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2016年5月28日 (土) 07:52時点における版

ガエン(Gaen)

ヴォルクルス教団の一員で、教団内部のエリート養成コースで育てられた男。ガエンとはラングラン神話に登場する裁きの神の一柱の名であり、彼の本名ではない。『神祇無窮流』の使い手だが、ゼオルートプレシアとは面識がない。また、幼少期の記憶を失っている。

当初はヴォルクルス教団の暗殺者としてマサキシュウの命を狙っていたが、シュウが直前に見せていたヴォルクルスの実態により、元々懐疑的であったヴォルクルスへの信仰を捨てて(以降は神の存在を信じない無神論者となる)アンティラス隊に投降した。その後、ラングラン政府に引き渡されたが、扱いに困った政府との裏取引により、押し付ける形でアンティラス隊に配属された。

当然、彼の入隊についてはアンティラス隊内部でも紛糾し、当時の所属魔装機操者内ではマサキ、ミオ、プレシア、シモーヌベッキーが反対、テュッティセニアゲンナジーアハマドデメクサが賛成、リューネが無回答と完全に意見が別れてしまった(ツレインメフィルは不在)。最終的には魔装機神操者が決定することになり、テュッティが賛成、マサキが他のメンバーの意見を汲んで仮入隊なら賛成、ミオはマサキに判断を委ねたことで入隊が決定した。

記憶喪失以後はヴォルクルス教団にいて外の世界を知らなかったため、やや常識に欠ける面がある。一見すれば他のアンティラス隊員とは一線を引いたクールでニヒルな性格なのだが、

  • ギャグ、それもダジャレや親父ギャグなど程度の低い類の物に耐性が低い(レベルが高い笑いだと理解できなくなる)
  • ニンジャのコスプレをさせられた際には「ゴザル」口調で会話するなどノリノリな様子を見せる(しかもⅢでは誰にも言われていないのに自主的にやる)
  • 趣味の「ラングラン象戯(しょうぎ。ルールは地上の将棋に準ずる)」をクロと指した際には3度も待ったをかける
  • そもそも敵対していた頃の初登場時からしてあからさまに怪し過ぎてマサキに刺客だとバレている(しかも自分では怪しい事に気付いていない)

など、コミカルな面も多い。

またマサキは理解できなかったが、それ以外の隊員に言わせればアンティラス隊にはかなり愛着を抱いているらしく、会議などの際にはあえて元ヴォルクルス教団員らしい冷徹な意見を出して他者から反対意見を引き出させたり、非難を承知の上で汚れ役を自ら買って出ようとしたりと、隊における自分の役割を知った上での行動をとっている。また、スランプ中のマサキを敢えて突き放す言動を取った後で、「それだけの事を言ったのだから、自分も相応の事をしなければならない」と一人修練に明け暮れているなど、根は生真面目である事が伺える。

しかし、『POJ』では暗殺者として育てられた故の冷徹な合理性が合わさり、時には味方(これは自分自身も含めている)を犠牲にしてでも責任を果たそうとする一面もみせた。また、IIIでシュウにヴォルクルスへの信仰を捨てた理由を聞かれた際は、それが錬金学で説明できるものだからと答え、直後「それは信じる対象がヴォルクルスから錬金学に変わっただけではないか?」と言われた際は何も言い返せなくなるほど動揺していた。これらの描写から生真面目故に柔軟性に欠ける面が見受けられる。

元々は教団で育てられた、ヨーテンナイ直属の部下「崇使」の候補だった存在。右目に契約の証として「聖痕」が刻まれている。 元々の呼び名は「エーゼナフ」、ラングラン神話における玄き瞳の英雄の名。 だが、崇使としては出来損ないであったためか、アディーナムヴァールニーヤからは見下されていた。 マグゥーキ出現後にヴァールニーヤと遭遇した際、聖痕を通じて操られかけるも、精神力とシュウから渡されていた護符の力により持ちこたえ、最後には右目ごと聖痕を抉り出すことで契約を消去、難を逃れた。

