照井竜
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| 照井竜 | |
|---|---|
| 読み | てるい りゅう |
| 登場作品 | 風都探偵 仮面ライダースカルの肖像 |
| 声優 | 古川慎 |
| デザイン |
早瀬マサト、PLEX(原典『仮面ライダーW』) 佐藤まさき(原作) 蛯名秀和(アニメ版) |
| 初登場SRW | スーパーロボット大戦Y |
| プロフィール | |
|---|---|
| 種族 | 地球人 |
| 性別 | 男 |
| 年齢 | 28歳前後[1] |
| 所属 | 風都警察署 |
| 役職 | 超常犯罪捜査課課長 |
| 警察階級 | 警視 |
| 変身形態 | 仮面ライダーアクセル |
照井竜は『風都探偵 仮面ライダースカルの肖像』の登場人物。
概要
風都署の超常犯罪捜査課の課長を務める若き警視。寡黙で一見冷たい態度に見えるが、内に激情を秘めた性格の持ち主で、左翔太郎も認めるハードボイルド。本人視点で答える必要性のない質問をされることを極度に嫌い、口癖は「俺に質問するな」。
過去に家族をドーパントにより皆殺しにされた事で復讐に生きるようになり、その強い復讐心をシュラウドに見出され、仮面ライダーアクセルの変身者として選ばれる。また、このために当初はガイアメモリによる犯罪の温床となっている風都を嫌っていた。
当初はその激しい復讐心から見当違いの人物でさえも危害を加えようとするなど、危うい一面も見られていたが、翔太郎とフィリップ、亜樹子ら鳴海探偵事務所の面々と触れ合う内に態度も軟化。守るべき人の為に戦う事を見出すなど成長を遂げていき、やがて亜樹子とは結ばれる事となった[2]。現在でもガイアメモリ犯罪を憎む姿勢そのものは変わらないが、同時に無辜の人々の幸せを守り復讐による負の連鎖を断ち切りたいという信念で戦っている。
なお、女性に好意を寄せられる事が多いが、その際は動揺するなど初心な所や、料理上手でコーヒーを淹れるのも上手いなど意外な面も見られている。
特筆すべき事項として恐るべきバイタリティとタフネスがあり、明らかに死ぬような攻撃やダメージを受けてもほどなく戦線復帰するか、一人で動けるまで回復するという人間離れした生命力の持ち主であり、翔太郎からも「あいつは死なない」と断言されている[3]。これについては『風都探偵』において、アクセルメモリの持つ「加速の記憶」の蓄積により、最短速度での肉体の「最適化」が行われていた影響ではないかと語られている[4]。
登場作品と役柄
単独作品
- スーパーロボット大戦Y
- 初登場作品。DLC1の追加ミッション「深紅の仮面ライダー」にて加入。
- 世界各地でロード・ドーパントによる被害が相次いだ事で世界中を旅するエーアデントへ出向となり、ブエノスアイレスにて合流する。
人間関係
- 照井雄治、照井真由美、照井春子
- 家族。父・母・妹たちで家族仲も良好だったが、ウェザー・ドーパントの能力により殺された。
- 鳴海亜樹子
- 鳴海探偵事務所所長。互いに交流を持ったことで惹かれ合ったのか恋仲となった[5]。
- 『W』本編後を描いた『MOVIE大戦CORE』で結婚し、『風都探偵』時点では夫婦関係だが、結婚前からの癖で現在も「所長」と呼んでいる。
- 左翔太郎、フィリップ
- 協力者たち。当初は意見がぶつかる事が多かったが次第に彼らの影響を受け、フィリップ曰くの「ハーフボイルド」の流儀に従うようになり、ドーパント絡みの事件を捜査する際に協力し合っていく。口には出さないが、復讐の鬼だった自分を変えてくれた大切な仲間として内心では感謝している。
- ときめ
- 追い剥ぎを行っていた彼女を特例で一時保釈にし、事務所預かり(実質的な保護観察処分)を提案した。
- なお、アクセル・バイクフォームに変形した姿を見た際は流石に面食らっていた。
- 刃野幹夫、真倉俊
- 部下たち。彼らを引き連れて現場へ赴く事が多い。なお、照井がアクセルである事は知らないでいる。
