魔装機神シリーズ

提供: スーパーロボット大戦Wiki
2023年3月3日 (金) 23:38時点におけるGuren256 (トーク | 投稿記録)による版
ナビゲーションに移動 検索に移動

魔装機神シリーズは、『第2次スーパーロボット大戦』を皮切りに、以後『バンプレストオリジナル』の一角を担ってきたマサキ・アンドーシュウ・シラカワライバル関係から発展、誕生したスーパーロボット大戦シリーズのサブシリーズ。

歴史と経緯

旧シリーズから独自の世界観へ

旧シリーズ第1作『第2次スーパーロボット大戦』においてマサキとシュウが初登場し、ライバル関係が確立した。続く『第3次スーパーロボット大戦』では二人の対決に一旦の決着がつけられた。

第3作『スーパーロボット大戦EX』では、ゲーム独自の世界ラ・ギアスを舞台に、バンプレストオリジナルおよび版権作品のキャラクター、メカニックが共闘するという展開が繰り広げられた。マサキを始めとする魔装機神操者達とシュウが主人公として活躍、物語中では多数の魔装機およびその操者が初登場し、ラ・ギアスの世界観が初めて本格的に明かされた。これらの設定は好評を博し、多くのファンを生んだ。続編『第4次スーパーロボット大戦S)』にも魔装機神勢は引き続き参戦し、旧シリーズの物語は一旦終結した。

その後、『EX』と同じくラ・ギアスを舞台にして旧シリーズの前日譚および後日譚を描いた作品『スーパーロボット大戦外伝 魔装機神 THE LORD OF ELEMENTAL』が制作された。本作では、後の『OGシリーズ』と同じく版権作品が一切登場せず、独自のキャラクター・メカニックのみが登場する物語が展開された。強い支持を得たこの作品により、『魔装機神』は独自作品としての地位を確立した。

停滞期

『魔装機神 THE LORD OF ELEMENTAL』の成功を受け、続編の企画、制作も始まった。しかし『スーパーロボット大戦F』の開発の優先により、この企画は中止されることとなった[1]。さらに、『スーパーロボット大戦F完結編』を最後に、新作の開発に関するバンプレストとウィンキーソフトの提携が解消されたため、旧シリーズまでの体制で続編を制作することは不可能になった。

その後、魔装機神シリーズの制作は、バンプレストにより従来と異なった形で続けられ、『魔装機神サイバスター』(テレビアニメ/ラジオドラマ)、『真・魔装機神 PANZER WARFARE』が発表された。これらの作品には旧作と同じ固有名詞が登場するが、その設定に関係はない。一方、ウィンキーソフトは旧作と類似した設定を持つ作品『聖霊機ライブレード』を独自に制作した。いずれの作品も旧作ほどの支持を得るには至らず、以後続編は発売されていない。

αシリーズからOGシリーズへ

スパロボシリーズの新作『スーパーロボット大戦α』は新たにバンプレスト内部で立ち上げられた開発ラインで制作された。『α』では主にマサキ・シュウ・リューネが登場した。続編『スーパーロボット大戦α外伝』では、他の魔装機神操者たちも登場したが、αシリーズでの参戦はこれが最後となった。なお、αシリーズでの設定は旧シリーズのものと若干異なっている。

その後、『α』のスピンオフ作品『スーパーロボット大戦α ORIGINAL STORY』が発表され、これを基にしたバンプレストオリジナルキャラクターのみの独自ストーリー『スーパーロボット大戦ORIGINAL GENERATION』が制作された。この独自ストーリーは『OGシリーズ』としてシリーズ化され、『OG1』から『スーパーロボット大戦OG外伝』まで主にマサキ・シュウ・リューネが登場、マサキらの活躍の場はαシリーズからOGシリーズへと移ることとなった。

シリーズ復活

2010年、『魔装機神 THE LORD OF ELEMENTAL』のリメイク作品『スーパーロボット大戦OGサーガ 魔装機神 THE LORD OF ELEMENTAL』が制作された。開発担当は原作者の阪田雅彦氏とウィンキーソフト(以降の作品も担当)。制作発表の際には「熱血!必中!スパログ!」にて寺田貴信プロデューサーにより、OGシリーズの誕生の背景に魔装機神シリーズ復活の計画が含まれていたことが明かされた[2]。シリーズ復活に際し基本設定が「OGシリーズ」に準拠したものへと組み直され、タイトルについても「無限のフロンティアシリーズ」と同様にOGシリーズ本編に対する外伝作品であることを指す「OGサーガ」が添えられている。

2012年には『魔装機神 THE LORD OF ELEMENTAL』の正式な続編である『スーパーロボット大戦OGサーガ 魔装機神II REVELATION OF EVIL GOD』が制作された。