その後、レミアの検査とシュウの見立てにより、崇使の契約の影響で、ヴォルクルスとの契約はそもそも履行されていなかったことが判明した。

登場作品と役柄

魔装機神シリーズ

スーパーロボット大戦OGサーガ 魔装機神II REVELATION OF EVIL GOD
上記の流れで最初の2話はデュラクシールに乗って参入(このときはスポット参戦扱い)、その後ソルガディに乗り換えて正式参入する(ここから操者育成ができるようになる)。能力は全体的に優秀で、専用スキルの存在も相まって特に攻撃力が非常に高い。自由枠で「熱血」や「魂」を習得させると、自軍屈指のアタッカーとなる。なお、デュラクシール搭乗時は武器開示率コンプリートに貢献するため一通りの武器を使っておこう。
スーパーロボット大戦OGサーガ 魔装機神III PRIDE OF JUSTICE
本作でも無くした記憶と本来の名が明かされぬまま。本人もそれらを意に介していない。ただ、何も進展がなかったというわけでもない。プレイヤーを対象にした素性の種明かしが戦闘台詞に仕込まれている(相対した剣の達人が、彼の「神祇無窮流」の構えを観察して正派にない違和感を感じ取っている。おそらくゼノサキス裏宗家に関係したもの)。
戦力としての主な出番はシュテドニアスルートだが、バゴニアルートの終盤においてもミオとの会話で出番が多く、シュウにも気にかけられる場面が存在する。回避能力が高い上に「集中」と「不屈」が早くから使用でき、さらに今作から「傀儡召喚」という魔術を使うようになったため、戦闘における隊の生存率向上に大きく貢献する。紛れもなく最強操者の一人。
「隠れ身」も習得するため、囮として使わない場合はZOCで敵の移動力に制限をかけることも出来る。
スーパーロボット大戦OGサーガ 魔装機神F COFFIN OF THE END
PV1で新技を引っ提げて登場。相変わらずの高い能力に加え、無属性の敵が大半という状況なので『亡魔征討』が今まで以上に猛威を振るう。比較的序盤から登場するため活躍の頻度も高い。シナリオ面でも過去からの因縁が明かされるために目立つ。

OGシリーズ

スーパーロボット大戦OG ダークプリズン
まさかの『EX』シュウの章にあたるラ・ギアス編に電撃参戦。『魔装機神II』からの登場人物としては真っ先にOGシリーズに参戦した事になった。乗機はガディフォール(味方)とヂーヱン(敵)。
ルオゾールによって蘇生されたシュウの監視役として同行・共闘するが、第20話でシュウがヴォルクルス教団に背く行為(ルオゾールの謀殺)を行う瞬間を目撃したことを機に、シュウ一行と敵対する事になる。
ガエン撃破後は全員SPが全回復するので、遠慮なく全力で倒そう。なお、彼とアハマドの撃破数は隠し武器の条件となっている(入手時期は第21話クリア後)。
消費SP10の「突撃」をツイン精神としているため、離脱まではシュウと組ませておけば彼の泣き所である移動力の低さと序盤の射程の短さを補える。

パイロットステータス設定の傾向

能力値

魔装機神シリーズでは『神祇無窮流』を修行した人間の特徴として高い回避力を持つ。『DP』でもステータスは高いが、ラ・ギアス人の宿命なのか海・宙ともにBである。

精神コマンド

回避寄りのパラメータなので、「集中」を使うとそれなりに避けるようになる。一方で、「熱血」や「」を自力習得しない。自由枠で補ってやろう。

魔装機神II REVELATION OF EVIL GOD
集中ひらめき根性気合錬功、自由選択
魔装機神III PRIDE OF JUSTICE
集中不屈気合隠れ身錬功、自由選択
OGDP
集中根性不屈気合熱血突撃(ツイン)

特殊技能(特殊スキル)

亡魔征討
魔装機神シリーズの専用スキル。
  • II:無属性の相手のみ攻撃力+10%。
  • III:無属性の相手のみ攻撃力+20%。
OGDP
援護攻撃L1 見切り カウンターL5
敵味方ともこのラインナップ。底力がないので倒しやすい。

エースボーナス

「カウンター」の発生率+20%、反撃時に与える最終ダメージ+5%
OGシリーズのエースボーナス。専用テーマを意識したのか反撃に特化したボーナスになっている。

パイロットBGM

「復讐の刃」
ガエンの専用テーマ。『COE』での巨人族との戦闘前会話の内容からすると、特定の個人ではなく『ヴォルクルス教団』等の自分の運命を縛ろうとした相手への復讐と言う意味合いだと思われる。
「迫り来る敵」
『OGDP』での敵対時はこちらになる。

