「宇宙」の版間の差分
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2015年12月2日 (水) 07:19時点における版
地形としての宇宙
地形の一つで、宇宙空間のうち惑星表面を除く全域に適用される(『K』など一部作品では、月や一部の外惑星の表面で飛行した場合、宇宙地形として判定される場合がある)。全体的に障害物は少ないが、所々に移動コストが若干高めの暗礁空域やスペースコロニー、或いはその残骸などが点在する。移動時は1マスごとにENを1(『OE』のみ1移動力ぶんごとに3)消費。宇宙空間用の装備がない機体は性能ダウンしてしまう。
地上に比べると宇宙空間は地形適性が一種類の為、宇宙が苦手なパイロットや機体は少ない傾向にあった。だが『Z』や『K』ではユニットごとの地形適応が個性的に設定されるようになり、本来宇宙に出ることが想定されていない機体は宇宙適応がB以下になるケースが多くなった。このため該当機体は強化パーツやフル改造ボーナスで適応を上げたり、精神コマンドを活用して対策を練らないとエース級でも立ち回りが厳しくなっている。また、そもそも出撃自体が不可能になるケース(初期におけるボスボロット、『OE』での陸戦専用機等)もある。
地形カテゴリとしての宇宙が存在しない作品も、ごく一部であるが存在する(『COMPACT3』『NEO』などが該当)。
発売前情報として、参戦作品が発表されると「あの機体は宇宙で戦えるのか?」という疑問が出るのはお約束である。
宇宙の地形適応が高い機体
この中には「本来は地上で運用できない」という機体も少なくない。
- νガンダム
- 原作中では宇宙でしか戦闘を行ってないこともあってか、宇宙適応がSになっていることも少なくない。
- 一部モビルアーマー
- 元々大気圏内での運用がなく宇宙戦に特化しているものも少なくないため、それらは宇宙Sにされる場合が多い。
- ガンダム試作3号機
- 原作でも宇宙戦しかしていない関係上、スパロボでもかつては完全な宇宙専用機であったが、『α外伝』から大気圏内も飛ばせるようになったのに伴って、宇宙の方が適応が高いという扱いが採られるようになった。
- 追加パック装着時のバルキリー
- 質量が増えて重力下での運用がしづらくなる分、重力のない宇宙空間では使いやすくなるということか、空適応が落ちる代わりに宇宙適応がSになったりする。
- 0G戦フレーム・月面フレーム装着時のエステバリス
- これらはそもそも無重力・低重力下での運用が前提のフレームなので、当然適応が高い。
宇宙の地形適応が低い機体
- ガンダム試作1号機
- 原作通り宇宙空間での運用は想定されていない為、宇宙戦は苦手。宇宙で活躍するにはガンダム試作1号機Fbになってから。
- 機動戦士ガンダム 第08MS小隊系ユニット
- 登場兵器のほとんどが陸戦仕様なため、アプサラスシリーズを除いて宇宙適正はどれも低い。のだが、PSP版『A』ではジム・カスタムのデータを使用したことでガンダムEz-8が最初から宇宙A、果てにはグフカスタムまで宇宙適応Aになっている。
- 『OE』では出撃すらできない(正確には「宇宙空間に出られない」だけで、コネクトステーション等の足場があるMAPでは足場の上でのみ出撃可能)。
- ホバートラック
- 08小隊の機体の中でもこちらはさらに『GC』でも宇宙マップに出撃できない(リメイクの『XO』ではスラスターモジュール装着で出撃可能)。
- また『OE』では宇宙空間に出ることこそ叶わない(足場さえあれば出撃できる)が、宇宙空間に向かってソナーを使うことは可能。
- ボスボロット
- パイロットのボスと合わせて、宇宙の適応が低い。旧シリーズではスーパー系全般が宇宙の適応が低い傾向にあったが、それが見直された近年においても彼は低いままである。機体の気密性に問題があるからなのかもしれない。
- ただし、携帯機シリーズではデフォルトで宇宙Aになっている。
