「テレサ・テスタロッサ」の版間の差分

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2016年2月16日 (火) 23:23時点における版

テレサ・テスタロッサ(Teresa Testarossa)

潜水艦「トゥアハー・デ・ダナン」の艦長。愛称はテッサで、小説の地の文でもこの表記。

ウィスパードであり、恐ろしく頭が良く指揮能力にも長ける有能な人物だが、普段はとてもそうとは思えないほどのドジっ娘。特に運動神経は壊滅的で、何もないところで転んでしまうのが日常になっているほど。ただし、水泳(特に潜水)だけは非常に得意。普段は穏やかで天然ボケ気味な年相応に幼い部分を持つ少女だが、軍人社会に揉まれてきたためしたたかな一面も併せ持っている。

幼少期からのウィスパードとしての能力を発揮しており、双子の兄であるレナード・テスタロッサとともにECSの基礎理論を確立した。だが、自らの作った理論を応用した核ミサイルが大量の犠牲者を出してしまったことを知り、ミスリルへと入隊。贖罪のためあえて科学者としてではなく自ら陣頭に立つことを選ぶ。当初は年若い少女が上官ということで部下たちから反発され嫌がらせすら受けることもあったが、いざ実戦となった際にすさまじい能力と胆力を見せつけて信頼を獲得。今では部下たちからも半ばアイドル視され絶大な信頼を寄せられており、彼女も部下たちをとても大切にしているため隊の結束は固い。

ウィスパードとしての能力は兄レナードに比べると数段劣るため劣等感を感じており、彼からは「出来の悪い妹」と呼ばれる事もある。元々は仲は良かったが、劣等感やさる事情もあって不仲気味になり、レナードがアマルガムに所属していることを知ったことで完全に決別した。

何故か寝ぼけると極端に気配が薄くなり、歴戦の兵士である宗介マオですら反応できなくなる。そのステルスっぷりは2時間おきに目を覚ます宗介の寝床に気づかれないまま潜り込んでみせるほど(ただし、テッサ本人に自覚はない)。

登場作品と役柄

搭乗機が潜水艦という性質上、JとWではスポット参戦のみ。第3次Z時獄篇ではたびたびスポット参戦した後、終盤に加入する。トゥアハー・デ・ダナン単機大気圏突破という空前絶後のイベントを経て、自軍に加わるのである。序盤~中盤はを、終盤は星の海を駆ける。

Zシリーズ

第3次スーパーロボット大戦Z時獄篇
PV第1弾に登場。海がステージの舞台で何度か現れては自軍を援護してくれる他、自軍の首脳陣に混じって事態の推理を行う等、JやWに比べると出番は極めて豊富。
終盤には上記の通り、宇宙用に改修されたダナンと共に、スパロボでは初の自軍への正式加入を果たす。正式加入後もダナンの武器性能はそのままなので、即戦力となってくれる。
今回は長期間攫われることはない。また、ルートによってはファイヤバグに姫として付け狙われることになる。
なお、マデューカス共々ダメージ上昇系のコマンドが無いため火力では一歩譲る。アクエリオンEVOL同様の射程外から再攻撃作戦が有効。
第3次スーパーロボット大戦Z天獄篇
引き続き登場。海のマップではほぼ出番有りで、海つながりで翠星のガルガンティアの面々と絡み、後に「海の女帝」の名を戴くことになる。
今回「突撃」を失った代わりに「愛」を習得するが、代わりにマデューカスが「突撃」を覚えたので使い勝手は変わらない。

携帯機シリーズ

スーパーロボット大戦J
初参戦作品。長射程の援護に加え、祝福を覚えるのでサポート向き。
スーパーロボット大戦W
かなめ共々よく攫われるが、先に帰ってくる。

パイロットステータス設定の傾向

能力値

潜水艦乗りということで射撃・命中に優れる。特筆すべきはSPの高さで、参戦作品ではいずれも上位に食い込む。一方防御の方は壊滅的に低く、一発の被弾が命取りとなる。時獄篇では成長タイプが「射撃型・防御」だが、元が低いため養成無しでは危険。

