リン・ミンメイ

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リン・ミンメイ(鈴明美 / Lynn Minmay)

※「Linn Minmei」表記の事も。

本作のヒロインの一人。横浜中華街の料理店である明謝楼の一人娘。

西暦2009年、南アタリア島異星人との交戦に巻き込まれてマクロスに乗艦する。こうして、マクロス艦内に収容された市街地に住むことになり、叔父の経営する娘々の看板娘となる。

マクロス艦内で開催されたミス・マクロスコンテストでの優勝後、芸能界入りして人気アイドルとなる。リン・ミンメイは第一次星間大戦終結に貢献することとなるが、戦後は次第に人気が凋落していき、婚約者のカイフンとも別れることになる。最終話では未沙から励まされて、歌手として再起することを決意した。

主人公である輝へのミンメイの感情は「お友達」程度までに止まっており、恋愛感情までには至っていない。そのため、第27話で輝から直接告白されるまで彼の好意に気付けなかった(なお、輝の想いを結果的に無にしていた事については、輝から直接告白を受けた第27話にて謝っている)。

一方、劇場版では当初から人気アイドルであり、カイフンも実兄にしてミンメイのマネージャーという設定である。劇場版のリン・ミンメイは、上述のTV版で見られた欠点部分の描写が一切無く、円満な性格のアイドル歌手として描かれている。また、TV版の彼女とは逆に、マクロスの閉鎖ブロックにて輝と三日間も一緒に過ごしたことを切っ掛けに彼に好意を持ち、積極的に近付いていっている。

戦後の西暦2012年、早瀬未沙が艦長を務める宇宙移民船メガロード-01に乗り込み宇宙へと旅立つが、西暦2016年に「ブラックホールから流れる歌を追って新しい宇宙に旅に出る」というメッセージを残して船団ごと行方不明になった。ただし、その事実は新統合政府によって隠蔽されている為、公式記録上では「現在もメガロード-01と共に銀河を航行中」となっている。

リン・ミンメイは、マクロスシリーズの世界観における「伝説のアイドル」として人々の心に残った。『マクロス7』の時代には『リン・ミンメイ物語』という伝記ドラマが制作されている。

登場作品

SRWでは基本的に劇場版の設定。

αシリーズ

スーパーロボット大戦α
不動の人気アイドルであり、出番も多い。
プレイヤーの選択次第で、ミンメイと結ばれることも可能。なお、現在のところミンメイと結ばれる展開が存在するのは本作のみなので、ミンメイ派のプレイヤーは必見である。
スーパーロボット大戦α for Dreamcast
「愛・おぼえていますか」がボーカル版になった。また、本作のCMのナレーションは飯島真理氏が勤めている。
スーパーロボット大戦α外伝
ティターンズの人質となり、ティターンズの正当性を証明させるための広告塔にさせられるが、逆にロンド・ベル隊の正当性を証明した。
第3次スーパーロボット大戦α 終焉の銀河へ
今度はプロトデビルンに捕まる。『マクロス7』のシナリオのラストでは「愛・覚えていますか」を歌ってαナンバーズを支援する。その際に初代マクロスのキャラ(7のマックスミリアエキセドルも元々初代マクロスのキャラ)が色々喋ってくれる(DVE)。その後、バサラに託された『GONG』を最終話で共に歌う。

携帯機シリーズ

スーパーロボット大戦BX
直接登場はしないが、(本作の世界において)ユリカが「過去に宇宙人さん達と仲良くするために動いた先達」としてリン・ミンメイの名を挙げている。

Scramble Commanderシリーズ

スーパーロボット大戦Scramble Commander the 2nd

単独作品

スーパーロボット大戦Card Chronicle
一部TV版の設定で登場。
原作通り行動した後にカイルスと同行したが、「イツワリノセンジョウ」においてバトル・フロンティアの人質となってしまう。

人間関係

リン・カイフン
ミンメイの肉親で彼女のマネージャー。TV版では従兄、劇場版では兄という設定。
一条輝
マクロス所属のスカル小隊のパイロット。ミンメイにとっては「お友達」程度の認識だったのだが…。
早瀬未沙
マクロスのブリッジオペレーター。本作のもう一人のヒロインで、輝を巡って三角関係となる。劇場版では、それが主題となる。

他作品との人間関係

マクロスシリーズ

熱気バサラ
マクロス7』の主人公。マクロスシリーズを代表するシンガー同士で、『マクロスF』の時代においてはバサラは「リン・ミンメイと並ぶ伝説の存在」となっている。
第3次αでは彼からも敬意を表され、後に共に「GONG」を製作した。
ミレーヌ・フレア・ジーナス
『マクロス7』のヒロインで、第3次αにて初共演。
ガジェット・M・千葉
ミンメイの熱狂的なファン。
第3次αでのゲペルニッチとの最終決戦後、再会を果たした輝と未沙を複雑な思いで見守る中、空気を読めない彼からサインを求められる。
イワーノ・ゲペルニッチ
第3次αでは彼らプロトデビルンに捕らえられ、スピリチア供給のために歌わされていた。
サラ・ノーム
マクロスゼロ』のヒロインで、SC2にて初共演。
SC2の最終話にて、ユキムラの放った破滅の波導の第一射からAフォースを守ろうとする綾人と洸を助ける為に、彼女とラクスと共に歌を歌う。
ランカ・リー
マクロスF』のダブルヒロインの一人。「超時空シンデレラ」と呼ばれ、ミンメイの歌った数々の名曲をカヴァーしていくが…。
グレイス・オコナー
TV版『マクロスF』の黒幕。ランカを自らの野望のための駒とし、あろうことかマクロス世界の伝説となっているミンメイの名曲「愛・おぼえていますか」をランカやバジュラを利用した銀河中の大量虐殺のために用いた。

