「エンブリヲ」の版間の差分

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かつては「本来の地球」にて、統一理論、超滞留性粒子、多元宇宙などを発見し、多元宇宙に干渉する新エネルギー「[[ドラグニウム]]」を発見し研究を重ねた天才科学者であったが、ドラグニウムが遠因となって世界大戦、文明崩壊、地球汚染を招いてしまい、争いの続く地球に見切りをつけたエンブリヲは、新世界を目指すべく、有人次元観測機ラグナメイルを開発。最初のラグナメイルである[[ヒステリカ]]と共に、新たな大航海時代の幕開けを実行に移した。しかし、事故によって本来のアルゼナルごと時空の狭間に飛ばされてしまったエンブリヲは、時の流れが完全に停止した世界へと迷い込むのだが、その影響で[[次元力|次元を操作する事]]に成功して無限の時間を手に入れ、そこから多次元の世界に干渉して自らの理想郷を作り出す事を計画する。
 
かつては「本来の地球」にて、統一理論、超滞留性粒子、多元宇宙などを発見し、多元宇宙に干渉する新エネルギー「[[ドラグニウム]]」を発見し研究を重ねた天才科学者であったが、ドラグニウムが遠因となって世界大戦、文明崩壊、地球汚染を招いてしまい、争いの続く地球に見切りをつけたエンブリヲは、新世界を目指すべく、有人次元観測機ラグナメイルを開発。最初のラグナメイルである[[ヒステリカ]]と共に、新たな大航海時代の幕開けを実行に移した。しかし、事故によって本来のアルゼナルごと時空の狭間に飛ばされてしまったエンブリヲは、時の流れが完全に停止した世界へと迷い込むのだが、その影響で[[次元力|次元を操作する事]]に成功して無限の時間を手に入れ、そこから多次元の世界に干渉して自らの理想郷を作り出す事を計画する。
  
理想郷として選んだ地球に干渉したエンブリヲは、思考で操作可能な情報化テクノロジー「マナ」を生まれながらに持っている新人類「ホムンクルス」を生み出し、それらで構成された社会の構築に乗り出すが、マナの力が無制限に使用できるようにすべく、かつての地球へと戻り、遺伝子の組み替えて最初の[[ドラゴン]]となった始祖・[[アウラ]]を拉致。後に[[神聖ミスルギ皇国|ミスルギ皇国]]となる地で暁の御柱の内部に幽閉・封印し、それを動力源にする事で、「ホムンクルス達がマナを無限に使用できる理想郷」の基礎部分を築いた。しかし、元々エンブリヲが干渉した地球に住んでいた旧人類「古の民」を「獣」呼ばわりして目障りに思っていたエンブリヲは、彼らを一方的に世界から排除する政策に乗り出し、当然それに反発した古の民達は、自分達の居場所を取り戻すべく、エンブリヲに戦争を挑む事になっている。また、そんな中で、ホムンクルス同士の中でもマナを扱えない者が時折生まれてしまっていた事から、エンブリヲはマナを扱えない者を「ノーマ」としてホムンクルス達が差別するよう仕向けて、ホムンクルス同士の対立を解消させる歪んだ秩序体制を打ち立てている。更にはマナの動力源であるアウラを半永久的に生きながらえさせるには、ドラグニウムを定期的に取り込ませる必要があった事から、アウラを奪還すべく次元を超えて干渉してくるドラゴン達をノーマ達と戦わせる事を思いつき、それによってドラゴンの屍骸から取り出したドラグニウムをアウラに取り込ませている。つまり、相互理解を可能としたマナという力、マナを扱えないノーマだけが差別される社会、差別されるノーマ達がドラゴンと戦い続けなければならない過酷な運命ですらも、全ては'''エンブリヲが自分だけに都合の良い楽園を満喫する為のもの'''に過ぎなかったのである。
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理想郷として選んだ地球に干渉したエンブリヲは、思考で操作可能な情報化テクノロジー「マナ」を生まれながらに持っている新人類「ホムンクルス」を生み出し、それらで構成された社会の構築に乗り出すが、マナの力が無制限に使用できるようにすべく、かつての地球へと戻り、遺伝子を組み替えて最初の[[ドラゴン]]となった始祖・[[アウラ]]を拉致。後に[[神聖ミスルギ皇国|ミスルギ皇国]]となる地で暁の御柱の内部に幽閉・封印し、それを動力源にする事で、「ホムンクルス達がマナを無限に使用できる理想郷」の基礎部分を築いた。しかし、元々エンブリヲが干渉した地球に住んでいた旧人類「古の民」を「獣」呼ばわりして目障りに思っていたエンブリヲは、彼らを一方的に世界から排除する政策に乗り出し、当然それに反発した古の民達は、自分達の居場所を取り戻すべく、エンブリヲに戦争を挑む事になっている。また、そんな中で、ホムンクルス同士の中でもマナを扱えない者が時折生まれてしまっていた事から、エンブリヲはマナを扱えない者を「ノーマ」としてホムンクルス達が差別するよう仕向けて、ホムンクルス同士の対立を解消させる歪んだ秩序体制を打ち立てている。更にはマナの動力源であるアウラを半永久的に生きながらえさせるには、ドラグニウムを定期的に取り込ませる必要があった事から、アウラを奪還すべく次元を超えて干渉してくるドラゴン達をノーマ達と戦わせる事を思いつき、それによってドラゴンの屍骸から取り出したドラグニウムをアウラに取り込ませている。つまり、相互理解を可能としたマナという力、マナを扱えないノーマだけが差別される社会、差別されるノーマ達がドラゴンと戦い続けなければならない過酷な運命ですらも、全ては'''エンブリヲが自分だけに都合の良い楽園を満喫する為のもの'''に過ぎなかったのである。
  