人間関係

シュウ・シラカワ
当初はヨーテンナイの命によって彼の監視のため同行。後にヴォルクルスと教団に反旗を翻した彼と一時敵対したが、その直前のディーバ封印戦にてヴォルクルスの分身(=信仰の対象である神の本性)を目の当たりにして疑念を抱き、脱退のきっかけとなった。
マサキ・アンドー
たびたび彼の未熟さを指摘する。
クロ
マサキのファミリア。IIで彼女を膝に乗せているCGがある。暇さえあればラングラン象戯を指す仲だが、一手ごとに「待った」をかけるガエンの姿はクロの弟子か生徒にしか見えない。
リューネ・ゾルダーク
『ROE』での初対面時に襲撃しているが、続編で彼女とレミアの組手を見学した際は余りの身体能力に化け物呼ばわりしていた。

神聖ラングラン王国

デメクサ・シーエ
修練中の彼との会話で「自分が何と戦うのか」を見出し、専用スキルを習得する。
ダットン・ザン・ブラハルド
『練金学協会』債務調査課に所属する壮年の男性。凄腕のスカウト(密偵)として、IIIのシュテドニアスルートでガエンやアンティラス隊と大きく関わることになる。部下のバラージュはセニアとウェンディの審問を担当している。

アンティラス隊

ミオ・サスガ
ティアンの死もあって、最初は彼を信用できず、GPSで監視することをアンティラス隊に入れる条件にしている。一方で彼が笑い上戸である可能性を見抜き、ゴクーをけしかけて落語「粗忽長屋」を聞かせる。それには無反応だったが、「布団が吹っ飛んだ」等のダジャレを聞かせると…。また、ガエン自身はミオが合理的に物事を判断していると評しこの時の会話がきっかけの一つとなってミオはポゼッションを発動させた。
セニア・グラニア・ビルセイア
アンティラス隊の上司。戦闘能力以外にもメカニックとしても中々の腕前だということで、彼女からは高い評価を受けている。
ツレイン・ザン・レカニバン
元ヴォルクルス教団のガエンを信用できず、何かと突っかかるが、一蹴している。一方で、ラングラン象戯の相手をしてもらっているらしい。
レミア・ザニア・ヴァルハレヴィア
同行する機会が多いためか、ツレインよりも打ち解けている。医師でもあるレミアに教団の脱退者という隔意があまりないためだろう。
ファング・ザン・ビシアス
本編ではほとんど絡みがないのだが、何故か戦闘デモで対決。ファング役の中村悠一氏はガエン役の杉田智和氏の親友であるので、中の人同士で対決させるネタとも受け取れる。
レベッカ・ターナー
IIIの中断メッセージにて酒盛りに呪術用の酒を持ってきてそれを飲んだ彼女を(間接的に)ダウンさせた。
メフィル・ザニア・ボーラング
IIIで彼女が操られたときこれ以上の被害を出さないために彼女を殺そうとした。

ゼノサキス宗家

エラン・ザン・ゼノサキス
ラングランに住まう南家の当主。『神祇無窮流』伝承者。IIでガエンと対戦したエランは賞賛を交えながら、流派を極めるのに欠けているものがあることを指摘する。『神祇無窮流』の「神祇」は精霊(天の神、地の祇)を意味するため、恐らくガエンに欠けているものは精霊への信仰。
プレシア・ゼノサキス
剣皇の娘にあたる東家の少女。IIIのシュテドニアスルートで彼女の使う剣技(浮雲の型・剣の舞)の調整に立ち会っている。

エリアル王国

ライコウ・ゼフェンバー
『アドバーザリー部隊』の隊長。ルート次第で彼と組手をするが、互いに残像を繰り出しながら互角に渡り合っていた。

ヴォルクルス教団

ウーフ
かつての同僚。暗殺者としての師匠でもあるようだ。
ヨーテンナイ
ヴォルクルス教団首魁。かつての主で、直参(側仕え)の一人だったという。
エルシーネ・テレジア
ヴォルクルス教団の大司教。まだその正体を明かしていない頃から彼女を疑っていた。
バシュリエ・ドローゼン
ヴォルクルス教団の暗殺者。ウーフとガエンの師匠で、バゴニアにいたガエンを暗殺しようとした。
アディーナムヴァールニーヤ
「崇使」達。彼らの同類になるはずだった。

チーム・ジェルバ

セレーナ・レシタール
「地上人召喚事件」で同行することになった地上世界の軍人。彼女もガエンと同じく記憶の欠落を抱えている。
アルバーダ・バイラリン
「地上人召喚事件」で同行することになった地上世界の軍人。再会することはあるのだろうか?
COEでは戦力が厳しい状況下でチカが『鋼龍戦隊が居ればいいのに』と発言した時に、セレーナとアルバーダの名前を上げており、その実力を認めていると思われる。