ガンダムシリーズ

ジャミトフ・ハイマン
α外伝では彼によってティターンズの正当性を示すための広告塔として利用されそうになるが、逆にミンメイはその立場を利用してロンド・ベルの正当性を証明した。
ラクス・クライン
第3次αではプラントの歌姫である彼女にも尊敬されており、ミンメイの姿に自らの進むべき道を見出している。
SC2でも最終話にて、彼女とサラと共に歌を歌う場面があり、EDでもジョイントしている。

スーパー系

ボス
αの時にミンメイからサイン入りのディスクを貰ったことがあり、第3次αの後半に入手可能である。
渚カヲル
直接は絡まないが、αでは「愛・おぼえていますか」のプレートは彼からシンジに渡り、そしてミンメイの手に渡った。
また、第3次αでは彼も『GONG』の制作に協力している。
パイパー・ルウ
第3次αではバサラの熱唱にテンションが上がり興奮状態の彼を、子守唄で寝かしつける一幕も。
ひびき洸
SC2の最終話にて、ムートロンエネルギーを完全開放しようとする彼に力を貸す。
レオナルド・メディチ・ブンドル
第3次α通常最終話にて『GONG』の指揮を彼に任せる。この時の会話から、ミンメイはブンドルが指揮を出来る事を知っていた事が伺えるので前々から打ち合わせていたと思われる。

名台詞

TV版

「ホントに何でもないの。ただのお友達よ」
第5話にて「輝と共にマクロスの閉鎖ブロックに閉じ込められていた間、彼とは何かあったのかい?」という「娘々」の客から矢継ぎ早に質問されたミンメイの回答。
ミンメイの年相応の少女としての羞恥心から出た台詞なのだが、彼女の言葉を耳にしてしまった輝は「単なるお友達…か」と落胆した。
「うわ! ハンサム!」
第8話での部下であるマックスに言った台詞で、その前に柿崎が握手を求めたらストレートに嫌がった。
「あなたの望んでいたことが、実現できるかもしれないのよ。協力しましょう」
第26話より。ゼントラーディ軍との和平交渉とはいえ地球統合軍に招集されたことにいきり立つ従兄のカイフンを制止して。
自身が戦争終結の役に立つならば地球統合軍にも協力を惜しまないあたり、彼女の思考の柔軟性がうかがえる。
「…お友達だとしか思ってなかったから…お友達だとしか…あたし……」
第27話で輝から告白された後、出撃前の彼の部屋を訪れ、これまでの接し方について懸命に謝罪しようとするが、この時点ではカイフンの事もあって自身の中でも迷いが生じていた様子。
「ええ…今日だけは、貴方の為に!」
輝からの「ミンメイ・アタック」の提案を了承後、彼の為だけに歌う意思を告げ別れの口づけを交わす。

劇場版

「好きよ…。『あの人』との間に何があったかは、知らないわ。でもね、それでもね…。あたしはあなたが好き」
劇場版より。しばらく会えなかった輝と再会できた時のミンメイの台詞。『あの人』とは未沙の事。TV版とは違い、劇場版のミンメイは積極的に輝への想いを告白している。
なお、輝と親しげな未沙の存在を感じ取ったことからもわかるように、劇場版のミンメイはTV版の彼女と比較して、精神的に成熟した女性として描写されている。

迷台詞

「そうよ。カイフンは軍人さんが嫌いなの。はいっ!」
TV版第16話より。地球統合軍の軍人と市民との乱闘でケガをしたカイフンに対してハンカチを差し出した未沙を「軍人だから」という理由で拒んだカイフンに同調。未沙の代わりに自分の持ってるハンカチをカイフンに差し出した。
ミンメイは軍人嫌いの従兄カイフンを思いやっているのだが、その一方で彼から冷たくあしらわれた輝や未沙ら軍人達への配慮の至らなさも目立つ。

スパロボシリーズの名台詞

「銀河を救ってくれたあなた達がいつか帰ってくる日を、私達は信じています」
「私はあなた達と、もう会えないかも知れませんが…」
「再会を約束したこので、あなた達を迎えます」
第3次α』ハードルート最終話「今遥か遠い彼方…」より。1万2千年の時を越え、完成した『GONG』と共にメッセージを贈り、ケイサル・エフェスの猛威の前に心が萎えかけたαナンバーズを鼓舞する。