「エキドナ・イーサッキ」の版間の差分

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== エキドナ・イーサッキ(Ekidona Isakki) ==
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{{登場人物概要
*[[登場作品]][[バンプレストオリジナル]]
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| 外国語表記 = [[外国語表記::Echidna Isakki]]
**[[スーパーロボット大戦ORIGINAL GENERATION2]]
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*髪色:ピンク
 
*所属:[[シャドウミラー]]
 
*固有ナンバー:W16(ダブリュー・ワン・シックス)
 
*キャラクターデザイン:河野さち子
 
  
[[スーパーロボット大戦ORIGINAL GENERATION2]](OG2)』より登場した[[シャドウミラー]]の一員で、「[[ハイブリッド・ヒューマン|Wシリーズ]]」と呼ばれる[[人造人間]]。ナンバーリングは「W16」。
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{{登場人物概要
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| タイトル = プロフィール
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| 性別 = 女
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| 年齢 = 20歳代前半
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| 所属 = [[シャドウミラー]]
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'''エキドナ・イーサッキ'''は『[[スーパーロボット大戦ORIGINAL GENERATION2]]』の登場キャラクター。
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== 概要 ==
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OG2より登場した[[シャドウミラー]]の一員で、「[[Wシリーズ]]」と呼ばれる[[人造人間]]。ナンバーリングは「W16」(ダブリュー・ワン・シックス)。序盤から[[ノイエDC]]と行動を共にし、量産型Wシリーズのテストや[[シロガネ]]鹵獲などの任務を実行した。また、ノイエDCが[[ATXチーム]]と交戦する機会が多い為、その最中にそちらに潜入していた[[ラミア・ラヴレス|W17]]との交信を行うこともあった。
  
同じWシリーズの[[ラミア・ラヴレス]]とは姉と妹のような存在であるが、固有の感情を持たないWシリーズにとっては出自など関係ない。創造主[[レモン・ブロウニング]]から[[アクセル・アルマー]]の副官として任に付き、レモンからアクセルの帰還を優先するよう命令された。
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[[ネビーイーム|ホワイトスター]]戦においては、創造主[[レモン・ブロウニング]]から[[アクセル・アルマー]]の副官として任に付き、レモンから「アクセルの護衛、及び自身の生還」を命令された。その後アクセルから「レモンの命令の撤回、及びホワイトスターの護衛」を命令されるが、アクセルが[[キョウスケ・ナンブ]]に命を奪われるその瞬間、命令を二重(見方によっては三重)にも無視しその身を呈してアクセルを守って散った。その最期の瞬間の行動は紛れも無く他者の命令でなく、自身の行動であり、それはエキドナのレモンとアクセルに対する愛情からくる「感情と自我」であった。しかし、どこまでも「人形」であろうとしたエキドナは、同じ存在のラミアにそのことを指摘されると、自らの自我を否定し、そして散って行った。
 
 
しかし、[[ネビーイーム|ホワイトスター]]戦において後詰めを務めるアクセルに、レモンから再度アクセルを帰還させるよういい含めるが、仮にアクセルがその帰還命令に反したとしてもエキドナ自身でその判断に委ねた。そして、レモンの不安は的中し、アクセルが[[キョウスケ・ナンブ]]に命を奪われるその瞬間、その身を呈してアクセルを守って散る。その最期の瞬間の行動は紛れも無く他者の命令でなく、自身の行動であり、それはエキドナのレモンとアクセルに対する愛情からくる「感情」であった。しかし、どこまでも「人形」であろうとしたエキドナは、同じ存在のラミアにそのことを指摘されると、自らの感情を否定し、そして散って行った。
 
  
 
なお自身の最期の行為はOG2とOGSではアクセルと、それに対するエキドナの反応が異なっている。OG2ではその行為にアクセルはキョウスケの対決を邪魔されたと一層の侮辱を篭ったセリフを発する。逆に性格が異なるOGSではアクセルは驚愕し、エキドナを「人形」でなく、「仲間」として認めるなど彼女の行為を「闘争に殉じようとした兵士の最期」として受け取る一方で、感情が芽生えた彼女を「人間らし過ぎて、戦争には向いていない」と評している。
 