 
しかし、古の民がいつまでもエンブリヲに屈するはずなど無く、何度も抵抗し敗れながらも、ラグナメイルの一つである[[ヴィルキス|ビルキス]]を奪取され、更には古の民とノーマ達が手を組んだ彼らの一大反抗計画「リベルタス」によって[[ヴィルキス]]に搭乗したジルを中心に戦いを挑まれる事になるが、彼女が[[タスク]]の父親に想いを寄せながらも伝えられない苦しみに捕らわれていた心の隙を突く形で篭絡。タスクの父親に母親であるヴァネッサ、メイの姉を含めた仲間達は、石の中へ埋め込み、死に追いやっており、リベルタスを失敗という形で終わらせた。
 
しかし、古の民がいつまでもエンブリヲに屈するはずなど無く、何度も抵抗し敗れながらも、ラグナメイルの一つである[[ヴィルキス|ビルキス]]を奪取され、更には古の民とノーマ達が手を組んだ彼らの一大反抗計画「リベルタス」によって[[ヴィルキス]]に搭乗したジルを中心に戦いを挑まれる事になるが、彼女が[[タスク]]の父親に想いを寄せながらも伝えられない苦しみに捕らわれていた心の隙を突く形で篭絡。タスクの父親に母親であるヴァネッサ、メイの姉を含めた仲間達は、石の中へ埋め込み、死に追いやっており、リベルタスを失敗という形で終わらせた。

2017年3月31日 (金) 23:08時点における版

エンブリヲ
外国語表記 Embryo
登場作品 クロスアンジュ 天使と竜の輪舞
声優 関俊彦
デザイン 小野早香
異名 不確定世界の住人、ハイゼンベルクの悪魔神様、調律者、創造主
種族 人間
性別
髪色 金髪
瞳の色 碧眼
趣味 読書
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概要

全てが謎に包まれた美青年。世界各国の為政者達よりも一段高い位置より世界を睥睨し、失われた太古の兵器である「ラグナメイル」や技術を所有している。アルゼナルジルとは因縁があり、彼女からは皮肉を込めた形で「神様」と言われているが、エンブリヲ自身はチープな表現として好まず、「調律者」を自称している。

人物

物静かな佇まいをしていることもあり、一見すると善良な紳士のようだが、その本質は独善的かつ傲慢であり、美しい者の絶望を愉しむなど残忍な嗜好まで持ち合わせている。 一方で、瞬間移動や空中浮遊、死者の蘇生や分身、感覚と精神の操作、痛みは感じるものの撃ち抜かれたり刺し貫かれても別の場所から出現する不死身の身体、マナを持つ人間を操れる等々、普通の人間であれば絶対にできないような芸当も難無く行う事が出来る。

ノーマに対しての特別な差別意識は無い等、確かにエンブリヲには他人に対する差別意識はないが、これは自分以外のすべてを玩具としてしか見ていないため。男に対しては気に入らなければ容赦無く殺すのに対し、女性に対しては「新しい何かを生み出す母としての役割」があるとして一定の敬意をもっているのも彼の特徴である。しかし同時に「世界の調律者」である自分は全ての女性を支配して当然だと考えており、そのため気に入った女性を見つけると「コレクション」してしまうというとんでもない趣味がある。

人間心理の解析にも長けている事で、人の心と体をたやすく操れるエンブリヲに対抗できる女性はほとんどおらず、彼のお眼鏡にかなった女性は言葉巧みに誘導してくる彼の虜になってしまう。ひたすら自分のエゴに忠実である本質故に、他人を平然と利用し価値が無くなれば切り捨てるを繰り返しており、反発する者の意思など意にも返さない独善性は、まさにジルが評する「神」そのものと言える。

正体

正体は、マナを扱える人間達を中心としたクロスアンジュの世界観そのものを生み出した張本人で、つまりは「神」という表現も間違っていない。

かつては「本来の地球」にて、統一理論、超滞留性粒子、多元宇宙などを発見し、多元宇宙に干渉する新エネルギー「ドラグニウム」を発見し研究を重ねた天才科学者であったが、ドラグニウムが遠因となって世界大戦、文明崩壊、地球汚染を招いてしまい、争いの続く地球に見切りをつけたエンブリヲは、新世界を目指すべく、有人次元観測機ラグナメイルを開発。最初のラグナメイルであるヒステリカと共に、新たな大航海時代の幕開けを実行に移した。しかし、事故によって本来のアルゼナルごと時空の狭間に飛ばされてしまったエンブリヲは、時の流れが完全に停止した世界へと迷い込むのだが、その影響で次元を操作する事に成功して無限の時間を手に入れ、そこから多次元の世界に干渉して自らの理想郷を作り出す事を計画する。

理想郷として選んだ地球に干渉したエンブリヲは、思考で操作可能な情報化テクノロジー「マナ」を生まれながらに持っている新人類「ホムンクルス」を生み出し、それらで構成された社会の構築に乗り出すが、マナの力が無制限に使用できるようにすべく、かつての地球へと戻り、遺伝子を組み替えて最初のドラゴンとなった始祖・アウラを拉致。後にミスルギ皇国となる地で暁の御柱の内部に幽閉・封印し、それを動力源にする事で、「ホムンクルス達がマナを無限に使用できる理想郷」の基礎部分を築いた。しかし、元々エンブリヲが干渉した地球に住んでいた旧人類「古の民」を「獣」呼ばわりして目障りに思っていたエンブリヲは、彼らを一方的に世界から排除する政策に乗り出し、当然それに反発した古の民達は、自分達の居場所を取り戻すべく、エンブリヲに戦争を挑む事になっている。また、そんな中で、ホムンクルス同士の中でもマナを扱えない者が時折生まれてしまっていた事から、エンブリヲはマナを扱えない者を「ノーマ」としてホムンクルス達が差別するよう仕向けて、ホムンクルス同士の対立を解消させる歪んだ秩序体制を打ち立てている。更にはマナの動力源であるアウラを半永久的に生きながらえさせるには、ドラグニウムを定期的に取り込ませる必要があった事から、アウラを奪還すべく次元を超えて干渉してくるドラゴン達をノーマ達と戦わせる事を思いつき、それによってドラゴンの屍骸から取り出したドラグニウムをアウラに取り込ませている。つまり、相互理解を可能としたマナという力、マナを扱えないノーマだけが差別される社会、差別されるノーマ達がドラゴンと戦い続けなければならない過酷な運命ですらも、全てはエンブリヲが自分だけに都合の良い楽園を満喫する為のものに過ぎなかったのである。

