「クリアーナ・リムスカヤ」の版間の差分
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2024年7月24日 (水) 21:15時点における最新版
クリアーナ・リムスカヤ | |
---|---|
登場作品 | |
声優 | 桑島法子 |
デザイン |
鈴木幸江 糸井美帆(リデザイン) |
初登場SRW | スーパーロボット大戦D |
SRWでの分類 | パイロット |
プロフィール | |
---|---|
愛称 | リム |
種族 | 地球人 |
性別 | 女 |
年齢 | 17歳[1] |
身長 | 160 cm[1] |
体重 | 47 kg[1] |
髪色 | 赤味がかったオレンジ |
髪型 | ロングヘアー |
所属 | |
好きな物 | 甘いもの |
クリアーナ・リムスカヤは『スーパーロボット大戦D』の女主人公。
概要[編集 | ソースを編集]
ジョシュア・ラドクリフの義妹。
甘いものが好きで、ココアを濃い目に入れる事がある。ここまではまだいいが、後半ではおにぎりにジャムを入れるなどの珍行動を見せた事も。感情を共有していることが原因か定かではないが、独特の味覚はウェントスにも伝播している。
D[編集 | ソースを編集]
彼女と共鳴したウェントス曰く、「二つの魂を持つ娘」であり、それぞれクリスとリアナという二つの人格を有していて、非戦闘時はおっとりした性格で天然ボケ気味のクリス、戦闘中は強気な性格であるリアナが表に出る(『D』では二つの人格の外見上の違いは目付き程度だったが、『第2次OG』では目の色も変わっており、リアナの方は若干グルグル目になっている)。また、二つの人格は意思疎通が可能で、姉妹のようなやり取りをしている。彼女ら曰く、どっちが本来の性格であったかというのは分からないとの事。このような事が起こったのは、養父であるフェリオ・ラドクリフの実験の被検体になった事が原因であり、この事が切っ掛けでジョッシュは父親に反発心を抱くようになり、リムと共に南極を出て行ってしまう。だがリム自身は養父を恨んではおらず、EDでも彼の優しさを思い出す描写が見られた。
その存在原理はメリオルエッセのそれに近く、彼ら6人が「不完全な体に不完全な魂を与えられた存在」であるのに対し、リムは「(既に魂の存在する)完全な体に完全な魂を与えられた存在」であるらしい。
彼女が主人公である場合でも、ジョッシュが味方で残存する場合、後半のシナリオはほぼジョッシュのリム残存ルートの使い回しとなっており、またキーとなるシナリオ「私に、さよならを」では散々プレイヤーを煽っていた割に、クリス、リアナ両人格共に残存する、ジョッシュにはあった戦闘中の特殊台詞が彼女には一つもない、といささかシナリオ的な不遇とも取れる部分が目立っており、後年リムのシナリオは未完成のままDを発売せざるを得なかった事を寺田プロデューサーが認めている。おまけに、グラキエースの人気が高いため、ラキが死ぬ事が確定なリム編を選ばないというプレイヤーもいる。そんな彼女だが、発売前に寺田プロデューサーは彼女のシナリオを推していたりもする。寺田氏自身この一件は後にラジオで自虐ネタとして語っており、実際の所シナリオの未完成を知っていながらインタビューではそう言わざるを得なかったと語っている。
OGシリーズ[編集 | ソースを編集]
兄の付き添いとして伊豆基地へ赴任。ルイーナの発生を機に戦闘に参加し、鋼龍戦隊と行動を共にするようになる。ずっと南極暮らしだったため外の景色を見るのが好きだったり、ゼンガーに激甘コーヒーをお見舞いし、結果的にゼンガーとイルイが仲良くなるきっかけを作るなど露出が増えた。「私に、さよならを」では、グラキエース&ウェントスの参入と引き換えにクリスの人格が消えてしまい、以降リアナ単独で戦うことになる。ペルフェクティオとの最終決戦ではクロスゲートを封印しようとするウェントスの出迎えに現れ、リアナが残っていれば「クリアーナ・リムスカヤ」は生き続ける、と後を託して別世界に消えていった。
本来の人格は「クリス」であり、「リアナ」は後発であることが判明した。なお、これはフェリオの実験でシュンパティアに触れたことが原因。シュンパティアは「門」を開く「鍵」のまがい物であり、向こうから「呼び寄せる」ことしか出来ない。そのため、クリスがこれに触れた際、 異界から別の魂が引き寄せられ、結果として同居することになってしまった。
