「ヒーロー戦記 プロジェクトオリュンポス」の版間の差分
(ページの作成:「*発売日:1992年11月20日 *機種:スーパーファミコン *開発:ウィンキーソフト *発売:バンプレスト *定価:9,600円 ==概要== ...」) |
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2012年7月26日 (木) 01:20時点における版
- 発売日:1992年11月20日
- 機種:スーパーファミコン
- 開発:ウィンキーソフト
- 発売:バンプレスト
- 定価:9,600円
概要
『スーパーロボット大戦シリーズ』とは姉妹作にあたる作品。ギリアム・イェーガーとゲシュペンストが初めて登場した作品である。形式はRPG。
コンパチヒーローシリーズの系譜を受け継ぐ、所謂キャラクターものの作品であるが、その割に純粋なRPG作品としても高い完成度を誇る。また、OPで流れる主題歌や、作中において『実験室のフラスコ』と呼称される今日のスパロボに通ずる世界観も人気が高く、全体としてもかなり評判の良い作品である。
戦闘システムと難易度
前述した通り、形式はRPG。基本的にパーティーは4名で、エンカウントの戦闘をかいくぐりつつ、規定のボス敵を倒していくことでストーリーが進行していく。
一般的なRPGにおける魔法力的な要素としてTP(テクニカルポイント)が設定されており、テクニカルポイントを消費することで必殺技を繰り出すことが可能。このテクニカルポイントは敵への攻撃・敵の撃破により一定量が回復する点が非常に特徴的で、収支をきちんと計算していればエンカウント戦を必殺武器連発で爽快に突き進むことも可能。反面、テクニカルポイントを回復するアイテムは最終局面直前まで非売品なので、戦いながら回復させることを前提とした戦略が必須となっている。
難易度は概ね適度なバランスに調整されているが、2度ある単独行動箇所が難所。特にHPに難があり回復技も持たない光太郎の単独行動はキツい。本作では確実に逃げが成功する(但し「こんじょう」を消耗する)ので、時には敵に背を向けることも必要。
参戦作品
- ウルトラQ
- ウルトラマン
- ウルトラセブン
- 帰ってきたウルトラマン
- ウルトラマンA(エース)
- ウルトラマンタロウ
- ウルトラマンレオ
- 仮面ライダー
- 仮面ライダーV3
- 仮面ライダーX
- 仮面ライダーアマゾン
- 仮面ライダーストロンガー
- 仮面ライダー(新)
- 仮面ライダースーパー1
- 仮面ライダーZX(ゼクロス)
- 仮面ライダーBLACK
- 仮面ライダーBLACK RX
コンパチシリーズの系譜を受け継ぐ作品であるため、『ガンダムシリーズ』、『ウルトラシリーズ』、『仮面ライダーシリーズ』の3シリーズから参戦(上記参戦作品は、敵メカ・怪獣・怪人がエンカウント敵として出現するだけの作品も含む)。
他にバンプレストオリジナルのキャラクターとして前述のギリアムが、及び魔装機神からマサキとシュウがゲスト参戦。
世界観
舞台は「惑星エルピス」。ガンダム大陸、ライダー大陸、ウルトラ大陸と俗称される3つの大陸からなる世界。
登場人物
パーティーメンバー
いちおうこの4人がメインではあるが、ギリアムが序盤で離脱してしまうので、実質的にはアムロ、光太郎、ダンの3人でゲームを進めることになる。
- ギリアム・イェーガー
- 今作のキーキャラクター。詳しくはギリアム・イェーガーの項を参照の事。
- アムロ・レイ
- 『機動戦士ガンダム』の主人公。ゼウスのメンバーの一人。物語は彼の視点からスタートする。外見などはファーストガンダムの物だが、しっかりした性格。たまにやや斜に構えた一面も覗かせる。戦闘においては、ガンダムに搭乗し、後半ではνガンダムに乗り換える。全体攻撃の能力に優れているが、一発の威力が低いためにボス戦には不向き。従って、後半ではアイテム使用係になりがち。
- 南光太郎/仮面ライダーBLACK ⇒ 仮面ライダーBLACK RX
- 『仮面ライダーBLACK』と、その続編である『仮面ライダーBLACK RX』の主人公。ゼウスのメンバーの一人。原作と最もキャラクターがかけ離れており、陽気で女好きの熱血漢として描かれている(SRWでの兜甲児の立ち位置に近い)。他のメンバーとギャグのようなやり取りをする事が多く、最終決戦前の選択肢の反応は必見。最後に彼がギリアムに言った「生きて償うのがお前のやるべき事だろ!!」という台詞は、その後のギリアムの行動の原点となる。戦闘では仮面ライダーBLACKに変身し、後半ではRXにパワーアップし、同時にロボライダー/バイオライダーへのフォームチェンジ能力も身に付ける。通常攻撃の威力が最も高く、戦闘においては強力なアタッカーとして活躍する。但しHPは他キャラに比べると低め。最終決戦前にエマをデートに誘ったりするような一面もあったり……。