なお自身の最期の行為はOG2とOGSではアクセルと、それに対するエキドナの反応が異なっている。OG2ではその行為にアクセルはキョウスケの対決を邪魔されたと一層の侮辱を篭ったセリフを発する。逆に性格が異なるOGSではアクセルは驚愕し、エキドナを「人形」でなく、「仲間」として認めるなど彼女の行為を「闘争に殉じようとした兵士の最期」として受け取る一方で、感情が芽生えた彼女を「人間らし過ぎて、戦争には向いていない」と評している。
  
彼女の一部の台詞はAにおいてアクセルを主人公にした場合のラミアの台詞と被る部分があり、OGにおいてのA敵対時のラミアの代役としての役割も果たしているものと思われる(ちなみにAでは登場しないが、ラミア主人公時の宇宙ルートでは、エキドナに相当するW16がバームとの会談を失敗させるために動いたことが判明している)。
+
なおエキドナとラミアはギリシャ神話に登場する蛇女の名から取られているが、本来ギリシャ神話ではエキドナが蛇女で、ラミアは人を誘惑する人物。
  
なおエキドナとラミアはギリシャ神話に登場する蛇女の名から取られているが、本来ギリシャ神話ではエキドナが蛇女で、ラミアは人を誘惑する人物。
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OGシリーズには登場しない、『[[スーパーロボット大戦A|A]]』における「''敵としてのラミア''」の役割を担ったキャラクターといえる。
  
 
== 登場作品と役柄 ==
 
== 登場作品と役柄 ==
 
=== 携帯機シリーズ ===
 
=== 携帯機シリーズ ===
 
;[[スーパーロボット大戦A]]
 
;[[スーパーロボット大戦A]]
:直接は登場しないが、和平会談で[[バーム星人]]側の[[リオン大元帥]]を暗殺したのはW16ということが語られる。
+
:直接は登場しないが、ラミア主人公ルートではエキドナに相当するW16がバームとの会談を失敗させるために[[リオン大元帥]]を暗殺したことが語られる。
  
 
=== [[OGシリーズ]] ===
 
=== [[OGシリーズ]] ===
;[[スーパーロボット大戦ORIGINAL GENERATION2]]
+
;{{参戦作品 (人物)|スーパーロボット大戦ORIGINAL GENERATION2}}
:プロフィールの通り、作品オリジナルの人物として登場。彼女自身はあまり目立った存在でなく、その最期の瞬間もアクセルに否定されたため、悲壮感すら感じられない存在に。
+
:初登場作品。敵としてのラミアの役割通り、彼女自身はあまり目立った存在ではないが、スパロボ中でも屈指の難解な[[隠し要素/OG2#ヴァイサーガorアシュセイヴァー|隠し要素]]の初期条件を担う。
;[[スーパーロボット大戦ORIGINAL GENERATIONS]]
+
:人形から脱却したかのような最期に、ラミアは「最期に自分と同じようになった」と悟るが、守られた側はそれを認めようとせず、「自我が宿ったのに味方とは心が通わなかった」という悲劇に終わった。
:リメイクに伴い、ラミアと同様に、初めて声が付いた。扱いは変わらないのだが、アクセルの性格が変更したことで、彼女の最期もより悲壮感漂う存在となった。
+
;{{参戦作品 (人物)|スーパーロボット大戦OG ORIGINAL GENERATIONS}}
 +
:リメイクに伴い声が付いた。担当声優の鈴木麻里子氏は本作でSRW初参加となる。
 +
:原作と基本的には同様だが、レモンが自我を獲得することを推奨しているものの、それを「兵器として不要」と皮肉にも自己判断している上に、最期の行動の理由を「レモンが悲しむため」と明言するなど、より自我が宿ったことが強調されている。
 +
:そしてアクセルの性格が変更されたことで、「我儘な兵士を助けたのに意に介されなかった」という展開から「殿として己の職務に殉じようとした兵士を助け、助けた相手にその死を惜しまれる」という展開となり、悲劇のベクトルが変化し悲壮感も大いに増した。
  
== パイロット[[BGM]] ==
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== パイロットBGM ==
 
;「CHAOS」
 
;「CHAOS」
 
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== 人間関係 ==
 
== 人間関係 ==
 
;[[アクセル・アルマー]]
 