実は、この現象はペルフェクティオがメリオルエッセを創造したのと同じプロセスである。違うのは、メリオルエッセがフェリオの持つイメージをもとに肉体を構築され、そこに魂を宿らせた存在であるのに対し、リムは元々存在していた人間に新たな魂が加えられた、という点のみ。また、彼女に起きた現象は、フェリオが「破滅の王」に乗っ取られてペルフェクティオと化したのと全く同様。このためリアナの方もクリスと記憶を共有し、そのためどちらが本来の人格なのかがわからなくなっていた。
もしも触れたのが本物の「鍵」であったならば、即座にメリオルエッセ化していたらしい。しかし、シュンパティアの搭載機であるブランシュネージュに乗り続けたことで徐々に存在の変質が進行し、問題のシナリオ「私に、さよならを」ではクリスの魂が肉体から弾かれ、「向こう側」へと追いやられてしまう。つまりフェリオ同様、異界の存在=リアナに人格が乗っ取られた状態。さらにペルフェクティオによれば、存在をシュンパティアに依存するリアナもまた、いずれはメリオルエッセ達同様消え去る運命だという。
フェリオの回想では人格が二つあることに関して、当初は解離性同一性障害と診断されていたが、「メンタル的な部分を越えて真の意味で多重人格になりつつある」とされ、心因性の症状ではなく人知を超えた現象としての「二つの魂」であることがはっきりと触れられている。
その他余談[編集 | ソースを編集]
二人ともが残存した『D』でも全くのノーリスクではなく、戦闘中はリアナ、それ以外はクリスでほぼ固定され、人格の交代が困難になっていた。これは『第2次OG』とは逆に、リアナの方がクリスに抑えられている状態とみられ、リアナが表に出られるのはシュンパティアにリンクして人格が活性化した時のみとなる。
なお、南極でノースリーブ服を着ているツワモノとして4コマでネタにされているが、設定画にあるように実際はショール等を着用していると思われる。
ちなみにクリスの方はリムの中で会話している扱いのため、戦闘台詞が鍵括弧ではなく丸括弧で括られる珍しいキャラクターとなっている。
登場作品と役柄[編集 | ソースを編集]
携帯機シリーズ[編集 | ソースを編集]
- スーパーロボット大戦D
- 初登場作品。本作の女主人公。適切な育成方針が機体によって大きく変貌するため、気を使いたい。カラーイメージからブランシュネージュかストレーガを選択したユーザーが多い。能力的にはブランシュネージュの方が向いている。
単独作品[編集 | ソースを編集]
- スーパーロボット大戦X-Ω
- 2020年9月のイベント「蒼き誓い」より参戦。乗機はブランシュネージュ。
- 割と珍しい、ステータス画面とカットインのグラフィックが異なるキャラ[2]。
OGシリーズ[編集 | ソースを編集]
- 第2次スーパーロボット大戦OG
- 音声初収録。ブランシュネージュと共に参戦。ジョッシュに比べて『D』からの服装のアレンジが大きく、袖口などにレースをあしらったフリルが追加されてドレスのようになり、華やかなイメージが増した。これは恐らく乗機のブランシュネージュ(白雪姫)を意識したデザインとみられる。また、『D』ではクリスとリアナは目つき程度しか違わなかったが、本作では目つきに加え瞳の色などにもはっきりと差異を持たされている[3]。『D』では語られなかった謎(クリスとリアナのどちらが「本当のクリアーナ・リムスカヤ」なのか、なぜ2つの人格が同居することになったのか、等)が明かされるなど、設定面が補完されている。
- アニメーションカットインはかなり気合いが入った美麗なもので、胸を強調した衣装のイメージどおり揺れまくる。
- スーパーロボット大戦OG ムーン・デュエラーズ
- 12話から参戦。今回はラキをフォルテギガスのサブにして彼女がデア・ブランシュネージュで出撃する事も可能。本作のデア・ブランシュネージュは命中率が悪く、足並みの悪い(概要は此方)。場合によってはフォルテギガスのサブパイロットを終始務めることも視野に入れたい。
パイロットステータス[編集 | ソースを編集]
能力値[編集 | ソースを編集]
- D
- ジョッシュとほぼ同等。比較すると射撃・回避・命中に優れる。
- 技能はカウンターの代わりにヒット&アウェイを覚えるため、長射程武器との相性が良い。また、スーパー系機体を選んだ場合に「鉄壁」を覚えるのが最大の違い。
- 性格が「超強気」(攻撃命中・被弾でそれぞれ気力+2)なため、単独で前線に放り込んで反撃させると、ものすごい勢いで気力が上がって行く。
- ただし、防御が全パイロット中58位とかなり低いので、ユニットを強化した上で「鉄壁」を使わないと厳しい。
- ちなみに、ジョッシュ編で仲間になるグラキエースと比べると、回避が10高い以外全く同じ(これはジョッシュとウェントスも同様)。
