沙夜
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概要
『NAMCO x CAPCOM』におけるライバルキャラクターで、有栖零児と小牟の宿敵。
妖艶な色香を漂わせる妙齢の女性の姿をしているが、その正体は妖狐。数百年以上は生きており、少なくとも十年以上前には逢魔で暗躍している。逢魔においては、幹部として多数の妖怪を従えていくつもの大規模なプロジェクトの指揮を取る。今のところ沙夜の上司は出てきておらず、実質的な首領格扱い。なお、逢魔では表立っての活動を沙夜率いる極東の部隊が一手に担っており、他地域の支部は全て水面下での活動に回されている。
戦闘時は妖狐霊術と護業抜刀法(武装の内訳は刀三本と銃一丁、また零児とは異なり五行の一種として毒を纏う手刀を使う。PXZでは新たに一本刀が増えた)を組み合わせ、非常に高い戦闘力を発揮する。バックボーンに関してはあまり語られていないため、何故零児および零児の父親と同じ護業抜刀法を習得しているのかなどは不明。
小牟は正護があっさり沙夜に殺されたことに兼ねてから疑問を持っており、『PXZ2』最終話では沙夜の復活の秘密が「肉体の乗り換え」であることに気づいた時に「正護を殺した時の『体』」について尋ねている。この事から、当時沙夜が使っていた「体」とは正護の身内、要は妻(=零児の母親)であったことが示唆されているが、沙夜はその問いに答えず逝ったため真相は不明。
登場作品と役柄
- NAMCO x CAPCOM
- 初登場作品。最初から最後まで敵として立ち塞がる上に事実上ラスボス(素体として取り込まれた形ではあるが)まで兼任しているまさに宿敵。ステータス面でもほとんどの属性に耐性が付いている強敵であるにも関わらず何度でも現れるしつこさから、多くのプレイヤーのトラウマとなった。
- 無限のフロンティア スーパーロボット大戦OGサーガ
- 『NAMCO x CAPCOM』の事件で零児に倒されたが本作で復活(理由は『PXZ2』の項を参照)。作中何度か敵対し、最終的には元の世界に戻った。その際に百夜計画という謎の言葉を口にする。
- 無限のフロンティアEXCEED スーパーロボット大戦OGサーガ
- 前作の後、ロックの手でエンドレス・フロンティアに召喚され、逢魔が開発した百夜をアグラッドヘイムに奪われてしまった為、百夜を奪還、或いは破壊するためにロックに付き従っていた。最終的にはロックからも見捨てられる形となったが、「エンドレス・フロンティアに百夜を残すべきではない=百夜の破壊」と言う点で零児と目的が一致したため、零児の誘いに応じて支援メンバーとして仲間入りした。元々敵対関係にあるにもかかわらず、恐ろしくメンバーに馴染んでいる(一応「利用するため」と言っている場面もあるが)。
- 元の世界に戻る際に今度は「百一胎計画」という言葉を口にした。
- PROJECT X ZONE
- 手下共々序盤から出る。今回は片那に加え、逢魔北米支部のメンバー・シースを人格モデルとした新型「亜片那」と「百夜・改」が登場した。
- 今回も部下と兵器を敵組織に残して本気で逢魔を裏切り、自身が中盤でソロユニット(支援メンバー)として加入。今作で折笠氏は『サクラ大戦』の殺女も演じているゆえか、大神一郎を「君」づけで呼ぶことも(逆に大神もあやめを意識してか唯一「さん」付けで呼ぶ)。また、ムゲフロからの続投組の中で味方用カットインが唯一新規になり、ソロユニットの中で唯一揺れる。
- PROJECT X ZONE2 BRAVE NEW WORLD
- 今回は『無限のフロンティア』以来の完全な敵方として登場。前作に参戦していたOGやムゲフロ勢は今回は参戦していないが、『EXCEED』で沙夜が口にした「百一胎計画」の伏線がついに本作で回収される。ナムカプからこちら、何度死んでも復活してくるのは「肉体の入れ替え」という背景があったことが示唆されている。
- 毒カウンターのスキルがあるため、攻撃でも反撃でも殴るたびに毒を食らってHPが削られるのが面倒なところ。とはいえ全ての状態異常に耐性があるシースと違い、崩し、気絶耐性がないため倒しやすい部類に入る。
キャラクターBGM
- 「逢魔繚乱」
- 『NAMCO x CAPCOM』で沙夜が登場するときに流れるBGM。なお『無限のフロンティア』ではこの曲は使用されていない。
