ヒュッケバインガンナー
RTX-011AMG ヒュッケバインガンナー(Huckebein Mk-III Gunner)
- 登場作品:バンプレストオリジナル
- 分類:試作型パーソナルトルーパー(ヒュッケバインシリーズ)
- 型式番号:RTX-011AMG
- 動力 :トロニウム・エンジン(核融合炉・プラズマ・ジェネレーター併用)
- 空中浮揚機関:テスラ・ドライブ(改装時)
- 補助システム:グラビコン・システム
- 基本OS:TC-OS
- 補助MMI:T-LINKシステム
- 構成機体:ヒュッケバインMk-III+AMガンナー
- 開発元:マオ・インダストリー
- 開発者:カーク・ハミル
- 所属
- 主なパイロット
- スーパーロボット大戦αの主人公
- リョウト・ヒカワ(OGシリーズでの正式パイロット)
『スーパーロボット大戦α』に初登場したヒュッケバインシリーズ。ヒュッケバインMk-IIIがAMガンナーに騎乗し合体した形態。
Mk-IIIは合体で特定の姿勢をとるため、Mk-IIIの固定兵装のほとんどが使えず、接近戦には対応できなくなる。その代わり屈指の機動力と長大な射程を得た移動砲台となる。
トロニウム・エンジンの力を最大限に使う「フルインパクト・キャノン」は、Mk-IIのGインパクト・キャノンを4門同時に発射するという、トロニウムバスターキャノン並の破壊力を持つ武器である。
αではロシュセイバーもファング・スラッシャーも使えるため、高火力で長射程の武器を持ちながら接近戦もこなす化け物として君臨した。豊富な射撃武器も合わさってエネミーフェイズでは反撃で殆どの敵を撃墜してくれるだろう。長射程・弾数性の武器グラビティリングはフルインパクトキャノンでは勿体無い敵を攻撃でき、地味ながら優秀。唯一の弱点は、Mk-IIの時に使い勝手が良かった「チャクラム・シューター」が格闘武器だった事。ガンナーの武装は大半が射撃武器なので、ガンナーをフルに活躍させたい場合、Mk-IIの時に「チャクラム・シューター」を使うのを控えた方が良い…… という事態が発生してしまう点だろうか。ただし、それを差し引いても充分すぎるほどに強い。それだけなく、使い勝手のいい着弾式の2種類のMAP兵器版ミサイルも搭載しているので暇さえあれば資金稼ぎも容易に出来てしまうため、益々ボクサーの立場がない。正に何でもござれな機体である。
……とは書いたが実際のところαはダメージのインフレが凄まじく、素の攻撃力だけで若干オーバーキル気味であることを考えると、格闘武器の威力が上がってるということが逆に利点になっているとも考えることができるだろう。事実ファング・スラッシャーで5桁をたたき出す。その攻撃力にP武器であること、ガンナーの移動力が非常に高いことが合わさり非常に扱いやすい強力な武装となっていた。どちらにしろα時代のガンナーのスペックは、現在までのスパロボシリーズにおいてすら間違いなく最強候補の1つとされるほどに高いものであった。
αであまりに強すぎたせいか、これ以降の作品では性能が弱体化してしまう。OG2ではロシュセイバー、ファング・スラッシャー、グラビティ・リングが使用不能となり、αより継戦能力は遥かに落ちた上、接近戦はバルカンしか使えなくなり、文字どおり移動砲台となった。最大火力も相対的に下がっている。使うならデフォルトのリョウト+リオの組み合わせより、「ヒット&アウェイ持ちのユウキ」+「突撃を覚えるカーラ」の組み合わせの方が性能を生かせる。
αではガンナーにコックピットがあるという設定にも関わらず1人乗りだったが(リアル系では恋人キャラがグルンガスト弐式で固定だったため)、OG2以降は2人乗りとなった。その代わり、AMガンナーを別に出撃させて合体しなくてはならない。「コックピットがあるなら、ガンナーに恋人を乗せればいいのに」という声はαの頃からあったのだが、それを採用した結果使い勝手が悪化してしまったのは皮肉である。
登場作品と操縦者
αシリーズ
- スーパーロボット大戦α
- 圧倒的な戦闘力を誇るガンナーに換装出来るようになると、プレイスタイルにもよるだろうが、殆どの敵は一撃で倒せる。Mk-IIIの最盛期。
OGシリーズ
- スーパーロボット大戦ORIGINAL GENERATION2
- 汎用パーソナルトルーパー。デフォルトパイロットはリョウト・ヒカワ。ちなみに、ガンナーは恋人のリオ・メイロンがデフォルトパイロットである。
- スーパーロボット大戦OG ORIGINAL GENERATIONS
- OG2に準拠。AMガンナーとヒュッケバインガンナーとの改造が両立している。そのため、2機手に入るうちボクサー使用を前提とした1機のみを改造し、もう1機はガンナー使用を前提として無改造でおく(AMガンナーに改造を加える)とよい。
- スーパーロボット大戦OG外伝