;[[アクセル・アルマー]]
:隊長であり、その副官。彼を守ることが任務の最優先であるが、それはそのような命令だからだ、と考えていた。だが、やがてアクセルと行動を共にすることで、エキドナ自身はただの「命令」でなく、「使命」を持って接してくる。
+
:隊長であり、その副官。彼を守ることが任務の最優先であるが、それはそのような命令だからだ、と考えていた。だが、やがてアクセルと行動を共にすることで、エキドナ自身はただの「命令」でなく、「使命」を持って接してくる。OG2では終始「人形」と見下されていたが、OGsでは部下として指導を受け最期には「仲間」として受け入れられた。
 
;[[レモン・ブロウニング]]
 
;[[レモン・ブロウニング]]
:創造主であり、アクセルの副官に抜擢。レモンからアクセルを守るよう常々言われるが、その言動の奥に感じるレモンのアクセルへの愛情を感じ取ったことで、エキドナ自身に感情が芽生えてきた。
+
:創造主であり、アクセルの副官に抜擢。レモンからアクセルを守るよう常々言われるが、その言動の奥に感じるレモンのアクセルへの愛情を感じ取ったことで、エキドナ自身に自我が芽生えてきた。
;[[ウォーダン・ユミル]]
 
:Wシリーズの1人で、W15。
 
 
;[[ラミア・ラヴレス]]
 
;[[ラミア・ラヴレス]]
:Wシリーズの1人で、W17。ラミアが感情を手に入れたことで、Wシリーズ本来の「人形」としてでなく「人間」としての変わりように驚く。自身の最期の瞬間までラミアに指摘された「感情」を否定したのだが…。
+
:OGにおいてのA敵対時のラミアの代役としての役割も果たしているものと思われる。ラミアが自我を手に入れたことで、Wシリーズ本来の「人形」としてでなく「人間」としての変わりように驚く。自身の最期の瞬間までラミアに指摘された「自我」を否定した。
 
;[[カルディア・バシリッサ]]
 
;[[カルディア・バシリッサ]]
 
:W06。プロトタイプに当たる。
 
:W06。プロトタイプに当たる。
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;[[ユウキ・ジェグナン]]、[[リルカーラ・ボーグナイン]]
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:[[ノイエDC]]のメンバーとして共に行動していたが、任務より感情を優先した彼らを軽蔑していた。
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;[[アーチボルド・グリムズ]]
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:部下として行動していたが、己の快楽のために無駄に弾薬を消費していた彼を「非効率的」と評していた。
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;[[リー・リンジュン]]
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:彼を策略に嵌め、[[シロガネ]]諸共捕らえる。
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;[[スレイ・プレスティ]]
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:シロガネ捕獲の任務で共に行動していたが、[[アイビス・ダグラス|アイビス]]への止めを躊躇った彼女を軽蔑していた。
  
 
== 名台詞 ==
 
== 名台詞 ==
 +
;(自分の楽しみのためにあれだけの弾薬を消費するのか。……非効率的すぎる)
 +
:「過去、そして彼方より」にて、[[超機人]]発掘現場に無差別攻撃を仕掛けるアーチボルドを見て。任務の遂行を第一に考えるエキドナらしい台詞であるが、彼女でなくとも普通の感覚なら正論であろう。
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;(……任務より己の感情を優先したか。くだらん)
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:「ワイズ・ドール」にて、自分の身を挺してカーラを庇ったユウキに対しての心情。全く感情を持たず、与えられた任務を遂行するだけの「人形」としてのエキドナの存在意義を表しており、時同じくして「感情」に戸惑っているラミアと好対照になっている。
 +
;「偵察部隊と深読みし、追撃してきたお前の作戦ミスだ。まさに策士策に溺れる、だな」
 +
:「彗星、遥か遠く」にて、[[シロガネ]]拿捕作戦においてエキドナの艦の動きを「偽撃転殺の計」と読み違えて深追いしてきた[[リー・リンジュン|リー]]を皮肉って曰く。
 +
;「…勝負はついたようだな。少尉、直ちにそいつを撃墜しろ」<br />「どうした?あの女は貴様の敵だろう?」
 +
:「彗星、遥か遠く」にて、[[アイビス・ダグラス|アイビス]]を圧倒した[[スレイ・プレスティ|スレイ]]に対して止めを刺すように命令。スレイはアイビスに止めを刺すことに戸惑っていたが、感情を持たないエキドナはそんなスレイの姿を見て軽蔑の眼差しを送っていた。
 +
;「心などない。W17は機能不全に陥っただけだ」<br />「私をW17と同じにするな。私は、与えられた指令に疑いなど持たない……」<br />「壊れたW17とは違うのだ」
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:「壊れた人形」にて、[[エクセレン・ブロウニング|エクセレン]]との戦闘前会話。この時は任務を放棄し自爆したラミアの「自我」を完全に否定してしまっていた。
 
