フィリップ

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フィリップ
登場作品 風都探偵 仮面ライダースカルの肖像
声優 内山昂輝
デザイン 早瀬マサト、PLEX(原典『仮面ライダーW』)
佐藤まさき(原作)
蛯名秀和(アニメ版)
初登場SRW スーパーロボット大戦Y
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プロフィール
種族 地球人
性別
所属 ミュージアム → 鳴海探偵事務所
役職 私立探偵
変身形態 仮面ライダーW(ソウルメモリ)
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フィリップは『風都探偵 仮面ライダースカルの肖像』の主人公の一人。

概要

鳴海探偵事務所に所属する少年。脳内に「地球(ほし)の本棚」と呼ばれる膨大なデータベースを有し、あらゆる情報を検索・閲覧する能力を持つ[1]

あまり部屋から出ない性分で、基本的に探偵事務所の地下ガレージに引きこもっている[2]が、「地球の本棚」の特性もあって情報のみで推理を行う「安楽椅子探偵」と呼ばれる調査スタイルを得意としており、基本的に相棒の左翔太郎が足を使って集めたキーワードを元に情報を検索し、事件を解決に導いていく。

非常にマイペースな性格であり、特に知識欲・好奇心が旺盛。一度興味を惹かれたものは徹底的に調べ尽くさないと気が済まず、場合によっては調査に支障をきたしてしまう事が多い[3]。また、効率や成果を重視する調査方針もあって人間の感情に疎く、その結果突飛な言動を取って周囲を困惑させることも多い。

既存の技術調整の域に限られるが、技術者としての一面も担う。探偵業や戦闘を補助するメモリガジェットもシュラウドから送られた設計図を元に彼が製作した物であり、『風都探偵』作中でもときめに色違いのスタッグフォンを贈っている。

本編開始前に諸事情により一切の記憶を失っており、ミュージアムの施設に軟禁されながらガイアメモリの開発を行っていた。その後、シュラウドから彼の救出依頼を受けた鳴海荘吉と翔太郎の尽力により施設から脱走。以後は鳴海探偵事務所へと身を寄せ、ミュージアムと戦った。

「フィリップ」の名前は荘吉により名付けられたもので、小説家レイモンド・チャンドラーの作品に登場する探偵「フィリップ・マーロウ」が由来となっている。『風都探偵』の時点では本名を含めて本人の記憶は戻っているが、引き続きフィリップと名乗っている。

また、翔太郎や照井竜と比べて華奢かつ中性的な顔つきであるため、犯人をおびき寄せる囮として女装をさせられることが何度かあった。

登場作品と役柄

単独作品

スーパーロボット大戦Y
初登場作品。DLC1にて追加参戦。
翔太郎のサブパイロットではなく二人合わせて「仮面ライダーW」名義でパイロット登録されており、精神コマンドも二人の特徴をそれぞれ持ったものに統合されている。
本来事務所で落ち合う予定だった依頼人が失踪したため、その行方を追うために翔太郎ときめと共に風都を飛び出したという設定でエーアデントと行動を共にする。

人間関係

鳴海探偵事務所

左翔太郎
相棒。ビギンズナイトで出会って以後、行動を共にする。
彼の性格を「ハーフボイルド」と称しながらも、その人柄に徐々に影響を受けていき互いに最高のパートナーとなっていった。
鳴海亜樹子
鳴海探偵事務所現所長。漫才のような喧嘩をする翔太郎と異なり、彼女とは特に仲が良い。フィリップが仮面ライダーWに変身して精神が抜けた際、彼の身体を保護するのも彼女の仕事。
鳴海荘吉
翔太郎の師匠で、フィリップの名前の名付け親。接した時間は少ないが、その僅かな出会いの中で彼から大切なものを学んだ。
ときめ
身元が不明な彼女に対して特に興味を持つ。当初はその態度に嫌悪感を示していたが、後に和解し、彼女の持っていたガイアメモリの復元や専用のスタッグフォン(翔太郎やフィリップの使うものの色違い)の制作などを行う。

協力者

照井竜
仮面ライダーアクセルの変身者にして、風都署の刑事。ドーパント絡みの事件で協力する事が多い。
エリザベス
風都イレギュラーズの一人でありクイーンの相方。フィリップに多少惹かれており劇中でもそういった描写がある。
シュラウド
荘吉にフィリップの救出依頼を出した。ビギンズナイト後も鳴海探偵事務所にギジメモリやメモリガジェットの設計図を送るなど支援を行っており、自らの目的のためにフィリップを導こうとしていた。

