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2020年10月29日 (木) 21:43時点における版
フィアナ | |
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外国語表記 | Fiana |
登場作品 | |
声優 |
弥永和子 梨羽雪子(第3話のみ) |
デザイン | 塩山紀生 |
初登場SRW | 第2次スーパーロボット大戦Z破界篇 |
SRWでの分類 |
パイロット サポートユニット |
プロフィール | |
---|---|
異名 | ファンタムレディ |
種族 | 人間(アストラギウス銀河出身、パーフェクトソルジャー) |
性別 | 女 |
所属 | 秘密結社 → 脱走 |
概要
ギルガメス連合軍が極秘裏に開発した類人兵器「パーフェクトソルジャー(PS)」第1号。大抵の者は「素体」「プロトワン」と呼ぶ。
PSとしての教育を施される前の「空白の状態」(生まれたばかりの赤ん坊と同じ)でキリコ・キュービィーを見てしまったためにキリコの存在が強く刷り込まれ、彼を慕うようになる。しかし、そのことが原因でPSには不要な感情である「愛」を持ってしまい、秘密結社から「失敗作」と見なされて殺されそうになるが、監視役のセルジュ・ボローの負傷を切っ掛けに脱走。以後はキリコと行動を共にする。
当初は戦闘に対する経験蓄積のためバトリング観戦を行っており、その立ち居振る舞いから誰ともなく「ファンタムレディ」の通称で呼ばれていた(彼女に待っていた結末を考えると、何とも皮肉なネーミングである)。「フィアナ」という名前は第12話でキリコが思わず叫んだ単語であり、以後彼女はそう名乗るようになる(これはワイズマンによるキリコへの干渉の一つだった)。
ギルガメス製PSは戦闘力と精神が安定して両立する代わりに寿命が2年しかないという「欠陥」を抱えており、それはフィアナも例外ではない。本編中に経過した時間がまさに2年であり、『赫奕たる異端』でテイタニア・ダ・モンテウェルズによってコールドスリープから目覚めさせられた時には、既に命が尽きかけていた。最終局面でキリコによって救出されるも時間はどうしようもなく、テイタニアにキリコを託して力尽きた。
その生き様と最期を、ジャン・ポール・ロッチナは後に「フィアナこそが『触れ得ざる者』だったのかも知れない」と評した(『赫奕たる異端』最終話次回予告では最後に「まさにその名の如くに」と言われる)。なお、「フィアナ」とは「火(fire)」の女性名詞。熱さゆえに決して触れることが出来ず、無理に触れれば消えてしまう。そして、長くは燃えていられない。その意味ではまさに、フィアナとの出会い、そして別れこそが、キリコに課せられた「炎のさだめ」だったと言えよう。
登場作品と役柄
Zシリーズ
- 第2次スーパーロボット大戦Z破界篇
- 初登場作品。当初は敵として登場し、スポット参戦で味方に参入。その後行方不明になる。なお、パイロットとして登場するときの名義は、敵や味方の場合も「ファンタムレディ」。
- 精密攻撃とエースボーナス、キリコに対するリレーション補正の「恋愛Lv3(ダメージ1.12倍)」が仮に全て発動したとすると、通常の援護攻撃の2.25倍、通常攻撃と比較しても1.89倍と凄まじいダメージをたたき出すことになる。スポット参戦な上に援護攻撃がないのが惜しい。真価は正式参戦する『再世篇』で発揮される。
- 第2次スーパーロボット大戦Z再世篇
- 本作ではクメン編序盤以外は全て「フィアナ」名義。EDではコールドスリープする事無く、キリコと共に旅に出る。
- 終盤で正式参戦。援護攻撃によるダメージは理論上80000に迫り、キリコの攻撃と合わせればダメージ総計が200000弱というとんでもない数値に達する。
- 担当声優の弥永和子氏のスパロボにおける音声収録は本作が最後となった。
- 第3次スーパーロボット大戦Z時獄篇
- 本作では全て「フィアナ」名義。寿命が尽きかけており体調を崩している。序盤で『ビッグバトル』同様ニーバに拐われるも救出されるが、試合終了時に今度はテイタニアに拐われ、その後は『赫奕たる異端』同様の結末を迎える。
- なお、原作の2年の寿命は多少改変され(テイタニアに拐われた時点で既に限界だったためコールドスリープ処置を行われているが)、若干長く生きている。
- 第3次スーパーロボット大戦Z天獄篇
- 前作で死亡した為登場しない……と、思われていたが実はキリコを従わせようとするワイズマンによって蘇生させられており、キリコによって奪還された後は、ゴウト達の元に身を寄せている。