;「『命に代えても』というやつだ。人間はこういうのが好きなようだからな」
 
;「『命に代えても』というやつだ。人間はこういうのが好きなようだからな」
 
:OGクロニクル「雲霞割り立つ三矢の訓」で、特攻したエルアインスを見ての発言。相当な皮肉混じりの台詞だが、よもや自分が後に「こういうの」を実行するとは思いもよらなかったであろう。
 
:OGクロニクル「雲霞割り立つ三矢の訓」で、特攻したエルアインスを見ての発言。相当な皮肉混じりの台詞だが、よもや自分が後に「こういうの」を実行するとは思いもよらなかったであろう。
;「目的の達成のためだけに造られながら それがさも自分の意志のように自覚し 行動する」<br/>「それはWシリーズのコンセプトではない」<BR/>「Wシリーズの……Wナンバーの機能不全は Wナンバー自身によって修正する」
+
;「目的の達成のためだけに造られながらそれがさも自分の意志のように自覚し行動する」<br/>「それはWシリーズのコンセプトではない」<BR/>「Wシリーズの……Wナンバーの機能不全は Wナンバー自身によって修正する」
:RoAにて、プランタジネットの最中にラミアと対峙して。
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:RoAにて、プランタジネットの最中にラミアと対峙して。ちなみにこの発言は[[ヴィンデル・マウザー|ヴィンデル]]も、[[マシンナリー・チルドレン]](『[[スーパーロボット大戦A|A]]』では[[ガイゾック]])に対する評価として述べていた。
 +
;「私はアクセル隊長の護衛につくようレモン様に求められております 隊長があのゲシュペンストMk-Ⅲを追うのは作戦遂行上必要な要素なのですか?」
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:RoAでのホワイトスター戦にて、アクセルの援護に回ろうとしたところ、アクセルから「[[ギリアム・イェーガー|ヘリオス]]の押さえに回れ」と言われて。彼のキョウスケへの執着に疑問を呈するも、アクセルからは「貴様等には[[アインストヴォルフ|わからん理由]]だ!」と返されてしまう。
 +
;ラミア「エキドナ」<br/>「…W16だ W17」<br/>ラミア「私はラミア・ラヴレスだ エキドナ!」<br/>「Wシリーズの欠陥機にアクセル隊長の邪魔をさせるわけにはいかない これは…私の任務だ W17」
 +
:その後、ラミアと対峙して。名前で呼ぶラミアと、Wナンバーで呼ぶエキドナの差が印象的。
 
;「レモン様が……悲しみます……それが……この場での、臨機応変な……私の判断です……」<br />「アクセル隊長……すぐに……撤退なさって……下さい。我々の作戦を成功させる……ためにも」<br />「レモン……様の……ためにも……」<br/>~中略~<br/>「申し訳……ありません……」<br />「……ああ、隊長……ありがとう……ございます……」
 
;「レモン様が……悲しみます……それが……この場での、臨機応変な……私の判断です……」<br />「アクセル隊長……すぐに……撤退なさって……下さい。我々の作戦を成功させる……ためにも」<br />「レモン……様の……ためにも……」<br/>~中略~<br/>「申し訳……ありません……」<br />「……ああ、隊長……ありがとう……ございます……」
 
:OGSでのエキドナがアクセルを身を挺して守った瞬間。この時の行為にアクセルは「人形の貴様のほうが人間らしい…か。戦争に向いてない、な」と苦言しつつも彼女の言うとおりに撤退する事を告げる。その後エキドナを「仲間」として認めた。この時エキドナのアクセルへの感情は隊長と部下の絆に溢れている。
 
:OGSでのエキドナがアクセルを身を挺して守った瞬間。この時の行為にアクセルは「人形の貴様のほうが人間らしい…か。戦争に向いてない、な」と苦言しつつも彼女の言うとおりに撤退する事を告げる。その後エキドナを「仲間」として認めた。この時エキドナのアクセルへの感情は隊長と部下の絆に溢れている。
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== 搭乗機体 ==
 