- 井坂深紅郎 / ウェザー・ドーパント
- 宿敵であり家族の仇[6]。最終的には復讐心を乗り越え、「仮面ライダー」として彼に引導を渡した。
- リリィ白銀(白銀理恵)
- 見習いマジシャン。井坂に与えられたインビジブルメモリの適合者として当初はガイアメモリを使用する彼女を軽蔑し冷たく扱っていたが、その使用理由を知り考えを改め、彼女を助け井坂の目論見を粉砕した……のだが同時に惚れられてしまい、求愛され逃げ回る羽目に。『風都探偵』では風都イレギュラーズの一員として加わっている。
- 島本凪
- 風都野鳥園の職員で、どことなく妹の面影がある少女。子供好きの優しい性格だったが、ケツァルコアトルスメモリの過剰適合体質から井坂に目をつけられ、恐怖と絶望でメモリを最大限に熟成させる為に眼前で父を惨殺され生体コネクタを体に刻まれるなど執拗にいたぶられ心を閉ざしていた。
- 井坂との最終対決において照井は己の復讐ではなく彼女を守り救いたい一心で死闘に臨み、真に「仮面ライダー」となった。
- シュラウド
- 自身を仮面ライダーアクセルの変身者へと導いた存在。
- 実は照井の運命を狂わせた張本人である。「ある目的」のために井坂にウェザーメモリを渡したのだが、それが井坂の暴走を招き、結果大勢の人々を死なせた事を後悔しており、その始末を付けるために照井を仮面ライダーに仕立てた。この件については後に照井に謝罪し、既に復讐を振り切った照井もまた彼女を赦した。
- 五条一葉
- ミュージアムの後継組織「裏風都」の幹部にして、猟奇的な悪趣味と変態的な性癖を持つ快楽殺人鬼。照井が妻帯者だと知っても一方的に思慕と殺意を寄せつけ狙い、幾度となく激突する。
他作品との人間関係
- スティーブン・ボウィー
- 『Y』にて、初対面の際に彼にスピード違反の疑いをかけてしまう。その後、J9の面々の証言もあり誤解と判明し、謝罪している。
- 流拓馬
- 『Y』にて、エーアデントへと出向になった照井に対して、『赤が似合うふてぶてしいツラしてやがるぜ』と、口元に笑みを浮かべながら言っていた。どうやら、『同族の匂い』を感じ取った模様。
- ヒタチ・イズル
- 『Y』にて、『赤いヒーロー』である彼に興味津々。
- イリエ・タマキ
- 『Y』にて、イケメンである照井に憧れを向けるが、彼が既婚者と知らされて見事に玉砕した。
名(迷)台詞
- 「…変ッ…身ッ!」
- 変身の際の掛け声。「変」の部分で一旦溜めているのがポイント[7]。
- これは原典で照井を演じた木ノ本嶺浩氏がWの変身と差別化するためのアドリブとの事。
- ちなみに、木ノ本嶺浩氏は平成シリーズの変身の掛け声はサラッと済まされる傾向にあることを承知で挑んだが、当の照井竜は予想とは裏腹のほぼ毎回大見栄を切って大声で「変身」するキャラだった。
- 「俺に質問するな!」
- 口癖。他人に質問された際によくこの台詞を放つ代名詞。ただし、必要性のある質問に関しては普通に答えることもあり、また他人の心配に無用と答える場合などにも「つまらん質問をするな」などの形で用いられる。
- だいぶ高圧的な口調だが、『仮面ライダーW』35話で子供たちに質問攻めにされた際は笑顔で「俺に質問…しないでくれるかな」とマイルドに言い換えている。『仮面ライダーW』からの口癖であるため、表記揺れ多数。アニメ『風都探偵』ではEDパートのミニコーナーで照井が登場した際、毎度の如くオチの台詞として扱われており、ミニコーナーの相方のときめも完全に予想していた公式天丼ネタである。
- 『Y』でも加入の際はYzネクストの面々から早速質問攻めに遭った事で発言した。
- 「さぁ、振り切るぜ!」
- 戦闘前の掛け声。『Y』ではDVEとなる。
- 「絶望がお前のゴールだ…」
- 敵をマキシマムブレイクで撃破した際の決め台詞。ただし、トドメを刺せていない事も多い。
- 決め台詞なのだが、『仮面ライダーW』40話の「絶望が俺のゴールだ…」や劇場版での「絶望が夫婦のゴールだ…」などギャグシーンでも形を変えて使われる。