しかし、古の民がいつまでもエンブリヲに屈するはずなど無く、何度も抵抗し敗れながらも、ラグナメイルの一つであるビルキスを奪取され、更には古の民とノーマ達が手を組んだ彼らの一大反抗計画「リベルタス」によってヴィルキスに搭乗したジルを中心に戦いを挑まれる事になるが、彼女がタスクの父親に想いを寄せながらも伝えられない苦しみに捕らわれていた心の隙を突く形で篭絡。タスクの父親に母親であるヴァネッサ、メイの姉を含めた仲間達は、石の中へ埋め込み、死に追いやっており、リベルタスを失敗という形で終わらせた。

劇中での活躍

ホムンクルス達の世界の各国の代表達を集めた会談にて、その中心となっていたエンブリヲは、堕落していくホムンクルス達の現在の状況に憂いを感じており、「ドラゴンの対策」と称して、全面降伏、殲滅、そして世界の作り直しの三つの選択肢を彼等に与える。しかしそれを大きく曲解していたジュリオ・飛鳥・ミスルギは、ミスルギ皇国の軍隊を率いてアルゼナルに侵攻。ノーマ達の虐殺を始めた事から、彼の妹であるアンジュに接触して、虐殺の指揮をしているのがジュリオ本人である事を教える。そして、アンジュが怒りに任せてジュリオを殺そうとした際、彼女が実の兄を殺す事を良しとしなかったエンブリヲは、ヒステリカのディスコード・フェイザーで、ジュリオを乗艦のエンペラージュリオ一世諸共、木っ端微塵に吹き飛ばした。アンジュがヴィルキスの転移で消え去った後、アルゼナルの生き残りで、実質上ジルに見捨てられたメイルライダー達であるサリアエルシャクリスターニャイルマの5人を篭絡。彼女達を自身の所有するラグナメイルを与え、配下として取り込む。

その後は、世界を作り直すべくドラゴン達の暮らす地球とホムンクルス達の暮らす地球の融合を計画し、その実験としてドラゴン達の地球に時空の嵐を仕掛ける。そして、ジュリオを利用していたドラゴン側から送り込まれたスパイであるリィザ・ランドックを捕え、彼女とドラゴン達との間で立てられていたミスルギ皇国侵攻のプランを逆利用。サリア達ダイヤモンドローズ騎士団にアンジュを捕えさせようとして失敗に終わるが、その後に彼女がドラゴンやノーマ達を使い捨ての道具にしようとしたジルと決別してアルゼナルから離反した隙を突く形で、再度サリア達に襲撃させ、捕える事に成功し、アンジュと直接対面する事になる。自身の歪んだ大義を断固として拒絶する彼女を篭絡しようとするも、彼女は毅然とした意志でそれを突っぱね、それに対しドラマティックな感動を覚えたエンブリヲは、アンジュに求婚。これ以降は、彼女に対してあの手この手を駆使しながら完全に我が物にしようと、常軌を逸した独占欲と執着心を見せる様になった。

最終的に、次元の狭間にてヒルダ、サリア、サラマンディーネにラグナメイルが全機撃墜され、本体とヒステリカもアンジュとタスクにそれぞれ撃破された事で完全に死亡。その野望も消え去る事となった。その後のシーンで不老不死を失った事でミイラ化したエンブリヲの死体が一瞬確認できる。

登場作品と役柄

原作での行動が行動なだけに、やはり欲望のままに行動・暗躍してくる為に、競演するキャラクターの殆どからは嫌悪・恐怖されている。

天才的頭脳の持ち主、女性を自らの目的の為に平然と利用しようする、不老不死の身体を持っている等といった点から、パプテマス・シロッコアマンダラ・カマンダラに共通する部分が幾つかあるが、エンブリヲの場合はそれらに輪を掛ける形で性質の悪さを見せていると言っても過言ではない。今後のスパロボ作品で、彼らと共演する事になった場合は、どうなるのか気になる所である。