== 搭乗機体 ==
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;[[ランドグリーズ]]
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:最初に[[超機人]]発掘現場を襲撃した際に搭乗したが、すぐに撤退してしまうため搭乗期間は短い。
 
;[[エルアインス]]
 
;[[エルアインス]]
 
:普段はこの機体に搭乗。
 
:普段はこの機体に搭乗。
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== 余談 ==
 
== 余談 ==
*[[声優]]の鈴木麻里子氏は、[[無限のフロンティア]]からのゲストキャラクター、『[[ゼノサーガ]]』の「[[KOS-MOS]]」というアンドロイドを演じていた。なお、無限のフロンティアとOG2のキャラクター素案を担当したのが現在モノリスソフト所属の森住惣一郎氏である。
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*[[声優]]の鈴木麻里子氏は、『[[無限のフロンティア]]』からのゲストキャラクター、『[[ゼノサーガ]]』の「[[KOS-MOS]]」というアンドロイドを演じていた。なお、無限のフロンティアとOG2のキャラクター素案を担当したのが現在モノリスソフト所属の森住惣一郎氏である。
  
 
{{バンプレストオリジナル}}
 
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2024年5月18日 (土) 14:21時点における最新版

エキドナ・イーサッキ
外国語表記 Echidna Isakki
登場作品

バンプレストオリジナルOGシリーズ

声優 鈴木麻里子
デザイン 河野さち子
初登場SRW スーパーロボット大戦ORIGINAL GENERATION2
SRWでの分類 パイロット
テンプレートを表示
プロフィール
種族 Wシリーズ(W16)
性別
年齢 20歳代前半
髪色 ピンク
所属 シャドウミラー
テンプレートを表示

エキドナ・イーサッキは『スーパーロボット大戦ORIGINAL GENERATION2』の登場キャラクター。

概要[編集 | ソースを編集]

OG2より登場したシャドウミラーの一員で、「Wシリーズ」と呼ばれる人造人間。ナンバーリングは「W16」(ダブリュー・ワン・シックス)。序盤からノイエDCと行動を共にし、量産型Wシリーズのテストやシロガネ鹵獲などの任務を実行した。また、ノイエDCがATXチームと交戦する機会が多い為、その最中にそちらに潜入していたW17との交信を行うこともあった。

ホワイトスター戦においては、創造主レモン・ブロウニングからアクセル・アルマーの副官として任に付き、レモンから「アクセルの護衛、及び自身の生還」を命令された。その後アクセルから「レモンの命令の撤回、及びホワイトスターの護衛」を命令されるが、アクセルがキョウスケ・ナンブに命を奪われるその瞬間、命令を二重(見方によっては三重)にも無視しその身を呈してアクセルを守って散った。その最期の瞬間の行動は紛れも無く他者の命令でなく、自身の行動であり、それはエキドナのレモンとアクセルに対する愛情からくる「感情と自我」であった。しかし、どこまでも「人形」であろうとしたエキドナは、同じ存在のラミアにそのことを指摘されると、自らの自我を否定し、そして散って行った。

なお自身の最期の行為はOG2とOGSではアクセルと、それに対するエキドナの反応が異なっている。OG2ではその行為にアクセルはキョウスケの対決を邪魔されたと一層の侮辱を篭ったセリフを発する。逆に性格が異なるOGSではアクセルは驚愕し、エキドナを「人形」でなく、「仲間」として認めるなど彼女の行為を「闘争に殉じようとした兵士の最期」として受け取る一方で、感情が芽生えた彼女を「人間らし過ぎて、戦争には向いていない」と評している。

なおエキドナとラミアはギリシャ神話に登場する蛇女の名から取られているが、本来ギリシャ神話ではエキドナが蛇女で、ラミアは人を誘惑する人物。

OGシリーズには登場しない、『A』における「敵としてのラミア」の役割を担ったキャラクターといえる。

登場作品と役柄[編集 | ソースを編集]

携帯機シリーズ[編集 | ソースを編集]

スーパーロボット大戦A
直接は登場しないが、ラミア主人公ルートではエキドナに相当するW16がバームとの会談を失敗させるためにリオン大元帥を暗殺したことが語られる。

OGシリーズ[編集 | ソースを編集]

