カルロス・アクシオン・Jr.

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カルロス・アクシオン・Jr.
外国語表記 Carlos Axion Jr.
登場作品

バンプレストオリジナル

デザイン Chiyoko
種族 地球人
性別
年齢 25歳 → 26歳
所属 アクシオン財団スコート・ラボ
役職 総裁 → スポンサー → マネージャー
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概要

アクシオン財団総裁にして世界第一位の資産家。傲慢な享楽主義者で、トライア及びクロウからは「スットコドッコイ」の蔑称で疎まれている。

貧乏人の気持ちがわからない、金で何でも解決するなど、絵に描いたような金持ちだが、財団を一代で世界規模にしたのは実力によるもので、いわゆる苦労知らずのボンボンではない(自分はボンボンと言っているが)。

に牛耳られた世界を腐っていると評し、それを変えるために裏でテロリスト集団WLFに資金援助し、アイムと協力してプロジェクト・ウズメを決行するが、結果的にリモネシア共和国を滅亡に追いやり、ガイオウADWに召喚することになる。

自身がアイムに利用されたことを認めるのと、自身の目的を果たす為にガイオウらと行動する。シオニーとは対称的に言動にほとんど変化が見られず、その緊張感の無さゆえ、ついには彼女に処刑されそうになるが、命からがらZEXISへ逃亡する。EDにてトライアの研究所の経営顧問となるが、実際は雑用係に近い役職に就く。また、全財産は慈善団体に寄付した模様。

再世篇序盤では次元獣バスターとしてデビューしたエスターのマネージャーとして随行していた。株で相当儲けて金持ちの座に返り咲き、クロウが新しく背負った100万Gの借金を立て替えてもいる。

終盤でスコートラボで造られたZONEブレイカーの試作品を受け取るが、それは輸送機ごと突っ込まなければ効果を発揮しないという欠陥品に等しいものであった。世界を変える為にアイムやガイオウと協力して、間接的に世界を混乱させてしまった自身の罪を償う為にそれを積んだ輸送機でZEXISと合流、ZONEの暴走を止める為に封印しようとしたクロウの代わりに特攻し、帰らぬ人となった(黒の騎士団ルートではEDで生存が判明するが、こちらはZシリーズの正史とならなかった)。

天獄篇において、彼の実父から、真意が語られる。大学を卒業する間際、人類の進化を管理する組織クロノの存在と、そのキングを世襲する宿命を背負ったアクシオン家の真実を実父より教えられた。そして、クロノと戦うために、アクシオンを世界最大の財団へと押し上げたのであった。

なお、アクシオンとはスペイン語で「株(株券)」を意味する。

登場作品と役柄

Zシリーズ

第2次スーパーロボット大戦Z破界篇
初登場作品。全く悪びれない、常に他人を見下したその態度は登場人物もプレイヤーも不快にさせるものであった。
しかし、後の作品で語られた真実を考慮して見直してみると、また違った見方が出来るかもしれない。
第2次スーパーロボット大戦Z再世篇
ZRルートでは上述の通りだが、黒の騎士団ルートでは奇跡的に生還している。
第3次スーパーロボット大戦Z時獄篇
名前のみ登場しているが、再世篇の正史がZRルートであるため、死亡したことが確実となった。
第3次スーパーロボット大戦Z天獄篇
前述の通り死亡しているが、彼の行動の真意や一族に関わる秘密が実の父より語られる。