単独作品

スーパーロボット大戦V
初登場作品。第21話からの登場で、原作の時期よりも早いタイミングとなっている。
彼が支配する「マナの領域」がごく一部に限られているというクロスオーバー作品の宿命ゆえ、原作ほど圧倒的な優位性は持っていない。それを補うために原作よりも活発的に策謀を巡らせており、悪の黒幕キャラとしてより分かりやすく強調されている。
原作よりも頑張って働いているというのは、要するに原作以上に非道な所業の限りを尽くしているということ。多くの他作品の人物たちとも関係や因縁を持つなど、本作の悪役の中でも屈指の存在感を放つ活躍ぶりを見せる。原作同様中断メッセージにも登場し、セリフ回しが原作の立ち回りを知っていると憎らしい。
本作では元々は物語の舞台の一つである宇宙世紀世界の住人だったが、約3000年前にラグナメイルを率いてミケーネ帝国と争い、その戦争とゲッター線の暴走によって宇宙世紀世界の文明が壊滅したのを機に西暦世界へ転移。そこで始祖連合国を作り上げ西暦世界を支配し、レナードらアマルガムや西暦世界のもう一人の巨悪であるエグゼブ達と組んで暗躍する。
通常ルートの最終局面でアンジュだけではなく、各作品の女性ヒロイン達を何人か攫って「花嫁」にすると称して手駒にしようとする(無論、恋人持ちどころかもいるがそれすらも無視)というスパロボ史上最低かつ破廉恥極まりないクロスオーバーを展開する。しかし、クロスオーバーに伴う強力な障害も当然存在しているのだが、自分の能力に絶対の自信を持つが故がそんな物が存在しているなど、全く考えていない節がある。それどころか、利用目的で近づいた筈の相手に逆に騙されたり裏切られるなどの失敗を何度も犯しており、原作と比べると間抜けで滑稽な印象も目立つ。
最終的には不死身のからくりを暴かれ、戦闘に参加している女性陣全員に罵詈雑言を浴びせられながら撃破され敗北。それでも攫った女達を道連れにしようと悪足掻きをするが、レナードの裏切りで同士討ちをする事態になり、更なる傷を負った所でトドメを刺されるという、あまりにも無様な最期を遂げた。
そして、すぐ後に西暦世界の真の支配者であるゲームマスター「ブラックノワール」が出現、エンブリヲの「世界の調律者」という位置づけさえもブラックノワールが作り出した「ゲームの世界」を盛り上げるために用意されたものに過ぎないという驚天動地の事実が明かされるのだった。
ブラックノワールはエンブリヲに与えた役割を「道化」としているので、要所要所で原作に比べて迂闊な行動をしていたのもブラックノワールの干渉によるものだったのかも知れない。

パイロットステータス

精神コマンド

信頼応援祝福激励期待
戦闘用のコマンドが最後を除いて一切無い。エンブリヲのキャラを考えるにどれもこれも一方的な物であろう。

特殊技能(特殊スキル)

天才2回行動ガードL3、再攻撃サイズ差補正無視L3、気力+ボーナス、プレッシャーL4
中々強力なラインナップではあるが、底力が無い為案外脆い。また(やっている事はアレすぎるが)本編で超常的な力を見せていたにも関わらず、超能力は所持していない。

人間関係

ジル
彼女にとっての怨敵。彼女からは皮肉を込めて「神様」と呼ばれる。一方で、エンブリヲの方はかつて彼女を散々辱め手篭めにしていながら、再会時には「古い女」と貶し、ヒステリカのビーム砲で致命傷を負わせ、殺害している。『V』では、展開次第ではサリアに邪魔をされて彼女の殺害に失敗し、決戦では罵声を浴びせられる。
アンジュ
自ら計画達成に必要な彼女を手中に収めようとしていたが、エンブリヲの洗脳を乗り越えたことで彼女へ更なる執着を示す。
一方、アンジュからは「滅絶に値する敵」として認識されている。恋愛云々の相手ではなく、最終的には「見つけ次第殺す」相手として見られることに。
モモカ・荻野目
彼女も洗脳を自力で振り払った女性だが、好みでは無かった模様。ただし、ホムンクルスでありながら自分の意思を貫いた姿勢には、素直に感心している。おそらく、打算も欲望もなく率直に称賛した唯一の相手であり、モモカの良心補正(?)が働いたものと思われる。
サリア
アンジュに撃墜された後に救い、部下にする。しかしアンジュへの嫉妬心からアンジュの捕獲任務に乗り気ではなく、失敗した際にお尻を叩いて叱責している。最終的には捨て駒にしたことで離反される。『V』ではお尻を叩くシーンはカットされているが、物語の裏で叩いていたらしく、サリア側の特殊セリフで言及されている。
エルシャ
虐殺で死んだ子供を蘇生することで部下にしており、見方を変えれば子供達を人質に従わされていたと言えなくもない。しかし後の戦闘で再び死んだ子供の蘇生を断ったためにエルシャはいいように利用されていることを悟り騎士団を離反する。
『V』では子供達が本当は蘇生などされておらず、エンブリヲの力で生きている様に見せかけられていた事が判明しており、当然彼女の怒りも買っている。
クリス
死にかけていたところを救い部下にする。「唯一の友達」という形で自分に依存させる。サリアと同様、捨て駒にしたことを機に離反される。『V』では最終決戦で罵声を浴びせられる。
ヒルダロザリー
原作では特に絡まないが、『V』ではテオドーラに乗り換えた彼女と戦わせるとヒルダを誘惑しようとする。が、当然ながら一蹴される。最終決戦ではロザリーにも罵声を浴びせられる。
ターニャイルマ
彼女たちを捕獲した後、篭絡し部下にする。最終的には捨て駒にした。
ジュリオ・飛鳥・ミスルギ
自分の理想を曲解し、勝手にアルゼナルへの虐殺行為を指揮した彼を粛清する。
シルヴィア・斑鳩・ミスルギ
彼女を保護する。ただし、実の姉であるアンジュの件を考えると、いずれ彼女も手篭めにしようとしていた可能性も否定できない。『V』では対アンジュの人質にするが、効果は無かった。
リィザ・ランドッグ
ジュリオに取り入り、シルヴィアを瀕死に追い込んだ所でエンブリヲに捕らわれ、拷問された末に情報を漏らしてしまう事になった。その後はシルヴィアのペットにされ、殺されかけた彼女からは、憂さ晴らしで鞭打ちをされる日々を送っていた。
タスク
「旧人類の生き残り」と見下しており、彼からしても両親を始め多くの仲間達の命を奪った仇敵。アンジュとの関係を知った時は殺意を剥き出した。最終的に彼に引導を渡される事になった。
サラマンディーネ
彼女やその同胞達にとって偉大な始祖であるアウラを奪っただけでなく、自らの欲望を満たす為の道具にしている事から、当然敵視されている。
各国首脳陣
ジュリオと同じく、始祖皇国連合を構成する国家の元首達。最終的には彼らも見限る。SRW未登場。
ナオミ
PS Vitaソフト『クロスアンジュ 天使と竜の輪舞tr.』の主人公。ルートによっては、彼女の影響を受けて(良い意味で)変化する。