- OGシリーズ
- 最大の特徴は、抜群の伸びをみせる精神ポイント。それに裏打ちされた補助系精神コマンドを駆使しての耐久戦を得意とする。集中力とSPアップを取得して精神コマンドに特化する手もある。ちなみにジョッシュと違って「加速」を持っているため、実は搭乗機の性能に見合わず進撃戦が得意。ヒット&アウェイでMAP兵器を狙うのも悪くないが、範囲がDと変わらないのには注意。
精神コマンド[編集 | ソースを編集]
- D
- X-Ω
- 加速、不屈、集中
- 第2次OG、OGMD
- 加速、不屈、集中、必中、熱血、絆(ツイン)
- フォルテギガスを入手すると加速と不屈役として兄を強力にサポートしてくれる。単独で戦闘する場合は絶対回避能力がないのがネックになるので、機体にハイパージャマーをつけるか、装甲をメチャ上げて保険をかけるか、となる。OGMDではエースボーナスにより「必中」が「直感」に代わる。
特殊技能(特殊スキル)[編集 | ソースを編集]
- D
- 援護攻撃L3、援護防御L3、底力L8、コンボL3、ヒット&アウェイ、シールド防御、切り払い、撃ち落とし
- 系統に関わらず技能はこのラインナップ。さすがに主役だけあってなかなか豪華な構成。ジョッシュにはないヒット&アウェイをデフォルトで持っているため、長射程武器と相性がいい。
- 援護攻撃・援護防御・コンボの修得時期も非常に早く、底力も高レベルまで伸びる。
- 防御技能も全て覚えるが、これらは搭乗機によっては使えない物も多い。例えばブランシュネージュとデア・ブランシュネージュの場合、「撃ち落とし」以外無意味化する。
- 第2次OG
- 援護攻撃L1、援護防御L2、底力L5
- 射撃偏重のブランシュネージュに乗っている関係上、早急にヒット&アウェイが欲しい。意外と頼りない回避率を補う意味でも「見切り」か「集中力」があるといい。なお、エクセレンと同じ理由で援護防御をさせてはいけない。デアに乗り換えた後なら別だが。
エースボーナス[編集 | ソースを編集]
- 最終命中率+15% SP+15
- 『第2次OG』で採用。エースボーナスでSPが上昇する。回避率が上がらないので終盤のボス相手に単独戦闘は少々厳しい。
- 精神コマンド「必中」を「直感」に変更
- 『OGMD』で採用。元々「不屈」を覚えているため意味が薄いように思えるが、ひらめきの効果で攻撃を回避できるようになるため、敵のステータス異常を受けずに済むようになる。デア・ブランシュネージュのメインとしてもフォルテギガスのサブとしても有用なボーナス。
パイロットBGM[編集 | ソースを編集]
- 「Duologue」
- 通常戦闘時のBGM。曲名は第2次OGでつけられたもの。読みは『デュオローグ』、意味は『対話』。
- 「Duet」
- 必殺技使用時のBGM。「Duologue」と同じく曲名は第2次OGでつけられた。読みは『デュエット』、意味は『二重奏』。
人間関係[編集 | ソースを編集]
- ジョシュア・ラドクリフ
- 義兄。クリス、リアナ共に慕っており、ジョッシュも「クリアーナ・リムスカヤ」の真相を知ってなお、「二人とも俺の妹」と断言する。
- フェリオ・ラドクリフ
- 養父。ジョッシュとは対照的に慕っていた。
- クリフォード・ガイギャクス
- 兄貴分的存在。ジョッシュとリムの機体を開発した。
- ウェントス
- 条件次第でパートナーになる。基本的に互いに温厚な性格なので、気が合う模様。ウェントスに誕生日がないことを気遣うシーンや、エピローグで泣きそうになっているリムをウェントスが慰めるシーンなどを見ると、互いに気遣いあう、良き関係の模様。
- グラキエース
- ジョッシュのパートナー。ジョッシュ主人公で彼女が仲間になった際、リムは自機のシュンパティアをラキに託す事になる。関わりこそ少ないがリムはラキの事を信頼しており、ラキもリムの信頼に応えようとする等、割と良好な関係である。ちなみにリム(リアナ)の存在はメリオルエッセのそれときわめて近い(南極遺跡のテクノロジーで新たな魂を与えられている)が、5人が不完全なのに対しリムは完全である点が違う。
- ウンブラ
- リムが副主人公の場合、中盤でウンブラに重傷を負わされてしまう。
- ゼンガー・ゾンボルト
- 『第2次OG』にて、先述の通り彼に激甘のコーヒーをお見舞いした。
版権作品との人間関係[編集 | ソースを編集]
- クェス・パラヤ
- 彼女と親友同士に。ニュータイプお得意の洞察力で両方の人格を感じ取ってくれる。
- ギュネイ・ガス
- 色々と親身に面倒を見てくれる。
- シュワルツ