- モロボシ・ダン/ウルトラセブン
- 『ウルトラセブン』の主人公。ゼウスのメンバーの一人。落ち着いた性格でメンバーの中では年長者である為か、チームの纏め役を担う事が多い。また、光太郎とはボケとツッコミのような会話をする事も。戦闘ではウルトラセブンの姿となって戦うが、途中ウルトラアイを奪われるイベントが発生し、カプセル怪獣のウインダムを呼び出して戦う期間もある。戦闘では行動は遅めで、攻撃力も控えめではあるが、回復技能を持っており、また最高威力の技を持つのも彼である。単独行動は何故か怖いイベントが多いのも特徴。
一時的にパーティーに参加するキャラ
ギリアムが離脱したりアムロ達が単独行動をする際には、彼等が『4人目』あるいは『助っ人』としてパーティーに参加する。
- シャア・アズナブル
- いきなり誤解から戦闘をするハメになるが、その後はアムロの2度目の単独行動時にアムロと行動を共にすることになる。
- カミーユ・ビダン
- 仲間にはなるものの、非常に期間が短い。ジェリドを殴るシーンは再現されていたりする。
- ハマーン・カーン
- 劇中ではミネバに対して非常に過保護というキャラ付けが為されている。
- エルピー・プル
- シーブック・アノー
- 普通にゲームを進めた場合は、彼が最終メンバーになる。
- 本郷猛/仮面ライダー1号
- 同じ役者が演じている登場人物が出ていたりする。BLACKよりさらに体力が低いが何度も仲間になり、覚える技も豊富。さすがは「技の1号」か。
- 風見志郎/仮面ライダーV3
- 本作では言動が早川健/快傑ズバット。モグラ獣人相手に日本一対決までする。仲間になる時点でパラメータ的には相当優遇されており、パワーアップ後のアムロ、光太郎、ダンあたりと互角ぐらい。
- ハヤタ隊員(ハヤタ・シン)/ウルトラマン
- 東光太郎/ウルトラマンタロウ
- 同じ名前の南光太郎がいるため、変身前もタロウと表記される。原作と違いボケキャラ。南光太郎との初対面時の漫才は必見(?)。結構シリアスな一面もあるが・・・。
- マサキ・アンドー
- 途中スポット参戦し、条件を満たせばシーブックの代わりに最終メンバーに入る。レベルが99と最高レベルで加入するため、非常に頼りがいがある。
- シュウ・シラカワ
- マサキと同様、条件を満たす事で最終メンバーに加入。やはりレベルが99と最高レベル。
敵側ボスキャラクター
- 地獄大使/ガラガランダ
- ゾル大佐/狼男
- 死神博士/イカデビル
- ドクトルG(ゲー)/カニレーザー
- アポロガイスト
- 十面鬼ゴルゴス
- ジェネラル・シャドゥ
- カイザーグロウ
- 剣聖ビルゲニア
- 世紀王シャドームーン
- 宇宙忍者バルタン星人
- 凶悪宇宙人ザラブ星人
- 悪質宇宙人メフィラス星人
- 異次元人ヤプール
- アポロン総統
その他
- ブライト・ノア
- カイ・シデン
- ミライ・ヤシマ
- フラウ・ボゥ
- キッカ・キタモト
- ガルマ・ザビ
- ミネバ・ラオ・ザビ
- ハマーンと逸れてしまっているところをアムロ達と出会い、一悶着起きてしまうがその後甚くアムロを気に入ったご様子。
- エマ・シーン
- アストナージ・メドッソ
- バスク・オム
- ジュドー・アーシタ
- アムロ2度目の単独行動時にアムロ、シャアと行動を共にする。ZZガンダムは残念ながらオシャカになってしまっているらしく、PCとしては未参加。
- リィナ・アーシタ
- 立花藤兵衛
- 一文字隼人
- 神敬介
- 仮面ライダーX。アポロガイストのバリアを破るために自身の武器「ライドル」を光太郎に託す。恋人水城涼子も生きている。父親の作った海底ステーションを守ることを使命としている。
- 水城涼子
- 山本大介
- モグラ獣人
- 城茂
- 村雨良
- 「忍者ライダー」こと仮面ライダーZX。光太郎に「ZXシューティングスター」(十字手裏剣)を託す。
- 暗闇大使
- 科特隊(ムラマツ隊長、アラシ隊員、イデ隊員、フジ・アキコ隊員)
- ホシノ・イサム
- 友里アンヌ
- ウルトラ警備隊の女性隊員でゼウスに配属されたダンのことを案じている。
