「龍虎王」の版間の差分
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2017年4月22日 (土) 07:21時点における版
龍虎王 | |
---|---|
外国語表記 | Long Hu Wang |
登場作品 | |
メカニックデザイン | 宮武一貴 |
分類 | 四神の超機人 |
頭頂高 | 49.9 m |
重量 | 158.0 t |
動力 | 五行器 |
装甲材質 | 護符 |
MMI | T-LINKシステム |
別形態 | 虎龍王 |
開発者 | 古代の中国人 |
主なパイロット | クスハ・ミズハ |
概要
中国・山東地区にある遺跡「蚩尤塚(しゆうづか)」から発掘された超機人。龍王機が本体となり、虎王機が胴体になって合体した姿。元々は「百邪」と呼ばれる悪魔や妖怪と戦う為に古代人が作り出した半生体兵器だと言われている。
発掘時には機能の大半を失っており、欠損部分をグルンガスト参式で補っている。その為、コクピットは参式の仕様のままで、「T-LINKシステム」もそのまま使える。このT-LINKシステムにより念動力を用いた意思疎通や機能が使える。
単独でも行動出来るが、内部に自らが操縦者と認めた念動力者が乗らなければ、本来の力を発揮できない。また、自律思考回路により自らの意思を持っており、その性格は理知的で穏やか。しかし、喉元の「逆鱗」装甲に攻撃を受けると、我を忘れるほど怒り狂う。また、エクセレン曰く、『器用な性格』との事。
もう一つの姿である虎龍王と比べて、空中・水中戦闘や遠距離法術戦闘を得意とし、絶大な攻撃力を持つ。その為、射程は長いが使い勝手の良いP武器が少ない。
かつてラ・ギアスの人間によって改修を受けた過去がある為、装甲や動力源のコンセプトが、後の魔装機と似ている部分がある(ただし、OGシリーズではこの設定は明かされておらず、設定として残っているのかは不明)。
構成機体
登場作品と操縦者
- 超機人 龍虎王伝奇
- 題名になるだけあって第一部、第二部、外伝すべてに登場。第一部では稲郷隆馬が、第二部では飛麗が乗り込む。いずれも強大な敵を前にパワーアップを果たしている。外伝では一瞬姿を見せるだけ。
αシリーズ
- スーパーロボット大戦α
- 後半のスーパー系主人公機。合体ムービーもある。グルンガスト弐式からの改造を引き継がないことが痛いが、遠近マップ兵器と揃った幅広い武装に、恋人との二人乗り、変形、分離とできることが非常に多いまさに万能機。特に二人乗りである点は、主人公と恋人は非常に強力な精神構成にもでき、かつ期待がサブパイロットにもかかる仕様であるため、運用の要にもなりうる。期待、復活を駆使すれば、状況次第で無限精神、無限行動すら出来てしまう。P属性有射程武器が無く、耐久に多少不安が残るのが欠点だが、変形で十分補える。
- なおこの機体の分離状態である龍王機・虎王機を操っていたあしゅら男爵はこの機体に合体した時に機械の王と評した。修復に参式の一部パーツを使用しており、この作品では実質的に参式扱い。実は説明書の中で使われているユニットリストの画像のうちの一つで名前だけネタバレ状態になっていたりする。
- 第2次スーパーロボット大戦α
- 分離不可。前作の主人公の中から、クスハ・ミズハが正パイロットという設定が正史として採用された。前半は龍王機の改修版である龍人機に乗り、後半にて再び龍虎王となった。基本性能や攻撃力では龍人機を上回り長距離単体戦も可能になるが、全体攻撃の弾数半減やP属性有射程武器の燃費悪化など使い勝手で少々劣る部分も。「龍王破山剣・逆鱗断」使用時のクスハのカットインは一見の価値あり。乳揺れでは無いが、見応えがある。なお、クスハ達が乗るはずだったグルンガスト参式はゼンガー編で登場する。最終話にてクスハとブリットを脱出させて崩壊するバラルの園やガンエデンと運命を共にしたのだが…。
OGシリーズ
- スーパーロボット大戦ORIGINAL GENERATION2
- 蚩尤塚で発見され、クスハとブリットの正しき強念に呼応して操縦者に選ぶ。射程は長いが、それ以外の面では虎龍王の方が強力。武器の改造効率の問題で、何と最大の売りであるはずの火力が虎龍王に負けている(一応、最強武器以外は勝っているが)。このOG2での「龍虎覚醒」のシナリオではα主人公達が集うのだが、唯一タスク・レオナ組は不在となっている。タスクのみヒリュウ改防衛の為に覚醒の瞬間に直接居合わせていないが、後から増援で登場する(実はタスクもブリット達と一緒に蚩尤塚へ同行したかったらしい)。レオナは別行動によって不在。実はこの作品のみ、こっそり翼も蒼かったりする。
