ドーパント

提供: スーパーロボット大戦Wiki
ナビゲーションに移動 検索に移動

ドーパントは、『風都探偵 仮面ライダースカルの肖像』に登場する怪人。

概要

地球の記憶」が内包されたUSBメモリ型デバイス「ガイアメモリ」を使って異形の怪人に変身した者の総称。「ドーパント」とはドーピング利用者を意味し、この場合のドーピング剤は地球の記憶を指している。主に風都で出現・活動しており、翔太郎荘吉は彼らを「街を泣かせる者」と呼んでいる。

ガイアメモリはかつて風都で暗躍していた裏組織「ミュージアム」によって販売され、それを手にした人々がドーパントに変身し、様々な事件を引き起こしては風都を混乱させている。基本的に人間が変身するが、動物であっても人間の補助を受ければ変身が可能。また、ガイアメモリが人間の精神と融合するケースも存在するが、その場合は本来よりも大きく劣化した状態で能力が発現する。

各メモリに収められた地球の記憶に基づいた姿に変身し、各メモリの記憶に因んだ能力を使えるようになる。地球の記憶は恐竜などの生物や、金属やアルコールのような物質の記憶の他にも「恐怖」や「叫び」といった概念、文明そのものの記憶といったように多岐に渡るため、そのモチーフも非常に幅広い。また、その記憶に関わる多岐に渡る能力を有しているため、汎用性や応用性が高い。

使用者は身体のどこかにメモリを挿入するため刺青のような生体コネクタが刻印されており、メモリを起動させることでコネクタが浮かび上がる。ただし、ガイアメモリは毒性を含んでおり、この毒素は怒りや憎しみといった感情に強く結びつ性質を持ち、直挿しで使用し続ければ心身ともに蝕まれて暴走、最悪の場合死亡するリスクがある。このリスクを避ける目的で開発された一種の濾過フィルターがミュージアムの幹部が使用した「ガイアドライバー」と呼ばれるベルト型のデバイスである。

使用者の精神や成長に応じてメモリも進化、成長する性質を持ち、それに合わせて能力の変質や隠された能力が発現することもある。

登場作品

単独作品

スーパーロボット大戦Y
初登場作品。DLC1の追加参戦で、本作ではロード・ドーパントのみ登場。等身大の怪人のため、生身ユニットに該当する。
ロード・ドーパントによって人知れず人間が捕食される事件が各地で起きており、表向きは被害者の失踪事件として扱われている。

スパロボに登場したドーパント

ロード・ドーパント
「道の記憶」を内包したロードメモリで変身したドーパント。

関連用語

ガイアメモリ
ドーパントが変身に使用するデバイス。その性質上、メモリは一人につき一本を扱うのが原則となっている。仮面ライダーが使用しているガイアメモリは、上記の毒性をほぼ完全になくした次世代型。
T2ガイアメモリ
映画『仮面ライダーW FOREVER AtoZ/運命のガイアメモリ』に登場したガイアメモリで、形状は仮面ライダーが使用している次世代型と同じだが、メモリ自身が適合者を選び、生体コネクタがなくても強制的に侵入して本人の意思を無視しドーパントに変えてしまう
ミュージアム
ガイアメモリの販売を行っていた裏組織。風都一の富豪である名家「園咲家」が元締めを務め、風都中にメモリを広めていた。園咲家はそれぞれが専用のガイアメモリとガイアドライバーを所持しており、一般人の変身するドーパント以上の戦闘力や特殊能力を以て、仮面ライダーを苦戦させた。
『風都探偵』の時点では既に壊滅済みだが、ミュージアム亡き後もガイアメモリを流通させる組織や、それにより発生する事件が後を絶たない。
財団X
ビジネスパートナーとして、ミュージアムに資金援助を行っていた死の商人。園咲家同様、ガイアドライバーを使用する者もいる。
『W』以降の平成ライダーシリーズを股にかけた巨大組織で「あくまで個人規模でしかない仮面ライダーでは壊滅させることは不可能」という設定だが、『風都探偵』の時点では歴代平成ライダー達の活躍によって多大な損失を被り半壊状態らしい。
裏風都
『風都探偵』に登場する敵組織。ガイアメモリを使用するほか、幹部はガイアドライバーの発展形と思われる「ガイアドライバーrex」を所持している。
仮面ライダー
風都を守る戦士だが、ガイアメモリを使用して変身するため、彼らも広義ではドーパントと同じ存在である(ドライバーを用いて変身するという点でも、各種ガイアドライバーを用いたドーパントがいるため、ドーパントと仮面ライダーの差異にはならない)[1]
ハイドープ
ドーパント変身者の中で稀に発生する特殊能力者。ガイアメモリを使用し続けることで一種の超能力覚醒させる。
初登場したのは『風都探偵』だが、それらしい人物は荘吉が活動していた当時から既に散見されており、仮面ライダーの変身者にも該当が疑われる人物がいる。

余談

  • ドーパントの使用するメモリは「ドーパントメモリ」と呼ばれ、仮面ライダーの使用するタイプと異なり骨を思わせる意匠が盛り込まれたデザインになっている。
    • ドーパントメモリの音声は仮面ライダーが使用するガイアメモリと同じく立木文彦氏が演じており、こちらでは全体的に低めのトーンで声をあてている。
    • ドーパントメモリは「メモリを身体に直挿しする」という変身スタイルが一定の人気を博したため、怪人の変身アイテムでありながら『仮面ライダーW』放送中に玩具が発売され、後年には人気キャラの使用したメモリのハイエンドトイの販売も行われている。
  • 作劇上、「探偵ものの犯人」という役割も担っているため、正体が露見する前のドーパントは正体バレを防ぐ目的で台詞に加工された音声が用いられる場合がある。
  • 『風都探偵』で新登場するドーパントの多くは媒体が実写から漫画・アニメへと変わった都合もあり、実際の動物に合わせた関節部や半透明の身体など実写では再現が難しいデザインとなっている。

脚注

  1. 初代『仮面ライダー』以来、仮面ライダーは一貫して「敵と同じ力、あるいは敵と根源を同じくする力で変身して戦う」という共通項が設けられており、シリーズ全体を通して貫徹されている。