- マジンガー系ユニット
- ボスボロット程ではないにしろ、旧シリーズ等では主役格のマジンガーZでも宇宙適応Bであった。翼が「ジェット」なせいだろうか。
- ダイアナンAに至っては機密性が低いどころかむき出しだが、Bで済んでたりする。
- 真・ゲッター2
- 機体本体の宇宙の適応自体は良好だが、旧シリーズでは必殺技のドリルテンペストが宇宙で使用不可であった。
- ゲッター3 / ゲッターポセイドン / ネオゲッター3 / 真・ゲッター3
- 所謂ゲッター3系ユニット。機体性能は重装甲、高攻撃力、燃費も良好なのだが宇宙の適応が近年の作品でも低い。また、旧シリーズでは必殺技の大雪山おろし等が宇宙で使用不可能であった。ゲッターは本来宇宙開発用に設計されたスーパーロボットであり、時折ネタにされる。
- ダイモス
- 旧シリーズでは資料不足だった為、宇宙でも可能なはずの必殺烈風正拳突きが宇宙で使用不可能な事があった。
- ライディーン
- 旧シリーズでは宇宙適応B。
- ワルキューレ
- 所詮バイクでしかないので宇宙適応が高いわけもなく、『R』では出撃自体不可能。
- 『MX』ではスラスターモジュール装備で出撃が可能。パイロットのベガ共々宇宙空間をバイクで駆ける様はしばしばネタにされている。
- ビッグ・オー
- 対空同様に宇宙への適応も低い。パイロットの適応は宇宙AであるためA-アダプターで対応可。
- ゴーダンナー系ユニット
- 殆どの機体が宇宙空間での戦闘に対応していないという原作設定に則り、コスモダイバーを除いて宇宙適応B。
- ダイ・ガード
- 宇宙運用以前のローテク設計ゆえ宇宙適応は当然ながら低い。パイロットの宇宙適応も低いため養成する余裕がない際はスラスターモジュールは必須。
- ダンバイン系ユニット
- オーラバトラーもオーラシップも気密性は低く(オーラバリアでこの問題はクリアしている場合もあるが)、宇宙適応は低い。近年ではダンバインやビルバイン等主役格ユニットは宇宙の適応が見直されている。『BX』ではボチューン等の量産型の機体も適応がAになった。
- 0G戦・月面以外のフレーム時のエステバリス
- いずれも宇宙適応は低い傾向にある(BどころかCになる場合も)。アダプター系のパーツや宇宙A/Sの機体ボーナスを持つ機体とのPUで強引に使えなくはないが、基本的には素直に換装した方が早い。
- ウォーカーマシン
- ガソリンエンジンで駆動しているため総じて宇宙適応は低い。と言うより稼動には酸素が必要となるガソリンエンジンをどうやって宇宙で動かしているのだろうか? 尤も、ザブングルの作風からして「アニメだから」の一言で片付きそうなのだが(実は、この手の楽屋ノリは終盤に少し見られた程度)。
- キングゲイナー系ユニット
- 同作品の機体は全般的に宇宙の適応が低い。特に、気密性ゼロのガチコはその問題が顕著だったが、シナリオ面でその問題を解決し、宇宙に上がる頃にはエンペランザへと乗り換えている。
- ゾイド系ユニット
- 同シリーズの機体はいずれも宇宙戦を行なっておらず、また宇宙戦闘に不向きな獣型のデザインをしている為、宇宙への適応が低い。『OE』ではこちらも足場のない宇宙空間のみのステージでは出撃不可となる。
- アーマード・トルーパー全般
- 一部機体及び換装形態を除き宇宙適応C。パイロット側の適応は全員宇宙AのためA-アダプターで適応問題はクリアできる。
- 『OE』では地形適応の仕様上、やはり足場のない宇宙ステージには一部除いて出撃不可。
- 飛行能力を持たないナイトメアフレーム
- 飛行できないという点から宇宙適応B。こちらも『OE』ではやはり足場のない宇宙ステージには出撃不可。
- AV-98イングラム等のレイバー
- 原作ではボスボロットと同様に機密に問題があり、水中に入ると溺れる描写がある。スパロボ(『OE』)では宇宙戦仕様に改修され宇宙ステージでも戦闘は可能だが、空間戦闘には対応しておらず、足場のない宇宙空間のみのステージでは出撃不可となる。
