夏喃潤
夏喃潤(かなんじゅん/Kanan Jun)
- 登場作品:バンプレストオリジナル
- 声優:永田亮子
- 種族:仙人
- 性別:女
- 年齢:半不老不死
- 髪色:銀とオレンジのメッシュ
- 髪型:ロングヘアー
- 所属:バラル
- キャラクターデザイン:八房龍之助
『第2次OG』にて初登場。バラルの仙人で、南仙。北仙の泰北三太遊とは対を成す。雀王機と雀武王のメインパイロット。一見美形の男性に見えるが実は女性で、尸解する以前も男装の麗人であった。ただし仙人になった時点で性別を超越しているので、現在の外見は本人の嗜好によるものである。
虎王機と龍王機を奪取する為に雀王機でテスラ・ライヒ研究所を襲撃する。この時は雀王機に搭乗せずに遠隔操作で龍王機を大破させ、虎王機を奪い取っていった。
その後、再び龍王機の奪取を目論み、今度は閉鎖空間に引きずり込んで2度目の襲撃を行うが、この時にクスハを初めとする鋼龍戦隊の女性陣を見初めて、彼女達を自分の物にしようと企む。当初は強引に攫って行くつもりだったらしいが、正規の仙人に仕立て上げるべく準備を行う。
彼女の、というよりバラルの最終目的は、地球の人間すべてを強引に仙人へと昇華させる「総人尸解計画」にあり、理由は「破滅の王」への対策の一つ。ただ、これは素質のない人間はそのまま死んでしまうため、当然ながら戦隊には受け入れられず、明確に敵対することになる。
性格的には気取った貴公子然としているが、その実結構な激情家。長命であるがゆえに幼き人間達を諭し導いてやらねばならないと言う義務感に基づき行動している。「命にはそれぞれもっとも輝くべき時がある」という思想を持っている。そのため、他者の命を奪うことには何のためらいも持っておらず、結果に結びつけることで正当化するなど常人とは全く違う感性を持っている。
最終的には限仙境で総力戦を挑んだものの敗北、結末を受け入れ無いまま散っていった。
……と、一見すれば「目的のためなら手段を選ばないクスハのライバルキャラ」のように思えるが、実は巨乳の女性が大好きという性癖を持ち、色慾自体も常人のそれ以上という始末(いうなれば、彼女がOGシリーズ初の百合キャラというべきか。ただし、アイビスのような「スレンダーな女性」は範疇外と公言している)。クスハら鋼龍戦隊の女性陣に目を付けていたのも、巨乳の女性や念動力者達がいたためであり、その当人に接触するや否や見境いなくアプローチした為、彼女達から総スカンにされた。特に巨乳で念動力者であるクスハへの執着心は尋常ではなく、身も蓋もなく言えばほとんどストーカーに近い。当然、男性陣からも自分達の恋人を狙われたので非常に嫌われており、事あるごとに「焼き鳥にしてやる」と言われている。
乗機である雀王機のモチーフは朱雀。朱雀は五行思想においては南の守護獣であり、季節では夏、色では紅に照応する。彼女の名前、雀武王の武装や台詞はそれに則った物になっている。
登場作品と役柄
OGシリーズ
- 第2次スーパーロボット大戦OG
- 今作で初登場。概ねプロフィール通り。最終局面での対決では、事前に泰北の気力を「脱力」で下げておくと変形時に夏喃の気力も下がっているため、戦いやすくなる。
パイロットステータス設定の傾向
能力値
ボス格だけあって確かに強いのだが、耐久力に乏しいためそこまで強敵という印象ではない。泰北が頑丈過ぎるということもあるが。ついでに性格の問題で、攻撃をかわされると気力が下がる。
精神コマンド
特殊技能(特殊スキル)
- 見切り、援護攻撃L3、気力+ (命中)、カウンターL7
- 底力もガードもなく、搭乗機に分身も無いため、速いことは速いが対策は簡単。よく見ると念動力を持っておらず、どうやって超機人に魂力を吸われないようにしているのか不明。どうやら意思疎通は行っているようだが、最終戦の言動からすると四凶同様強制的に操っている節がある。
人間関係
- クスハ・ミズハ
- 龍王機の操者。ストライクゾーンど真ん中だったので、執拗に付け狙う。
- アイビス・ダグラス
- 一部プレイヤーの間で公認の百合キャラ。初対面時に「スレンダーな女性には興味がないんだ」と言い切って彼女の怒りを買った。その後の戦闘前台詞はほぼ存在しない為、最後までアイビスとイルイの絆に気付いていない可能性もある。
- 泰北三太遊
- 師でありパートナー。良好な連携を取る名コンビだったが、最後の最後で真反対の結末に。
- 孫光龍
- 応龍皇の操者でバラルのリーダー的存在。クスハへの尋常ではない執着ぶりには彼からも呆れられてしまう。
- ククル
- 一応部下だが、ククルからは余り好意を持たれていない。
- ペルフェクティオ
- 「大邪」と呼ぶ。対抗策の手筈は不明だが、イルイがサイコドライバーとしてクロスゲートに干渉すれば、本体が完全に降臨を果たす前にお引取りを願えたのではないだろうか?
