ニア・テッペリン
ニア・テッペリン | |
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外国語表記 | Nia Teppelin |
登場作品 | |
声優 | 福井裕佳梨 |
デザイン | 錦織敦史 |
種族 | 人間 |
性別 | 女 |
所属 | 大グレン団 |
役職 | 料理番 |
ニア・テッペリンは『天元突破グレンラガン』のヒロインの一人。
概要
カミナが死亡した後、荒れていたシモンの前に現れた謎の美少女。瞳の中に花を持つ箱入り姫。第2部(9話~15話)以降のキーキャラクター。名前の由来は「near(近い)」から。
常に敬語だが常識に乏しく、よく質問をする。語彙もあまり豊富ではなく、場の空気を読む能力に欠けるが、それだけに思ったことははっきりと口にし、自分の意見や信念を決して曲げない強い意志を持っている。その正体は螺旋王ロージェノムの娘であったが、自我を持ったと判断され廃嫡された姫。出自から最初は大グレン団に疑われるが、彼女の純粋で真摯な心は次第に荒くれ揃いの大グレン団にも認められ、特にシモンとは激闘の中でお互い大事な人になっていく。
無自覚の料理音痴で、ロシウを病室送りにするほど致命的に不味いが、味音痴のシモンとブータが「美味い」と言って食べ続けたため、料理が下手という自覚もないまま料理番になってしまう。特殊な色合いの髪は最初ロングヘアだったが、敵に捕獲された際にヨーコの狙撃が掠めて散切り頭になったため、戦闘後にヨーコが整えてショートカットになった(7年後にはロングヘアへと戻っている)。瞳孔には赤いクローバーのマークが浮かび上がっているなど特殊な部分は多いが、ほぼ普通の人間と変わらない容姿をしている。体つきは華奢だが、淑女のたしなみとして一通りスポーツ教育を受けているため、ヨーコよりも身体能力が高い。
なおロージェノムは人間であるため、実の娘である彼女も獣人ではなく人間である。しかし、その正体は、アンチスパイラルが作り出した仮想生命体(人獣問わずあらゆる生命体のDNAに潜伏し、アンチスパイラルの呼び声によって覚醒するまでは、通常の生命体として存在する。通常の生命体と違い、DNAの末端に至るまで支配されている)。ムガンの襲来時にメッセンジャーとして覚醒、シモンの前から姿を消す。以降は敵対者として何度となくムガンと共に現れたが、その時の語り口は天真爛漫な元のニアとはまるで異なる冷たく無機質なものだった。カテドラル・テラ(カテドラル・ラゼンガン)の制御を取り戻したタイミングに前後し、シモンの叫びを聞いて己を取り戻すも、螺旋力の解析のためアンチスパイラルの本星へ召還される。その後『螺厳篇』(TV版「回天編」)最終局面で救出され、大グレン団と共にアンチスパイラルとの決戦に臨み、見事に勝利を収めた。
仮想生命体は生体エネルギーをアンチスパイラルに依存しているため、彼らが滅びると消えてしまう。それはニアも例外ではなく、シモンとの結婚式の直後にタイムリミットを迎え、消滅してしまった。遺された指輪はヨーコから(TV版では足元に転がってきた指輪を拾い上げ、劇場版では式の直前にニアから直接託されている)シモンに渡され、花に満たされた墓標に手向けられた(劇場版では旅に出たシモンが、ギミー・ダリーに託したコアドリルの代わりに首から下げている)。
TV版には登場しなかったが、写真集では彼女の専用ガンメン「ソルバーニア」が存在していたことが明かされている。この機体は劇場版『螺巌篇』において天元突破を果たした状態で登場している。
登場作品と役柄
Zシリーズ
- 第2次スーパーロボット大戦Z破界篇
- 初登場作品。担当声優の福井裕佳梨氏も当作品でスパロボ初参加。日本ルート第34話からダイグレンのサブパイロットとして加わる。「大グレン団突撃」使用時にカットインが挿入されるが、ニアが艦長であるかのような印象を持ってしまうほど目立っている。支援系の精神コマンドを豊富に持っているが、最大SPの低さがネックとなってどれかひとつしか使えないことが多い。また初期レベルが10と低く、ダイグレンに修理装置の類はないので活用するにはある程度戦う必要がある。
- なお、原作でのショートカット姿は採用されていない。
- 第2次スーパーロボット大戦Z再世篇
- プロローグで登場した後は暗黒大陸ルートで何度か顔を出し、38話で「メッセンジャー・ニア」名義で敵対。原作とは異なりアンチスパイラルがシモンと直接対決を行って一時撤退したため、召還されずに自由を取り戻し大グレン団に残っている。これによりシモン達はアンチスパイラルは倒れたと思っていたが…。
- 第3次スーパーロボット大戦Z時獄篇
