ダイゼンガー
DGG-XAM1 ダイゼンガー(DYGENGUAR / Dynamic General Guardian)
- 登場作品:バンプレストオリジナル
- 形式番号:DGG-XAM1
- 分類:ダイナミック・ゼネラル・ガーディアン【1号機】
- 異名:『武神装攻』
- 全高:55.4m
- 重量:142.7t
- 基本OS:JINK-1
- 補助MMI:DML(ダイレクト・モーション・リンク)システム
- 開発者:ビアン・ゾルダーク、テスラ・ライヒ研究所
- 主なパイロット:ゼンガー・ゾンボルト
- メカニックデザイン:安藤弘
ゼンガー・ゾンボルトが操縦する巨大な鎧武者。巨大な刀『斬艦刀』一振りで戦う。現在ではサイバスターと肩を並べるバンプレストオリジナルのスーパーロボットと言えよう。
機体概要
グルンガストシリーズの後継プロジェクトとしてアースクレイドル防衛用に開発された、ダイナミック・ゼネラル・ガーディアン(略称はDGG、またはダブルG)シリーズ全4機のうちの1号機。未完成の状態でテスラ・ライヒ研究所に保管されていた。ダイゼンガーと命名したのはゼンガー本人で、由来は『Dynamic General Guardian』の略。『武神装攻』と言う別称もある。この別名はほとんどの場合ゼンガーしか使わないが、αシリーズにおいてはそこそこ認知されている模様。
『スーパーロボット大戦ORIGINAL GENERATION2』では、ダイゼンガー及びアウセンザイターは、ビアン・ゾルダーク博士が当初よりそれぞれゼンガー・ゾンボルトとエルザム・V・ブランシュタイン(レーツェル・ファインシュメッカー)の専用機として設計したとされている。
操縦方式は、パイロットと機体の動作を一体化させたDMLシステムを採用。更に各部の動作伝達に人工筋肉を使用しており、巨大な全長と重量からは想像が付かないほど、柔軟かつ躍動的な動きを見せる。ちなみにコクピットはシステムの都合上立ち乗り式であり、右手にグリップ状の操縦桿を握ることで剣撃戦闘を自然感覚で行えるようになっている。
この自然感覚で戦闘を行うために搭載されたOSは「JINK-1」という名称である。通常のTC-OSが「行動結果入力→OSが行動を組み立て」という流れを取るのに対し、こちらは「パイロットが動作→OSが最終結果を予測してモーション構築」という逆の流れを取っている。DMLの問題点として、人間の複雑な動作を機体に完全に反映させるのは著しく困難、という事項があった。しかし、ゼンガーのようにシンプルな行動パターンと思考を持つパイロットの場合システムの誤作動が減り、本機に最適であるという結論が出された。そのため、ビアンによってグルンガスト零式の戦闘データを元にこのOSが構築された。OG2のテスラ研にあったダイゼンガーはまだJINK-1が換装されておらず、暫定的にPT仕様のOSを使用していたために行動不能に陥ってしまったのである。これらの事実からもわかるように、「人機一体(ジンキ-ワン)」をもじったネーミングである。
なお、搭乗者のゼンガーは右利きであり、DMLシステムを採用している関係から、本機も右手で斬艦刀を保持するのが当然なのだが、OGS以前の作品では全て左手で保持して右手を補助に使い、そのまま攻撃に移っている。しかし日本の剣道の観点から考えると『左手で刀を持ち、右手は添えるだけ』なので、あながち不自然とも言えない。
本機とアウセンザイターには『プフェールト・モード』と呼ばれる特殊モードが搭載されている。これを両機でオンにすると、アウセンザイターがレーツェルの愛馬トロンベを模した馬形態となり、ダイゼンガーが乗馬可能になる。ダイゼンガーに可変機構は存在しない為、プフェールト・モードへの変更によって乗馬戦闘用にプログラム等を最適化していると推測される。本機がプフェールト・モードを搭載している事は、OGシリーズ・第3次αとも、アウセンザイターの初登場シナリオで確認できる。