精神コマンド

J
加速ひらめき祝福狙撃補給
W
加速ひらめき祝福感応補給
第3次Z時獄篇
分析必中鉄壁祝福突撃
第3次Z天獄篇
分析必中鉄壁祝福

特殊技能

J
ヒット&アウェイ底力L4指揮L3援護攻撃L2援護防御L3
W
ヒット&アウェイ底力L4指揮L3
第3次Z時獄篇
指揮官L4、底力L5、援護攻撃L2、ヒット&アウェイガード闘争心

エースボーナス

第3次Z
指揮範囲内の味方ユニットの獲得経験値、獲得資金1.2倍
なかなか有用なボーナスなのだが、時獄篇だと肝心の参入が終盤も終盤の第55話。それまではスポット参戦ばかりなので撃墜数が稼ぎ辛く、2周目以降で獲得しても生かせる場面が少ない、と微妙に不遇。
天獄篇でも同じだが今回はかなり出番が増えた上、序盤から参戦するのでかなり役立つ。難易度の高さもあり、稼ぎやすくなるのは大きい。

人間関係

バニ・モラウタ
一番仲の良いボーイフレンド。彼もミスリル研究部所属のウィスパードだったが、ささやきに乗っ取られて自殺してしまう。SRW未登場。
相良宗介
部下。片思いの相手。
メリッサ・マオ
階級年齢を越えた対等の友人。しかし、彼女がテッサの部屋に残したゴミと行動が思わぬ悲劇を生むことに…(後述)。
リチャード・ヘンリー・マデューカス
副官。父親の元戦友という関係で親代わりのような人物でもある。やや過保護気味。
アンドレイ・セルゲイビッチ・カリーニン
部下。後に離反される。
千鳥かなめ
同じウィスパードの友人。宗介のことで争った時期もあった。
レナード・テスタロッサ
双子の兄。テッサのことを「出来の悪い妹」と呼ぶアマルガム幹部。お互いに敵として割り切ってはいたものの、天獄篇においては彼の最期を見届けた際は敵ではあったとはいえ唯一の肉親でもあったレナードの死にはテッサも複雑な心境であった。
ダーナ
ダナンの制御AI。ダナン共々、テッサに取ってはある意味で娘とも言える存在。
キリー・B・セイラー
「踊るベリー・メリー・クリスマス」で一時期行動をともにしている。実は、かつて父カールが艦長を務めていた潜水艦の乗員だった。
クララ・マオ
マオとクルツの娘で、テッサによって「クララ」と命名される。
田中美兎
TRPGリプレイ作品『アンダカヴァ』に登場するウィスパード。彼女の窮地にテッサが共振して助けた事がある。
なお、共振とは関係なく彼女が喋るとたまにテッサが天の声として降ってくる(美兎のプレイヤーはテッサ役の声優であるゆかな氏であるため)。

他作品の人間関係

リアル系

ホシノ・ルリ
JWにて共演。度々信頼する様子を見せる。
ウリバタケ・セイヤ
Wでは月面にいる彼から宗介を通じてXエステバリス改の改良案を依頼され、完成に漕ぎ着けさせた。
グレイス・オコナー
ACE:Rでは彼女に千鳥諸共拉致される。
紅月カレン
第3次Z時獄篇では、かなめと共に友人になる。
ラケージ
第3次Z天獄篇にて、彼女を策で圧倒し『海の女帝』の渾名を頂戴する。
リジット
第3次Z天獄篇にて、新たな船団長となった彼女を励ました。

ガンダムシリーズ

バナージ・リンクスシン・アスカ
第3次Z時獄篇で、ビンゴ大会の1等賞が自分のキスだと知った彼らが狂喜乱舞される事に。タケルとかも相当なので彼だけが悪いわけではない。
レイアム・ボーリンネア
第3次Zではミスリルを除く自軍部隊に顔を見せる前に彼女のような貫禄ある人物と思われていた。
ブライト・ノア
第3次Z時獄篇にて些細な理由で「負けたら裸で基地一周」という約束の下マオとの私闘に臨んだことを娘(チェーミン・ノア。SRW未登場)を持つ父親であるブライトから叱責される。
第3次Z天獄篇ボーナスシナリオ「強きことは美しき哉II」ではミスコン騒動の代表責任者として、テッサはスメラギと共にブライトから説教を受けている。