人間関係

カルロス・アクシオン
父親。彼からクロノの存在を教えられ、クロノと戦うためにアクシオン財団を組織した。
トライア・スコート
大学時代からの付き合いで、なにかと彼女に嫌がらせをかけては失敗してきており、クロウからは「相当屈折した関係」としてみられている。「揺れる天秤」のスフィアを彼女に渡したのもその一環。
クロウ・ブルースト
借金を抱える彼を軽蔑。金の価値観を説いているが、クロウは義理人情を優先しているので、カルロスのことを敬遠している。再世篇では彼の借金を立て替え、最終的には自身を犠牲にしてクロウを助ける形となった。また、クロウからは敬遠されているが、カルロスのほうはクロウの事を良く理解しており、再世篇31話で見事発破を掛ける事にも成功している。
エスター・エルハス
破界篇では彼女からもスットコドッコイと言われ軽蔑されていた。再世篇の序盤では彼女のマネージャーとなっている。
シオニー・レジス
彼女を「シオニーちゃん」と呼び何かと軽薄に接していたが、リモネシアの為に孤軍奮闘する姿勢は評価していた様子。それ故、権力を手にした事で豹変したシオニーには失望感を隠せなかった。破界篇終盤では彼女から処刑宣告を受け、命からがら逃亡する。一方、再世篇での己の死に際には彼女を気にかけていた事が伺える。実はシオニーが破界事変後も生きている事は知らないようである。ちなみに、カルロスの特攻と「お姉さん先生」の登場は同じシナリオ。
アイム・ライアード
親友として接するが、実はプロジェクト・ウズメを発動させるために利用していた。しかし、逆にカルロスの方が利用されていたことを見抜けなかったため負けを認めるもそれに根に持っており、再世篇では自身とシオニーを利用した彼を妨害する。
ガイオウ
記憶を失っていた彼に名前を与え、「世界の変革を促す存在」として期待を寄せる。カルロス的に友人感覚で接していた節があり、再世篇ではガイオウもまた彼を友として見ていた事が分かる。
シュバル・レプテール
過剰なまでにガイオウへの忠誠心を叫ぶシュバルを揶揄する。
エルガン・ローディック
彼からスフィアを受け取る。

版権作品との人間関係

リアル系

ルルーシュ・ランペルージ
破界篇序盤で彼の生命と自らの個人資産を賭け、チェスで勝負するも敗北。しかし、「金持ちの勝ち方」なる持論を振りかざして彼との約束を反故にしようとするが、その代償にギアスを掛けられてしまう。
レオン・三島
彼にDECを渡す見返りとしてフォールド・システムの設計図を要求し、裏取引を成立させる。

ガンダムシリーズ

マリナ・イスマイール
「プロジェクトウズメ」への布石としてアザディスタン王国乗っ取りを画策し、シオニーと共にアザディスタンへと訪れマリナに揺さぶりを掛けるが…。
アレハンドロ・コーナー
インペリウムの脅威を過小評価し、己の欲望のために国連軍を動かし、ZEXISに敗れた彼を「このままじゃアレハンドロ・コーナーのような輩が現れるだけだよ」と言うように軽蔑の対象にしている。
デュオ・マックスウェルカトル・ラバーバ・ウィナー
第2次Z再世篇序盤でエスターからの要請に応じ、輸送機を彼等との対面の場にセッティングする。「ガンダム君」と独自の呼称を用いて挨拶するも、破界事変でカルロスが犯した罪を忘れていない彼等からは敵愾心を抱かれていた。

