神江宇宙太
神江宇宙太(Uchuta Kamie)
- 登場作品:無敵超人ザンボット3
- 声優:
- 森功至(原作)
- 古川登志夫(原作第10~14話、『Z』以降)
- 神奈延年(『IMPACT』、『A PORTABLE』代役)
- 種族:地球人(ビアル星人の末裔)
- 性別:男
- 年齢:15歳
- 所属:神ファミリー
- キャラクターデザイン:安彦良和
東京在住ゆえ、神ファミリーの中では最も都会的なセンスを持ち合わせている。洞察力に優れ、的確な判断を下すが、それゆえに自信家で高慢な所もあり、勝平と対立する事も多い。
弟の和行や妹であるきいろには兄として優しく接しているが、気弱な父・大太や自己中心的な母・すみ江には複雑な感情を抱いており、それゆえに内心では「家族」としての絆が深い勝平の神家を羨んでいる。
ガイゾックとの最終決戦で、バンドックの幻覚によってザンボット3とキング・ビアルが同士討ちをさせられてしまった事により致命傷を負うが、そのおかげで唯ひとり幻覚に気付く事となる。最期は恵子と共にバンドックに特攻し、戦死する。
放送当時に雑誌『冒険王』に掲載された漫画版では、恵子共々無事生還している。
登場作品と役柄
スパロボシリーズでは死亡しないが、『R』の序盤では戦死扱いされている。
神勝平と同様にスパロボでは代役が起用されている。原作で主に宇宙太を演じた森功至氏は、音声収録を一切行っていない勝平役の大山のぶ代氏とは異なり、1999年発売の『コンプリートボックス』でガルマ・ザビの、更に後年J9シリーズのキャラクター登場に際して音声収録を行っている。しかし2002年発売の『IMPACT』では神奈延年氏によって音声収録が行われた。森氏が「当時の演技はもう出来ないので」とオファーを断ったという説もあるが、公式にその理由について明かされたことはない。
その後『Z』に登場する際には、神奈氏から古川登志夫氏に変更されている。これには古川氏が本放送時も数話とはいえ宇宙太を担当したことだけでなく、他に多数のキャラクターを担当(『ザンボット3』だけでもバレターと香月真吾)していることも影響しているものと思われる。
旧シリーズ
- 第4次スーパーロボット大戦(S)
- 初登場作品。集中やひらめき、加速等、精神コマンドは有用な物が多い。EDでは、遊んでばっかりいる勝平と違って、父の後を継ぎ医者になるべく、勉強に励んでいる様子。
Zシリーズ
- スーパーロボット大戦Z
- 声優が古川登志夫氏に変更された。必中・ひらめき・直撃を一人で受け持つため忙しい。
- 第2次スーパーロボット大戦Z(破界篇/再世篇)
- 第3次スーパーロボット大戦Z天獄篇
COMPACTシリーズ
- スーパーロボット大戦COMPACT2第1部
- すぐに抜けるので実質スポット参戦。
- スーパーロボット大戦COMPACT2第2部
- 必修コマンドは加速のみ。必中系を覚えない場合辛い。
- スーパーロボット大戦COMPACT2第3部
- 出番が多いが、ザンボットに必中がないと戦力外通告。
- スーパーロボット大戦IMPACT
- ようやく声が付いた…ものの何故か森功至氏ではなく、代役として神奈延年氏が起用された。必中・ひらめき・鉄壁と重要なものばかり覚えるので集中力をつけよう。シナリオ的には原作のクールさがあまり再現されておらず、勝平と同じく血気にはやる描写が多い。
携帯機シリーズ
- スーパーロボット大戦A(A PORTABLE)
- 『PORTABLE』での声はアクセル・アルマー役でも出演している神奈氏が担当。そのため中の人繋がりでファンから隊長と呼ばれることも。
- スーパーロボット大戦R
- 主人公(ラウルorフィオナ)のいた時代の宇宙太は原作同様に、ガイゾックとの戦いで戦死している。
単独作品
- スーパーロボット大戦64
- リンクバトラーとのリンクで登場。
関連作品
- バトルロボット烈伝
- 本作ではザンボットは分離できないので、会話シーンに登場するのみ。恵子と違って説明書では名前しか載っていない。
パイロットステータス設定の傾向
精神コマンド
加速・ひらめき・必中と典型的な二号機パイロットの精神を持つ。てかげんも覚えるが、勝平の技量の低さでは生かす機会が無いだろう。
- 第4次(S)