- 郷秀樹
- 北斗星司
- 南夕子
- ゾフィー
- ウルトラマンキング
- 原作ではウルトラマンレオと懇意な伝説のウルトラマン。今作ではその師であるセブン(ダン)がパワーアップに彼の元で修業したいと追い求めることになる。
用語
- 惑星エルピス
- 前述のとおり、3つの大陸からなる惑星。
- ゼウス機関
- 『スーパーロボット大戦Z』の部隊名とは無関係。『Zet Extraordinary United Space:連邦特別大使』の略称である。アムロ曰く「こじつけっぽい名前」。
- ネオ・アクシズ
- 実験室のフラスコ
- ギリアムの言葉。曰く、この世界に怪獣やらモビルスーツ、異星人が混在している世界はどう考えてもおかしいらしく、作為的なものさえ感じるという。意図は不明だが何者かが行った実験に自覚なしに巻き込まれてしまい、その結果が失敗ならばこの世界は消滅してしまうのではないのかという結論から彼は実験室のフラスコと喩えた。これはOG世界でも言及し、その証拠に異世界からの勢力が混在し始めている過程にある。
話題
- 本作の発売日からほぼ丁度10年後の2002年11月22日に『スーパーロボット大戦 ORIGINAL GENERATION』が発売。同作においてギリアムが『スーパーロボット大戦F完結編』以来久方ぶりに登場し、約9年ぶりに初代ゲシュペンストに搭乗した(10年ぶりではないのは『バトルドッジボールII』で登場したから)。
- 『第4次スーパーロボット大戦』でギリアムの名を聞いたアムロが反応する。
- 『スーパーロボット大戦F』終盤でギリアムが登場した時、アムロが反応する(マサキはしない)。
- 『スーパーロボット大戦ORIGINAL GENERATION2』は本作の後日談と言っても過言ではなく、「ギリアムの贖罪」が描かれ、本作のファンを狂喜させた。
- 『スーパーロボット大戦ORIGINAL GENERATIONS』にて追加されたギリアムの専用BGM“英雄戦記”はこのゲームのタイトルBGMのアレンジである。寺田プロデューサーは本当はGBA版OG2で入れるつもりだったそうだが、容量の都合で断念したらしい。
- 『スーパーロボット大戦ORIGINAL GENERATION』ではギリアムとマサキが対面した際、ギリアムが酷く動揺する場面があった。本作ではギリアムとマサキが対面するのはマサキを最終パーティに加えた状態のラスボス戦でしかありえないため、本作での最終パーティは「アムロ・ダン・光太郎・マサキ」というのが公式設定になると思われる。
- 現在では考えられないほど、中の人の同一性に拘ったネタがあり、『仮面ライダーシリーズ』の立花藤兵衛と『ウルトラマン』のムラマツキャップが双子の兄弟だったり、『仮面ライダーシリーズ』の本郷猛及び城茂と瓜二つの刑事が出てきて南光太郎を困惑させたり、挙句の果てに本作の仮面ライダーV3・風見志郎はV3と風見志郎の名前だけを借りた快傑ズバットである。ある意味、スパロボの声優ネタの走りと言える。
- 寺田P曰く、後に発表された『スーパーヒーロー作戦』は、本作と『ガイアセイバー ヒーロー最大の作戦』を現代(2000年当時)でもう一度やったら面白かろう、という発想で生まれた作品とのこと。因みにガイアセイバーは本作に2年遅れて発売されたコンパチシリーズのSFCソフトで、同じくRPG。ただ、極めてシビアな難易度である等の点から本作ほど評判は良くない。
- 上記の通り、『スーパーヒーロー作戦』は本作のオマージュ的な面があるため、主人公イングラム・プリスケン(ヴィレッタ・プリスケン)は記憶喪失という設定や性格面でギリアムに酷似しており、ラスボスであるユーゼス・ゴッツォは仮面を付けたという点でアポロンに酷似している。後の『スーパーロボット大戦ORIGINAL GENERATION』にてギリアムとイングラムが共演した際には意味深な会話を繰り広げている。アニメ版『DW』では会話は少ないが2人を対比する描写がなされた。
- 漫画『スーパーロボット大戦OGクロニクル』のある回に、ギリアムの部下の「壇」「光次郎」「怜次」というキャラが登場する。当然ながらこのゲームのパロディキャラであり、容姿も彼らに似ている。
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攻略本
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