- 中盤でシモンからプロポーズを受けるが、直後に再びメッセンジャー化してしまう。その後最終局面において救出され、最終話のイベント後のみ天元突破グレンラガンのサブパイロットとなる。
- 本作終了時点ではまだ消滅せずに済んでいるが、余命幾許も無いことが示唆されている。
- 第3次スーパーロボット大戦Z天獄篇
- 先行きが不安視されていたが、エンディングまで生き残り無事結婚式を挙げることが出来、ゲートトラベラーとして旅立つヒビキ達の見送りにも姿を見せている。
- 今回は『時獄篇』と異なりNPC限定で、天元突破のサブはロージェノム固定となっている。
単独作品
- スーパーロボット大戦Card Chronicle
- シモンとの出会い、そしてメッセンジャーとして敵対などほぼ原作通りの展開をなぞる一方、他作品のキャラである美海に(いい意味で)影響を与える役割を果たした。
- 最終局面でシモン達に救出され、バイストン・ウェルでの戦いにて天元突破ソルバーニアに搭乗して戦ったが、時獄篇と同じく余命幾許も無いことが示唆されている。
- スーパーロボット大戦X-Ω
- 本作ではソルバーニアのパイロットとして単独で扱えるようになった。
- スーパーロボット大戦X
- 物語開始前にシモンのプロポーズを断っており、旅に出てしまった彼を追いかけて自身も旅をしていた。
- 本作では第51話でロージェノムが抜けた後限定のサブパイロット扱い。
- 最後はブルーウォーターの力によって余命80年ほどと人間同様の寿命を得てシモンと結婚。EDにてエクスクロスメンバー総出で結婚式を挙げるという歴代シリーズで最も幸せな結末を迎えた。
パイロットステータス
精神コマンド
ラインナップだけ見ると素晴らしいが、消費SPが割高。
人間関係
- シモン
- 外界で初めて出会った「人間」。ニアはシモンの荒んだ心を解きほぐし、シモンはニアの為に再起した。そして……。
- カミナ
- 会ったことはないがシモンから話を聞いており、「アニキさん」と呼ぶ。
- 『第3次Z天獄篇』では天元突破グレンラガンに実体化した彼の魂と対面。
- ヨーコ・リットナー
- あっという間に現れて大グレン団のアイドルになったニアはヨーコにとって最初気に食わなかったが、やがては姉妹のような絆を結ぶ(カミナが生きていれば本当に義姉妹になっていたろう)。
- ロシウ・アダイ
- ニアの手料理を食べたせいで死にかけた。
- キタン・バチカ
- 尋問を受けるが、ニアの独特のノリでそれ所では無くなってしまう。
- ロージェノム
- 父。捨てられたとはいえ父への信頼や情愛は最後までニアの心から消えなかった。そして、彼もまた…。
他作品との人間関係
スーパー系
- エイーダ・ロッサ
- 『第2次Z破界篇』での初対面時、彼女からアイドルになるよう奨められる。
- 厚井鉄男
- 『第2次Z破界篇』でニアの料理を食べた際に「まーずーいーぞぉぉぉぉ…!!」と悲鳴をあげた。
- 綾波レイ
- 『第3次Z時獄篇』では、ニアの料理を食べて平然としていた。…無論、美味いのか不味いのかは分からないが。
- 九条美海
- 『CC』では彼女と出会い、心を通わせている。
- 吉永サリー
- 『X』ではシモンを追って旅をして(アル・ワースに地形ごと転移した)青戸に立ち寄った際に財布を落としてしまい、彼女にアルバイトを紹介してもらい、親しくなる。
- ブラックガイン
- 『X』では彼に助けてもらい、彼が悪いロボットではないことを知る。
- ドアクダー
- 『X』では彼の手でメッセンジャーとして覚醒させられる。
リアル系
- ランカ・リー
- 『第2次Z破界篇』での初対面時、彼女の記憶に唯一残る「アイモ」を歌って見せる。幼少期から父がよく歌ってくれたとニアは語っているが、当然この時はマクロス・フロンティア船団はこちらの多元世界に存在しないため、驚愕していた。
- グレイス・オコナー
- 『第2次Z破界篇』では、ニアから獣人の王であるロージェノムが、多元世界に存在しない筈の「アイモ」を昔から知っている事を知らされ、その符号の意味に強い関心を抱く。
- エウレカ・ズィータ
- 『第2次Z破界篇』終盤、イマージュに自らの記憶を与えた事で心を失った彼女の為に、率先して「アイモ」を歌う。
- ジロン・アモス、ブルメ、ダイク
- 『第2次Z破界篇』では彼女の手料理を楽しみにしていたが、食べた直後には手の平を返すかのごとく、シモンに押し付ける(ジロンに至っては「これは痛いんだ!」と形容するほど悲鳴を上げた)。
- これによって手料理が彼らのトラウマになっており、『第2次Z再世篇』にて昼食に誘われた際には全力で断っていた。
名台詞
第15話まで
- 「ニンゲンってなんですか?」
- シモンと会って初めて地上の人間を見た時の感想。当初は本当に世間知らずであり、「~ってなんですか?」が出たが最後、怒涛の質問攻めが始まることに。