- 彼の事を慕っており、シュワルツもリムのことを親身に面倒を見てくれる。
名台詞[編集 | ソースを編集]
スーパーロボット大戦D[編集 | ソースを編集]
- (…クリス。ほら)
「あの…わたしは、2人いるんです。2重人格っていってましたけど、違うんです。クリアーナ・リムスカヤは、2人なんです。お互い話もできるし…。ウェントスさんは、わたしたちのことを、2つの魂をもつっていいました。」 - 第25話より。ブルー・スウェアの面々の前で自身の中に2つの人格が存在していることを打ち明けた。
- (うぅ~、きちゃったね、リアナ)
(うん…わかってるよね、クリス。後戻り、できないよ) - 自身を呼んでいるウェントスがいるアイスランドに到着した時の台詞。
OGシリーズ[編集 | ソースを編集]
- 「あたしが何者であっても、クリスが戻ってくるまで消えるわけには行かないのよ!」
- 自身の正体を飲み込み、破滅の王に立ち向かうリアナの台詞。戦闘台詞にも採用。
- クリス「お兄ちゃん……リアナ……私、ウェントスと一緒に行くね……」
リアナ「ま、待って! あ、あたしは! あたしは、クリアーナ・リムスカヤじゃない! シュンパティアによって植え付けられた、メリオルエッセのなり損ない! 行かなきゃならないのはクリスじゃない、あたしの方! 偽物のあたしなのよ!!」
クリス「ううん……どっちも本当の私……クリアーナ・リムスカヤだよ……」 - 自分を消えるべき存在だと決めつけるリアナと、それを否定するクリス。ずっと一緒にいたクリスにとって、リアナがどこから来たかなど関係なかった。
- 「私がいなくなっても、リアナがいれば……クリアーナ・リムスカヤは生き続けられる……それは、私も生きてるってことなんだよ……」
「悲しまないで……リアナの傍にお兄ちゃんやグラキエースがいるように……私の傍にはウェントスがいてくれるから……」 - 『自分』をもう一人の自分に託すクリス。
- 余談だが、似たような事をOG1でイングラムも言っている。
- 「さよならは言わないよ、リアナ、お兄ちゃん、みんな……きっと、また会えるから……」
- 永遠の別離ではないと励ます様に言うクリス。
- 「どうか、元気で……もう一人の私……もう一人のクリアーナ・リムスカヤ……大好きな……リアナ………………」
- ウェントスと共に笑顔でゲートの向こうへ消えていくクリス。いつか本当に再会できる日が来るのだろうか。
なお、このやり取りはどうやらジョッシュ達にしか聞こえなかったらしく、次のステージ冒頭ではアヅキが通信ログから誰と話をしていたのかを察している。 - (あれ、ちょっと可愛いかも……)
「そんなこと言ってる場合じゃないわ!」 - 妖機人の孟槐と抱鴞に対する特殊台詞。二人の温度差が面白い。しかし前者はまだしも後者は可愛いかは微妙な所である。
- 「シュンパティア、RCファンクション!」
「アクティブ・ビット! 行けっ!」 - デア・ブランシュネージュの「アクティブ・ビット」使用時の台詞。実はこの時、リアナの目がウェントスと同調した際の色彩の消えたものになっている。ちなみにジョッシュが「ブレード・ビット」を使用した際はこうはならない。リアナがジョッシュに比べてメリオルエッセに近い存在であることが伺える。
搭乗機体[編集 | ソースを編集]
以下4機から選択するが、最終機体のみスーパー系はフォルテギガス一本となる。また、機体コンセプトも大きく異なるので、周回プレイにおける育成にはジョッシュとリムには射撃か格闘のどちらかに特化させたい。『D』では前述通りリムの防御値はかなり低いためあまりスーパー系向きではない。
- エール・シュヴァリアー→ジェアン・シュヴァリアー
- リアル系機体。ジェアン・シュヴァリアーには長射程低燃費の射撃武器があるため、ヒット&アウェイも無駄にはならない。
- ブランシュネージュ→デア・ブランシュネージュ
- リアル系機体。防御面が非常に脆く「援護攻撃」「ヒット&アウェイ」を活かすべし。『D』のデモや『第2次OG』では本機に搭乗する。
- ガナドゥール→フォルテギガス
- スーパー系機体。初期機体4機の中では最も遠距離戦が苦手なので相性はやや悪い。
- ストレーガ→フォルテギガス
- スーパー系機体。長射程武器があるためガナドゥールよりは向いているが、折角の重装甲も本人の防御の弱さで活用しきれない恐れがある。『第2次OG』ではフォルテギガスはシステム上分離不可なものの、ストレーガにはリムが搭乗している。
脚注[編集 | ソースを編集]
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