスト・ナンバーズ)」と総称される上記のリストに該当しない以下のオリジナル使徒が登場している。
アドヴァキエル
水母型使徒。触手を生かした肉弾攻撃の他、高圧エネルギー弾を発射する。
ゼフォン
人型使徒。強力な陽子エネルギー砲を有する。
アタリブ
人型使徒。自身の周囲に冷気フィールドを展開する能力を持つ。
アズラエル
異形型使徒。重力を操って攻撃を行う。

備考

  • 「使徒」とは主としてキリスト教およびイスラム教で用いられる専門用語である。日本ではイスラム教に馴染みが薄いため、「使徒」といえば一般にキリスト教のそれを指す。
    • キリスト教における「使徒(Apostle)」とは、狭義にはイエス・キリストがその教えを世に伝える為に地上に残した12人の弟子達(所謂「十二使徒」)を、広義には宣教師全般を意味する。無論、軽々しく使える言葉ではなく、特に重要な役割を果たした人物に対して用いることが多いようである。
  • 上述した『新世紀エヴァンゲリオン』における「使徒(Angel)」の影響から、この言葉が「天使」として捉えられることも多くなっているが、本来は天使を指して用いる言葉ではないので要注意。
    • 『エヴァ』に登場する使徒の名前はアダムリリス、リリン以外は『旧約聖書』の所謂偽典である「エノク書」に登場する天使の名前が採用されている。一般に流通している『旧約聖書』にはそれらの名称は一切登場しない。

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