「ペルフェクティオ」の版間の差分

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*種族:なし(Dにおいては疑似意識を構築していたが、本来は意志も心もない)
 
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*所属:[[ルイーナ]]
 
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*最終話で登場する際[[メリオルエッセ]]の機体を配下として蘇らせるのだが、これは同時期に発売された『[[スーパーロボット大戦COMPACT3|COMPACT3]]』のラスボス・[[アルカイド・ナアシュ|修羅王]]の使用した奥義「闘鬼転生」とほぼ同じ。偶然なのか意図的なのかは不明だが、「'''復活したのは機体だけでパイロットは一般兵'''」、「'''一体だけいない'''([[ストゥディウム]]と[[アガレス]])」という所まで共通している。
 
*最終話で登場する際[[メリオルエッセ]]の機体を配下として蘇らせるのだが、これは同時期に発売された『[[スーパーロボット大戦COMPACT3|COMPACT3]]』のラスボス・[[アルカイド・ナアシュ|修羅王]]の使用した奥義「闘鬼転生」とほぼ同じ。偶然なのか意図的なのかは不明だが、「'''復活したのは機体だけでパイロットは一般兵'''」、「'''一体だけいない'''([[ストゥディウム]]と[[アガレス]])」という所まで共通している。
 
*OGシリーズでの対抗手段としては[[クォヴレー・ゴードン]]と[[ディス・アストラナガン]]が有力視されていたが、共演は成らなかった。
 
*OGシリーズでの対抗手段としては[[クォヴレー・ゴードン]]と[[ディス・アストラナガン]]が有力視されていたが、共演は成らなかった。
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*演じた関俊彦氏はかつてバンプレストオリジナルキャラの[[アーウィン・ドースティン]]を演じていた。
 
*OG2ndで声がつき、顔グラも増えたが、声優が関俊彦氏であることと、笑いの顔グラが[[木原マサキ]]そっくりなことから早くも「冥王」の俗称がついている。
 
*OG2ndで声がつき、顔グラも増えたが、声優が関俊彦氏であることと、笑いの顔グラが[[木原マサキ]]そっくりなことから早くも「冥王」の俗称がついている。
  

2012年12月5日 (水) 16:35時点における版

ペルフェクティオ(Perfectio)


南極遺跡「ファブラ・フォレース」から出現したエネルギー体が、その場に居合わせたフェリオ・ラドクリフの意識を取り込み、実体化した姿。ただし、プロトデビルンの長であるゲペルニッチによると、本来はこうした現れ方はしないらしい。フェリオに無理矢理フォレースを開けられた関係と思われる。なお、そのエネルギーで憑依した身体を若返らせる事ができるようで、その容姿はフェリオというよりも彼の息子のジョッシュに似ている。ちなみに「ペルフェクティオ」とはフェリオに憑依した状態を指し、メリオルエッセは総じて「破滅の王」と呼称。正確にはこの呼び名も本来の名ではなく、それどころか後述の理由で名前自体存在しない。


存在

その正体はあらゆる次元の「悪意」「恐怖」などの負の感情エネルギーの集合体で、ただ、「破滅」のみを求める。そのエネルギーの総量は宇宙全体を覆い尽くすほどと言われており、その力は人知の想像を超えるあまりにも超然的な存在である。また、ディス・アストラナガン(の動力炉ディス・レヴ)とは負の感情を力とするという共通点を持つが、その規模は文字通り桁が違う。
Dにおける『メガゾーン23』の世界の地球はペルフェクティオが原因で破壊された可能性が示唆されており、ある意味で存在そのものが天災と言える。そもそも本来は明確な個我・自意識を持たない破壊エントロピーそのものであり、Dの世界に現れた時はフェリオを元にした仮の意識を持っていた。また、メリオルエッセの6人も本来は存在せず、自意識形成時のデータをもとにした使い捨てのコマ。

劇中では最後の最後まで姿を現さず、中盤まで断片的、かつ漠然的にしかその存在は語られなかったが、ズール皇帝ゲペルニッチ達がその存在を強く警戒しているなど、その恐ろしさは断片的であっても十分にユーザー側にも伝わっていた。

「主人公と関わりがある人物の肉体に憑依したエネルギー体」や「負の感情エネルギーの塊」であるラスボスという点では、後の作品であるスパロボKのラスボスであるル=コボルと共通しているが、「存在するだけで宇宙一つを消却し、もし『破滅の王』が現出すれば世界(地球どころではなく、「スパロボD」自体)が終わる」と、危険度という観点では桁が違うという問題ではない。ファートゥムを破壊されても「破滅の王」の本体には影響はなく即時復活しており、ブルー・スウェアにしてもバサラとイヴの歌で負のエネルギーを抑え、総攻撃でファートゥムを一時撃破、トレーズ特攻して「破滅の王」を一時退散させた隙に現界するための門であるファブラ・フォレースを破壊し、現出自体を阻止する事でようやく事態を収拾した。

