エツィーラ・トーラー
エツィーラ・トーラー | |
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外国語表記 | Etzira Torah |
登場作品 | |
声優 | 米村千冬(現:ちふゆ) |
デザイン | 河野さち子 |
初登場SRW | 第3次スーパーロボット大戦α 終焉の銀河へ |
SRWでの分類 | パイロット |
プロフィール | |
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種族 | バルマー星人 |
性別 | 女 |
髪色 | 赤紫 |
所属 | ゼ・バルマリィ帝国 |
役職 | 祭司長 |
エツィーラ・トーラーは『第3次スーパーロボット大戦α 終焉の銀河へ』の登場人物。
概要[編集 | ソースを編集]
ゼ・バルマリィ帝国の十二士族のトーラー家の一員にして、祭司長の地位に就く人物。なお、バラン・ドバンとは違い、あくまでトーラー家の一員であって「当主」ではない。
祭司の家柄であるトーラー家の人物は皆強い念の素質を有するが、彼女自身も強い念動力と予知能力を持ち合わせており、未来を予測することもできる。また、地球から攫ったマイにレビ・トーラーとしての人格を与えたのも彼女であるとされている。
明晰な頭脳を持ち、元々は帝国臣民の尊敬を集める徳の高い僧であったらしい。だが、その頭脳と強い知識欲の故に、銀河の災厄「アポカリュプシス」の存在に辿りついてしまい、それ以降性格が一変して「真実」のみを追い求める知識欲の塊となってしまったようである。
何度かアポカリュプシスの真実を探るべくαナンバーズらと接触するが、戦闘の際には自身の欲求にそぐわないものを容赦なくいたぶるサディスティックな面を見せ、更に前述のマイの洗脳のような卑劣な手段も平気で使ったためにSRXチームの怒りを爆発させてしまう。彼らに倒されて虜囚となった彼女は、自身の解放と引き換えにアポカリュプシスとアカシックレコードについて自らが知る限りの情報を伝え、一旦は姿を眩ます。
しかしその後、秘かに孫光龍と手を組んだ事によってゼ・バルマリィ帝国の真の支配者ケイサル・エフェスの存在を知ることとなり、彼と孫につき従ってアポカリュプシスを阻止したαナンバーズの前に再び姿を現した。しかし、真実を我が者顔な口振りで披露しようとしたことがケイサル・エフェスの逆鱗に触れ、最終的には彼によって始末されてしまった。
登場作品と役柄[編集 | ソースを編集]
αシリーズ[編集 | ソースを編集]
- 第3次スーパーロボット大戦α 終焉の銀河へ
- 初登場作品。精神攻撃が得意なジュモーラに搭乗していることもあり、危険な相手。命中と回避率が桁違いに高い。必中とひらめきによる安全な戦闘を心がけよう。ネビーイーム攻略戦ではイデオン、ゲッターロボ、ライディーン、ゴーショーグン、バンプレイオスと、彼女の興味を引くファクターを備えたロボットパイロットとの戦闘前会話が用意されている。
パイロットステータス[編集 | ソースを編集]
能力値[編集 | ソースを編集]
射撃・命中・回避に優れたリアル系。特に射撃はルアフと並ぶ値を持っており、ジュモーラの2種類ある全体攻撃が凶悪なため、スーパー系(特にマジンガーやコン・バトラーなど)には脅威となる。
精神コマンド[編集 | ソースを編集]
特殊技能[編集 | ソースを編集]
小隊長能力[編集 | ソースを編集]
パイロットBGM[編集 | ソースを編集]
- 「魔女は妖艶に踊る」
- エツィーラの専用BGM。
- エアロゲイターのボス曲「THE ARROW OF DESTINY」を基に、「MARIONETTE MESSIAH」風のアレンジを加えた曲。
人間関係[編集 | ソースを編集]
- ルアフ・ガンエデン
- 帝国の支配者にして、神聖不可侵の君主…のはずが、彼の真実を知ってからは世界の全てを狂わせる要因の一人とみなす。その徹底した傲慢さを「神」と形容しαナンバーズに警告を与えた。
- シヴァー・ゴッツォ
- 裏では彼と手を組んで、エツィーラから得た情報をシヴァーに伝えていたのだが、真の霊帝までは知らされなかった。