他作品との人間関係

ガンダムシリーズ

ミネバ・ラオ・ザビベルナデット・ブリエットベラ・ロナ
『V』通常ルートでは彼女たちも花嫁候補として拉致しているが、当然の如く拒絶されている。
ロード・ジブリール
V』では彼を拾い上げ部下とするがジュリオ同様自分の目的を都合よく解釈する彼を見限り抹殺する。ただし、ジュリオに比べれば暴走する様な行動は起こしていなかった(人間性は同レベルだが)。
カガリ・ユラ・アスハマリナ・イスマイール
『V』では彼女達を罠にかけて、自分の妾とするため拉致する。
不幸中の幸いというべきかアンジュがされたような感覚の操作などの辱めは受けなかったようだが、その紳士の皮を被った醜悪な人間性は2人から当然の如く拒絶されていた。
ラクス・クライン
『V』は彼女にも目を付け拉致する。
困難ルートでは彼女だけを拉致している。手籠めにしようとした背景には、古の民から別れたコーディネーターの姫を自分に跪かせたいという極めて下劣な思惑があり、当人からはそれを見透かされ、「最低な人間」と、最も解かり易い形で評価されていた。
実は彼女はエンブリヲを破る為の「永遠語り」の歌を代々受け継いでおり、本来なら最優先で始末しなければならない抹殺対象だったのだが、それを知らなかった為にアンジュに執着してる間にまんまと逃げられるという大ポカをやらかしてしまう。結果、時空の狭間から追い出されてしまう事態となり憎悪を剥き出しにして対峙するが、その孤独な境遇から「可哀想な人」と哀れみを送られてしまい、それが罵倒されるよりも屈辱的な返しだった為に更に激高する事になった。
イオリア・シュヘンベルグ
『V』ではかつて彼を同士に誘っているが拒絶されている。欲望と快楽を追求するエンブリヲの存在など、イオリアから見れば最も唾棄すべき人間であったのは想像に難くない。
後に彼はエンブリヲも知らなかった世界の真実に辿り着いていた事が判明する。
リボンズ・アルマーク
『V』では直接関わる場面は無いが、かつてエンブリヲを一時的にとはいえ出し抜くことに成功した数少ない人物である。

リアル系

レナード・テスタロッサ
V』では彼の能力や目的に目を付け、協力関係を築くが、互いに見下しあっている(ことにレナードには内心見下されてる以上に嫌悪されており、彼と同類扱いされた際には心底不愉快な様子を見せていた)。
流石のレナードもエンブリヲの欲望を丸出しにした見境のないハーレム願望には呆れており、最終的に滑稽かつ醜悪極まりないエンブリヲの姿を見て改心するに至ったが、血みどろの同士討ちによって命を落とす事になった。
ソフィア
『V』ではエンブリヲの非道な所業の数々を見た結果、自分自身の行動に恐怖を覚えてしまう程自省する事になり、最終的にはレナード同様改心するに至る。
ゲイツ
『V』では西暦世界ルート第37話にて、アンジュを捕らえるための刺客としてアルゼナルに彼を差し向ける。アンジュ確保のための刺客に任命されたことを彼からは喜ばれていたが、当のエンブリヲは彼を捨て駒としか見なしておらず、彼の下品さを侮蔑している。
千鳥かなめ
『V』困難ルートでは彼女のウィスパードの能力により、自身の不死身の秘密を見破られてしまう。
北辰
『V』の困難ルートでは火星の後継者の壊滅後、残党共々彼も配下に迎える。
真田志郎
『V』の通常ルートでは自身の不死身の秘密を彼に見破られることになる。
伊東真也
『V』では彼の心の闇に浸け込み、真ドラゴンの在り処を聞き出す。ちなみに、声が同じ
森雪ミスマル・ユリカテレサ・テスタロッサ
『V』通常ルートでは彼女たちも花嫁候補として拉致している。

スーパー系

ハーデス神
『V』ではかつてのライバル。まだエンブリヲが宇宙世紀世界の科学者だった3000年前にハーデス率いるミケーネ帝国が地上に現れたため、エンブリヲは彼らに対抗するための兵器としてラグナメイルを作り出した。
最終的にミケーネはゼウス神によって封じられることになるが、今度は生き残った人類同士がラグナメイルで戦争を続けたために文明は崩壊。エンブリヲはこの世界と人類を見限ることになる。
宇宙世紀世界に未練がなくなった今でも、エンブリヲは彼らオリュンポスの神々を「悪魔」と呼び憎悪している。
兜甲児
『V』では時空融合のためにマジンガーZEROEVA初号機を利用したことで、彼から強い怒りを抱かれる。
早乙女博士
『V』ではドラグニウム(ゲッター線)の研究者同士繋がりがあり、彼を蘇生させ真ドラゴンを奪取させることで地球艦隊・天駆の出航妨害を企てるが、逆に彼に真ドラゴンの完成に利用された挙句、彼から「科学者を名乗る資格無し」「ゲッター線の真髄を永遠に理解できない」と突きつけられ、大人気無く激昂することに。
コーウェンスティンガー
『V』では早乙女博士同様、ドラグニウム(ゲッター線)の研究者として彼等を蘇らせた。また、彼らインベーダーという生物を「下品」と蔑んでいる。グロテスクな外見からも間違ってはいないが…。
吉永サリー
『V』通常ルートでは彼女も花嫁候補として拉致している。
雷張ジョーウォルフガングカトリーヌ・ビトンショーグン・ミフネ
『V』ではエグゼブの意向で彼らを宇宙世紀世界へと転移させ、第8の使徒迎撃の対応に追われる自軍部隊と交戦するように仕向ける。
パープル
V』ではアンジュの処刑に彼を紹介する。
エグゼブ
『V』では彼とも結託し、時空融合によって三つの地球の滅亡を企てる。
ブラックノワール
『V』の西暦世界の真の黒幕。ロボットアニメ史上でもトップレベルのとんでもない敵。
西暦世界はエンブリヲがやって来た時点で彼(彼女)の力で歪められており、その存在に気付かないまま世界に干渉した事で、彼(彼女)のゲームに引きずり込まれる。死後、彼(彼女)からは「自分の掌の上で遊んでいただけだった」と嘲笑されてしまう事に。