バンプレストオリジナル

ファイヤバグ
時獄篇では、ルートによって新たな姫として彼らの追っかけを受ける羽目に…。

名台詞

「いいえ、私の部下は最高です」
「癖のある部下ばかりで苦労しているな」とミスリルの創始者マロリー卿に慰労されての返事。その声音と表情には嘘偽りを感じさせない。
「要するに――わたしはあなたたちのような、おりこうぶって気取ったクソ野郎ファッキン・シットが死ぬほど嫌いなんです。これでわかりましたか?」
「つどうメイク・マイ・デイ」にて、現れたアマルガムの一員でレナードの部下であるファウラーに対して。
普段の彼女からすれば絶対に出る事の無い台詞に、その場にいた部下たちも驚いていた。
尚、その後の部下の反応を見るとどうやら、この台詞は無意識だったらしい。
「まっぴらごめんです」
最終決戦の後、ボーダからTDD-2の建造を打診されての反論。兄との決着もついて戦う理由も無くなったテッサは、普通の女の子に戻る事を既に決めていた。

迷台詞

「彼女は最高よ!」
ガウルンにデ・ダナンの制御を奪われた時に、制御を取り返した千鳥を賞賛しつつ、理由を理解できていないガウルンを罵る意味合いを込めたセリフで、原作ではそれほど大きく取り扱われない。
しかしアニメ版においては顔面鼻血だらけで言い放った上に、ゆかな女史による懇親の演技によってもはや別人レベルの畏怖を感じさせるセリフになってしまった。追記するならば、アニメ版ふもっふ『女神の来日・温泉編』で風間信二がセルフパロディを披露した。
「もちろんです。私はサブマリナー…つまり水商売の人です!」
ふもっふ『女神の来日・受難編』より。テッサがプールでおぼれたと勘違いして逆におぼれた宗介を介抱する際に、かなめにそんなことできるのかと聞かれた際の返答。明らかに悪い方向に意味が間違っている。
「合衆国海軍の応急処置マニュアルによれば、この場合は人工呼吸ですっ! 絶対にそうですっ!! 要救助者の気導を確保! 近い口に鼻をつまんで唇を重ねますっ! 恥ずかしいけど、挫けませんっ!! では失礼して…サガラさん…。」
上記の台詞の後に人工呼吸を行うために介抱の仕方を周囲に力説するが、どさくさ紛れに宗介のファーストキスを奪おうとしているという魂胆が見え見えであり、当然かなめに髪を引っ張られて止められた。
なお、この時宗介は気絶しながらも唸っておりこの状態なら別に人工呼吸自体必要ない(ちなみに宗介はキスについては、呼吸停止した人間に対しての人工呼吸のことを「俺は様々な男たちとキスをしてきた」という程度の観念しかない)。
「もう食べられませんよぉ~…」
「構いません、発射しちゃいましょう♪」
ふもっふ『女神の来日・温泉編』より。先述の通りの気配の薄さで、寝ぼけて宗介のベッドに潜り込み、かなめに叩き起こされた際の寝言。
前者の台詞にかなめは「古典的な寝言ほざいてんじゃねーわよ!?」と激昂し、後者の台詞には宗介が「何をだ?」と大まじめに反応していた。
「大好きなの。―だから、嫌いにならないで。」
短編「わりとヒマな戦隊長の一日」より。メリダ島での任務を終え、東京へ帰還しようとする宗介に前日迷惑をかけたことへの謝罪をした後の台詞。
これだけなら名台詞のようだが、宗介は前日テッサが酔って自分に絡んできたことと彼女が部屋で飲酒していると言う噂から、酒が大好きだと告白したと勘違いし、「酒は健康に悪いからやめた方が良い」と説得しながら去って行った。
あまりのアレっぷりに、テッサもこの後マオに「あの人本当にダメです」と愚痴っていた。ちなみに、テッサに酒を飲ませたのも、彼女の部屋に缶ビールのゴミを残したのもマオである。
宗介「大佐!落ち着いて下さい!大佐!」
「きゃ~~~~~‼」
短編「猫と子猫のロックンロール」より。些細な事でマオと喧嘩してアーム・スレイヴで対決する事になったが、運動音痴のテッサではM9をコントロールする事など出来る筈も無く、浜辺をゴロゴロ転がる羽目に。
ちなみにM9の操縦は非常に難しく、ベテランの操縦者でも初めて乗り込んだ時はテッサのようになってしまう事が多かった。