前述の通り、鎧武者のようなデザインとなっているが、当初の予定ではグルンガストシリーズ本来の路線を受け継いだ『ダイナミック・ナックル』『ゼネラル・ブラスター』『ガーディアンズ・ソード』を内蔵武器とし、更に『G・インパクトステーク』『ネオ・チャクラムシューター』等を装備した機体となるはずであった(後者の二つはOG2以後、PTサイズにダウンサイジングされた物が換装武器として登場)。
しかし、初戦時にテスラ研での調整が不十分なまま出撃し、その直後に機体が停止。ゼンガーが気合で再起動したものの、内蔵武器のほとんどが使用不可となってしまったが、参式斬艦刀の装備に成功して難を免れた。OG2では、ウォーダン・ユミルのスレードゲルミルから投げられた参式斬艦刀を装備した後にフィリオ・プレスティが機体OSを剣撃戦闘用に直接書き換え、即座に反撃に移っている。その後剣撃戦闘用として本格的に改修され、参式斬艦刀が本機の主力武装となった。
その後、OG外伝では重震のマグナスのアンドラスとの戦いで参式斬艦刀を砕かれ、ピンチに陥ったかに見えたが、内蔵武器である『ダイナミック・ナックル』『ゼネラル・ブラスター』『ガーディアンズ・ソード』を開放し、形勢を逆転する事に成功している。以降は自由に使用可能で、攻撃力に優れる参式斬艦刀と、使い勝手の良い内蔵武器を『換装』で使い分けるというシステムが採られている。
登場作品と操縦者
いずれの作品でもゼンガー・ゾンボルト専用機体。第2次スーパーロボット大戦αでゼンガーの後期ユニットとして初登場した。第3次スーパーロボット大戦αでは第2次αを踏襲しており、スーパーロボット大戦 ORIGINAL GENERATION2でもαシリーズとほぼ同じ設定で登場する。
- 第2次スーパーロボット大戦α
- 第31話途中で乗り換えるが、即内蔵武器を破壊される悲劇の機体。31話インターミッションから斬艦刀メインの機体となる。パイロットであるゼンガーの小隊長能力と相まって、他のユニットと一線を画する脅威の攻撃力を誇るが、全体攻撃が出来なくなり雑魚を減らすには不向き。なお、31話でダイゼンガーが行動不能状態の時にゼンガーに援護攻撃を習得させていれば、援護時に限りダイナミック・ナックルを使用できる。ただし戦闘グラフィックは用意されていないため、戦闘アニメをONにするとフリーズしてしまう。しなかった場合、無挙動のまま相手に近づいてダメージだけ与える(背景はバグる)という旧作のような場面がみられる。
- スーパーロボット大戦 ORIGINAL GENERATION2
- 第30話途中で乗り換えるが、その後ゼンガーで敵を撃墜しなければ隠し武器が手に入る為、活躍の場は第31話以降になる事が多い。合体攻撃の存在ゆえか、単機での最終的な火力は参式に劣る。しかも、武器の改造効率の問題で最大改造だとアウセンザイターに最大攻撃力が負けるという事態まで発生。どこまで不遇なのか。
- 第3次スーパーロボット大戦α
- スポット参戦が数話あり、途中から本格的に合流する。今回は合体攻撃がなかった第2次α同様、単機でも高い火力を誇る。ちなみにクスハ編のみブリットの特訓相手として敵に回る。歴代唯一の「ダイゼンガーに乗ったゼンガー」と戦える作品。本作から雷光斬り・雲耀の太刀にフィニッシュ演出が追加。
- スーパーロボット大戦 ORIGINAL GENERATIONS
- OG2シナリオから登場。扱いはOG2と同じ。今回も単機の火力は抑え目である。使用不可能な内蔵武器にも内部データとして戦闘アニメがあるが、ゼンガーの内蔵武器用の台詞は収録されていない。なお、今回もアウセンザイターより火力が下。
- スーパーロボット大戦 OG外伝
- 遂に内蔵武器が換装扱いで開放された。今回レーツェルがクロガネの艦長を務める期間がある為、攻撃力が底上げされ、合体攻撃無しでも高い火力を誇り、第3次αの仕様に近くなった。また、さりげなく運動性がアウセンザイターと同値になっている。