- 集中、ひらめき、加速、てかげん、かく乱、友情
- 64
- 必中、ひらめき、加速、てかげん、かく乱、友情
- IMPACT
- 必中、根性、てかげん、ひらめき、鉄壁、奇襲
- A(A PORTABLE)
- 必中、ひらめき、加速、根性、てかげん、かく乱
- R
- 必中、ひらめき、加速、てかげん、鉄壁、かく乱
- Z
- 必中、ひらめき、信頼、狙撃、直撃
- 第2次Z
- 必中、てかげん、ひらめき、信頼、狙撃、直撃
パイロットBGM
- 「行け!ザンボット3」
- オープニングテーマ。
人間関係
- 神江大太
- 父親。開業医を営む。
- 神江すみ江
- 母親。所謂「教育ママ」で、その身勝手さは兵左衛門に「売女」と評されるほど。
- 神江和行
- 弟。神ファミリー年少組のリーダー的存在。
- 神江きいろ
- 妹。余談だが故・金田伊功氏お気に入りのキャラでもある。
- 神勝平
- 仲間。従弟。
- 神北恵子
- 仲間。従妹。
- コンピュータドール第8号
- 怨敵。概ね生存が確定しているスパロボでは、原作で相対する事の無かった彼との戦闘が実現。勝平と同じく、彼からの問い掛けに窮する場面も。
他作品との人間関係
- 藤原忍
- 『IMPACT』では、自分達のような子供にまでムキになって突っ掛かってくる彼の大人げ無さに呆れていた。
- ロミナ・ラドリオ
- 『IMPACT』では血気にはやってバンドック胴体部へ追撃を掛けようとした際、彼女に一喝され冷静さを取り戻す。
- 竹尾ワッ太
- 『第2次Z破界篇』エンディングでは、彼の宿題の間違いを指摘する面倒見の良さを発揮した。
名台詞
- 「この焼け野原の真ん中で、後生大事にこの家を守って暮らす気かい?」
- 原作第8話。自宅を守る為に戦闘を放棄し、家財道具を運び出そうとする母・すみ江のエゴイスティックで滑稽な行動を目の当たりにし、悲しげに問いかける。
- 「勝平、右上だ!ミサイルを撃て!ここで撃たなかったら貴様を呪い殺してやるぞ!!」
- 最終話。致命傷を負った事でバンドックの幻術を看破した宇宙太が、状況を認識出来ていない勝平に業を煮やして発した命令。「呪い殺す」という物騒な言葉を用いるほどの必死さが伝わってくる。
- 「す、すまねぇ恵子……勝平ぇ―――――ッ!!」
- 特攻の道連れにする形となった恵子への謝罪を呟き、勝平に事後を託して宇宙太は散華した…。
スパロボシリーズの名台詞
- 「宇宙人にも、コロニー生まれの人間にも目の敵にされてるみてえだな。まったくよ」
- 『IMPACT』のソロモン宙域戦で、シーマ率いる混勢MS部隊とベガ星連合軍からの挟撃を受ける状況に辟易して発した台詞。
- 「大尉とか普通に喋ってるけど…結構、凄い光景だよな」
- 『IMPACT』第2部宇宙激震篇エンディングより。バニングらと語り合うクロノス族一行を傍で見ていて、ふと口にした率直な感想。
- 「あいつら、正義正義ってうるせえんだよ」
- 『IMPACT』第3部銀河決戦編第16話「大いなる胎動」より。「正義」をスローガンに掲げて連呼する木連に辟易して発した台詞。
- 「おおよっ! こんな歯切れの悪い終わり方で済ますかよ!」
- 『IMPACT』第3部銀河決戦篇第17話「ブッチャーの最期」より。勝平に追従し、逃亡したバンドック胴体部への追撃を叫ぶ。直前にブッチャーから嘲笑された事もあり、この時の宇宙太は普段の冷静さを失っていたが…。
- 「駄目だこりゃ。恵子、止めらんねぇわ…それに、俺も同じ気持ちだしよ」
- 『IMPACT』でバンドック胴体部の所在地が判明した事で先攻して奇襲を掛ける際、ガイゾックへの怒りを剥き出しにする勝平に呆れつつも、彼の心情を理解した。
- 「なにが宇宙の平和を乱すだよ! ガイゾックのコンピュータ野郎、滅ぼすならこういう連中をやりやがれってんだ!」
- 『IMPACT』第3部銀河決戦篇第18話「燃える宇宙」より。ガイゾックとの戦いにケリが着いたのも束の間、突如出現したアインストの群れを目の当たりにして、第8号の主張する人間の性悪説に毒づく。
- 「ぶん殴って口を割らせられりゃあ楽なのによ!」
- 『IMPACT』第3部銀河決戦第25話「「かつて」の意味」より。一向に意図の読めないアインストにイラついての発言だが、クリス曰く「子供の台詞じゃない」との事。