2012年発売の『第2次スーパーロボット大戦OG』では旧シリーズの『EX』、『第4次』の物語が再現され、マサキ以外の魔装機神操者たちがOGシリーズで初めて登場した。

2013年には『スーパーロボット大戦OGサーガ 魔装機神III PRIDE OF JUSTICE』が制作された。

2014年に魔装機神シリーズ最終章となる『スーパーロボット大戦OGサーガ 魔装機神F COFFIN OF THE END』が制作された。

作品

本シリーズ

スーパーロボット大戦外伝 魔装機神 THE LORD OF ELEMENTAL
シリーズ第1作。1996年にSFC用ソフトとして発売。旧シリーズからのスピンオフ作品として発表された。
スーパーロボット大戦OGサーガ 魔装機神 THE LORD OF ELEMENTAL
シリーズ第1作のリメイク作。2010年にNDS用ソフトとして発売。前述通り設定は「OGシリーズ」に準拠したものに変更されている。
スーパーロボット大戦OGサーガ 魔装機神II REVELATION OF EVIL GOD
シリーズ第2作。2012年にPSP用ソフトとして発売。NDS版第1作の正式な続編。
スーパーロボット大戦OGサーガ 魔装機神I&II
シリーズ第2作とPSP版第1作の同梱品。第2作と同日に初回限定生産品として発売。
スーパーロボット大戦OGサーガ 魔装機神III PRIDE OF JUSTICE
シリーズ第3作。2013年にPS3及びPSVita用ソフトとして発売。
スーパーロボット大戦OGサーガ 魔装機神F COFFIN OF THE END
シリーズ第4作にして最終章。2014年にPS3用ソフトとして発売。

独自作品

真・魔装機神 PANZER WARFARE
1999年にPS用ソフトとして発売。独自の世界観「ア・ゼルス」が舞台。サイバスターなど魔装機神シリーズの機体が登場するが、設定は全くの別物。しかし、本シリーズとの繋がりらしき描写もある。
魔装機神サイバスター(テレビアニメ版)
1999年にテレビ東京系で放送。通称は「アニバスター」。登場キャラクターやロボットの名前に共通点はあるものの、設定は同じく全くの別物。
魔装機神サイバスター(ラジオドラマ版)
ラジオ番組『アニガメパラダイス』(ニッポン放送)内で放送。通称は「ラジバスター」。CD化されていないこともあり、他の作品に比べて知名度は著しく低い。
ラングラン戦記
阪田雅彦氏がラ・ギアスの世界観を描いたWeb小説作品。過去の人物として名前が挙がるランドールが主人公で、マサキらが活躍する以前の大昔のラ・ギアスを舞台とする作品に位置付けられると思われるが、バンプレストとウィンキーソフトの提携解消後に発表された作品のため、現時点では『魔装機神』のストーリーに公式に組み込まれているかどうかは定かではない。

関連作品

Zシリーズ
旧シリーズ」、「αシリーズ」と並ぶスーパーロボット大戦の王道シリーズ。
このシリーズに登場するアサキム・ドーウィンと搭乗機シュロウガには、マサキとサイバスターのオマージュとみられる要素が存在する。例えば、シュロウガの武器「レイ・バスター」のアニメーションにはグランゾンサイバスターが登場している。現段階では本シリーズとの関連性は明確には語られておらず、1のNDS版リメイク時に『熱血!必中!スパログ!』において、寺田プロデューサーの「Q.『アの付く人は出るの?』A.『Zのオリジナルキャラクターなので出ない』」というコメントが掲載され、魔装機神F制作発表時に「魔装機神シリーズとZシリーズに関連性はない」と明言しており、噂されていたアサキム=無限獄に堕ちたマサキという図式はなくなった。
聖霊機ライブレード
スパロボシリーズの制作から離れたウィンキーソフトが2000年に独自に発売した作品。なお阪田氏は当時体調不良のためウィンキーソフトを退社しており、直接『ライブレード』の制作には関わっていない模様。
攻略本インタビューによると、阪田氏の手により開発が開始されながらも、『F』開発難航を受け開発中止となった『魔装機神2』がベースになっているとのことで、世界観は魔装機神のファンタジーな世界観とは異なっているものの、登場キャラクターの設定には共通点が見られる。そのため、当時魔装機神の真似をしてると指摘されたこともあったとのこと。
続編の制作も発表されたが、現在まで発売はされていない。2013年2月のウィンキーソフトのWebサイトリニューアルに伴い、続編の情報は削除された。
『魔装機神F』に登場するレイブレードの名称が本作品を参考にしているとの事。

登場メカ・登場人物一覧

世界観

用語

記事テンプレート

商品情報

書籍

脚注 

  1. 勁文社『スーパーロボット大戦 エンサイクロペディア DC戦争編』254頁。
  2. 魔装機神、復活!! 2020年7月26日閲覧。