バンプレストオリジナル

如月千歳
戦闘前会話にて、「女の敵」に認定される。
ネバンリンナ
覚醒直後の彼女から地球人のサンプルとして観察されていた。優秀な頭脳を持っているのは間違いないが、人間性が壊滅的な為クリス曰く「最悪の選択」。

名台詞

「どうしようもないな」
「本当に、どうしようもない」
第12話よりエンブリヲの第一声。国家元首達の会談を聞きながら、本を閉じて自分の席に向かいつつ発言。
「選択肢は二つ。1、『ドラゴンに全面降伏する』」
「2、『ドラゴンを全滅させる』」
「だから…3、『世界を作り直す』」
「全部壊してリセットする…害虫を殺し、土を入れ替え、正常な世界に」
国家元首達に提案したドラゴンへの対処の提案。ちなみに、3つ目の提案に対しジュリオは「素晴らしい!」と共感していた。
この事からジュリオは「世界からノーマを殲滅させる」事がエンブリヲの目的だと思っていた様子。
「全く酷い事をする…こんなことを許した覚えは無いんだが」
第13話より。突如アンジュの前に現れてアルゼナル襲撃の元凶がジュリオである事を知らせる。
エンブリヲからしてみれば、虐殺は自分の理想とは程遠い行為だったのだろう。
「アンジュ、君は美しい。君の怒りは純粋で白く、何よりも熱い。理不尽や不条理に立ち向かい焼き尽くす炎のように。気高く美しい炎。つまらないものを燃やしてその炎を汚してはいけない。だから…私がやろう。君の罪は私が背負う」
同話。怒りを滾らせ兄ジュリオを殺そうとするアンジュだったが寸前でエンブリヲが介入し止められる。直後、ヒステリカのディスコード・フェイザーを発動させジュリオを粛正するのだった。
「旧世界の人間たちは野蛮で好戦的でね、足りなければ奪い合い、満たされなければ怒る。まるで獣だった。彼らを滅亡から救うには人間を作り変えるしかない。そしてこの世界を創った」
「だが今度は堕落した。与えられることに慣れ、自ら考えることを放棄したんだ。君も見ただろう、誰かに命じられれば、いとも簡単に差別し虐殺する。彼らの腐った本性を」
「人間は何も変わっていない。本質的には邪悪で愚かなものだ」
第20話「神の求魂」にて。これまでの展開を見てきた視聴者からすれば、エンブリヲがそう言いたくなるのも仕方ないと思えるだろう。
……もっともそうするよう仕向けた本人が言っても説得力が希釈されるのも確かなのだが。
「誰が諸君らを連れて行くと言ったかな?」
「新しい世界は賢い女達が創る。出来損ない共は、世界を混沌にした責任を取りたまえ」
第22話「Necessary」より。時空融合を目前にして、国家元首達を用済みとばかりに切り捨てる。この人を彷彿とさせる台詞であるが、エンブリヲの方が遥かにタチが悪い事は言うまでもない。
「何故だアンジュ!!無限の時間に無限の愛。私に支配されることの何が不満だというのだ!?」
「1000年の中から選んでやったというのに!私の愛を理解出来ぬ女など、もはや不要ッ!!」
第25話「時の彼方で」にて。当然ながらアンジュからは徹底的に拒絶される事になり……
「アンジュゥゥゥゥゥゥゥゥ!!!」
「ぐあぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
同話。断末魔の叫び。タスクに人間体を一刀両断され、残ったヒステリカも妄執の叫びをあげヴィルキスに手を伸ばすが、それはアンジュの罵倒により否定され、エンブリヲはアンジュの言葉通り塵に還った。
「今まで私は、調律者としてこの世界を見守っていた。実体を次元の狭間に置いたまま、まるで亡霊のように。新しい世界に私の実体が存在できる可能性は半々だ」
「もしかしたら、永遠に次元の狭間に取り残されてしまうかもしれない」
「私も生きてみたくなったのだよ。そのためなら多少の危険は覚悟の上だ」
「他に方法はない。チャンスは一度きりだ」
「だが、最後に君に叱られて。私は選択を誤っていないことを確信したよ、ナオミ」
「すまない、優しき乙女よ… 君と出会えてよかった。ありがとう」
PS Vitaソフト『クロスアンジュ 天使と竜の輪舞tr.』より。
上記のゲーム版の主人公であるナオミとの交流によって、原作本編では考えられないようなきれいなエンブリヲが拝める。