- 「みなさん、たーんと召しあがれ」
- 料理を振舞ったときの台詞で、話のタイトルになっている。しかしその料理を口にした大グレン団は…。
- 「皆さん、ごきげんよう」
- ニアといえばコレ、度々使われる。
- 「シモンはアニキじゃない、シモンはシモンだと思います」
- 第11話、敵の罠に陥り大グレン団が捕まり、ニアはグアームに連れられる際にシモンへ向けて。
- 「シモンなら何とかしてくれる。そう思うんです」
- 第12話、アディーネの攻撃によりダイグレンが浸水しパニックとなる一同に向けて。
- 「私、ヨーコさんを信じてましたから」
- 同話、ヨーコに髪を切り揃えてもらう中で。ヨーコはニアに対して少なからず嫉妬心を抱いていたが、この一言で氷解する。
- 「さようなら…お父様。私は明日へ向かいます」
- 第15話、シモンに敗れ身を投げたロージェノムに向けて。
第17話から
- 「やだ」
- シモンの「一緒になろう」とのプロポーズを断った台詞。「人は同じ人にはなれない」という天然ボケな理由らしいが、すぐにキヤルとキヨウに説得されてプロポーズを受けた。
- 「迎えに来てくれるのですか…?」
- 第22話。アンチスパイラルのメッセンジャーへと覚醒するも、シモンに自我が完全に消滅していない事を告げられ、助ける事も宣言。それまでの「メッセンジャー」から「ニア」へと戻ったのだった。
- 「シモン、あなたはあなたのなすべきことをする為にここにきた。そうでしょ?」
- 最終決戦、攻撃を躊躇うシモンに対する台詞。ロージェノムと同じように、自らの命を躊躇無く捧げた。
- 「人の心は無限!その大きさに私も賭けた!」
- 最終決戦時、天元突破グレンラガンのサブパイロットとして戦っていた際の台詞。ロージェノムと同じく人間の可能性を信じたニアは戦う。愛する者と共に育った地球を守るために。
- 「馬鹿ね、消えたりしないわ。そのために戦ってきたんですもの」
- 最終回、シモンとの結婚式の時の台詞。指輪交換が終わり、互いの愛を誓った瞬間、彼女は光となって消えていった…。
スパロボシリーズの名台詞
通常時
- 「私が子供の頃にお父様が歌ってくれた歌ですから」
- 『第2次Z破界篇』第37話「雄々しく……そして、美しく」より。「アイモ」を歌っている際、シェリルから「この歌が好きなの?」と訊ねられての返答。フロンティア船団がこちらの多元世界に転移したのはつい最近であり、当時は存在しない筈の「アイモ」をロージェノムが昔から知っている様だが、『第3次Z天獄篇』にてロージェノムがアイモを知っていた理由が明らかとなった。しかし、それとは別にあのロージェノムが野太い声で歌っていたとネタにされた。
- 「…失われたものは戻りません…。でも、せめて出来る事を考えた時…私にはエウレカさんと一緒に歌ったこの歌を歌う事しか出来ないのです」
- 『第2次Z破界篇』第49話「虹」より。エウレカの心を取り戻す為、決然とした表情で「アイモ」を口ずさむ。その想いはZEXIS全員の意思をひとつにし、やがて「奇跡」を起こすのであった。
- 「初めまして、アニキさん。シモンの妻のニアです」
- 『第3次Z天獄篇』第59話「邪神降臨」でアニキさんと初対面して。
メッセンジャー時
- ニア「ゲッター線に取り込まれた男…」
竜馬「俺の事を言ってるのか?」
ニア「果てしなき進化に取り憑かれた哀れな生命…絶望の中に消えるがいい」
竜馬「あいにくだな、ニア!絶望なんて言葉は俺の頭の中にはねえんだよ!」
竜馬「ゲッターに乗っている限りな!」 - 『第2次Z再世篇』にて竜馬との戦闘前台詞。アンチスパイラル陣営も竜馬がゲッター線に選ばれし存在であることを知っている模様。
- ニア「ゲッター線を束ねる宿命を持つ者…」
渓「な、何? 號の事を言っているの…!?」
號「………」
ニア「その存在は銀河に災いを呼ぶ…スパイラルネメシスを阻止するためにもゲッターはここで破壊する」
號「…俺には使命がある。そのためにも負けるわけにはいかない」
號「行くぞ! ゲッタァァァァッ!!」 - 『第2次Z再世篇』にて號との戦闘前台詞。ゲッター線の行き着く先も知っているようだ。
搭乗機体
- ダイグレン
- ソルバーニア
- 写真集にて判明した彼女専用のガンメン。
- 天元突破ソルバーニア
- 劇場版『螺厳篇』で登場したソルバーニアの進化形態。
- 余談だが、ニアは全裸の上にシモンのマントを纏っただけ(しかも、あまり前を隠せていない)というある意味ヨーコより際どい格好でこの機体を操縦している。他作品に目を向けるとほぼ同じような恰好で機体上から必殺技を撃った女性もいたが。
- 一方で『X』ではワタルや虎王への配慮からかちゃんと服を着た状態で操縦している。
- 天元突破グレンラガン