- スーパーロボット大戦OG ORIGINAL GENERATIONS
- OG2シナリオに準拠。ゲームシステムの変更に伴い、マウンテン・プレッシャーが全体攻撃になった。それにより、一対多の戦闘に特化したといえる。OG2.5では残念ながら使用できない。なお、こちらでも攻撃力の逆転現象は修正されず。
- スーパーロボット大戦OG外伝
- 再び復活したが、クスハとブリットは他の汎用機に乗り換え可能という仕様である。ただし、他のパイロットを本機に乗り換えさせる事は出来ない。また龍虎王の武装名は全て漢字で統一された。本作でようやく逆転現象がなくなった。
- 第2次スーパーロボット大戦OG
- 第2次α同様虎王機が敵に操られてしまうものの、40話で無事参戦。久しぶりに分離が出来るようになり、「龍王破山剣・天魔降伏斬」が追加された。
- 恋愛補正がかかりっぱなしになるため火力は高いが、P属性武器が破山剣による必殺技しかなく通常戦闘での使い勝手は虎龍王に比べると劣るので、ボス戦に専念させるのがいいだろう。
- スーパーロボット大戦OG ムーン・デュエラーズ
- なんと第18話終了時にサラッと手に入る。イベント無しで龍虎王が参入するのは初。
- スーパーロボット大戦OG ジ・インスペクター
- 本作ではオリジナルの術(八房龍之助氏のアイディア)などを使用してアインストの力を無力化する結界を張るなど活躍。
装備・機能
『龍王破山剣』以外は、全ての武器が内蔵武器である。そして、『龍王破山剣』を含め、内蔵武器以外の武装は全て龍虎王の法術によって召喚されたり、繰り出されたりするものである。また、龍王破山剣を用いた剣術による必殺技も使用可能。
武装・必殺武器
- スケイル・バルカン
- 鱗をバルカン状に飛ばす。スケイルとは『鱗』の意。αのみ採用。
- ラスタバン・ビーム(龍王破邪眼)
- 眼から赤い破邪の光を放つ。ラスタバンとは、アラビア語で『りゅう座』を意味する。αシリーズのみ。OGクロニクルでは使用している。
- ドラゴン・ナックル(龍王飛拳)
- 龍虎王の拳を射出する、グルンガストシリーズのブーストナックルと同系統の武装。但し、こちらは長射程・非Pの格闘武器。虎龍王との差別化の為か、第2次α以降はオミットされ、OGシリーズではジ・インスペクターで使用している。
- 龍王破山剣
- 法術によって召喚する剣。異称は『ドラゴン・クラッシュ・ソード』。後に真・虎龍王に譲られ、『虎王斬神陸甲剣』へと鍛え直される。αでは巨大な符が現れて炎上し、そこから生まれるという形だった。第2次α以降は尾の先端の爪が掴んでいる宝玉が分離し剣へと変化する形式になった。
術・必殺技
- 爆雷符
- 『雷撃の術』によって、周囲一体の敵機を雷撃で掃討する。着弾点指定型のマップ兵器で、味方の識別が可能。龍王爆雷符とも言われる。第2次αでは龍人機の技。
- マウンテン・プレッシャー(龍王移山法)
- 法術によって巨大な岩石を召喚し、敵機を押し潰し、粉砕する術。作品によっては全体攻撃武器。真・龍虎王ではMAP兵器になった。なお、「ジ・インスペクター」にて、ダイゼンガーとアウセンザイターが竜巻斬艦刀を使う直前に足場にしていた岩石は、直前に龍虎王が放ったマウンテン・プレッシャーが砕けたものである。
- マグマ・ヴァサール(龍王炎符水)
- 法術によって、竜をかたどった指向性のマグマを放つ術。射程が長いので反撃で手数を出すときに便利だが、ENの消費が激しい点には注意。
- 龍王破山剣・逆鱗断
- 龍虎王・最終奥義。龍王破山剣を召喚し、変化した大剣で切り裂く。GBA版OG2、αシリーズでは体当たりで打ち上げた相手を斬り飛ばし、OGS以降は突き刺した相手を必殺の一撃で粉砕する。喰らった敵機は業火に包まれる。DC版αのみ、離れた場所から斬撃を飛ばして相手を固定し、龍虎王がそれを追いかける形で接近して逆袈裟斬りを放つ形になっている(この時、最初の一撃とあわせて相手にXの字にダメージエフェクトが入るため、漫画作品『ダイの大冒険』の必殺技「アバンストラッシュX」を連想するプレイヤーも多かった)。
- 龍王破山剣・天魔降伏斬
- 龍虎王・超奥義。逆鱗断をも超える必殺技。龍王破山剣で乱れ舞う斬撃を浴びせた後、突き刺した破山剣を変化、そのまま背後に回り、飛び上がる勢いで両断する。
- 初出は第2次αだが、破山剣を真・虎龍王に譲ったために第3次αでは未使用。OGシリーズではOG2ndで登場。こちらでは落雷の嵐で敵の動きを止めた後、突き刺した破山剣を変化。その後、周囲を高速で移動しながら切り刻み、最後に第2次α同様のモーションで切り捨てる。