名台詞

共通

「命令ならば、従おう」
彼の絶対的な行動規範。ヴォルクルス教団時代から根付いておりDPでも発言している。例えどんなに嫌なことでも「命令」という言葉を聞くと無意識に従ってしまうため、周りの人間からは不思議に思われている。

魔装機神シリーズ

「どういうつもりだ? おいおい」
ケルヴィンブリザードに巻き込まれて、ダメージを受けた際の台詞。
最後に「おいおい」を付けるあたり、声優ネタも入っているようだ(テュッティ役の井上喜久子女史がイベントやラジオに出演する際「井上喜久子17歳です」と挨拶をしては周囲が「おいおい」と突っ込みを入れるのが定番となっているため)。
「……ギャグのつもりなら、笑えんな」
レゾナンスクエイクに巻き込まれて、ダメージを受けた際の台詞。

魔装機神II REVELATION OF EVIL GOD

「ほう、あんなコントを地上ではデートと呼ぶのか?」
第6話「ヴォルクルスの胎動」における、リューネとの戦闘前会話。
「自由など……幻想に過ぎん!」
シュウに大司教の地位を捨てて得たものが自由と言われ。シュウには笑われ自分に似ていると言われてしまう。
「……神などいない。それがわかっただけで十分だ」
『魔装機神II』第7話シナリオエンドデモにて、死を覚悟してまで投降してきた理由。元々懐疑論者だったガエンの背中をシュウが押したとのことらしいが、これはOGDPで描かれている。そして、魔装機神Fにて、IIのころにシュウから真ナグツァートの映像を見せられており、それがヴォルクルス信仰を捨てる決定打となったことが明らかとなった。
「逆に訊こう。お前が同じ立場なら納得するか?」
マサキに懲役刑かアンティラス隊のどちらかを選ばなけれなならない立場に納得しているかと問われ。ガエンは質問に質問を返すことが多い。
「俺は、自分の心を裏切らん!たとえ、神を裏切ってもな!」
「南部禀乱」にてエルシーネから裏切り者といわれて。
「……やはり、人に神など必要ない」
ヴォルクルス復活のために多くの人を犠牲にしたエルシーネが何も感じていないのを見て。

魔装機神III PRIDE OF JUSTICE

「歌? 俺がか?」
「……俺が歌えるのはヴォルクルス教団の賛美歌だけだ」
魔装機神III第3話のシナリオデモにて。
ガエンの中の人が中の人だけに、ラジオ番組でリスナーを爆笑させたあの歌を思い出したプレイヤーがいただろう……
「あのバカどもに殺されるとは、悲惨な末路と言う他無いな」
「テロネットワーク崩壊」にて、ヘルムダールニーマイルが晨明旅団に殺されたことに対して。
「ちっ……こうなっては……こうする他あるまい!」
「……こういう事は、俺の仕事だ」
ロイズに操られたメフィルになす術がない他の隊員を見て自ら汚れ役を買って出る。しかし、ミオに防がれてしまう。
「より多数の仲間を助ける為なら、少数の切り捨てはやむを得まい」
メフィルが助かった後、ミオからメフィルを攻撃したことを聞かれて。当然ミオには納得いかなかった。
「……強いて言えば、自分の筋……だろうな」
彼の護りたいもの。自分を救ってくれたアンティラス隊に恩を返す為に彼は自分の筋を貫き通す。
「ミオ……お前だけでも脱出しろ……ザムジードだけなら……できるはずだ……」
「ミオ……合理的に……現実を見ろ……全滅するよりは……ましだ……時間が……無い……ぐうっ!」
ピレイルの罠にはまって多くの操者がピンチの中、ガエンは地中を移動できるザムジードに脱出を促す。彼の言葉にミオは従うはずもなかった。時に合理的に、時に感情的に行動する彼女の姿についにザムージュが姿を現す。

魔装機神F COFFIN OF THE END

「貴様らに、自由を……奪われるくらいならば……!!」
「自由も、命も……諦めるものか! ぐっ……! うおおおおおおおおおおおおおっ!!!」
「ラングラン到達」にて。ヴァールニーヤの支配を脱すべく、右目に刻まれた聖痕を眼球ごと抉り出して難を逃れる。これ以降は隻眼となったが、グラフィックには変化はない(元々前髪で右目が隠れている)。