- 『Y』でもエースラッシャー使用時の台詞として採用。「お前たち」と複数形になる事もある。
- 「合図をしたら俺に乗れ!」
- 『風都探偵』「閉ざされたk」より。ときめの前で仮面ライダーアクセルとしての姿を初めて晒す際の台詞。「俺に乗れ」なのは変身後バイクフォームになる必要性があったからで、続けざまにバイクに変形したことでときめは驚愕する…。
- 「ネルフィルターに一度お湯を通し、できるだけ固く絞って素早く水気を切る」
「コーヒーの粉をネルフィルターに入れる。少量のお湯をまんべんなく静かに注ぎ、二十秒間蒸らす。のの字を描くようにお湯を注ぐ。泡が消えない内に次のお湯を注ぐ事がポイントだ。できたぞ」 - 『風都探偵』アニメ第8話エンディング後のミニコーナー「ヒーリングプリンセスNEO」より。ときめから「コーヒーの淹れ方を教えてほしい」と言われた際の実演。ときめは途中で「あれ?」と零しているため、質問のつもりが真面目な返答が帰って来たことに驚いている模様。どうやら照井視点、答える必要性を感じたため普通に教えたようであり、その後のときめの質問には彼女と視聴者の期待通り「おれに質問するな」と返しており、オチがついた。なお照井の腕前は上述の通りで、コーヒーは美味しかった模様。
変身形態
- 仮面ライダーアクセル
- 専用のアクセルドライバーとアクセルメモリで変身した姿。高速形態であるバイクフォームへ変形も可能な他、複数の強化形態を持つ。
余談
- 原典の実写ドラマ『仮面ライダーW』では木ノ本嶺浩氏が、舞台『風都探偵 The STAGE』では上野凱氏が照井を演じている。
- 家族構成や復讐心など、キャラクター造形に仮面ライダーV3 / 風見志郎のオマージュが見られている。
- 年齢設定および役職から、いわゆるエリートであるキャリア組に該当する。
- 原典からのファンからはあだ名として「福井警視」と呼ばれる。これは照井が『ドライブサーガ 仮面ライダーチェイサー』にゲスト出演した際、共演先の面々に福井警視と呼び間違いをされ、即座に「照井です」と訂正した一連のアドリブがウケて定着したものである。[8]
- 原作での不死身っぷりは上述の通りであり、『Y』においても消費ポイントわずか5という驚異の低燃費で不屈が使える点や底力L9、ガードL2を持つなど、高いダメージ減殺能力を持つという形で再現されている。ちなみに普段乗用しているバイク「ディアブロッサ」のナンバーの数字は「4771(死なない)」である。
- この不死身っぷりもあってか、参戦発表の際には大勢のファンから「照井ならゴジラの熱線を浴びても耐え抜いて生還しそう」という意見が相次いで出た程。そして上記の通りゲームシステムの都合上、本当に耐えられるようになっている。
脚注
- ↑ 『ドライブサーガ 仮面ライダーチェイサー オフィシャルムック』での木ノ本嶺浩氏の発言より。
- ↑ 『ドライブサーガ 仮面ライダーチェイサー』に客演した際は娘も生まれており、普段のハードボイルドな一面とは裏腹な子煩悩な一面を見せている。
- ↑ 『風都探偵』本編では一度は完全に死亡したかに思われたが、地獄と思しき場所でかつての仇敵である井坂に追い出される形で蘇生する場面があった。
- ↑ 『W』本編ではエンジンブレードを引きずるようにして扱っていたが、『仮面ライダーチェイサー』での客演時には片手で普通に掲げており、身体能力が目に見えて上がっていることが明示されていた。
- ↑ どちらからプロポーズしたのか、またいつしたのかは不明であるが、『W』終盤の映画『AtoZ/運命のガイアメモリ』では照井が亜樹子をデートに誘うほどの仲に進展していた。
- ↑ 殺害理由は雄治がガイアメモリ犯罪を追っていた刑事ということもあるが、それ以上に自分の能力を試す実験台として「誰でも良かった」の方が大きい。
- ↑ 歴代ライダーでも、溜めが入るのは『ZX』や『BLACK』など相当少ない。
- ↑ 仮面ライダー図鑑ではこの「福井警視」がルビに「てるいです」と書いて、た行で登録されている。