マジンガーZERO
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マジンガーZERO | |
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外国語表記 | Mazinger ZERO |
登場作品 | |
エネルギー | 光子力エネルギー |
装甲材質 | 超合金Z |
主なパイロット | 兜甲児 |
概要
漫画『真マジンガーZERO』に登場するマジンガー。別名「終焉の魔神」「究極の破界神」。
マジンガーZが「魔神パワー」と呼ばれる力を全て解放した姿。自らの意志を持ち、マジンガーZEROという名称もマジンガーZERO自身が名乗ったもの。意思疎通の際には声を発さず、空中に光の文字を表示する。
デザインは元のマジンガーZに似ているが、全身が鋭角的にディティールアップされ、全体的にマッシブな体型はどことなくマジンカイザーを彷彿とさせる。目には黒目があり、口部は牙のように上下に開く等、まさしく「魔神」と呼ぶべき禍々しいデザインが特徴的である。
ジェットスクランダーも変貌しており、アルファベットの「Z」や、数字の「0」の形状に変形する。その上に乗ることで空中での浮遊も可能。元々は後付け装備であるはずのスクランダーだが、この姿では魔神パワーの一つを使い、体の一部のように作り出していた。その戦闘力は世界を文字通り滅ぼすものであり、あらゆる存在を超越する。
登場作品と操縦者
単独作品
- スーパーロボット大戦V
- 初登場作品。寺田プロデューサー曰く「強すぎて無理(笑)」[1]とのことだったが驚愕の参戦。
- 原作での全てを滅ぼしかねない圧倒的な演出が殆ど再現されている。
装備・機能
武装・必殺武器
旧来のマジンガーZとほぼ同様の武装を持つが、その一つ一つがあっさりと世界を滅ぼせるほどの破壊力を持つ。文面以上にあっけなく吹き飛び、火に包まれていく様はマジンガ―シリーズの視聴者ほど驚き、一体なんの冗談かと見紛うだろう。
- 格闘
- 左フックからの右ストレート。殴り飛ばしているだけにも関わらず相手の装甲を抉り飛ばす。原作でも大破状態で魔神化を起こしたZの状態で重心移動で振り下ろした右腕の一撃で戦闘獣の半身を叩き潰している。
- これだけならまだいいが、後述の武装は……
武装
- 光子力ビーム
- 目から放たれる拡散する無数の光線。絵的にガンバスターのホーミングレーザーが全部二つの目から放射されているようなもの。絵的に百発以上のビームが放たれている。超合金ニューZですら掠めただけで融解させ、地球の裏側まで貫通する威力。言うまでもないがマジンガ―Zの放つそれの数百倍以上の威力がある。この時の世界軸のゴーゴン大公はこれの直撃を受けて蒸発している。
- アイアンカッター
- 腕から生えたアイアンカッターの刃を巨大化させつつ弓状に変形させて打ち出す。グレートブーメランを切り裂き、グレートの左腕をも切断した。マジンガ―Zで言うスクランダーカッター以上の質量を持つ。アイアンカッターとは名ばかりである。とはいえ、世界崩壊待ったなしの武装の中でも比較的常識的な方である。
- サザンクロスナイフ
- 無数の光の十字を機体周辺に形成し放つ。本来の物と異なり追尾弾になっている。
- ルストハリケーン
- 口から放つ強烈な酸を含んだ巨大な竜巻。劇中では富士山を消し飛ばして更地にし、世界を崩壊させる天変地異を起こした。この時ボスボロットの残骸が風化している。
- ブレストファイヤー
- 胸部の高熱版から熱線を放射するが、マジンガーZのそれを大きく上回る熱量を発揮する。
- その破壊力はマジンガーZのそれとは比べ物にならず、言葉通り触れた物を塵一つ残さず吹き飛ばす。
- 劇中では超合金ニューZも掠っただけで溶解させた上に再生困難にさせ(この時はZEROに取り込まれる寸前に正気になった甲児によってグレートから熱線を逸らしている)、地表を掠っただけで太平洋を地殻ごと蒸発させた。具体的には関東平野と東京湾が蒸発、ついでにミケーネ帝国も焼滅した。後に放った時は倍以上の威力になっており、直撃によって超合金ニューZαを融解させた上に地球に大穴を開けて崩壊させた。
- ダイナミックファイヤー
- スクランダーを「魔神パワー」で超巨大化し、さらに放熱板に変化させて放つ熱線。数十キロの巨体を焼滅させた挙句、地球が火の玉になった。直後、甲児は悪の手から地球を守ったと言ったが、帰るべき場所を自らの手で焼き尽くしてしまった……。
特筆機能
- 魔神パワー
- マジンガーZの時点から内包されていた特殊能力で、全部で7つの能力が封印されており、甲児の強い意志や脅威となる存在との邂逅で以下の能力が段階的に解放される。なお、マジンガーZEROに変貌した時点で全てが解放済みとなっているが、能力の一つ一つが完全に物理法則を超越しており、インフレを起こしている。その恐ろしさはマジンカイザーが霞んでしまうほどで、あのゲッターエンペラー級といってもいい破壊力と進化を発揮していく。