スーパーロボット大戦ORIGINAL GENERATION2
初登場作品。敵としてのラミアの役割通り、彼女自身はあまり目立った存在ではないが、スパロボ中でも屈指の難解な隠し要素の初期条件を担う。
人形から脱却したかのような最期に、ラミアは「最期に自分と同じようになった」と悟るが、守られた側はそれを認めようとせず、「自我が宿ったのに味方とは心が通わなかった」という悲劇に終わった。
スーパーロボット大戦OG ORIGINAL GENERATIONS
リメイクに伴い声が付いた。担当声優の鈴木麻里子氏は本作でSRW初参加となる。
原作と基本的には同様だが、レモンが自我を獲得することを推奨しているものの、それを「兵器として不要」と皮肉にも自己判断している上に、最期の行動の理由を「レモンが悲しむため」と明言するなど、より自我が宿ったことが強調されている。
そしてアクセルの性格が変更されたことで、「我儘な兵士を助けたのに意に介されなかった」という展開から「殿として己の職務に殉じようとした兵士を助け、助けた相手にその死を惜しまれる」という展開となり、悲劇のベクトルが変化し悲壮感も大いに増した。

パイロットBGM[編集 | ソースを編集]

「CHAOS」

人間関係[編集 | ソースを編集]

アクセル・アルマー
隊長であり、その副官。彼を守ることが任務の最優先であるが、それはそのような命令だからだ、と考えていた。だが、やがてアクセルと行動を共にすることで、エキドナ自身はただの「命令」でなく、「使命」を持って接してくる。OG2では終始「人形」と見下されていたが、OGsでは部下として指導を受け最期には「仲間」として受け入れられた。
レモン・ブロウニング
創造主であり、アクセルの副官に抜擢。レモンからアクセルを守るよう常々言われるが、その言動の奥に感じるレモンのアクセルへの愛情を感じ取ったことで、エキドナ自身に自我が芽生えてきた。
ラミア・ラヴレス
OGにおいてのA敵対時のラミアの代役としての役割も果たしているものと思われる。ラミアが自我を手に入れたことで、Wシリーズ本来の「人形」としてでなく「人間」としての変わりように驚く。自身の最期の瞬間までラミアに指摘された「自我」を否定した。
カルディア・バシリッサ
W06。プロトタイプに当たる。
ユウキ・ジェグナンリルカーラ・ボーグナイン
ノイエDCのメンバーとして共に行動していたが、任務より感情を優先した彼らを軽蔑していた。
アーチボルド・グリムズ
部下として行動していたが、己の快楽のために無駄に弾薬を消費していた彼を「非効率的」と評していた。
リー・リンジュン
彼を策略に嵌め、シロガネ諸共捕らえる。
スレイ・プレスティ
シロガネ捕獲の任務で共に行動していたが、アイビスへの止めを躊躇った彼女を軽蔑していた。

名台詞[編集 | ソースを編集]