- 〆の部分に念動爆砕剣よろしく白抜き文字のカットインがあり、ド派手。クスハの全裸カットインもあるため、一部では「全裸幸福斬」と呼ばれることも。斬撃の直前に龍虎王の瞳が映るドアップのカットインがあるのでこちらも必見。
特殊能力
- HP回復(小)
- 下の念動フィールドとも相俟って、主人公機としては最高クラスのサバイバビリティを誇る。
- EN回復(小)
- OGシリーズではフル改造ボーナスでこれがもらえる。サバイバビリティにますます拍車がかかる。
- 念動フィールド
- グルンガスト参式の機能が取り込まれたもの。クスハの高い念動力によって、相当な防御力を得る。後の真・龍虎王ではシールド防御が可能になる為、これよりも更に堅牢になるというのが恐ろしい。
- 変形
- 龍王機と虎王機が分離、虎龍王へと合体する。パイロット交替。
- 分離
- 龍王機と虎王機へと分離する。
移動タイプ
設定通りに空と水中適応が高く、反面陸が苦手。主役機としては稀なタイプ。必然的に地上戦は虎龍王の担当となる。
サイズ
- L
機体BGM
- 「我ニ敵ナシ」
- 龍虎王及び虎龍王のデフォルトBGM。なお、なぜか第3次αにも存在する。また、GBA版OG2の「武神装攻ダイゼンガー」シナリオでのグルンガスト参式のユニットBGMにも何故か設定されている。
- ボーカルバージョンの歌唱は水木一郎アニキ。
対決
- 対雀武王
- 龍虎王伝奇にて。
- 対ペルゼイン・リヒカイト
- OG2「龍虎覚醒」にて。参式のパーツと2人の操者を得て復活した超機人は、二つの形態による連続攻撃でアインストの使者を圧倒した。
- 対鋳人
- 鋳人の技によって属性が変えられた土地に対応するため、武器を失った虎龍王は龍虎王に変形。法術で対抗するも鋳人の動きを追い切れない。しかし、ブリットの励ましで迷いを振り切ったクスハによって破山剣による必殺の一撃が放たれ、鋳人の撃破に成功する。OG外伝では決着がつかず、取り逃がしている。
名場面
- 龍虎覚醒
- OG2・21話(OGS・26話)「龍虎覚醒」より。発掘作業で頭部が出て来た超機人と対話すべく、ヒリュウ改からリョウトとリオ、クスハとブリットが派遣される。しかし、そこで超機人を狙うノイエDCと戦闘に陥り、さらにアルフィミィが介入して来る。ペルゼインの猛攻でクスハとブリットは危機に陥るが、叩きつけられた蚩尤塚から超機人・龍虎王が語りかけて来る。道を開くべくそれに応えた2人の声により、龍虎王は法術で参式を取り込み、二つの念によって目覚める。そして、動揺するアルフィミィ目掛けて虎龍王と共に必殺の一撃を叩き込み、撃退に成功する。
- 守護者として
- 第2次α最終話「FOREVER&EVER」より。ガンエデンの撃破に成功したαナンバーズだが、このままガンエデンが爆散すれば高められた念が暴走し、結界が形成されてしまう。それを防ぐため、イルイは念を抑え込んだままガンエデンと運命を共にしようとする。だが、それを拒むクスハとブリットは龍虎王でバラルの園に降り立ち、ガンエデンの念を抑え込み、イルイを救おうとする。その時、龍虎王が突如として2人を弾き出し、ガンエデンに組みつく。必死で止める2人に別れを告げ、人界の守護者は機械の神と共に光の中に消えて行く。しかしその対価として、地球へ帰還した2人の傍には、笑顔で佇むイルイの姿があった。
関連機体
- 龍人機
- 本機の半身である龍王機の新たな姿。
- 轟龍
- 龍虎王を模した鋼機人。
- 真・龍虎王 / 真・虎龍王
- 本機と虎龍王の新たな姿。
- 四神招魂 龍虎王、五鋼合体 魁龍虎王
- 四霊の超機人を前に龍虎王がパワーアップした姿。
- 雀武王 / 武雀王
- 四神の超機人の一対。
- 真・龍王機
- 龍虎王伝奇での宿敵。αシリーズでは真・龍虎王として生まれ変わってからの対峙となる。OGシリーズでは「応龍皇」と名を改め龍虎王に立ちはだかる。
余談
- 龍虎王、虎龍王共にOGシリーズでも第2次αの様にクスハ・ブリットの専用機の設定となったが、αでは主人公全員が後継機として乗る為、OGでも他のα主人公の搭乗による活躍も見たかったプレイヤーも少なからずいる。
- ヒュッケバインが軒並み破壊されてしまうため、α主人公のみ乗せ替えできれば…と思わずにはいられない。が、もはやこの2機に乗る機会は今後も無いとみられる。グルンガスト参式でガマンしよう。
- ちなみに初登場のαでは主人公と恋人に設定できる特殊誕生日による強力な組合せの精神コマンドのものが多く、組合せ次第では反則的な強さになる場合がある。
- また、OGでは二人に直接話しかけてくる龍虎王(虎龍王)であるが、αでは恋人を介して話しかけてくる。
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