- それぞれの能力の封印はマジンガーZの内部をチャクラの配置に沿ってブラックボックスとして配置されている。また劇中はサイボーグになっている甲児の体内にも空中元素固定装置を強制的に起動して形成しており、魔神化を防ぐために体内から引き釣り出して破壊している場面が存在する。
- 真マジンガーZERO vs 暗黒大将軍ではある世界軸の兜剣造がマジンガーZのブラックボックスを調べて「自己再生」、「吸収」、「強化」、「変態」の4つの魔神パワーの解析に成功し、それらと同等の能力をグレートマジンガーに付加している(ただし魔神パワー其の物ではなく劇中判明している自己再生は「空中元素固定装置」の応用になっている等、別の技術で代用した機能の再現)。
- 第一段階:自己再生
- 戦闘で負ったいかなるダメージをも自己修復する。原作ではスターシステムで「キューティーハニー」も登場しているが、同作の「空中元素固定装置」(大気中の分子を随意に結合させ、物質を作り出す装置)とは全く異なる原理の物になっているようで、文字通りの自己再生となっている。空中元素固定装置が「創る」ならこちらは「生える」といったところ。魔神化が開放されると瞬間的に修復を行え、大破寸前の状態から暗黒大将軍が大剣を振り抜く刹那の間に完全修復を行っている。
- 第二段階:吸収
- あらゆるエネルギーを吸収し、自らのものとすることができる。ZEROに変貌した後は敵を喰らうことで相手を取り込むことも可能になる。また自己再生との同時行使で敵の物理攻撃で機体を大きく損傷した状態から修復を行いつつ攻撃に使用した武器を取り込むことも可能。
- 第三段階:強化
- マジンガーZの性能を飛躍的に向上させる。旧来のマジンパワーはこちらに近いが、出力のブーストアップだけに留まらず機体の性能から他の魔神パワーにまで恒久的に効果が発揮される。魔神化が開放されていない状態では効果が切れる描写が存在する。
- 第四段階:高次予測
- 未来予知にも匹敵する状況シミュレーションを可能とする。劇中は開放されている時に甲児の瞳孔部にケーブルのような物が覆い被さっている。
- 後述の「因果律兵器」と組み合わさり、マジンガーZEROを無敵たらしめている。
- 第五段階:変態
- 物理法則の常識を超え、マジンガーZの形状・性能を変化させることができる。同作のマジンガーZは一部の追加武装が魔神パワーの効果が無くなった後も追加されたまま残されている。
- 第六段階:因果律兵器
- 因果律に干渉し、他の平行世界で発生した事象と結果の因果関係を自分の今いる世界にも適用し発生させる。
- 簡潔に言えば、相対する敵が何者であろうとも、勝利の可能性が万に一つでもある(自分が勝利した平行世界が存在する)限り100%確実に勝利できるというもの。
- スパロボ的に例えると、命中率が1%でもあれば攻撃が必中し・回避率が1%でもあれば完全回避する、と言えば反則ぶりが伝わるだろうか。
- ZEROの予測を越えた未知の出来事・存在に対しては効果を発揮できないが、素でも強すぎる上に予測を超えるなんて皆無といっていいので弱点になっていない。
- 第七段階:魔神化
- マジンガーZEROとしての意思と力の発現。第六段階まで魔神パワーを開放した状態と比較してさえ天と地ほどの力の差がある。最早、比較が成立しないといってもいい。
- この段階まで解放された時点でマジンガーZは暴走、甲児を吸収あるいは排除し、「終焉の魔神」と化してしまう。
- この段階は甲児の代わりに人工知能を搭載している場合でも発動し、劇中の世界以外の大半の並行世界では大抵がこのケースで世界が終焉を迎えている。
- 甲児を取り込んだ場合は彼にケーブルやコードが突き刺さる等ZEROの一部にしてしまい、精神を好戦的かつZEROと自身を同一と思うように強制的に書き換えてしまう。絵を見ればわかるが、パイルダーの全体が有機的なコードによって固定されてしまい、脱出が完全に出来なくなってしまう。
- また魔神パワーを第六段階まで開放しなくともZEROの意思により強制的に開放を行う事ができ、劇中は第一段階すら発動していない状態から魔神化を行った場面が存在する。
- これが終わりであり、ある意味で始まりといえる形態である。終焉が確定しているこれを倒す方法は作中世界には存在しない。あるとすれば、マジンガーの想像を上回るものを見せつける他ない。
名台詞
- 「な ん だ と 思 う ?」
- 魔神パワーが暴走、甲児を取り込んで異形の姿に変わりつつあるZERO。大苦戦を強いられる鉄也に自らが何者かを聞かれて返したメッセージ。
- 「我は… 我は最終にして原初 唯一無二のスーパーロボット マジンガーZERO」
- そしてスクランダーを変形させつつ繰り出したメッセージ。劇中初めて「マジンガーZERO」という名称が本機から出されている。
関連機体
脚注
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