- ハザル・ゴッツォ
- 「坊や」と陰口を叩いていたことから、ハザルの出生の秘密を知っていた模様。「小物」、「まがいもの」、「使い捨てレベル」と徹底的に彼を侮蔑する。
- バラン・ドバン
- 彼とは折り合いが悪いのだが、バランが言うには尊敬に値する人物であったようだ。
- 孫光龍
- 彼に同調して、エツィーラは「真実」に辿り着くのだが…利用されていることを知らずに謀殺されてしまう。
- ルリア・カイツ
- マイの思念を操ろうとしたところを彼女に阻止されてしまう。
- マイ・コバヤシ
- バルマー星において彼女の思念を操るが、アヤの思念を感じ取って元の自分を取り戻す。レビ・トーラーとしての人格を植えつけたのは彼女であるのだが、その辺りの背景はまだ語られてない。
- アヤ・コバヤシ
- アヤの存在を利用してマイやリュウセイらを操ろうとするが、アヤ自身が目の前に現れたことで失敗。そして、SRXチームの怒りが爆発する。
版権作品との人間関係[編集 | ソースを編集]
- フォルモッサ・シェリル
- 知識欲に駆られ、お互い破滅への道を辿ると予言。しかし、ゲームの進め方次第ではシェリルとの決定的な違いが分かる。
- ひびき洸
- 惑星ラクスのプロトカルチャー遺跡での邂逅で、彼を激怒させた。版権キャラの中では、エツィーラに対し最も嫌悪感を抱いている。
- 破嵐万丈
- 終盤でαナンバーズの捕虜になった際、最後の望みとしてイデオンの見学をしていたところを彼に「二度と僕達の前に姿を見せるな」と釘を刺されるが…。
- 北条真吾、キリー・ギャグレー、レミー島田
- ネビーイーム攻略戦に於ける戦闘前会話では、彼らから「年増」だの「オバサン」だのボロクソにコキおろされ、流石のエツィーラも完全にペースを狂わされる。
- サコン・ゲン
- αナンバーズに敗北し身柄を拘束された際、解放の条件としてジュモーラの記録データを彼に譲渡する。
- 剛健一、竜崎一矢、夕月京四郎、獅子王凱
- 万丈、サコンと共にイデオンの見学を希望するエツィーラの監視に就く。
名台詞[編集 | ソースを編集]
戦闘台詞[編集 | ソースを編集]
- 「坊や、可愛がってあげるよ」
「お姉さんが遊んであ・げ・る」
「手玉にとってあげるよ、坊や」
「じっとしてるんだよ、坊や。すぐに気持ちよくなるからね」
「ふふふ…お姉さんが魔法見せてあげる」
「ふふふ…好きだよ、坊やみたいな子は」 - 少年系キャラに対する特殊台詞。
- 「私とジュモーラに魅入られたら、終わりだよ…?」
- 戦闘開始時の台詞。レビにも同様の台詞があることから、洗脳措置が単なる別人格の上書きではなく、エツィーラ自身、もしくはトーラー家の血縁者の人格をコピーしたものとも推察できる。
αシリーズ[編集 | ソースを編集]
- 「ハザル…? ああ、シヴァーのお坊ちゃんね」
「あれも父親同様に救いようのない奴だね。鍵さえ手に入ればいいと思ってるなんて」
「無限力の発動が近いというのにつまらないプライドにしがみつくとはね…。所詮、小物なのさ」 - 『第3次α』第33話「受け継ぎし遺産」より。
- αナンバーズと初対面した際、リュウセイに「てめえのその人を見下した態度、ハザルと同じだぜ!」と言われた後に彼女が返した台詞。何気にシヴァーも見下している。
- 「いいよ、いいよ、レビ…。お前の心は私のもの…」
「私に見せておくれ。この銀河の終焉を導くものを…」 - 『第3次α』第54話「神に守られし星」より。
- 上述にある通り、身を隠しながらもアヤの幻影でマイを操ろうとするも、その直後にエツィーラの存在を見抜いたルリアに阻止されてしまう。
- 「ならば、私にひざまづけ、レビ・トーラー! お前にトーラーの名を与えたのはこの私なのだ!」
- イベント後にバンプレイオスと対峙し、念動力でマイを威圧しながら恫喝する。この直後にアヤが割り込んだため失敗に終わった。
- このセリフからして、マイにレビ・トーラーとしての人格を書き込んだのはエツィーラ自身が実行したことだと思われる。
- (や、ヤツだ……シヴァーの下からトロニウムを奪い、こんな茶番を仕組むのはヤツしかいない……!)<bt/>(ヤツめ……この期に及んで地球側についたというのか……!?)