- GAIL製通常兵器
- 戦車やヘリコプターや装甲車なので宇宙適応C。逆に言えばキャタピラやローターや装輪で宇宙で活動できる。まさにGAIL驚異のメカニズム。出撃自体は可能な以上、宇宙適応ボーナスか順応を持つユニットとPUを組めばなんとかなってしまう。
- なお、同じヘリでもトリプル・ジムはマシンロボであることもあってか、取りざたされることは殆どない。
- 魔装機全般
- 宇宙が存在しないラ・ギアス製であり、宇宙での運用を想定して設計されていないため総じて宇宙適応は低く、上位機種である魔装機神もそれは例外ではない。
- 生身ユニット
- 生身である以上高いはずもない。…のだが、超能力者や異星人・サイボーグであること等を理由になんとかなっている者も少なくはなく、SDガンダムに至っては何の説明もなく宇宙を走り回れる。
宇宙の地形適応が低いパイロット
スーパー系パイロットを中心に宇宙適応は低い。旧シリーズでは主役格パイロットですら低い事もあった。特にサポート役パイロット等は劣悪と言えるほど低いパイロットも存在する。
- ボス
- とにかく宇宙適応が低い。養成ができるようになった近年の作品でも、地形適応をかなり養成しないといけない。
- 兜甲児 / 剣鉄也
- マジンガーシリーズの主役も旧シリーズでは宇宙適応がBであったため、次第に出番が減っていった。『グレンダイザー』の面々が登場するシリーズでは宇宙戦を得意とするグレンダイザー組(甲児は除く)にマジンガーZとグレートマジンガーを奪われたのが良く見られた。
- 巴武蔵 / 車弁慶
- ゲッター3系パイロットは現在でも宇宙の適応が低く、機体のゲッター3やゲッターポセイドンも宇宙を苦手としている為、終盤出番がほとんどない。
- 葵豹馬
- 旧シリーズでは宇宙適応B。
- 北条真吾
- 旧シリーズでは宇宙適応B。ゴーショーグンの主題歌が「宇宙、スペース、No1」と歌っていた為、この仕様はネタにされた。
- 草間大作
- 旧シリーズでは宇宙適応B。また、『64』ではでは宇宙ステージではロボにしがみついている大作が宇宙服に着替えるという演出があった。
- チャック・キース
- UC系ガンダムのパイロットにも関わらず、旧シリーズでは宇宙適応が低かった。
- エヴァンゲリオン系パイロット
- 旧シリーズではシンジ、アスカ、レイ3人とも宇宙が苦手であった。その為、完結編終盤等では宇宙ステージでは簡単にA.T.フィールドを破られていた。
- ダンバイン系パイロット
- 全体的に宇宙適応が低い。近年ではショウ・ザマ等エース級パイロットは宇宙適応Aへと見直されている。
- ザブングル系パイロット
- 例外なく宇宙適応が低い。Zシリーズでは地形適応の仕様上、パイロット側の適応も養成しなければならないのも難点。PPに余裕が無い場合、スラスターモジュール必須。
- キングゲイナー系パイロット
- 同上。
- 魔装機操者
- 全体的に宇宙適応が低い。ただし、魔装機神操者は宇宙適応Aとなっている。
関連する用語
- スラスターモジュール
- 強化パーツ。ユニットと武器の地形適応が「宇宙A」(Sが最高の場合は「宇宙S」)になる。
余談
- ガンダムシリーズ(特に宇宙世紀作品)ではよくこう書いて「そら」と読む。『F』では「ロンド・ベル、宇宙へ」というシナリオがあるが、攻略本にて寺田プロデューサーは「『ロンド・ベル、そらへ』と読んでください」と解説していた。
- またガンダムシリーズには「AMBAC」という、簡単に言えば「機体の手足をうまく振り回すことで、スラスターを使わずに宇宙空間で姿勢制御する」手法の概念がある。よくよく考えるとスラスターや推進器の類がないのでまともに宇宙移動できないであろう機体が、スパロボで平然と宇宙に出てもあまり突っ込まれないのはこのお陰とも言える。
- 逆に言えば、ワルキューレやGAILの通常兵器ばかりにツッコミが集中したのもそれが要因の一つであろう(当然、これらの機体には手足などない)。