……のだが、実はOGSと比較すると雲耀の太刀の攻撃力が下がっている(雷光斬りと大車輪は上がっている)。これに伴い竜巻斬艦刀も下がっている(10段階改造で見れば上がっているのだが、OGSの最大攻撃力に及んでいない)。 - 第2次スーパーロボット大戦OG
- 今回は序盤から参戦。ただでさえ射程が短かったのに電光石火が無くなった為最大射程が僅か3になってしまった。但し、条件を満たすと内蔵武器が解禁され、近接~遠距離で全体攻撃持ちの隙の無いスーパーロボットとなりうる。また、コンビネーション攻撃がまさかの「雷光斬り」であるため、固まった敵に対する殲滅力も高い。
- スーパーロボット大戦OG ジ・インスペクター
- 第15話で「武神装攻ダイゼンガー」で、ゲームと同じ登場。「斬艦刀・雲耀の太刀」でガルガウを一刀両断したり、ノイ・レジセイアを「斬艦刀・逸騎刀閃」でバラバラに切り裂いたりと要所で大活躍していた…が、まだベーオウルフ戦が残っているのにそこを最後に出番がなくなる。考えようによっては中々に酷い扱いである。
装備・機能
高い装甲とHPを誇る、典型的なスーパーロボット。機体サイズはL。空陸両用。特機なので、換装武器の概念があるOGシリーズにおいて、換装武器を装備させる事は出来ない。
対単体攻撃において非常に高い攻撃力を有し、ボス敵や戦艦タイプの敵に絶大な強さを発揮する。だが、EN消費が激しい為、複数の敵を相手取るのが苦手でザコ戦には不向き。その圧倒的な攻撃力を活かす為、ENと武器を早めに改造しておきたい所。
参式斬艦刀
グルンガスト参式(ゼンガー機)から受け継がれた、ダイゼンガーのメイン武器。
材質は形状記憶型の液体金属。通常は日本刀の様であるが、機体からエネルギーを供給する事で、技に応じた形状及び大きさに変化・形状固定する。
武器射程が極端に短く、単機で敵の密集地帯に突っ込むと反撃不能のまま、じわじわ削られて撃墜される。
だが攻撃力は高く、第2次α、第3次αではゼンガーの小隊長能力と相まって無改造で万単位のダメージを叩き出す一撃必殺型の近接攻撃ユニットとなる。
しかし、この機体にも欠点はある。武装の全てを斬艦刀に依存しているため、斬艦刀を失うと何も出来なくなり、途端に並以下の機体に成り下がる。
OG外伝でも斬艦刀を失い何も出来なくなる場面に遭遇したが、遂に内蔵火器の使用が可能になり、斬艦刀無しでピンチを脱している。以降では斬艦刀と内蔵火器を使い分けての戦闘が可能になるが、内蔵火器を使うにはJINK-1を解除してTC-OSに切り替える必要があるため、両方を同時に使用する事は現段階では不可能である(本来は内蔵火器&ガーディアンズ・ソードをJINK-1で運用する機体だったのだが、受領直後にJINK-1が斬艦刀用に最適化されている)。OG2ndではOSの再設定が行われ、斬艦刀と内蔵武器の同時運用が可能となった。
ちなみに「龍王逆襲」では参式斬艦刀が長期の使用で機能不具合を起こし、一時的にスレードゲルミルの斬艦刀を使用した事がある(スレードはもう片方を使っていた)。尚、一時的にソロシップ帰艦した際に修理を行ったため再出撃時に返還している。
- 斬艦刀・電光石火(ざんかんとう・でんこうせっか)
- 通常形態の斬艦刀のまま、剣先にゾル・オリハルコニウム製の刀身の形状を固定する為のエネルギーを集中させ放つ技。最もリーチが長く、攻撃力が低い。
斬艦刀の形状そのものは変化しないものの、形状固定用のエネルギーを放出する事で、斬艦刀の特性を利用した技である。OG2ndではオミット。 - 斬艦刀・大車輪(ざんかんとう・だいしゃりん)
- 曲刀(ククリ刀)型に変形させた斬艦刀をブーメランのように投擲し、目標を両断する技。無駄に熱すぎる「大! 車! りぃぃぃぃん!」は必聴。αシリーズとOG外伝では無消費で使い勝手が抜群。ちなみに零式や参式でも理屈の上では出来る。第2次OGではF属性でありマキシマムブレイク使用時に一本しかないはずなのに2回投げ、演出上あらぬところへ飛ぶという突っ込みどころの多い武器になっている。