迷台詞

「ドラマティック!!」
アンジュに催眠術をかけ無理やりキスをするが、術が解け反抗された際には、怒るどころか感激した。そして、彼女を手に入れようと異常なまでに執着し続けるようになり、この場面を覗き見ていたサリアはショックで身を震わせている。
そして、この時の判断が後に破滅に繋がっていく事となる
絶対的支配者であり続けた彼にとっては自分に服従せず対等の目線で語りかけてくれる女性の思いというものは、それが例え敵意であっても焦がれるものであったのかも知れないが、視聴者からは実はドMなのではないかと思われており、『V』においてもダメージを受けた際の戦闘台詞として採用されている。
「下らぬホラ話で我が妻を愚弄するか!」
「なんたる卑猥で破廉恥な真似を…! 許さんぞ、我が妻を陵辱するなど! 貴様の存在…全ての宇宙から消し去るッ!!」
第24話「明日なき戦い」にて。タスクを挑発するが、逆に挑発され返され思わずムキになる。内容自体「お前が言うな」の極致であり、アンジュを既に自分の物にしているような言い方などに下劣な本性が見え隠れしている。そして付いたあだ名が「処女厨」であった。
「美しい…だが…」
「だが君は、汚されてしまった…!あの忌まわしい猿に!」
「浄化しなければね…私の愛で」
アンジュ「この変態ゲス男!偉そうな事言って、結局はヤリたいだけなんでしょ!」
「愛する夫にそんな口のきき方をしてはいけないよ?」
第25話「時の彼方へ」にて。蹴りかかってきたアンジュの服を眼力で吹き飛ばし、頬を張りながら蔦を操り、アンジュを地面に磔にする。言動といい行動といい、まるで成人向けゲームの黒幕である。

