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− | '''OVA'''は、商業アニメ作品の一形態。オリジナル・ビデオ・アニメーション(Original Video | + | '''OVA'''は、商業アニメ作品の一形態。オリジナル・ビデオ・アニメーション(Original Video Animation)とも呼ばれる<ref> |
+ | かつては「'''OAV'''(オリジナル・アニメーション・ビデオ)」という呼称も存在したが、現在は『アニメディア』(学研プラス刊)が使用する程度となっている。</ref>。 | ||
== 概要 == | == 概要 == | ||
アニメ作品のうち、テレビアニメや劇場アニメが公開後パッケージングされたものではなく、最初からビデオ作品として発売されたものを指す。世界初のOVAは1983年に発売された『ダロス』とされており、ロボットアニメでも多数のOVAが発売されている。基本的にテレビ放送を考慮する必要がないため、テレビでは観せられないような過激な表現が用いられることも多い。 | アニメ作品のうち、テレビアニメや劇場アニメが公開後パッケージングされたものではなく、最初からビデオ作品として発売されたものを指す。世界初のOVAは1983年に発売された『ダロス』とされており、ロボットアニメでも多数のOVAが発売されている。基本的にテレビ放送を考慮する必要がないため、テレビでは観せられないような過激な表現が用いられることも多い。 | ||
− | 2010年代に入ってからは、OVAを劇場アニメとして先行公開するという手法も取られるようになっている。このシステムのパイオニアは『[[機動戦士ガンダムUC]] | + | 2010年代に入ってからは、OVAを劇場アニメとして先行公開するという手法も取られるようになっている。このシステムのパイオニアは『[[機動戦士ガンダムUC]]』(2010年)であるとされる<ref>[https://www.bunkatsushin.com/varieties/article.aspx?id=2155 OVAアニメの「劇場上映&BD先行販売」確立の経緯とは?『機動戦士ガンダムUC』バンダイビジュアル・チーフプロデューサーに聞く] 2018年8月11日閲覧。</ref>。 |
21世紀に入ってからはディスクメディアがビデオメディアに取って代わり、「ビデオ」という名称が正確なものではなくなったためか、講談社は2000年代後半から、自社の漫画単行本に付属するOVAを「'''OAD(オリジナル・アニメーション・ディスク、Original Animation Disk)'''」と呼称することがある。だが一般には浸透せず、現在もOVAの名称が慣例的に使用されている。 | 21世紀に入ってからはディスクメディアがビデオメディアに取って代わり、「ビデオ」という名称が正確なものではなくなったためか、講談社は2000年代後半から、自社の漫画単行本に付属するOVAを「'''OAD(オリジナル・アニメーション・ディスク、Original Animation Disk)'''」と呼称することがある。だが一般には浸透せず、現在もOVAの名称が慣例的に使用されている。 |
2018年8月13日 (月) 12:50時点における版
OVAは、商業アニメ作品の一形態。オリジナル・ビデオ・アニメーション(Original Video Animation)とも呼ばれる[1]。
概要
アニメ作品のうち、テレビアニメや劇場アニメが公開後パッケージングされたものではなく、最初からビデオ作品として発売されたものを指す。世界初のOVAは1983年に発売された『ダロス』とされており、ロボットアニメでも多数のOVAが発売されている。基本的にテレビ放送を考慮する必要がないため、テレビでは観せられないような過激な表現が用いられることも多い。
2010年代に入ってからは、OVAを劇場アニメとして先行公開するという手法も取られるようになっている。このシステムのパイオニアは『機動戦士ガンダムUC』(2010年)であるとされる[2]。
21世紀に入ってからはディスクメディアがビデオメディアに取って代わり、「ビデオ」という名称が正確なものではなくなったためか、講談社は2000年代後半から、自社の漫画単行本に付属するOVAを「OAD(オリジナル・アニメーション・ディスク、Original Animation Disk)」と呼称することがある。だが一般には浸透せず、現在もOVAの名称が慣例的に使用されている。
ガンダムシリーズ
- 機動戦士ガンダム 第08MS小隊 特別編 ラスト・リゾート
- 『機動戦士ガンダム 第08MS小隊』の後日談。
- 機動戦士ガンダムAGE MEMORY OF EDEN
- 『機動戦士ガンダムAGE』の第2部以降をベースとする総集編。
その他の作品
- 蒼き流星SPTレイズナー ACT-III 刻印2000
- 『蒼き流星SPTレイズナー』の、打ち切りになったため描かれなかった部分を補完している。
- 六神合体ゴッドマーズ 十七歳の伝説
- 『六神合体ゴッドマーズ』の外伝小説のOVA化。
- ゲキ・ガンガー3 熱血大決戦!!
- 『機動戦艦ナデシコ』の登場人物が、劇中劇「熱血ロボ ゲキ・ガンガー3」の劇場作品を観賞するという内容。
OVA原作作品
1980年代
- メガゾーン23(1985年)
- 装甲騎兵ボトムズ ザ・ラストレッドショルダー(1985年)
- 戦え!! イクサー1(1985年)
- 装甲騎兵ボトムズ ビッグバトル(1986年)
- 破邪大星ダンガイオー(1987年)
- 装甲騎兵ボトムズ レッドショルダードキュメント 野望のルーツ(1988年)
- New Story of Aura Battler DUNBINE(1988年)
- 機甲猟兵メロウリンク(1988年)
- 冥王計画ゼオライマー(1988年)
- トップをねらえ!(1988年)
- 機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争(1989年)
1990年代
- SDガンダム外伝(1990年)
- 冒険! イクサー3(1990年)
- 機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY(1991年)
- デトネイター・オーガン(1991年)
- ジャイアントロボ THE ANIMATION 地球が静止する日(1992年)
- 装甲騎兵ボトムズ 赫奕たる異端(1994年)
- 宇宙の騎士テッカマンブレードII(1994年)
- マクロスプラス(1994年)
- 機動戦士ガンダム 第08MS小隊(1996年)
- 新機動戦記ガンダムW Endless Waltz(1997年)
- マクロスダイナマイト7(1997年)
- 真ゲッターロボ 世界最後の日(1998年)
2000年代
- 勇者王ガオガイガーFINAL(2000年)
- 真ゲッターロボ対ネオゲッターロボ(2000年)
- マジンカイザー(2001年)
- マクロスゼロ(2002年)
- マジンカイザー 死闘!暗黒大将軍(2003年)
- 新ゲッターロボ(2004年)
- トップをねらえ2!(2004年)
- リーンの翼(2005年) - Web先行公開
- 装甲騎兵ボトムズ ペールゼン・ファイルズ(2007年)
2010年代
- 機動戦士ガンダムUC(2010年) - 劇場先行公開
- 装甲騎兵ボトムズ 幻影篇(2010年)
- 装甲騎兵ボトムズ 孤影再び(2011年)
- マジンカイザーSKL(2011年)
- コードギアス 亡国のアキト(2012年) - 劇場先行公開
リンク
脚注
- ↑ かつては「OAV(オリジナル・アニメーション・ビデオ)」という呼称も存在したが、現在は『アニメディア』(学研プラス刊)が使用する程度となっている。
- ↑ OVAアニメの「劇場上映&BD先行販売」確立の経緯とは?『機動戦士ガンダムUC』バンダイビジュアル・チーフプロデューサーに聞く 2018年8月11日閲覧。