- 斬艦刀・牙壊(ざんかんとう・がかい)
- 第2次OGで追加された技。通常形態の斬艦刀のまま相手とすれ違いざまに斬る。シリーズ初の通常形態の参式斬艦刀での斬撃。
- 斬艦刀・雷光斬り(ざんかんとう・らいこうぎり)
- 両刃の巨大剣に変形させた斬艦刀で斬りつける技。夕日を背に攻撃する戦闘エフェクトは必見。射程があり、攻撃力も高い為、この技を主に使う事になる。OGS以降は雷雲と雷鳴をバックに崖の上から斬りかかるという演出に変わり、「雷光斬り」の名にふさわしい技になったと言える。OG2ndでは第2次αのものに近い形にリアレンジされている。
- 斬艦刀・雲耀の太刀(ざんかんとう・うんようのたち)
- ダイゼンガー単体で繰り出す技の中で最大の攻撃力を誇る。展開した斬艦刀を構えて跳躍し(ジ・インスペクターでは斬艦刀を大地に打ち付けた反動で)、真上から落下の勢いも合わせて相手を一刀両断するシンプルな攻撃。
戦闘エフェクト・台詞共に熱い。ただ射程1なのが玉に瑕。武器が個別改造のOGシリーズでは非常に改造費が高いが、竜巻斬艦刀の攻撃力に影響する。なお、第3次α以降はフィニッシュデモが追加されたが、第3次αのものはOGシリーズに比べ非常に派手(白黒で描かれた咆哮カットイン、攻撃後のアップ)。さらにOGSでは機体やフィニッシュの描写は控えめになったものの、その分ゼンガーが桜吹雪舞う中で静かに刀を抜く派手な全身カットインが入っており、毎回演出に力が入っている。
ちなみにこの技名は薩摩示現流の奥義の1つ「雲耀(うんよう)」に由来する。鋭く研ぎ澄ました錐が薄紙の裏へ突き抜けるまでの時間、要するに「眼にも留まらない一瞬」のスピードで振り下ろされた斬撃の剣圧で遠距離の相手すら倒すという技であり、まさに「我に断てぬものなし!」である。
OG2ndではまたも演出が変更されており、全身カットインの代わりに斬艦刀を強調したリアルカットインが入り、〆は桜吹雪の中「我が斬艦刀に断てぬものなし」の文字カットが入る……要するにジ・インスペクターの初陣エピソードまんまの演出に差し替わっている。ちなみにこれは竜巻斬艦刀も同じ。
合体攻撃
- 竜巻斬艦刀 / 竜巻斬艦刀・逸騎刀閃(たつまきざんかんとう・いっきとうせん)
- レーツェル・ファインシュメッカーの乗るアウセンザイターとの合体攻撃。
両機のモードを『プフェールト』に設定する事で、ダイゼンガーが馬に変形したアウセンザイターに騎乗し『刃馬一体』となって突撃、敵を一刀の下に斬り捨てる。GBA版での初登場時は疾駆の勢いで打ち上げ、アウセンザイターごと飛び上がって真上から両断、というかなり強引なものだった。OG2ndfではこの両方を複合した上で「OGIN」の演出が加わり、落下の勢いで両断し、しかる後、敵を斬艦刀に引っかけたまま高速回転させて竜巻で吹っ飛ばし、トドメにアウセンザイターが最大出力で跳び上がり、その勢いで斬り捨てる。トドメは背中合わせで「我らに断てぬものなし」。
2機で行う攻撃だけに戦闘エフェクト・台詞も倍以上熱い。なおダイゼンガー側から始動すると見た目通り格闘攻撃だが、アウセンザイター側から始動すると射撃攻撃となる。「逸騎刀閃」はαシリーズのみの表記だが、実質的な技名は同じ。
その他の作品
- 逸騎加勢・十文字竜巻斬艦刀(いっきかせい・じゅうもんじたつまきざんかんとう)
- 「龍王逆襲」で披露された竜巻斬艦刀の強化版で、未来世界から転移して来たスレードゲルミルを加えた大技。この時はダイゼンガーの斬艦刀が使用不可能になっているため両機体共にスレードゲルミルの斬艦刀を使っている。
- 斬艦刀・逸刀入魂(ざんかんとう・いっとうにゅうこん)
斬艦刀・仁刀逸閃(ざんかんとう・にとういっせん) - シャッフルバトラーにおけるスレードゲルミルとの合体攻撃。前者は斬艦刀なし、後者はありの場合。一体どのような技なのか、相手が相手だけに内容が気になる所。