名台詞

破界篇

「ゴメン、ゴメン、悪気は無いんだ。けど、僕って金持ちだから貧乏な人の気持ちって分からないんだ」
初対面時、正面きって「貧乏人」認定した事で段々とムカついてきたクロウに対する謝意(?)。
「悪いね、学生君。これが金持ちの戦い方だよ」
ルルーシュとのチェス勝負に敗れて自身のキャッシュカードを渡すが暗証番号を教えずにもう一勝負を持ちかけた際の言葉。しかし、彼からは一蹴されてギアスによって強引に暗証番号を吐かされた。そして、このギアスが終盤、ひいては再世篇に至るまで重要な意味を持つことになる。
「世の中の99.9999%は金で解決できると思っています。そのつもりで接してください」
『BIRD-HUMAN』のロケ地であるマイヤ島にしゃしゃり出てきた際の自己紹介。
「残念でしたね、マリナ皇女。きっと貴女は後悔すると思いますよ」
リモネシアとアクシオンからの援助を拒絶したマリナへ、皮肉を発しつつ退席する。その一方で、提示した懐柔策を毅然と跳ね除けた彼女の決断力には、一定の敬意を表していた。
「決まっている! この腐った世界を変えるのさ!」
「プロジェクト・ウズメ」を敢行した事で次元境界線が歪む中、驚愕するクロウへ自分の目的を告げる。
「…まさか、あんなものが出てくるとは思わなかったよ。でも、やっちゃったものは仕方ないじゃない。もっと前向きに生きようよ」
「破界の王」降臨で消滅したリモネシアの惨状に唖然とした素振りを見せるも、すぐに開き直ってシオニーへ言い放つ。しかし…。
「……ど~も」
直後にアイムに現実を受け入れる様を評価された際の台詞。この時のアイコンが不快そうなものになっており、再世篇での「仕返し」の件も踏まえるとアイムに対して内心本気で怒っていたようである。
「彼はガイオウ。その玉座となる機体は戦いの暴君…その名もゲールディランだ」
スポンサーとしての権限で、「破界の王」とその乗機の命名者となる。
「はいはい…その真の君に滅ぼされた貴方の前の君が聞いたら、死んでも死に切れないだろうね」
過剰なまでにガイオウへの忠誠心を叫ぶシュバルを、冷ややかに揶揄する。…尤も、それが演技であった事を永遠に知ることはなかったが。
(シオニーちゃん…キャラ変わり過ぎ…)
サンクキングダムにおけるシオニーの戦闘前会話に付随する形で発したもので、彼女の変貌ぶりに唖然としていた。
「反省はしているさ。ただ後悔はしてないよ」
最終話「破界の世紀」において、インペリウムに加担し、世界各国に与えた被害についての責任をZEXISの面々から問われるも、悪びれる事無く上述の台詞を吐く。なお、このセリフの元ネタはネットスラング。
「この世界の人間の目を覚ますためには、そんな陰謀めいたまどろっこしい手段じゃ駄目だね。誰もが畏怖するような強大な力でなければ、世界は動かないんだよ」
スメラギから「アクシオン財団ならば経済の力で世界を変えられたのでは?」と問われた際の返し。彼の思想自体には自軍に参加しているCB等に近いのと、彼の真の敵は遠い昔から数え切れない陰謀を企てていたため一概に批判し辛い面もある。