装備・機能
初代ヒュッケバインやヒュッケバインMk-IIを参考にした武装が多く、重力兵器やチャクラム系などの武装を基本とする。
武装・必殺武器
OGシリーズの一部の武装は、パイロットの念動力Lvが一定値以上ないと使用できない。念動力者を乗せないとMk-IIIの真価を発揮できない場合がある。
武器が個別改造の作品では、改造段階を共有する武器が分かりにくくなっており、運用時には確認が必要。
ヒュッケバインMK-III
αではAMパーツを換装しても殆どのMK-IIIの武装は使用可能だが、OGシリーズではAMパーツを換装した場合、一部の武装が使用不可能になる。
- ツインバルカン
- 頭部二門装備のバルカン砲。「バルカン砲」表記の場合も。
- マルチトレースミサイル
- 二基の推進器の背部マルチコンテナに装備された小型ミサイル。着弾指定型のマップ兵器で使い勝手は抜群である。
- ロシュセイバー
- 高出力プラズマソードを二本携帯。ガンナーではセイバーを構えて、突撃しつつすれ違い様に敵機を斬り裂く。OGシリーズでは換装武器。
- ファング・スラッシャー
- ゾル・オリハルコニウム製のブーメランを2つ連結させ、十字手裏剣のようにして投擲する。αでは低燃費、中々の射程、移動後使用可能な強力な武器であり、これを主軸に戦うと安定しやすいだろう。左腕部の装備の為、Mk-IIIのどの形態でも使用可能。しかし、OGシリーズではガンナーによる使用が不可能になっている。
- グラビトン・ライフル
- MK-IIに装備されていたG・インパクトキャノンを小形・軽量化し片手で扱えるようにしたもの。新機能としてグランゾンのグランワームソードのように異空間からライフルを召喚して敵機を攻撃する事が可能となった。この機能により、母艦から離れた状況でも長時間の戦闘による武装不足に陥った際の攻撃力の低下を気にする必要が無くなり、突如ライフルを召喚する事で敵に不意打ちを仕掛けるといったユニークな使い方も出来る。この機能が組み込まれたのはやはりMK-IIIの開発にシュウが関わっていたためだろう。αでのこれの戦闘デモは必見。α以降のシリーズでは異空間からライフルを召喚する事は無くなってしまった。出力調整によりバーストモード「BST」で発射可能。普段は射出兵器として使用。通常のMk-IIIやガンナーでは長射程武器になるが、ボクサーだと射程が短くなり、代わりにP属性が付く。
使用時、OG2では他の汎用武器と同じく普通に取り出すだけ、BSTでは文字通りブースターで飛んでくる。
AMガンナー
- リープミサイル
- ガンナーのコンテナ部から発射。軌道消失弾。αではガンナーでのみ使用可能であり、MK-IIIのマルチトレースミサイルと同様に着弾指定型のMAP兵器のため、使い勝手が良い。OGシリーズでは方向指定型のマップ兵器。「ホーミングミサイル」表記の場合も。
- ホーミングミサイル
- ガンナーのコンテナ部から発射。
- グラビティ・リング
- 重力波リングを形成して、圧殺する。アンティノラのドラウプニールリングにエフェクトが酷似している事から、恐らくこれを参考に開発されたのだろう。アンティノラの機体特性から考えると、パイロットの念動力で制御する武装かもしれない。この時のMK-IIIの挙動が実に印象深い。発動時に両手を合わせ念じる動作をしつつ、リングを発射した後、左手の人差し指でターゲットを狙う。中々演出が細かい。OGシリーズでは未装備。アンティノラが存在しないためか。
- フルインパクト・キャノン
- ヒュッケバインMk-IIの「Gインパクト・キャノン」を四基装備。砲門にG・テリトリーを発生させ、四基のキャノンを集束発射する。
αではこれと魂(捨て身)による一撃は最強クラスの攻撃。パイロットの能力次第では99999(当時のダメージリミッター)のダメージを叩き出し、ラストボスも一撃で倒せてしまう。OGシリーズでは使用には念動力Lvが一定値以上必要。OGSではボクサーにあるバリア貫通武器がガンナーには存在しなかったが、OG外伝でこの武器にバリア貫通が追加。
特殊能力
- グラビティ・テリトリー/G・テリトリー
- グラビコン・システムの応用により発生する重力波バリア。全属性のダメージを一定値以下まで無効化するが、Mk-IIIの高い能力ゆえに必要性は薄く、無効化系のバリアの為、扱い難い。
- 換装
- 分離
- AMガンナーを切り離し、素のヒュッケバインMk-IIIになる。
移動タイプ
サイズ
- M
カスタムボーナス
- 最大en+15%
- AMガンナーと同じ。
機体BGM
- 「Ace Attacker」
- ヒュッケバインMk-IIIのテーマ。
関連機体
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