内蔵武器
第2次αでは、ロバート・H・オオミヤが改修の際に内蔵武器を修理しようと提案した所、ゼンガーの「いらん!」の一言で却下されてしまった。あまりに酷い発言だった為か、OG2では「内蔵武器の修理に1ヶ月かかる」という設定が後付され、ゼンガーも「(今すぐにダイゼンガーの力が必要ゆえに)ならば、結構」と返している。
OG外伝でようやく、斬艦刀との換装扱いで内蔵武器が実装された。斬艦刀系の技は何一つ使えないが武器性能のバランスがよく、安定した火力を得る事ができ、全ての武器にバリア貫通の効果が付加されているので使い易い。しかし、やはり雲耀の太刀と合体攻撃には最大火力が及ばないので、状況に応じて使い分けが必要。OG2ndでようやく斬艦刀との並列使用が可能となった。
ちなみに武器名の頭を並べると「ダイナミック・ゼネラル・ガーディアン」になるのは有名な話。
- ダイナミック・ナックル
- グルンガストシリーズのブーストナックルと同様の武装で、ATS(自動追跡システム)を搭載し、手動操作も可能。 推進力を発生させるスラスターは肘部分に存在する。無消費系の武器のため、雑魚戦はこれを主軸にすると戦い易いだろう。第二次OGでは、射程4のP武器なので使いやすい。
- ゼネラル・ブラスター
- グルンガスト零式と同様の原理で、重力場による仮想砲身から熱線砲を発射する。両肩部の外装の下に超大型のレンズが見て取れる。初出の第2次αでは小隊攻撃に設定され、消費EN65と異常に燃費が悪い謎の仕様になっていた。第二次OGでは、待ちに待った長射程ALL武器。アウセンザイターと遠距離からせん滅できるようになる。
- ガーディアンズ・ソード
- 本機が本来所持するはずだった実体剣。取り回しを考えてか、斬艦刀よりもやや小振りな片刃の剣を採用した。何気に刀身が「G」の形になっている。 OGSでは攻撃力・消費EN・気力・命中補正と、ほとんどの面で雲耀の太刀を上回る。おまけに最大攻撃力は雲耀の太刀が7900、こちらは8300と400も上。斬艦刀の立場が危うくなる所為か、外伝では最大7300と落ちた。第二次OGでは、既に斬艦刀があるのでこれだけ装備されない。
特殊能力
移動タイプ
機体フル改造時のカスタムボーナス
GBA版OG2以降のOGシリーズのみ。
- 格闘武器の攻撃力+200
- 高い攻撃力がさらに高くなる。アウセンザイターには射撃武器に対してのボーナスがあるため、ボスキラーの役割に磨きがかかる。
機体BGM
- 「剣・魂・一・擲」
- ダイゼンガーのメインテーマ。デフォルトBGM。四字熟語の「乾坤一擲(けんこんいってき)」に別の漢字を当てている。この手法は森住氏が多用しており、スパロボでは定番となっている。元々、乾坤一擲は一か八かという意味合い=一回きりのチャンスという意味で、剣・魂・一・擲は弐の太刀いらずの示現流を如実に表しているとも言える。
- 「悪を断つ剣」
- ゼンガーのデフォルトBGM。BGMセレクトを除けば、ここぞというイベントで流れる場合が多い。OGシリーズはデフォルトだとパイロットが優先されるため、こちらを聞く機会が多い。
対決・名場面
- 武神装攻ダイゼンガー
- 『スーパーロボット大戦ORIGINAL GENERATION2』や『スーパーロボット大戦OG ORIGINAL GENERATIONS』の初登場話では、なぜかロボットアニメのような武神装攻ダイゼンガーのテロップが表示される。ヴィガジとゼンガーの「武神装攻だと!?今度は何の略だ!」「もはや問答無用!」のやり取りは屈指の名(迷?)場面である。なお「武神装攻」は、第2次αでゼンガーがダイゼンガーに乗り換える31話のタイトルだが、こちらは「武神装攻、降臨」となっている。
- 斬艦刀対斬艦刀