スパロボシリーズの名(迷)台詞

「フフフ、私は待っている。たとえ、何百年経とうともね…。だが、君が男性の場合はその限りではない。それだけは言っておこう」
V』の中断メッセージより。どこぞの王子伯爵にも通ずるゲスい台詞である。
「下らぬホラ話で愚弄するか! 『スーパーロボット大戦』は一人用のはずだ!」
「許さんぞ、我が妻と遊ぶなど! 貴様のセーブデータを全ての宇宙から消し去る!」
同じく中断メッセージより。元ネタの原作24話の会話からしてツッコミどころ満載なのだが、改変した結果、余計に大人げない内容となってしまい、アンジュもドン引きしていた。
「彼らに『神』の名は相応しくないよ。おごり高ぶり、破壊の限りを尽くす欲望の権化には『悪魔』が似合いだ」
『V』第38話「地獄の門」より。ミケーネ復活の場に姿を現し、自らを棚に上げて彼らを嘲笑する。この物言いには流石にハーデスも激怒した。
「全ては…」
「私の求める新たな世界のため」
「そう、彼女達は…」
「この私に選ばれたのだよ」
「新たな世界を私と創るための女性…」
「そう! 新世界の花嫁となるのだ!!」
第50話通常ルート「終わりなき戦い」より。突如、戦場に現れ各作品のヒロインたちを一斉に拉致。そしてまさかのハーレム宣言に『クロスアンジュ』原作を知るユーザーをも唖然とさせた。
なお、困難ルート「決戦の青き星々」では拉致する対象が一人だけになるため台詞が大幅に変更されているが、最後の台詞だけは変わらない。
「心配いらないよ、アンジュ。第一夫人は、君だから」
第50話通常ルート「終わりなき戦い」より。自らの破廉恥極まりない野望を明かし、噛みついてくるアンジュに対して言った言葉。誰もそんな心配はしていないが…。
「ミネバ・ラオ・ザビ…。その気高き美しさを私は求める…」
「同じく高貴なる者の持つ責任感が生み出す美のベラ・ロナ…」
「それとは別の優しさという美のマリナ・イスマイール…」
「何ものにも従わない不屈なる美のカガリ・ユラ・アスハ…」
「心を落ち着かせてくれる安らぎの美のベルナデット・ブリエット…」
「歌声で戦士達を鼓舞する戦いの美のラクス・クライン…」
「周囲の気持ちを明るくする陽気な美のミスマル・ユリカ…」
「一点のシミもない無垢なる美の吉永サリー…」
「その知性が生み出す美のテレサ・テスタロッサ…」
「そして、愛する事が生み出す美の森雪…」
「おめでとう! 君達は私の花嫁に選ばれたのだよ!」
第50話通常ルート「終わりなき戦い」より。拉致した女性達にそれぞれの賛美を送り花嫁宣言をするエンブリヲ。当然選ばれた本人達にとっては迷惑極まりないものであり、特に「歌声で人を戦わせる」かのような評価をされたラクスにとっては、かなり不名誉なものかもしれない…。
「ご苦労だったね、ターニャ。君のビクトリアのエネルギーは私のヒステリカが有効に使わせてもらうよ」
「所詮、君はラグナメイルを動かすための部品のようなものだからね」
「好きにすればいいさ、イルマ。君のエイレーネは、そろそろ用済みだ」
「鬱陶しいな。早く消えたまえ」
第50話通常ルート「終わりなき戦い」/困難ルート「決戦の青き星々」より、ターニャ及びイルマ撃墜時のイベントから。敗北し、助けを求める彼女達を冷淡にも見捨てる。
原作での仕打ちも非道極まりないが、面と向かって切り捨てられてしまった分、彼に依存していた当人達にとってはより残酷である。
「無駄だ、アンジュ!」
「その歌が宇宙を支配する法則だとしても、それだけでは理を破壊する事は出来ない!」
「世界を破壊するメロディーはハーモニーから生み出される!足りないのだよ、君達の歌だけでは!」
「完璧な永遠語りを再現するためのメロディーは、始祖連合国も、竜の民も知りはしない!つまり、私が歌うしかないのだよ!」
第50話困難ルート「決戦の青き星々」より。エンブリヲの不死の源を断つべく、「永遠語り」とラグナメイルの共鳴で「時の狭間の世界」の破壊を試みるアンジュ達[1]。彼女達が知るパートだけでは、永遠語りの完全な再現は不可能だと高を括っていたエンブリヲだったが…。
「どういう事だ、これは!?」
「永遠語りが…統一理論のメロディーが完璧なハーモニーを生み出している!」
「馬鹿な!始祖連合国も竜の民も知らないパートを誰が歌っている!?」
「やめろ、アンジュ!やめろ、ラクス!やめろぉぉぉぉっ!!」
「うわあああああああっ!!」
直後、自身を除いて誰も知り得ない筈のパートをラクスが歌い出し、「永遠語り」が完璧なハーモニーを奏で始めた事に驚愕する。最後のパート…古の民が遺した願いは、コーディネイターの歌姫に受け継がれていたのだった。
統一理論のメロディーとラグナメイルの共鳴によって時の狭間は崩壊、エンブリヲ達は本体の一人を残して消滅してしまう。
レナード!奴らに身の程というものを教えてやれ!」
レナード「俺に指図するな、クズが」
「何だと!?」
第50話通常ルート「終わりなき戦い」/困難ルート「決戦の青き星々」より。既に進退窮まったにも関わらず、尚も傲慢な態度を崩さないエンブリヲ。事ここに至り、内心彼への嫌悪を募らせていたレナードからも見限られてしまった。
これ以降、戦闘時の顔グラフィックが変化し、台詞も醜悪な本性を剥き出しにした余裕のない物へと変わる。
「アンジュ! こうなれば、力ずくで君を…!」
アンジュ「何が、こうなれば…よ! 最初から、そうだったじゃない!」
サリア「そうでなければ、人の弱みに付け込むか…!」
エルシャ「人の大切にしているものを盾に取るか…!」
クリス「人を騙すか、じゃない!」
ロザリー「要するにロクでもないやり方しか出来ないってことだな!」
ヴィヴィアン「そこでクイズです! あいつに相応しい名前は何でしょう!」
ヒルダ「史上最悪のクズ野郎!」
サラマンディーネ「存在が許されない最低人間!」
「貴様等は…!」
ジル「エンブリヲ! お前は神でも、調律者でもない!」[2]
アンジュ「ただの下衆よ!」
「アンジュゥゥゥッ!! 私を愚弄するかぁぁぁぁっ!!」
第50話通常ルート「終わりなき戦い」/困難ルート「決戦の青き星々」より、『クロスアンジュ』の女性陣との戦闘前会話。徹底的に扱き下ろされており、最後のアンジュのシンプルかつそのまんまな罵声に激昂する。だが、彼への罵詈雑言はこれで終わりではなかった。
アンジュ「終わりだよ、エンブリヲ!」
「アンジュ!この私が選んでやったというのに……!」
ヒルダ「最後の最後まで…!」
サリア「上から目線で…!」
サラマンディーネ「みっともない真似を晒してくれる!」
マオ「この自意識過剰の…!」
リョーコ「カッコつけ野郎が!」
さやか「あなたみたいな男は…!」
ルナマリア「誰かを愛する資格もなければ…!」
ファ「愛される資格もない!」
ルー「そういうわけだから…!」
エル「そのおかしな髪型を…!」
マリーダ「二度と私達に見せるな!」
プル「あっち行け、ヘンタイ!」
プルツー「こっち見るな、ヘンタイ!」
アスカ「消えろ、最低男!」
マリ「さっさと爆発しな、クズヤロー!」
レイ「さようなら」
「私の愛を理解出来ぬ女など…もはや不要ッ!!」
同話での撃破時の会話。過去の同類の輩を軽く超える所業の数々をやらかした、まさに『下衆の極み』とも言うべき正真正銘の女の敵を前に、ついにアンジュ達のみならず地球艦隊・天駆の女性陣の怒りが爆発し、徹底的に罵詈雑言を浴びせられる。
そしてこの後原作同様にアンジュの一撃を喰らい、通常ルートだとしぶとく脱出するもレナードからも銃撃を浴びせられた挙句、タスクによってとどめを刺され、困難ルートだとそのままヒステリカ共々消滅するという最期を迎えた。スパロボ史上、これほど惨めでみっともない末路を遂げたボスは他には存在しないだろう。

搭乗機体・関連機体

ラグナメイル
エンブリヲによって製造・保有されていた7機の絶対兵器。
中でも、ヒステリカはエンブリヲが操るのだが、コクピットには直接搭乗せず、肩に乗って機体を操っている。それも当然で、ヒステリカはエンブリヲのもう一つの身体そのものである。

余談

  • エンブリヲの名の由来である「embryo」とは「胎芽、胚」を意味する。
  • 視聴者からのあだ名は「ブリヲ」や「鰤男」等々。
  • OPにてエンブリヲが振り向くと同時にアンジュの服が脱げる演出があった事から「眼力で(服を)脱がすマン」というあだ名も付けられた。
    • 後に催眠術等でアンジュを攻めた際にアンジュの服が脱げた。つまり、本当に眼力で脱がした
  • エンブリヲの異名である「ハイゼンベルクの悪魔」のハイゼンベルクとは、ドイツの理論物理学者ヴェルナー・カール・ハイゼンベルクからきていると思われている。
    • ちなみに、ハイゼンベルクは行列力学と不確定性原理によって量子力学に絶大な貢献をした人物である。

脚注

  1. ジルの生存フラグが成立していた場合は彼女も加わる。
  2. 彼女の生存フラグが未成立の場合はサリアが同様の発言をする。