「オールキャンセラー」の版間の差分
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2022年1月14日 (金) 20:03時点における版
オールキャンセラーは、特殊能力のひとつ。
概要
『スーパーロボット大戦Z』にて初登場した、すべての特殊効果攻撃を無効にする耐性系特殊能力。直撃で能力をキャンセルさせられるフルブロックに対して、こちらは直撃も通さない。
無効化可能なのは「ユニットの状態異常」で、「EN」「運動性」「照準値」「装甲値」「気力低下」「SP低下」「能力半減」「戦闘不能」が該当する。
無効化されるのはあくまで特殊効果判定のみで、精神コマンドの「分析」「脱力」「かく乱」、エースボーナスやネゴシエイターなどのパイロットの特殊技能による効果、熱気バサラの歌による気力減少などは有効である。
紛らわしいがXのゼルガードのドグマ「力場のPALAS」の機体弱体化効果は無効化される(EN-100はENダウンの特殊効果判定がないため有効)が、Tの空神ウィンダムの「戒めの風」の機体弱体化は有効である。
所持ユニット
基本的に版権作品の大ボス及びラスボスが所持しているが、タイトルによってはパーツ効果として味方ユニットに付加できる。
Zシリーズ
当初の味方陣営にはパイロット系状態異常対策のスキルしか存在しないが、第3次Zでは強化パーツ「GEMアーマー」「SOLアーマー」の効果として味方ユニットに付加でき、天獄篇以降はELS侵食対策として使える。
- ガンレオン(『Z』のみ)
- 『Z』のランド編主人公機。厳密には機体ではなく、パイロットの隊長効果によってオールキャンセラーの同様の効果を得ている状態。「隊長効果」の為、小隊長の状態だと小隊全員に適用されるのが強みだが、同時に小隊員時だと効果を発揮しない点に注意。ちなみに第2次Zで小隊制廃止に伴い非所持。
- カオス・レオー / カオス・アングイス / カオス・カペル / レムレース / カオス・レムレース
- ジ・エーデルが開発した上位機体らは全て所持している。このうちカオス・レオーとカオス・カペルの味方仕様は、前者は削除、後者は対精神攻撃に差し替えとなっている。
- ラゼンガン
- このオールキャンセラーの他にS-アダプターを持ち、ハードモードの場合はエースボーナスによって最大気力200の化け物となって襲い掛かってくる。
- アスクレプス
- 第3次Z全作品で所有。時獄篇ではスポット参戦限定の味方ユニットで、連獄篇では主役を務め、天獄篇ではスポット参戦を経て中盤以降敵に回る。プレイヤーが操作できる時もオールキャンセラーを据え置きで保持しているという非常に珍しい機体。
- 本来の姿であるヘリオース、神器全てを融合した至高神Zも所有している。
- ソーラーアクエリオン
- 第3次Zで所有。
- プラン1055 ベリアル
- 天獄篇より。それに加え、ラムダ・ドライバは全属性のダメージを90%カットという破格の性能を持つ。おまけに発動気力は無制限、消費ENは0という代物である。
- Vは搭載しないため弱体化も可能だが、性格変化後のレナードでは底力を持つため、防御力は相変わらず高い。
携帯機シリーズ
同効果の特殊能力だが『W』、『K』では「特殊効果武器無効」、『L』は「特殊効果無効」の名称になっている。
『スーパーロボット大戦UX』で初採用。早期に強力な特殊効果武器を持つ味方ユニットが参入するためか序盤のボスでも所持している場合がある。一応、味方には「スペック低下無効」(ロボットブロックに相当)の機体ボーナスと精神耐性を与える戦術指揮(あるいは前者を戦術指揮+後者をスキルパーツで付与)でオールキャンセラーの効果を再現できる。
『BX』でもラスボス格の専用能力だが、特殊能力「スペック低下無効」を持つ量産機と中ボスユニットも増えた。
- リベル・レギス
- UXで最初に登場するオールキャンセラー持ち。尤も性能を見るに上述の大ボスクラスなのは明らかなのでギャップは感じられないかもしれない。逆にアンチクロス勢はネームレス・ワン以外はどの機体も所持していない。
- スケルトン
- ラスボスクラスの特権というイメージの強かった本能力が同作では多くの敵ユニットが持つようになったことを端的に表している。
- 呂布トールギス / ゴゴール
- なんとキャンペーンマップでも所持している(キャンペーンマップの敵ユニットは基本的にボスクラスでもオールキャンセラーは外されている)。
- スプリガン / アイアンカイザー
- キャンペーンマップ「悪の華」では、味方仕様にもかかわらず、据え置きで所持。しかも前者は通常シナリオでは「スペック低下無効」だったので、まさかの強化された状態での所持となっている。