- なお、ロッチナも彼女に対する援助を申し出たが、彼を信用していないキリコに断られている。
VXT三部作
- スーパーロボット大戦T
- NPC。エンディングにおいて、東方不敗マスター・アジアの復活劇を参考にDG細胞を移植するという一か八かの賭けによる治療を受け、キリコとともに生きてゆきたいという強い意思の力によって細胞を制御することに成功し、無事に快復を果たした。
単独作品
- スーパーロボット大戦Operation Extend
- 今作ではNPC。ウド編での出番が素体時を除いて丸々無い。
- スーパーロボット大戦X-Ω
- ブルーティッシュドッグのパイロット。
- スーパーロボット大戦DD
- 第1章Part5「クーデリアの決意」にて、キリコが名前を心中にて呼んでいる。
パイロットステータス
能力値
PSの名は伊達ではなく、自軍トップクラスの回避と技量を筆頭に高い能力を持ち、素の状態のキリコを上回る。
精神コマンド
強力なコマンドが揃っているが、集中を覚えないのが難点か。連続ターゲット補正軽減のためにも技量を高め、カウンターを発動させたい。
特殊スキル
- 第2次Z破界篇
- 見切り、精密攻撃、カウンターL6
- 第2次Z再世篇
- 天才、見切り、精密攻撃、カウンターL7
- わかりやすく切り込み型のリアル系。さらにBセーブと事故に備えたガード、そして真価を発揮するために援護攻撃があれば万全。
- なお、連携攻撃はフィアナ自身の高い技量に天才・見切り・(乗り換えるなら)ショルダーミサイルポッドのカスタムボーナスでCT率の補正が入るので、無理に覚えさせなくてもいい。
エースボーナス
- キリコへの援護攻撃のダメージ1.5倍
- 『第2次Z』で採用。利用できる状況はかなり限定されるものの非常に強力なエースボーナス。ただし、上記の通り援護攻撃を初期習得していない上、『破界篇』ではスポット参戦限定なので、『再世篇』で覚えさせるまでは死に技能だが、覚えさせてしまえば最強クラスの援護役として活躍できる。
- デフォルトの乗機であるブルーティッシュドッグでは射程が心許ないので、隠し機体の「スコープドッグ (ショルダーミサイルポッド)」が入手出来た場合はそちらに乗せ換えるとよい。
サポートアビリティ
- ファンタム・レディ
- SSR。HP1/4以下で回避率、攻撃力大アップ。
人間関係
- キリコ・キュービィー
- キリコにとっての「生きる目的の全て」であり、フィアナと平穏に暮らすことが彼のささやかな望みであったのだが……。
- なお、「フィアナ」という名前を付けたのはキリコである(もっと言うならば、彼にその名を教えたワイズマン)。
- イプシロン
- PS第2号。『ザ・ラストレッドショルダー』では誕生したばかりの彼に教育係として接し、生命の尊さを教えようとするが…。
- ラダァ・ニーバ
- 『ビッグバトル』に登場したバララント軍のPS。彼によって拘束された状態でATに搭乗させられ、キリコを襲撃する羽目に陥る。
- カルマン・トムス
- 『ビッグバトル』に登場したギルガメス軍の技術者。共にニーバによって拉致された後は、彼からヂヂリウムの供給を受けていた。
- また、彼は「自分ならPSを普通の人間に戻せる」と語っていたが、ニーバに殺害されてしまったため真偽は不明。もし、本当にフィアナを普通の人間に戻せていたならば、TV版以後の『ボトムズ』のストーリーは大きく変化していたであろう。
- テイタニア・ダ・モンテウェルズ
- 『赫奕たる異端』に登場。「キリコに惹かれる者」として、「女」として、そして「人間兵器」としての「3重の嫉妬」をフィアナに抱く。
- ジャン・ポール・ロッチナ
- 彼も「キリコに惹かれる者」として、多少なりともフィアナに嫉妬していたようだ。
- ワイズマン
- 「フィアナ」の名を与えた張本人と言える存在。
他作品との人間関係
- 紅月カレン
- 『Zシリーズ』ではキリコと仲が良く、その恋人のフィアナにも優しく接する。フィアナらを置きざりにしてクエントに向かったキリコには「フィアナさんに謝らせてやる」と強い憤りを示した。
- また、『第2次Z再世篇』では彼女の「キリコのことが好き」という発言に驚かされている。もっともこの発言は異性としてではなく「仲間として」の言葉で、キリコを追う際にも「敵だからじゃなく皆あいつがキリコだから放っておけない」と仲間達の総意を伝えている。
- ルルーシュ・ランペルージ
- 『第2次Z再世篇』の終盤、彼の真意については、キリコも同じように敢えて敵になった経験があるからか察していたようだが、キリコからはカレンにそれを言うのを止められた。