(自分の楽しみのためにあれだけの弾薬を消費するのか。……非効率的すぎる)
「過去、そして彼方より」にて、超機人発掘現場に無差別攻撃を仕掛けるアーチボルドを見て。任務の遂行を第一に考えるエキドナらしい台詞であるが、彼女でなくとも普通の感覚なら正論であろう。
(……任務より己の感情を優先したか。くだらん)
「ワイズ・ドール」にて、自分の身を挺してカーラを庇ったユウキに対しての心情。全く感情を持たず、与えられた任務を遂行するだけの「人形」としてのエキドナの存在意義を表しており、時同じくして「感情」に戸惑っているラミアと好対照になっている。
「偵察部隊と深読みし、追撃してきたお前の作戦ミスだ。まさに策士策に溺れる、だな」
「彗星、遥か遠く」にて、シロガネ拿捕作戦においてエキドナの艦の動きを「偽撃転殺の計」と読み違えて深追いしてきたリーを皮肉って曰く。
「…勝負はついたようだな。少尉、直ちにそいつを撃墜しろ」
「どうした?あの女は貴様の敵だろう?」
「彗星、遥か遠く」にて、アイビスを圧倒したスレイに対して止めを刺すように命令。スレイはアイビスに止めを刺すことに戸惑っていたが、感情を持たないエキドナはそんなスレイの姿を見て軽蔑の眼差しを送っていた。
「心などない。W17は機能不全に陥っただけだ」
「私をW17と同じにするな。私は、与えられた指令に疑いなど持たない……」
「壊れたW17とは違うのだ」
「壊れた人形」にて、エクセレンとの戦闘前会話。この時は任務を放棄し自爆したラミアの「自我」を完全に否定してしまっていた。
「『命に代えても』というやつだ。人間はこういうのが好きなようだからな」
OGクロニクル「雲霞割り立つ三矢の訓」で、特攻したエルアインスを見ての発言。相当な皮肉混じりの台詞だが、よもや自分が後に「こういうの」を実行するとは思いもよらなかったであろう。
「目的の達成のためだけに造られながらそれがさも自分の意志のように自覚し行動する」
「それはWシリーズのコンセプトではない」
「Wシリーズの……Wナンバーの機能不全は Wナンバー自身によって修正する」
RoAにて、プランタジネットの最中にラミアと対峙して。ちなみにこの発言はヴィンデルも、マシンナリー・チルドレン(『A』ではガイゾック)に対する評価として述べていた。
「私はアクセル隊長の護衛につくようレモン様に求められております 隊長があのゲシュペンストMk-Ⅲを追うのは作戦遂行上必要な要素なのですか?」
RoAでのホワイトスター戦にて、アクセルの援護に回ろうとしたところ、アクセルから「ヘリオスの押さえに回れ」と言われて。彼のキョウスケへの執着に疑問を呈するも、アクセルからは「貴様等にはわからん理由だ!」と返されてしまう。
ラミア「エキドナ」
「…W16だ W17」
ラミア「私はラミア・ラヴレスだ エキドナ!」
「Wシリーズの欠陥機にアクセル隊長の邪魔をさせるわけにはいかない これは…私の任務だ W17」
その後、ラミアと対峙して。名前で呼ぶラミアと、Wナンバーで呼ぶエキドナの差が印象的。
「レモン様が……悲しみます……それが……この場での、臨機応変な……私の判断です……」
「アクセル隊長……すぐに……撤退なさって……下さい。我々の作戦を成功させる……ためにも」
「レモン……様の……ためにも……」
~中略~
「申し訳……ありません……」
「……ああ、隊長……ありがとう……ございます……」
OGSでのエキドナがアクセルを身を挺して守った瞬間。この時の行為にアクセルは「人形の貴様のほうが人間らしい…か。戦争に向いてない、な」と苦言しつつも彼女の言うとおりに撤退する事を告げる。その後エキドナを「仲間」として認めた。この時エキドナのアクセルへの感情は隊長と部下の絆に溢れている。
「未練だと……? W17、お前はどうしてしまったのだ……?」
「私の……いや、我々の代わりは……いくらでもいる」
ラミア「そうだ。しかし、エキドナ・イーサッキという固体はここで消滅する……お前は……それで構わないのか?」
「無論だ……。我々に……自我など必要ない」
「任務を果たす……人形……兵器であればいい……Wシリーズは……そのために……作られた」
「そして……任務を遂行できぬお前は……壊れて……いる」
OG2におけるエキドナの最期の瞬間。一部の台詞はAにおいてラミアが発言した内容。
「我々に……自我など必要ない……。レモン様の……お考えを……自分から理解する必要など……ない」
「必要……ならば……レモン様が……教えてくださる……はずだ……」
「私は……W16……エキドナでは……な……」
OGSではセリフが入れ替わっている。この時のラミアは(それはお前の意思だ)と心の淵を読み取っている。少なくとも、この時点ではラミア以上にレモンとアクセルの想いを感じ取っていた。

搭乗機体[編集 | ソースを編集]

ランドグリーズ
最初に超機人発掘現場を襲撃した際に搭乗したが、すぐに撤退してしまうため搭乗期間は短い。
エルアインス
普段はこの機体に搭乗。
ラーズアングリフ
OGシリーズでは最終搭乗機。
アンジュルグ・ノワール
ジ・インスペクターで搭乗した、黒いアンジュルグ。

余談[編集 | ソースを編集]

  • 声優の鈴木麻里子氏は、『無限のフロンティア』からのゲストキャラクター、『ゼノサーガ』の「KOS-MOS」というアンドロイドを演じていた。なお、無限のフロンティアとOG2のキャラクター素案を担当したのが現在モノリスソフト所属の森住惣一郎氏である。