- OG2やOGsで実現。クロガネ隊を先行させ、もう一人のゼンガーとでも言うべきウォーダン・ユミルのスレードゲルミルと、アースクレイドルの防衛ライン『メイガスの門』で一騎討ちを演じた。
- 夏の日の巨人
- 元々は第3次αでトウマが語った封印戦争時のエピソードだが、OG外伝にて公式にイベント化した。函館で持ち前の正義感を発揮してマグナスに盾突き、殺されそうになっていたトウマを救ったのは、上空から飛来した「巨大な剣を振るう鎧武者のようなロボット」の放った一閃であった。
話題
上述した「夏の日の巨人」のエピソードは、第3次αでトウマが語った封印戦争時のエピソードなのだが、実は本来ダイゼンガーのものではない。第3次αでトウマが語ったのは、「Gアイランドで露天商をしていた所に襲撃を受け、αナンバーズに救われた。その中でも、特に巨大な剣を振るうロボットが強かった」というもの。ダイゼンガーが初登場する第2次α31話ではαナンバーズは既に宇宙にいた。状況とトウマの話を総合すると、17話「緑の髪の少年」が該当する。つまり、トウマの言う「あの夏の日の巨人」とはダイゼンガーではなく、グルンガスト参式ということになる(意味合いとしてはゼンガー本人のことでもあるのだが)。
余談
- 寺田プロデューサーが5秒で命名した機体である。
- もちろん名前の由来は「大きなゼンガー」なのであるが、ゼンガーの綴りは「Sanger(北米版OGではSaenger)」であり、本機のアルファベット表記「Dygenguar」とは著しく違う。そのため、実は日本語表記でないと全く意味が通じなくなっている。
- 「ダイナッミックゼネラルガーディアン」の略で「ダイゼンガー」なので、アウセンザイターを始めとするDGG系列の機体は全て「ダイゼンガー」という事になる。アウセンザイターについてはレーツェルがそれを認めている。
- 『無限のフロンティア スーパーロボット大戦OGサーガ パーフェクトバイブル(エンターブレイン刊)』のスタッフインタビューによると、別名の『武神装攻』と言う名を考えたのは森住氏。寺田氏が普通に『装甲』と書いた所に、そうじゃなく攻撃の『攻』で、出来たら赤く塗ってくださいと注文を付けたらしい。
- このような命名法は、ドイツ語と並ぶ森住氏の定番パターン。
- OG2(GBA版の時点から)では、リュウセイ・ダテが本機の略称をライ版として『ダイライオー』と言う場面がある。後に寺田氏によって、これが次回作以後に登場するスパロボオリジナル機名の伏線だったことが仄めかされる。第3次αで実際に同じDGG系の機体『大雷鳳(だいらいおう)』が登場した。
- αシリーズ、OGシリーズ共に初登場時には毎回とにかく派手で手が込んだ演出が用意され、さらに戦闘アニメの演出にも毎回力が入っており、バンプレストオリジナルの機体の中でも特に製作スタッフの思い入れの強さを感じさせる機体である。
- 大張正巳監督の描くロボット(いわゆる「バリメカ」)をイメージしてデザインされており、寺田プロデューサーを初めとするスタッフは大張監督に怒られると戦々恐々していたが、当の大張監督はダイゼンガーを気に入っていたというエピソードがある。
- さらには後に『ジ・インスペクター』にて大張氏がアニメの総監督を担当したばかりか、ダイゼンガー初登場の第15話ではダイゼンガーの絵コンテを大張氏自身が手掛けたほど御墨付きである。
関連機体
- グルンガスト参式
- 参式の「参式斬艦刀」が、ダイゼンガーの手に渡る。
- アウセンザイター
- 「刃馬一体」による最強の連携攻撃を主とした、DGG2号機。
- 雷鳳
- 脚撃を主としたDGG3号機として制作されたが、DGGとしての登録は抹消されている。
- 大雷鳳
- 雷鳳の強化型。正式にDGG3号機としての承認を受けた。
- ジンライ
- DGG3号機の初期の姿。DGGを破壊するためのDGGである。
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