名(&迷)台詞
戦闘台詞
- 「焔天大聖前朱雀避口舌」
「雀武周転! 縮地呑天!」
「黒蛇よ、空を裂き、地を疾れ!」 - 黒蛇刀・五行烈斬の発動時。陰陽道の呪文に「左青龍避万兵、右白虎避不祥、前朱雀避口舌、後玄武避万鬼」という一節がありおそらくこれに由来。泰北とは違い普通の言い回しな辺りに格の違いが見て取れる。
- 「自らの朱で紅に染まるか……それも良かろう」
- 攻撃台詞の一つ。赤い色にこだわるが、カチーナと違って赤い機体限定ではなく汎用台詞。
- 「君は好みだが、尸解は不可能だ。残念だね」
「その外見は実に好みだが、偽魂ではな……」
「君は好みだが、仙道へ導くことは出来ない。惜しいな」 - 対ラミアおよびアリエイルの被弾台詞。人の手によって造られたが故というべきなのだろうか…。さらに言うと、ラミアが巨乳なのはおそらく創造主の趣味と思われる。
- 「いいね、君は実にいいよ。好みだ」
「君は好みだからね。大目に見よう」 - 対ゼオラ。ちなみにゼオラ本人からは戦闘時に「胸のことばかり言わないでよっ!」と辟易された。
- 「愛でてあげよう。君の全てを」
- 対ショウコ。もちろんショウコからも戦闘時でお断りされた他、その兄やショウコに惚れている男からは強い警戒心と敵意を持たれることに。ショウコと仲が良かった修羅がいたらどう反応していた事やら…
なお、ショウコ自身は結構胸もある(OG外伝の公式HPにある公式イラストを参照のこと)。 - 「今のままじゃ、君の肉体は念の力に耐えられず、崩壊することになる……」
- 対念動力者の被弾台詞。特にマイの中には未だレビ・トーラーの人格がその念と共に眠っているが(忘れられがちだが「紅の幻想」では抑え込んだだけで、レビが消えたわけではない)、そのことだろうか。αのマイと違うのは両者の人格が完全に独立していることだが……。
- 「可愛い子に何をされても、腹は立たないけどね」
「フフフ……可愛いね、君は」
「僕の所に来れば、その美しさに磨きがかかるよ」
「僕なら、君の全てを愛することが出来る」
「僕の所に来れば、その美しさと若さを保てるのに……」
「心配はいらない。尸解しても、その美しさは保たれる」
「聞き分けが悪いな。ま、そこも魅力的だが」 - 対巨乳の女性。自重する気絶無。ここまで来るとまさに変態のそれである。
インターミッション
- 「僕は、彼女のような女性……凛とした気、ふくよかな身体を持った女の子が好きなのさ」
- 鋼龍戦隊との初対面でいきなり百合と巨乳趣味をカミングアウト(?)した(この時は自分が女である事は説明していなかったが)。
- 「ああ、スレンダーな子は範疇外なんだ、悪いね」
- で、アイビスに上述のカミングアウトを詰問された彼女の答えはまさかのこれ。これを根に持ったのかアイビスは戦闘時に「胸が無くて悪かったな!」と言っている。
- 「そんなことを言っている場合か! 僕に代われ!」
「順逆転神! 五行器、最輪転!さあ、仕切り直しだ! 僕と雀武王が君達の行くべき道を示す!」 - 「機人大戦」より、一向に装符の修復に応じない武雀王に業を煮やして。肝心の泰北はいつもの如くであり、武雀王は直前のブリットの言葉、龍虎王と虎龍王の行動に思う所があったようだが、それにもまるで気づかない。
- 「クスハにとって本当に必要なのは、君や虎龍王じゃなく、この僕さ」
「思い込みじゃない、愛だよ。クスハは僕の愛を得て、より美しく咲く。そう、険谷のスミレのように」 - 対ブリット。クスハへの執着は相変わらず……というか悪化の一途をたどっており、こうなるとナルシストなストーカーである。自信満々に言い切るものの、ブリットからは「その谷には白虎がいる!」と見事に切り返されることに。
- 「やるじゃないか……俗人が、雀武王をここまで追い込むとはね」
「だが、君達は南北仙の何たるかを知らない。泰北、強執術にて武雀王を……」 - 「機人大戦」にて。龍虎王と虎龍王、そして鋼龍戦隊の猛撃を受けて朱雀と玄武は敗れ去る。泰北に継戦を指示するが……。
- 「馬鹿な! こんな結果が天命であるはずがない!」
「彼らが僕らの強執術に……いや、ガンエデンに逆らうというのか!」 - 「天命には抗えない」と泰北に諭され、逆上。さらに……。
- 「何を言う、僕らこそが地球の守護者! 俗界桃源郷の主! 尸解による導きを……!」
「わかるものか! 僕らの悲願、総人尸解計画を無に帰す気か!?」
「賢者が愚者を導かずに何とする! 忘れたか、僕らがガンエデンに恭順したのは……!!」
「泰北!!」
「止めろ、泰北! 泰北三太遊!!」 - ここに来て自らの見識の狭さをさらけ出すこととなった夏喃。目的と手段が徐々に入れ替わって来ていたのにも気づかず、雀王機と武王機に屈従を強いた挙句、現実を認め無いまま世界から消えることになった。泰北が全く動じないだけによけい小物感が際立つ。
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