DEMシリーズ

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DEMシリーズは、Zシリーズに登場する、ジ・エーデル・ベルナルが設計・開発した一連の機動兵器群である。

概要

このシリーズの開発が開始されたのは、そもそもの始まりである多元世界の誕生に遡る。

時空振動弾の起動による並行世界の融合と、その際にジ・エーデルの一人が黒の英知に触れて御使いの存在を知る。これを受け、ジ・エーデルの中には逃避を選ぶものも現れたが、ジエー・ベイベルエルガン・ローディックを初めとする大多数の個体は御使いを倒すべく行動を開始。その中で、御使いを倒すための最有力手段であるスフィアを奪取する、ないしはそれに近い力を手に入れるべく作られたのがDEMシリーズである。なお、これらの設定は『天獄篇』で明かされた。

当初「DEM」は「ディメンション・エナジー・マシンナリー」の略称であると説明されていたが、実際には「ディアボロス・エクス・マキナ」の略である。

最終的には3号機のみがソーラリアンの艦載機として残されている。

シリーズ一覧

DEM-00 レムレース試作型
プロトタイプにあたる0号機。013特命部隊を相手に実戦テストを行ったが敗北を喫し、このデータは後発機に行かされた。
DEM-01 レムレース
エーデル・ベルナル専用機に当たる1号機。次元力を用いてはいるものの攻撃は物理的な、要は既存の技術によるものであり、決戦兵器としての役割は持たされていない。
DEM-02 カオス・レムレース
ジ・エーデルにとっての本命に当たる2号機。カオス・シリーズの完成型でもある。御使い封印システム「天獄」を組み込み、さらにガンレオンバルゴラ・グローリーから得たスフィアのデータも入れ込んだことで、この機体自体が人造スフィアとなっている。しかし、戦いの痛みを楽しもうとするジ・エーデルの悪癖が災いして破壊されることに。
DEM-03 ジェニオン
「いがみ合う双子」を奪い取るために開発された3号機にして、その卵に当たる機体。当初はジ・エーデルの一人である西条涼音が乗るはずだったが、些細なトラブルからヒビキ・カミシロが専属パイロットとなった。カオス・レムレースの後継機に当たるが、この形態ではシリーズの面影はない。
DEM-03 ジェニオン・ガイ
ジェニオンの真の姿であり、決戦兵器のサナギに当たる機体。頭部などに2号機の面影が強く、またフィンガースナップのモーションが組み込まれているなど、細かい部分に開発者の遊び心が垣間見える。
DEM-03 ジェミニオン
「いがみ合う双子」のサード・ステージ覚醒により変貌した姿で、対御使い用決戦兵器。カオス・レムレースをそのまま人型にしたかのような禍々しい姿をしている。後述の理由によりこの形態での運用は行われていない。
DEM-03-C ジェミニオン・レイ
ガンレオンから移植されたジェミニオン自身の意志と、ヒビキの意志の力により、3号機が更なる変貌を遂げた姿。決戦兵器としては想定外のイレギュラーであるが、発揮された力は開発者の計画を大きく上回り、最終的にその目的を遂げることになる。顔面部と一部武装以外には2号機の面影はなく、ジェニオンの意匠が強く表れている。

関連機体

カオス・シリーズ
カイメラで運用されていた兵器群。カオス・レオーは収斂進化によるスフィア奪取の実験機、カオス・アングイスは十二星座に次ぐ力であるへびつかい座の次元力を用いた模造スフィア、カオス・カペルアサキム・ドーウィンの持つ「知りたがる山羊」の力を再現するための実験機であり、全てのデータはカオス・レムレースに使用された。そのため、2号機はこちらのシリーズの完成型ともいえる。
ガンレオンバルゴラ・グローリー
搭載されているスフィアのデータが2号機に使われている。
ブラスタリ・ブラスタ
3号機の改修の際、上記2機の自律意識とナウティラス・カーバーのデータに加え、この機体に用いられているSPIGOTのデータが流用されている。
ジェミニア
3号機開発の直接のきっかけにして外見モデル。「いがみ合う双子」を搭載していた=奪い取らないと計画が進まない、という理由で3号機はこの機体に意図的に似せられている。