再世篇

「はは…元金持ちからランクアップしたみたいだね」
輸送機を手配してデュオ&カトルとの対面の場を設けた事で、「元金持ち」から「スットコドッコイ」へと呼称を改めたエスターに苦笑するが、心なしか嬉しそうではある。
「君はね…何かに縛られてなきゃ自分って存在を確認できないんだよ。だから、そうやって借金を背負うのさ」
31話にて、クロウに向かって言い放った一言。自身の最大の欠点を突かれたクロウは一瞬怒りを覚えるも、直ぐにカルロスの指摘を肯定する。
「少なくとも君は、一度自分が決めた事はどんな不利でも何とか成し遂げようとするじゃん」
上述の欠点を指摘後、改めて口にしたクロウへの評価。カルロスなりの観察眼で、クロウの本質を見抜いていた事が窺える。
「それこそ馬鹿らしい話だよ。自分が自分じゃなくなっちゃうなら、潔くこの世から消えればいいさ」
「死んで借金チャラってのは君の事だから嫌だって言うんだろうね。でも、自分を曲げてまで生きるような君はあまり見たくないよ」
スフィアの反作用に抗う術が無く、弱音を吐くクロウへ毒を交えつつも贈った激励。
「…自己破産は許さないよ」
第45話にて。ZONEを止めるために突入しようとしたクロウに対して。彼が持ってきたZONEの機能を止める新兵器「ZONEブレイカー」をクロウに渡す事を拒否したのであった。表向きは理論さえ実現できればスフィアでなくとも発動できると言ったのだったが…。
「命がけだよ。 文字通りにね」
「さすがのトライアも時間がなくてね。アイムの言うとおり、このZONEブレイカーは使用者の命が片道切符だっていう欠点が残ってる。こんな欠陥商品を受け取るなんて、僕も甘いクライアントだよね」
ゼロの質問に対し、破界事変でかけられた「俺の質問に答えろ」のギアスが発動した彼からの衝撃的な発言。ZONEブレイカーを発動させるにはそれを積んだ輸送機ごとZONEに突っ込む必要がある。つまり、それに搭乗していたカルロスの生命が散ってしまうことを意味していた…。
「でも、同情は不要だよ。 僕はいわゆる悪人だからね」
特攻を止めようとしたクロウ達をこう突き放した。また、ZEXISの面々を「優しすぎる」と評しつつも「そういう所は嫌いじゃない」と気に入っていた。
「何でも君の思い通りになると思ったら、大間違いだよ、アイム。僕は変革を望んだけど、世界が終わる事は望んじゃいない。随分と時間が掛かったけど、僕とシオニーちゃんを騙した仕返しをさせてもらうよ」
カルロスを止めようとしたアイムに対して、この一言で切り捨てた。そう、シオニー故郷を守りたい思いにつけ込んで利用したアイムの事を許せなかっただろう。
そしてZONEが設置された場所が(間接的にとはいえ)自身の手で滅亡させてしまったリモネシア共和国の跡地である事を考えると何とも…。
「はは…やっぱり、ちょっと怖いね、これ…さよなら、トライア…。それなりの見せ場を用意した君には感謝しているよ。できれば、もう少しだけ君と、変わっていく世界を楽しみたかったけどね…」
最期の台詞。「ZONE」に特攻すると共に死の恐怖が襲う中、トライアと共に「世界の変革」を見届けるという未練を残しつつも、クロウの命を助ける役目を与えたトライアに感謝の言葉を残して散って逝った…。
「そうは言われても、憎まれっ子は世にはばかるものだからね」
黒の騎士団ルートのEDで奇跡的に生還したことで呆れているトライアに対して。
(ガイオウ…。君を倒したZEXISなら、これからもきっと勝ち続けるよ。だから、君は安心して眠ってくれ。きっと銀河は彼等が守ってくれるさ…)
黒の騎士団ルートEDにて。己の信念のままに生き、散って行った友をカルロスは静かに偲ぶ。

迷台詞

「通りすがりの金持ちだよ…お金があれば、何でも出来る!金、持ってますかーっ!?」
クロウとの初対面時に発した台詞。アントニオ猪木の所謂「猪木語録」からのパロディだが、これ自体にも元ネタがあるとの事。「通りすがりの~」のくだりは特撮番組『仮面ライダーディケイド』からの引用だろうか。
「む…! 貧乏人が金持ちの考えを読んだか!金も無いくせに!」
クロウに持ちかけたブラスタのテストパイロット解任要求が、トライアへの嫌がらせの一環である事を彼に看破されてのリアクション。
「ぼ、暴力反対!僕を殴ると、高額訴訟を起こすよ!」
傲慢な発言の数々にキレる寸前のエスターにビビって。
「いきなりクライマックス!?」
シオニーから死刑宣告を受けた際に。さすがに命が惜しくなったのかこの後にインペリウムを脱走する。元ネタは1990年に放映されたテレビ番組『いきなり!クライマックス』、もしくは90年に稼動したアーケードゲーム『エドワードランディ』のキャッチコピー。
「僕ってボンボンだから痛いのは嫌いなの! だから、こんな時にさっくり死ねるように毒薬を奥歯に仕掛けてるから!」
「僕の寿命、加速装置! ってね」
破界篇最終話「破界の世紀」シナリオデモにて、グレート・アクシオンの所在地について詰問された際の反応だが、真実か否かは不明。元ネタは石ノ森章太郎の『サイボーグ009』だが、このシーンでは直後のトライアのリアクションも含め石ノ森ネタが続く。

搭乗機体・関連機体

グレート・アクシオン
「プロジェクト・ウズメ」決行後は同船に常駐する。
ブラスタ
メインドライブであるVXを、トライアの許に持ち込んだのはカルロス。