- レントン・サーストン
- 『第2次Z再世篇』ではエウレカ救出戦でキリコと共に、自分自身の手でエウレカを救うよう同行を施した。
- クルツ・ウェーバー
- 『第3次Z時獄篇』ボーナスシナリオ「転機」にて彼女を「キリ子」と勘違いしていた。
- アンジェラ・バルザック
- 『T』では、彼女から電脳化を勧められるが拒否する。苦しくともキリコと共に生きようとするフィアナの姿勢は、アンジェラに影響を与えることになった。
名台詞
TVシリーズ
- 「さっき、フィアナって呼んだわね…あれ、私に付けてくれた名前ね」「ね、そうでしょう?」
- 第12話。咄嗟に「フィアナ」と叫んだキリコに対して。
- 「一度はそう決心しました。でも、やはり私は…彼等と一緒でないと生きていけないのです」
- 第13話。キリコと再会し、共に行こうと持ち掛けられるものの、フィアナは秘密結社の元に残る事を選ぶ。
- 「お待ちなさい、イプシロン!」
「…トドメは私がやります」 - 第17話。バランシングに敗れたキリコにトドメを刺そうとするイプシロンを制止。最終的にキリコの脱出を促す事となった。
- 「忘れましょう、キリコ。あたしと逃げて…!」
- 第23話。カンジェルマン宮殿を前にしてキリコに告げるが、キリコは「三月前の俺なら一緒に逃げていただろう」と秘密結社と戦う意思を決めていた。
- 「生き延びる値打ちが私にあるの…? 私はPS、普通の人間には戻れないのよ…」
- 第27話。チヂリウムのシャワーを浴びている最中に体調を診に来たキリコへ。キリコはそれでも一緒にいる事をフィアナに無言で伝える。
- 「許して…キリコ。もう離れない…!」
キリコ「俺と一緒に戦って死ぬか?」
「いいえ、生きます。キリコと一緒なら戦い抜いて生きるわ」 - 第32話。戦艦Xがバララントからの攻撃を受け、キリコを守るために単機で出撃。救援に来たキリコと対面し、生きる決意を示す。
OVAシリーズ
- 「そして私はフィ……プロトワンよ」
- 『ザ・ラストレッドショルダー』で誕生したばかりのイプシロンに自分の名を告げようとするも、キリコから与えられた「フィアナ」の名を伏せ、PSとしてのコードネームを名乗る。
- 「ご覧なさい、虫は死んでしまった…」
「そうよ、死んだの…もう翔べない…もう二度と……」 - 攻撃衝動に駆られ、自分を噛んだカミキリムシを徹底的に叩き潰したイプシロンへ、「死」という概念を涙ながらに教える。フィアナの涙に、イプシロンも瞳を潤ませるが…。
- 「…いっそ会わなければ、こんな苦しみは無かったでしょう…」
- ペールゼンから、覚醒直後にキリコと出会った事を悔いているのかと問われ上述の言葉を口にするも、彼には本心から出た言葉ではない事を指摘される。
- 「嫌でもいつかは知る事になる…でも、その前に貴方は知っておかなくてはならない事があるわ」
「愛する事…他の人を、虫や生き物を愛する事を!」 - レッドショルダー基地内に突入したキリコ達の戦闘に闘争本能を刺激されたイプシロンへ再度、生命の尊さを説こうとするが…。
- 「…今、教えてあげるわ…愛するって事が、どんなものか…!」
- キリコに止めを刺そうとするイプシロンへ唇を重ね、「愛情」の意味を伝えようとする。しかし…。
- 「私は生き続けるには、眠り続けるしかない運命なの! でも私には、あなたの未来を奪う権利はない……!」
- 『赫奕たる異端』最終話「触れ得ざる者」にて。キリコとコールドスリープに着く場面の回想。愛する人の未来を自分と道連れにさせることはできないと、キリコにコールドスリープの中断を懇願するが、当のキリコに「このままでいい」と、彼が自分と運命を共にする覚悟なのを聞かされ、彼の胸に泣き崩れる。そして二人は流星となった……。
- 「私の代わりにキリコを愛して…」
- 『赫奕たる異端』最終話「触れ得ざる者」にて。命尽きようとする際にテイタニアにキリコを託す。
スパロボシリーズの名台詞
- 「キリコは殺させない! 私の生命に代えても!」
- 『第2次Z破界篇』第39話「ザ・ラストレッドショルダー」より。キリコに止めを刺そうとするイプシロンを制す為に発したもの。
- 「戦騎達の行進…。レッドショルダーの記録映画のテーマ曲…」
- 『T』自由遊撃隊ルート第19話「ビッグバトル」にて、同曲が流れてきた際に。『第2次Z再世篇』の彼同様、律儀な解説というか。
搭乗機体
- ブルーティッシュドッグ
- ウド編にて搭乗。
- スタンディングタートル
- クメン編にて搭乗。
- スコープドッグII
- サンサ編にて搭乗。
- ベルゼルガDT
- クエント編にて搭乗。