- 「すばらしき新世界」
- 『NAMCO x CAPCOM』OPテーマ。『無限のフロンティアEXCEED』での沙夜用BGM。小牟と共用である。
ステータス設定の傾向
能力値・使用技
- 居合い五連
- 基本攻撃。三本の刀を次々と入れ替えて連続の居合い斬りを叩きこむ。反撃でも使用する。
- 鎬(しのぎ)三連
- 貫手を叩き込んだ後打ち上げ、すかさず銃で追撃。毒効果あり。
- 瞬華終刀
- 沙夜を象徴する乱舞系必殺攻撃。支援時にも使用し、毒の追加効果がある。技名が「春夏秋冬」のもじり。
- 妖狐霊術・奪氣の型
- 全体攻撃。小牟の技と同じく、HP吸収効果がある。
- 百姫夜攻
- 『PXZ』敵仕様の複数技、ジャケットを脱ぎ捨てた後、二刀で攻撃する、封印の追加効果がある。技名が「百鬼夜行」のもじり。
- 瞬華終刀・極
- 『PXZ』のソロアタック(支援攻撃)。瞬華終刀から百姫夜攻で追撃する、毒効果が健在(PXZでは毒効果を持つ技は貴重なのだが、バイオハザード系の敵や終盤のボスには効かないことが多い)。極は「きわめ」と読む。
- 二丁・銃の型・巴
- 『EXCEED』および『PXZ』で成り行きから零児・小牟と共闘した際に使用した連携技。三人で得物の銃を周囲に乱射する。
特殊技能(支援効果)
詳細は下記記事を参照。
人間関係
- 有栖正護
- 森羅のエージェントだった男で零児の父。『NAMCO x CAPCOM』以前に彼を殺害している。
- 有栖零児
- 宿敵。かつて零児の父を殺害し零児にも傷を負わせた。『EXCEED』以降は成り行きで共闘することも多かったが、『PXZ2』でついに最終決着が着けられることに。
- 小牟
- 宿敵。『EXCEED』以降は成り行きで共闘することも多かった。
- 毒牛頭、毒馬頭
- 部下。基本的に沙夜には頭が上がらず従順だが、時々失言や失態をしては沙夜のお仕置きを受けている。
- 片那
- 沙夜のクローン。感情豊かな沙夜と異なり殆ど感情を見せず、機械的に応答する。沙夜のように妖術や銃・徒手空拳を用いず、一本の刀「銀」のみの抜刀術で戦う。沙夜は特に情は持っていないようで敵に回ると容赦なく潰している。
- 亜片那
- 『PXZ』で登場した部下で、これも自身のクローン。見た目は片那の色違いだが、人格がシースの性格を基に作られているためか、非常にハイテンション。戦闘法は不明だが、範囲攻撃を持っているため妖術を使っているのかもしれない。
- シース
- 『PXZ2』で登場した北米支部のエージェントでウサギの変化。亜片那の人格のオリジナルにあたる人物だが、ボケボケな性格は輪をかけて酷く、手を焼いている。
- ちなみに「シース」は「鞘」を意味する英語で、彼女自身も別のエージェントのクローンである「ソード」を率いている。
他作品との人間関係
- KOS-MOS
- 『NAMCO x CAPCOM』では零児達の仲間だった為、敵対。『EXCEED』以降は成り行きで共闘したことも。
- T-elos
- 協力関係。(悪役染みた)性格的に馬が合うのか、度々共闘している。
- ハーケン・ブロウニング
- 初対面時に彼の女性好きな性格を見事に利用して零児達と対決させた。
- アインスト・アルフィミィ
- 彼女を思わず「片那ちゃん」と呼んでしまう。
名台詞
NAMCO x CAPCOM
- 「…本当に…いい男になった…零…児…」
- 『NAMCO x CAPCOM』においての決着の瞬間。九十九計画も完全に打ち砕かれ、沙夜は零児にトドメを刺すように要求する。零児は引き金を引き、沙夜もこれまでヒヨッコ呼ばわりしてきた零児を認める発言を遺して死亡し、一連の因縁に決着が着いた……はずだったのだが。
スパロボシリーズの名台詞
- 「あん、そうなの。嫌がる私を追いつめて「狐狩りだ~!」とか笑って……」
「私、怖くって怖くって……」
「私はこれから、できるだけ遠くに逃げようと思ってるんだけど……」
「できたら、やっつけてくださる? 優しくて強そうな…ニヒルボーイ」 - ハーケン達と初対面した際、零児と小牟をオルケストル・アーミーと勘違いしていたハーケン達をまんまと騙した時の台詞。服装は似ているが赤と黒が逆である。