つまり、「破滅の王」という存在そのものは健在であり、自軍がやった事は本格的に現出する前に追い返しただけ(それでもトレーズという大きな犠牲を払っている)で、倒すことはできなかった。SRWシリーズの世界観からして、今後もペルフェクティオがいずれかの「世界」に現れ、破滅へと導く可能性は大いにありえ、「D」の面々が出演する第2次OGでもし出現した場合(少なくともルイーナが出現する事は既に確定している。そして、メリオルエッセの出自を考えるに、やはり「D」同様の状態で存在しているのは間違いないだろう)、鋼龍戦隊は何ら対抗策がないまま戦闘を迎えることになる。

総論

現状、スパロボのラスボスとしては、滅ぼそうとして滅ぼせなかった唯一の存在である(Wザ・データベースは事情が特殊な上、最終的に和解しているため滅亡はしていない)。その恐ろしさや脅威の大きさは並行世界全てを破滅させたSC2のシュウイチロウ・ユキムラといい勝負だが、こちらは元を断てない分始末が悪い。

なお、ル=コボルとは違い、憑依されていた人間が元の状態に戻ることは無い。憑依された時点でその人間の意識は消滅し、人間としては死亡してしまう。一瞬たりともフェリオの人格が戻る事はなかった。

こんな無茶苦茶な設定になった理由は、スパロボDの登場作品に「マクロス7」があり、その敵対勢力であるプロトデビルン(より正確にいうと、「宇宙全てのスピリチアを吸い尽くす」ゲペルニッチ)を超える脅威を表現するため、という理由が強い。

このペルフェクティオよりも危険かつ強大な存在は、スパロボシリーズ全体を見ても絶無に近いレベルで例がない(唯一、辛うじて比肩するのがシュウイチロウ&アゾエーブ。その他の大半は「地球の危機」レベル、最悪でも「全銀河の危機」止まり)。全次元規模の災厄で、かつ「破壊エントロピー自体」が相手となると、これを滅ぼす手段は理論上存在しない(アゾエーブはエントロピーを味方につけていたが、破滅の王はそのエントロピーそのもの)。

破滅の王そのものである「負のエネルギー」に対抗する唯一の手段は「正のエネルギー」であり、スパロボDでは熱気バサラ時祭イヴの歌が(エネルギーの総量が桁違いとはいえ)該当していた。しかし、それでもフェリオという器に縛られていたからこそ有効に働いたのであり、「破滅の王」本体に対しては全くの無力であると見ていいだろう。第2次OGの場合はこれに対応するエネルギーが現在の所見当たらず(辛うじて該当しそうなのが念動力程度)、2012年現在、対応策は見出されていない。

なお、発生の理由は不明。規模と脅威度が桁違いとはいえ、その在り方はプロトデビルンに似ているらしい。

フェリオの意識を介して「破滅の王」が語ったところによれば、「無限に広がり続ける宇宙を、無限に原初の闇に戻し続けるもの」であるらしい。つまり、宇宙の広がりに対するカウンター的な存在であるということだろう。

登場作品と役柄

スーパーロボット大戦D
ラスボス。最後の最後で登場し、ファートゥムに乗る。たしかに強いが、機体にHP回復がないため、ズール様ゲペルニッチに比べると少し分が悪い。彼自身が言うとおり、「肉の身体に縛られたが故」だろうか。
第2次スーパーロボット大戦OG
59話「デザイア」で登場。搭乗機はやはりファートゥム。本作でもD同様追い返すのみにとどまった。

パイロットステータス設定の傾向

能力値

命中が全パイロット中2位、回避が33位。それ以外は全てトップという文字通りの怪物。「破滅の王」自体が現界していれば能力どころの話ではないだろうが。

精神コマンド

W以前の携帯機の敵は精神コマンドを持っていない。OGに登場した場合のラインナップが気になる所である。

特殊技能

底力L9 援護攻撃L4 指揮L4 コンボL4 カウンター
ボス恒例の底力に加え、信じられない事に援護攻撃持ち。指揮で強化したメリオルエッセ機を自分が援護して来るため、実際のダメージは数値以上に大きい。だからと言って単機にすると「ウルティムム」で一網打尽にされる上、下手に援護陣形を組むと「オルクステレブラー」でまとめて貫かれる。付け入る隙がどこにもないため、V2ガンダムプロトガーランドなどの回避の高い機体で少しずつ削って行こう。