スパロボシリーズの名台詞

Zシリーズ

テッサ「水陸両用の器用貧乏に負ける事があったら、私は二度と海に出ないつもりです」
マデューカス「無論、私もです」
第3次Z時獄篇メリダ島ルート第47話「大西洋の死闘」にて、ズゴック相手の戦闘前会話。旧式とは言え、ジオンの傑作機相手に器用貧乏とは随分な物言いである…。
実際、その器用貧乏追いつめられるスパロボもあるし、ゲッター3の立場があったものではない。なお、今作においてもその器用貧乏に取り囲まれると手も足も出なくなるのは、ここだけの話である。
「カナメさん、いきます!」
トゥアハー・デ・ダナン、浮上!」
第3次Z時獄篇終盤にて、アマルガムの部隊に包囲された際の指示(DVE)。
各機を収容した後に発令されたこの指示に答えて、レディ・チャペルのかなめがシステムを起動。ケルト神話の女神の名を冠された潜水艦が、星の海へと舞い上がる。
しかしこれは水宙両用の器用貧乏になったということではなかろうか…。
「所詮はナイーブなお坊ちゃんなんですね」
第3次Z時獄篇におけるシャアへの台詞。のことを思い出したのか、微妙に黒い。
マデューカス「後はジェミニスと地球連邦内のクロノを倒せば、人類は一つになるのですな」
テッサ「ええ。その後は、かねてから計画されていた例の……」
第3次Z時獄篇第58話「いがみ合う双子」より。この直後にサイガスの艦隊が現れて会話が中断されてしまったため内容は不明。天獄篇プロローグの会話では「地球絶対防衛計画」とされている。

携帯機シリーズ

かなめ「はぁ……今日はクリスマス・イブ……ついでにあたしの誕生日でもあるのに」
テッサ「そして、私の誕生日でもあります」
「私とカナメさんの誕生日は12月24日……まったく同じ日に生まれたんです」
W第42話「帰るべきデイ・バイ・デイ」にて。原作におけるウィスパードの存在に関する伏線となっている。

スパロボシリーズの迷台詞

Zシリーズ

(拒否されるなんて…。キリコ・キュービィー…忘れませんからね)
第3次Z時獄篇』第30話「揺れるイントゥ・ザ・ブルー」より。ビンゴ大会にて1位景品である「テッサのキス」をキリコに拒否されて。意外と粘着質でプライドが高いところがあるのだろうか……?
また、考えようによっては拒否されたことを根に持つということは「キリコにキスをする覚悟はあった」とも解釈できる。
「ふ、不潔です! カナメさん!!」
かなめ「あんたは発想が飛躍しすぎだよ…」
『第3次Z時獄篇』第59話「決戦の銀河」のシナリオデモより。クルーゾーが自室にこもったことでかなめは「意外な趣味だったりして」と推測して、あらぬ想像をする。何を考えたのかは察するべし。
「はい…。ヴィルダークよりも怖かったです…」
第3次Z天獄篇』DLC「強き事は美しき哉II」のエンドデモより。(二度目の)ミスコン騒動の件における代表責任者としてスメラギと共にブライトから盛大にカミナリを落とされた後の感想。このため、彼女達は激しく消耗していた(顏グラフィックにもその様子がうかがえる)。
どうやら、歴戦の艦長の怒りは「立ち上がる射手」のプレッシャーよりも恐ろしかったようだ。

余談

  • 原作者である賀東招二氏によると、元々連載前のプロット段階におけるヒロインはテッサであったらしいのだが、主人公年齢を読者層と合わせたことによって、かなめに持って行かれたらしい。

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