VXT三部作
『V』の搭載機体はたった2機の最終局面ボスユニットのみ。ルートと難易度次第では1機だけだが…オールキャンセラー名義ではないものの、『V』でも強化パーツで特殊武器無効化の効果を味方ユニットに付加でき、こちらもELS侵食の対抗手段となる。『X』では搭載機体は(味方を含め)『V』の3倍以上の7機になっている。『T』ではさらに1機増えて8機となった。
- ハーデス神
- ルート限定だが、本作最初の所持ユニット。
- 闇の帝王
- 本作はハーデス神と同一人物。指揮系統中枢と敵仕様スフィア・アクトのようなエースボーナス(HARDのみ)まである。
- アーケイディア
- 通常ルートのみ搭載する。更に指揮系統中枢と4回行動できるエースボーナス(HARDのみ)まである。
- 困難ルートでは回復能力のみ搭載する量産型になったが、パイロット能力とはまったく弱体化されていない。
- マジンガーZERO
- 初戦は対精神攻撃だが、最終決戦時にランクアップする。装甲値低下が効かない関係上、場合によっては同じ版権勢力最後のボスでありながらオールキャンセラーを持っていないグランゼボーマよりも撃墜が困難な強敵となる。
- 龍王丸
- 『X』で唯一の味方搭載機体。主人公機ではあるが、終盤では対精神攻撃からランクアップしてこの能力になる。
- しかし今作中では即死のロボット系特殊効果武器がなく、R系特殊武器を持つ終盤ボスはマジンガーZEROと2体の魔獣のみ、能力半減と行動不能はパイロット系なので龍神丸の状態(対精神攻撃)でも防ぐことができるため、ほぼ死に能力となっている。
- 暗黒龍
- ドアクダーが乗り込み、闇の帝王と同時に出現するため、オールキャンセラー持ちを2体同時に相手することになる。
- ワース・ディーンベル
- HP回復にEN回復、ジャミング機能、指揮系統中枢と他にも多数の特殊能力を持つため、注意したい。
- 魔獣エンデ、魔獣ホープス
- 通常、困難ルートでそれぞれラスボスは違うが、両者ともきっちりと所持している。
- Zマスター
- とにかくHPが高いので、全力で戦いたい。
- 機界新種
- オールキャンセラーよりも物質昇華の方がやっかいな能力となる。
- INFINITY
- ZマスターよりHPは低いものの、HP回復能力と装甲値はこちらが上。
- 光子戦闘艦
- 第50話での決戦時に所持。
- 魔神エメロード
- エメロードの能力も相まって強敵となる。
- デボネア
- イベントで弱体化すると能力が消える。
- ダイガイアン1号、ダイガイアン2号
- ノーマル、ハードモード共に所持している。
- 鉄魔獣ネバンエンデ
- エキスパンション・シナリオ(激闘ルート)でのラスボス。
スーパーロボット大戦30
VXTとほぼ同じ仕様だが、今作フル改造ボーナスにはR系状態異常無効を選択出来るため、携帯機版のように「精神耐性+改造ボーナス」でオールキャンセラー再現できる。また、今作味方唯一の正式搭載機は版権作品大ボス兼隠しユニットとなっており、それらはR系状態異常無効のボーナスが選択不能となる。
覚醒人のデュアルカインド・システムもオールキャンセラー効果を持つだが、前述の隠しユニットとは違い何故かR系状態異常無効ボーナスを選択できる。
- ベターマン・カタフラクト
- 敵対時はもちろん、スポット参戦と正式加入版でも搭載する。
- オージ
- バイオリレーション、EN回復(大)も持つが、イベントで共に消失する。
- 覇界王ジェネシック、覇界王キングジェイダー
- INFINITY
- 『T』と同じく今作でも所持。
- デボネア
- 『T』と同じく今作でも所持。『T』ではイベントで消失したが、今作では消えない。
- アレクシス・ケリヴ
- 「回復(超)」も所持する強敵。
- アルティム・フィーニ
関連用語
- 対精神攻撃
- オールキャンセラーと同じくZから登場した能力。「気力低下」「SP低下」「戦闘不能」「能力半減」の特殊効果を完全に無効化し、直撃も受け付けない。
- 精神耐性
- 対精神攻撃の特殊スキル版。初代Z以降、直撃による無効化が不能になっている。再世篇からは脱力を部分的に防ぐ能力も追加され、敵側にとって有用なスキルになった。
- 小隊長能力(隊長効果)
- 小隊制が採用されている作品では特殊効果を無効化するタイプの能力も幾つか採用されている。こちらも直撃で無効化されない。
- フルブロック
- 第3次αで登場したオールキャンセラーの前身。オールキャンセラーと同じく全ての特殊効果を無効化できるが、直撃には無力。オールキャンセラー登場後は、OGシリーズでのみ採用。
- デュアルカインド・システム
- 『30』では 機体の最大EN、照準値、運動性増加の他にこの能力が含まれている。