OGDP

「俺の主は、ただ一人。その勅諚ゆえ、貴様らに力を貸すが……敬えとは言われていない」
初登場時、シュウに不遜な口を利くことをルオゾールからたしなめられたのに対して。この時点では純粋なヴォルクルス教徒のガエンだが、後に価値観を根底から引っ繰り返す大事に遭遇しようとは、この時予想もしていなかったのである。
ちなみに「勅諚」とは「ちょくじょう」と読み、簡単に言うと一番偉い人からの命令。
「あれが我らの神の分身……ならば、本当のお姿は……」
ヴォルクルスの分身との戦闘前会話。異形の神の姿に疑念を強めていく。
「シュウ! ヴォルクルス様に、教団に背いた貴様を討つ!」
「自由など、幻想に過ぎん! それに、ヴォルクルス様を亡き者にしようとする貴様を放擲するわけにはいかん」
「我が主に代わり、ここで貴様らを誅する!」
「ダークプリズン」にて、影縛りを破って。
「き、貴様などに! 貴様などに俺の何がぁぁぁ……!!」
撃墜後。死んだかのように見えたが、脱出していたことが直後にシュウの口から語られる。
「その機体、俺ならお前より上手く使いこなせる」
対アハマドへの攻撃時の台詞。ROE以降ではガエンがソルガディに搭乗することを踏まえての発言。

迷台詞

「お客さん、あれはやめといた方がいい」
「あそこのグラパスは見た目だけでソースが良くない。もっとうまいグラパスを知っている」
「親切で言ってるんだ。そこのお嬢さんも笑顔になる事請け合いだぞ」
初登場時の台詞。客引きに扮しているのだが明らかに見た目が怪しすぎる(実際、マサキも怪しいのが分かった上で敢えて誘いに乗っている)。その割には真顔で妙にノリノリに話した上に正体が露見した際にマサキに「何故怪しいと分かったのか」と言ってツッコミを受けている等、この時点でガエンが実は天然であることが示唆されている。
「……変わった隠し芸だな」
ウェンディテューディに変わってしまった時の台詞。
周囲は驚いている中で(鍋奉行に夢中のあまり人の話を耳にしないマサキすら止めていた)、彼だけは冷静さを保っているが、このボケ(?)にシモーヌから「芸じゃない」と突っ込まれてしまう…。
「俺と、ずっと一緒にいてくれ」
「聖痕、とやらは取り除いたが、それだけで連中の支配を完全に跳ね除けられる保障がない。不測の事態が起こらぬよう、常に監視役が必要だが、お前が一番適任だ。お前の格闘術ならば、万一俺が暴れたとしても、取り押さえることが可能だろう」
魔装機神F第30話「襲撃者」でのレミアへの台詞。この時ガエンはヴァールニーヤに操られた直後であり、格闘術に長けたレミアに自分の監視を頼むつもりで言った言葉である。案の上、誤解したレミアは思わず赤面してしまうことに。

搭乗機体

ガディフォール
春秋戦争時、怪しまれないために使用していたが、ラングラン製の魔装機でシュテドニアス領を移動するなど逆に怪しまれていた。
ヂーヱン
ヴォルクルス教団所属時に搭乗。アンティラス隊に投降したときついでに持ってきてセニアに喜ばれた。
デュラクシール
ラングランからアンティラス隊の元に向かうとき搭乗。その後、一度戦闘に使用したが問題が色々あったためソルガディに乗り換えることとなった。
ソルガディ
砂嵐の魔装機。アハマドから引き継いだ。契約精霊のソレイドが操者に無関心なため元ヴォルクルス教団のガエンも乗ることができた。

余談

  • ラジオにてガエン役の杉田智和氏に「残念なイケメン」呼ばわりされた。また、その発言を聞いた相沢舞氏は「最初は杉田さんのイメージじゃなかったけど、やっぱり杉田さんだった」と発言している。
  • 魔装機神シリーズのキャラクターデザインは河野さち子・下山剛史・渡邊亘の3名。渡邊氏はIIIからの参加で、河野氏はIIとIIIへの関与を自ら否定している。一方でDPでキャラデザインを担当したのは河野・糸井美帆の2名。ガエンの登場した3作品に共通するデザイナー名は河野氏のみであるため、ガエンのデザイン原案は河野氏だと思われる。本来第2次OGは魔装機神IIより先に発売される予定だったため、当初の構想ではガエンの初登場はOGシリーズになるはずだったのだろう。第2次OGの長い開発期間、発売延期、そしてシュウの章の第2次OGからの切り離し。結果、ガエンは下山氏のリデザインを経て魔装機神IIからOGシリーズに参戦する按配になったという推測がたつ。河野氏は2011年以前、少なくとも『第2次OG』の初期段階には関与している。