人間関係

フェリオ・ラドクリフ
依代。
グラキエース
ウェントス
イグニス
アクイラ
コンターギオ
ウンブラ
彼ら6人を創造する。

版権作品との人間関係

早乙女博士コーウェンスティンガー
ペルフェクティオの強大さや恐ろしさに早々と気付いており、死の間際にペルフェクティオの存在の警告を遺した。コーウェン達の言葉からゲッター線の力で、何らかの対策も講じる事が可能だった様子。
ズール皇帝
さすがのズール皇帝も、ペルフェクティオの存在を感じ取り、その存在を恐れ、警戒していた。彼が地球を破壊しようとしたのも、このペルフェクティオの現出阻止のため。
ゲペルニッチ
ゲペルニッチ達プロトデビルンも、その存在は知っていた様子で、無限の並行宇宙から自分たちと同次元に現れた事を驚いていた。ペルフェクティオは彼らとは性質の異なっていた同種の存在であったらしい。ペルフェクティオを食い止める為にブルー・スウェアに力を貸してくれる。
流竜馬 (OVA)
時空の狭間で、ゲッターエンペラーを通じてその気配を感じ取っていた。実際にペルフェクティオを相手にして真正面から対抗し勝利する為にはゲッターエンペラークラスの機体が必要と思われる。
熱気バサラ時祭イヴ
ペルフェクティオと対に位置するエネルギーである「歌エネルギー」を持つ存在。彼らの歌が、ペルフェクティオへの反撃の大きな鍵となる。早い話、この二人がいなければペルフェクティオと戦うことすらできなかった。
トレーズ・クシュリナーダ
最後の最後に彼の捨て身の攻撃を受け、彼が己の命を懸けて稼いだ時間にブルー・スウェアによってファブラ・フォレースを破壊される。

パイロットBGM

「Despair」
曲名は第2次OGで判明。意味は「絶望」。なおこのテーマはジョッシュの通常曲のアレンジバージョンとなっている。
ちなみにこの曲、オリジナル曲で「Trombe!」より優先される唯一の曲(版権作品ならブンドルの「美しき青きドナウ」がある)。

名台詞

「ペルフェクティオとは、我が宿りしかりそめの、この体の名」
「我は破滅、我は混沌…すべてをただ消し去る。無限に広がり続ける宇宙を、無限に原初の闇へと戻し続けるもの…我はすべての宇宙とともに存在するもの」
「この肉と同じ、自らを人と呼ぶ生命体よ。この世界が破滅へと導かれる時がきた…」
最終話で初登場したときの台詞。
「我は破滅をつかさどるもの。破滅を導くもの」
「そして、破滅そのもの…」
戦闘セリフの一つ。
「なんと…」
「かりそめとはいえ、我の力をこれほど退けるというのか…」
重傷時。「ペルフェクティオ」の力は、フェリオとファートゥムを介して「破滅の王」の力を再現しているだけに過ぎないらしい。
「まさか、我の力が……!?」
「あり得ぬ……こんなことは、あり得ぬはずだ……」
撃墜台詞。破滅の王が動揺を示した瞬間である。ちなみにこの台詞、撃墜台詞では珍しい2枠を使用した台詞である(他には第3次αクルーゼ程度)。
「無駄だ…我は、死と滅びを糧として存在するが故に。我を滅ぼすことは、できぬ」
「終わりだ。お前たちに与えよう、完全なる滅びを。我が一部となって、消えるがよい」
一度倒されたにも関わらず、何事も無かったかのように復活したときの台詞。そして、ブルー・スウェアにさらなる絶望を与えることに…。
「感じるぞ…お前たちの、叫びを。絶望の果てに滅びを迎え…我が力となれ、人という名の生命体よ」
再び復活したペルフェクティオによって、体すらまともに動かせないほどの理性を超越した名状しがたき恐怖の感情が喚起され、次々と戦意を失っていくブルー・スウェアに対して。
「あり得ぬ…我は無限、我は永遠。滅びの宿命をもつただの生命体が、死と滅びと、負の波動のすべてによって存在し続ける我の力を退けるなど。あり得ぬ!」
主人公機体やバサラ、エンジェル・ハイロゥなど、様々な生命と想いの力により、死と滅びの力によるプレッシャーが退けられて。
「ぬぅ……この肉の体に縛られたが故か。だが、我を退ける、この力は…存在を許してはならぬ…」
二度目に撃破された際の台詞。この後、古代機械ファブラ・フォレースを破壊する時間もなく再び復活するも、トレーズの特攻で世界の外へと押し出され、その隙にブルー・スウェアの総攻撃で古代機械ファブラ・フォレースは破壊される。だが、「破滅の王」は未だ健在。何処かの世界に再び現れる日は、決して遠くはない……。


余談

  • ペルフェクティオはラテン語で「完璧」や「完全」といった意味で(英語圏なら「Perfect」)、取り付いているのが主人公の「親父」なので、ユーザーからは「完璧親父」と呼ばれている。因みに石川賢の作品で『ゲッターロボサーガ』とも関連が囁かれる『虚無戦記』の敵役、ラ=グースとその性質が非常に似ている。
  • 最終話で登場する際メリオルエッセの機体を配下として蘇らせるのだが、これは同時期に発売された『COMPACT3』のラスボス・修羅王の使用した奥義「闘鬼転生」とほぼ同じ。偶然なのか意図的なのかは不明だが、「復活したのは機体だけでパイロットは一般兵」、「一体だけいないストゥディウムアガレス)」という所まで共通している。
  • OGシリーズでの対抗手段としてはクォヴレー・ゴードンディス・アストラナガンが有力視されていたが、共演は成らなかった。
  • 演じた関俊彦氏はかつてバンプレストオリジナルキャラのアーウィン・ドースティンを演じていた。
  • OG2ndで声がつき、顔グラも増えたが、声優が関俊彦氏であることと、笑いの顔グラが木原マサキそっくりなことから早くも「冥王」の俗称がついている。