- 「あん、ちょっと“色々な世界”をつなげてみたら、怒られちゃった…って感じかしら、ね」
- 中盤で零児達と再会した際、ハーケン達に零児達と敵対している理由を説明していた。
- 『NAMCO x CAPCOM』の話をこの一言で済ませてしまう辺り、只者ではない。
- 「最終地獄……なんてね」
- 『無限のフロンティア』における戦闘台詞の一つ。声が同じなどこかの戦爵様を意識した台詞。所謂声優ネタ。
PROJECT X ZONE
- 「今回はずいぶんと早いご登場ね、ぼうや。」
- 零児が第4話(プロローグから数えて9話目)で登場した事に対して。EXCEEDで零児の加入が遅かった事に引っかけたネタ。
- 大神「……何人、落ちた?」
沙夜「………………」
「……8人」 - 三手に分かれて空中都市タルカロン(テイルズヴェスぺリア)にリボルバーカノン(サクラ大戦)で射出して突入する一行。沙夜を含む一行が乗り込んでいた弾丸のハッチが途中で開いてしまい、一部メンバーが放り出されてしまう。放り出されたメンバーの人数を尋ねる大神に、沙夜も茶化す事なく淡々と答えたのだが……
- ゼファー「あんなの使わなくたって、あれくらいの距離だったら跳べるだろ、フツー」
リーンベル「いつもと比べたら、滞空時間長めだったよ、ゼファー」
沙夜「あん、ゼファー?それは普通じゃないから」 - 放り出されたメンバーは死んだかと思いきや、何事もなかったかのように生還(しかもねねこのBGM「猫と好奇心」によってそれまでのシリアスムードをぶち壊しにして)。空中竜巻旋風脚で強引に軌道を変えたリュウ&ケンに続いてゼファーたちの言葉に行ったツッコミ。
- ちなみにエックス、ゼロ、アリサ(鉄拳)は自らの機能でどうにかし、ねねこは今作ではソロアタックで普通に浮いているので(原作では夢世界の中でしか浮けない)、何の技も特殊能力もない二人が彼らとともになぜ生き残ったか『エンドオブエタニティ』を知らない人にはわからないだろうが、そのゲームでは、普通のジャンプの高さがかなり異常な上、地上ギリギリでも割と普通に重力を無視したような動きで滞空時間を稼ぐことができるから生き残れた。
- 余談ながら、『エンドオブエタニティ』で折笠氏は、ヴァシュロンにその巨乳をグレネ-ドや豊かな土地で育ったブドウと例えられたバーバレラを演じている。
- 沙夜「あはん、戦いに集中しなきゃ、ダメよ?大神クン?」
大神「はあ、沙夜さん、が、頑張ります」
さくら「ちょっと?大神さん?」 - 大神&さくらペアとの掛け合い。沙夜に満更でもない反応(?)を返した大神にさくらは静かな怒りを込めて睨みつけている(この台詞は『EXCEED』での神夜の台詞とよく似ている)。こちらも余談ではあるが折笠氏は大神が情景を抱いている人物「藤枝あやめ」を演じており、PXZにて同じく担当している最強の降魔「殺女」が登場している(ぶっちゃけPXZ公式サイトの殺女の紹介ページで正体がばらされているが)。
- 「次なる計画……の話はまた今度」
- 最終話で別れ際で言ったセリフ。その『今度』とは次回作の事であった。ちなみにキャラクター辞典の台詞では「百一胎計画?何のことかしら?」とはぐらかされている。
- 「活動の中心は私たち極東だもの、当然そうなるわ。あん、言っとくけど、決して後付けじゃないのよ?」
- 『PXZ2』第1話にて、「いつから逢魔は日本が本部になった」と言われて。長期シリーズには良くあることです。
- 「ツッコミ専門の人がいないと、結構疲れるコね……。」
- 『PXZ2』第2話終了後のIMにて、さすがの沙夜も、シースのテンションには若干ついていけなかったようだ。
- 「ちくわぶ、モチきんちゃく……このあたりが入ってないから減点ね」
- 『PXZ2』第19話で倒された時の台詞。ナナから差し出されたおでんパンに対する評価。こう評されたナナは「汁気が多いのばっかりだよ!」と憤慨した。
関連機体
- 九十九
- 読みは「つくも」ではなく「きゅうじゅうきゅう」。『NAMCO x CAPCOM』のラスボス。SRW未登場。
- 百神
- 九十九の上半身部分を元に百一胎計画で作り上げた「世界を繋ぐ機神」。『PXZ2』のラスボス。SRW未登場。
資料リンク
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