- バンプレイオスがトロニウム・エンジンを起動させたのを見て。アヤがシヴァーの屋敷から持ち出して来たもの(=序盤でSRXからハザルが奪ったもの)だと勘付いたのに続き、それを成したのがバルマーについていたはずのあの男であることに気づく。
- この時点でその男は真の霊帝に鞍替えしていたことが後に判明しており、用済みのバルマーを始末するためにアヤがトロニウムを持ち出せるよう仕組んだと思われる。
- 「それがどうした!? 私が見たいのは銀河を滅ぼす程の力だ! 後の事など知った事ではないわ!」
- 同上。コスモとの戦闘前会話より。
- イデの発動がもたらす銀河の終焉の危機を説く彼からの警告を一笑に付し、己のエゴイズムをまざまざと見せ付ける。
- ちなみにこのステージでは大半の主役級にエツィーラとの戦闘前会話があるが、そのほとんどはエツィーラに対して一方的に述べるものであり(クォヴレーに至ってはそもそもエツィーラに話しかけてすらいない)、エツィーラからのリアクションがあるのは無限力絡みのキャラクターのみである。
- 「笑わせるんじゃないよ! そういう詭弁はうんざりなんだよ!」
- 同ステージにおける凱との戦闘前会話。平和を願う人々の想いこそ無限だと確言する勇者王を一蹴して吐き捨てる。
- 真の霊帝の存在に行き着いたことで破滅的な好奇心に身を委ねたエツィーラにとっては、凱の言う「平和」は夢物語にしか思えなかったのだろう。
- 「既にそれがアカシック・レコードの定めた真理に反しているんだよ」
「力無き者は淘汰される…。それが宇宙のルールだからね。お前達はそれに逆らって無限の力を浪費し続けたってことさ」 - エンドデモにて、αナンバーズ指揮官の面々からアポカリュプシスに関する尋問を受けている中で。
- アカシックレコードがアポカリュプシスを起こすか否かの判断を下すための「サンプル」としてαナンバーズ(=新旧ロンド・ベル)の面々が選ばれ、どんな理由にせよ集った力を戦いに使って来たことで見限られたのだ、と嘲笑する。
- 「簡単な理屈さ。力を与えたお前達を中心に戦いが起きる。それはいつか銀河を滅ぼす…」
「アカシック・レコードはそれを加速するために、宇宙怪獣を始めとする混乱を撒き散らしているのさ」 - 『α』の時点で言及されていた「自軍部隊が力をつけたことが宇宙を危機にさらす」というバルマー関係者の危機感の答え。αナンバーズが地球や銀河の平穏を乱す者を討つために戦えば、その力を危険視した別の敵が襲い掛かり……と延々続く「果てなき戦いの環」が完成してしまうことになる。
- 直前のやり取りでブライトが言ったように、地球人類はそうしなければ生き残って来られなかったわけだが、この後でエツィーラ自身が言っているようにアカシックレコード、ことにその主導を取るイデはどんな理由であれ争うことを許さない「融和のエゴ」の具現である。
- 「ああ、そうさ…。だが、悪いのは私じゃない…。悪いのはこの世界さ! だから、私はこんな世界に未練はないんだよ…!」
「バラン…お前も自分の目で確かめてみるがいいさ。私達の生きる世界の真の姿を…そして、私達が神だと信じていた奴のことをね…!」 - かつての高僧としての姿からの凋落ぶりを嘆き、怒るバランに対して冷淡に返して曰く。
- エツィーラをここまで堕落させたのは、ルアフの本質と真の霊帝の存在に気づいたことで、自分が信じて来たものが全て虚構だったと知った絶望と虚無感だったのだろう。裏付けとして続く第55話「まつろわぬ神」のシナリオデモでは祭司長の座を捨てた理由について「ルアフは神さ。少なくとも、その心は正真正銘のね」と言及している。
- 「お前…私と一緒だね」
「無限の力に取り込まれた者ってことさ」
「お前もお前の仲間もそして、銀河全ての生命がロクな死に方をしないよ…」
「フフフ…いいね、お前…。私の代わりに、無限の力の行き着く先を見ておくれよ」 - 『第3次α』第55話「まつろわぬ神」より。
- ギジェを失い飲んだくれるシェリルと偶然顔を合わせて、お互い破滅への道を辿ると予言した。
- 「そうだよ。それはイデを始めとするアカシック・レコードと対を成すもの…それは…」
- 『第3次α』最終話「今遥か遠い彼方・・・」or「終焉の銀河」より。
- ケイサル・エフェスの力の正体を語ろうとしたが…。
- 「ひいいいいいっ!!」
- 直後にケイサル・エフェスの断罪を受けての断末魔。
- 散々αナンバーズを苦しめた強敵の、あまりに呆気ない最期であった。
搭乗機体[編集 | ソースを編集]
- ジュモーラ
- 山羊を模様したエツィーラ専用の機動兵器。
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