敵対者

園咲硫兵衛/テラー・ドーパント
ミュージアムの首魁。彼を施設に軟禁し、ガイアメモリ開発に携わらせていた。
園咲冴子/タブー・ドーパント
ビギンズナイトの舞台となった施設は彼女の企業が所有するものであり、フィリップも当初はそこに勤めていた。『W』本編にて初めてフィリップのことを本名で呼んでおり、フィリップの正体を示す伏線となる。
園咲若菜/クレイドール・ドーパント
当初は互いに正体を知らず、彼女がMCを務めるラジオ番組「ヒーリング・プリンセス」を通じて知り合って以降、徐々に惹かれ合って行くが…。
園咲霧彦/ナスカ・ドーパント
翔太郎ほどではないが、彼に対しては思うところがあった模様。
ミック/スミロドン・ドーパント
園崎家の飼い猫にして処刑人。園咲家では彼のみが生き残り、以後は鳴海探偵事務所のペットとして飼われている。

他作品との人間関係

コズモレンジャーJ9
彼らの乗るブライガーシンクロン原理に関して興味を抱いている。
ロジャー・スミス
彼のネゴシエイターとしての交渉術に興味を抱く。翔太郎に交渉の手ほどきを行った際には心理学用語の面から補足を加えている。

名台詞

「ゾクゾクするねぇ」
口癖。主に興味深い出来事に遭遇した際に発している。
翔太郎は「マッドサイエンティストみたいな言い回し」という事であまり好んでおらず、実際にときめの前で発言した際は「私はあんたの実験動物か何か…?」と言われてしまった。
「検索を始めよう。キーワードは……」
地球の本棚にアクセスする際の定型句。この後翔太郎が探り当てたキーワードを元に事件の真相に繋がる情報を検索する。
悪魔と相乗りする勇気、あるかな?」
ビギンズナイトにて、翔太郎へ発した台詞。ここから仮面ライダーWが誕生する事となる…。

迷台詞

「亜樹ちゃん! この間の話、検索してみて分かったよ」
「男と男の間にある感情についてだが、男性同士でも恋愛は可能なんだね!!!!」
『風都探偵』「最悪のm」のオチとなる大迷言。ときめが翔太郎と距離を詰めるようになってフィリップが感じていた感情が、自分でも知らなかった嫉妬だと理解した後、その理解の過程であちらの方々が好きそうな腐った展開に触れてしまった末の発言。フィリップもまだ触れたばかりなせいか、純粋に興味深そうな反応で興奮している。
フィリップのことなので別に腐った興奮をしているわけではなさそうだが、コンビで戦い始めてから数年経ち、これだけ成長してなお、まだまだ世間知らずに変わりはないようである。そしてある意味この台詞も、原典の子供向け番組では触れられないような、青年誌になって初めて実現した台詞と言えなくもない…。

変身形態

仮面ライダーW
変身者へ憑依するソウルメモリを担当。ただしファングメモリを使用する際は自身の肉体で変身する。
仮面ライダーサイクロン
ロストドライバーとサイクロンメモリを用いて単独で変身した姿。
初出は『小説 仮面ライダーW~Zを継ぐ者~』。

余談

  • 原典の実写ドラマ『仮面ライダーW』では菅田将暉氏が、舞台『風都探偵 The STAGE』では木津つばさ氏がフィリップを演じている。
    • 特に菅田氏にとっては初の主演であり、『W』放送当時はシリーズ最年少の仮面ライダー変身者でもあった。
  • 『風都探偵』版のキャラクターデザインでは原典では黒だった髪色が緑色にアレンジされている。『仮面ライダーW』で描かれた範囲の過去でもデザインに変更はないため、あくまでデザインリファインに留まり同一人物である。他作品で言えば『新機動戦記ガンダムW Endless Waltz』のメカニックデザインと同じケースだと思われる。
    • 『The STAGE』においてもそちらに合わせたデザインが踏襲されている。

脚注

  1. この能力を使う際は何も書かれていない白紙の本を取り出して精神を集中させ、フィリップにのみ認識できる文字として書き出されるようになっており、これを事務所地下のホワイトボードに書き写して情報をまとめている。なお白紙の本が無くとも地球の本棚にアクセス可能だが、精度が落ちてしまう。『W』の劇場版で街中で地球の本棚を閲覧していた際は白紙の本を読んでいるように描写されていて、不思議がった子供に声をかけられる一幕があった。またこの本は終盤でフィリップが姿を消した際に翔太郎に預けられた(フィリップから翔太郎へのメッセージが一言だけ書き残されていた)が、帰還後に返却されている。
  2. 『W』序盤〜中盤にかけては、唯一ミュージアムに顔が知られていることもあって、特に外出を控えており、実際、外出した際に刺客に狙われたこともあった。中盤以降は外出機会も多くなっていき、小説版では風邪をひいた翔太郎に代わって事件の捜査を行った。
  3. 特に『仮面ライダーW』初期では感情が希薄だったことも相まって一度知識欲を満たしてしまうと、その事柄に対する興味は一気に冷めてしまうことすらあった。

資料リンク

仮面ライダー図鑑