オルフェス
オルフェス | |
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登場作品 | |
デザイン | 寺島慎也[1] |
初登場SRW | スーパーロボット大戦UX |
SRWでの分類 | 機体 |
スペック | |
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分類 | 人型機動兵器 |
生産形態 | ワンオフモデル |
全高 | 32.0 m[1] |
重量 | 52.0 t[1] |
動力 | レプトン・ベクトラー |
合体形態 | オデュッセア |
開発者 | ノーヴル・ディラン |
所属 | アンノウン・エクストライカーズ |
乗員人数 | 1名 |
パイロット | リチャード・クルーガー ⇒ アニエス・ベルジュ |
オルフェスは『スーパーロボット大戦UX』の登場メカ。
概要[編集 | ソースを編集]
傭兵部隊「アンノウン・エクストライカーズ」が所有する青い人型機動兵器。同部隊の戦闘隊長であるリチャード・クルーガーが搭乗し、部隊のフラグシップ機とされている。
エネルギーを実体化させた針「エナジー・ピック」と腰部後方にマウントされた中距離武器「ダスク・ライフル」をメイン兵装とした接近戦型の機体で、支援機であるライラスとの連携で真価を発揮する。
最大の特徴は動力である、オデュサイトを使用した発展型粒子加速炉「レプトン・ベクトラー」にあり、これによってオルフェスは理論上無限に近い稼働時間を獲得していた。また、この動力による特筆機能に「空間跳躍」がある。ただし、これはオルフェス単独では使用不能であり、ライラスのベクトラーと同期臨界を行うことで初めて使用可能となる。しかも、この機能は搭乗者の肉体に著しい負担をかけるため、多用が出来ないという弱点がある。そのため、これを使用した必殺技「ヘル・ストリンガー」もまた多用が出来ず、任務においてこれを使用した後のリチャードはほとんど倒れそうになっていた。
重力炉停止作戦の直前、キバ軍とガラン軍の戦いに巻き込まれた際、艦載機の出撃が不可能になった母艦を護るため転移機能で出撃して時間を稼ぐが、それによりリチャードの身体は限界を迎え、パイロットとしてはリタイアを余儀なくされる。作戦後、乗り手を失ったこの機体は部隊に参加していた元連邦軍少尉のアニエス・ベルジュが引き継ぐことになり、以降は彼を主として戦場を潜り抜けて行った。
後に明かされたところによれば、この機体の持つ空間跳躍は、本来パイロットに負荷をかけるほどのものではなかった。それがリチャードやアーニーに途轍もない負担を強いていたのは、ライラスを操縦し、ベクトラーの同期を制御するエルプスユンデ・サヤ・クルーガーの能力不足によるものであり、そのため、跳躍の際にオルフェスの存在がパイロットごと世界から一瞬だけ消滅する、という現象が起きていた。負担の正体はこの存在消滅の修正の反動である。
しかし、アーカムシティの戦いにおいて、決心を固めたサヤが真の意味で「命」の意味、その片割れに至ったことによってベクトラーの完全制御が可能となり、以降は跳躍に関する負荷は消えた。また、その戦いにてライラスとの合体システムが存在していたことが明らかとなる。
「オルフェス」という機体名はリチャードが勝手に名付けたもので(手に入れた時は名前の無い試作品だったとも言っている)、アーニーに譲られてしばらくした後、「あの機体はもうアーニーのものだから好きな名前を付けていい」と改名イベントが発生する。
なお、機体名こそギリシア神話の竪琴弾き「オルフェウス」に由来するが、攻撃手段やパイロットの台詞の元ネタは、ズバリ時代劇「必殺シリーズ」である。第3部に入ってアーニーの台詞が変わるとより顕著になる。OGシリーズで共演した場合、時代劇マニアであるリューネが反応するだろう。
登場作品と操縦者[編集 | ソースを編集]
携帯機シリーズ[編集 | ソースを編集]
- スーパーロボット大戦UX
- 初登場作品。プロローグから登場し、第2話からプレイヤーユニットとして使用可能。最初はリチャードがパイロットを務めるも、第11話からアーニーが乗り換えることになる。
- 接近戦型でスーパー系とリアル系の中間といった性能だが、アーニーの能力値がリアル系寄りなのもあって、防御面は回避寄りになる。有射程武器のダスク・ライフルは弾数が少ないため、「追風」などで敵陣に切り込みたいところ。EN回復がある為、燃費は良いほうだが、さすがに強化無しで無双が出来るほど強くはない。
- ライラスとの合体攻撃「ヘル・ストリンガー」は第1部で何度かイベント使用され、正式に使用可能になるのは第2部の第25話から。
- PVではライラス共々殆ど登場しないためPV2のラストに登場するライオットBが主人公機と思い、序盤であっさり乗り換えられた事に驚いたプレイヤーが続出した。
装備・機能[編集 | ソースを編集]
武装・必殺武器[編集 | ソースを編集]
全て時代劇「必殺シリーズ」が元ネタ。
- エナジー・ピック
- 本機のメイン武装で、オデュサイトから得られるエネルギーを針状にして握り、敵の背後から突き刺す。
- 元ネタは「必殺シリーズ」の原作に当たる『仕掛人 藤枝梅安』の針の首刺し。
- ピック・シュート
- エナジー・ピックを投げつける。
- 本機の武装の中では一番手軽に多用でき(それでも消費10)、射程もそこそこなので反撃向き。
- こちらも『藤枝梅安』が元ネタ。
- ダスク・ライフル
- 手持ち式のエネルギーライフル。本体とは独立したジェネレータを持っており、その為か唯一の弾数制となっている。また、オデュッセア合体後は「エンド・オブ・リバース」使用時の刀の鞘にもなる。腰部後方にマウントされる。
- 高出力のビームを照射する装備だが、「撃ち落し」の演出を見ると低威力のビームの連射も可能な模様。
- 一見「必殺シリーズ」とは関係無いように見えるが、実は「必殺シリーズ」には銃(と言うより大砲)による殺しの技法も存在するため、全くの無関係とは言えない。
- ラスト・テスタメント
- オルフェス単体での必殺技。エネルギーを右手に集約して刃に変換し、敵の背後を取って横合いから貫手を叩き込む。
- 装甲値低下の特殊効果があるため、オールキャンセラー持ちでないボスに対する最初の一撃に最適。
- こちらの元ネタは『暗闇仕留人』の村雨の大吉による心臓潰し。出だしのタメは大吉のクルミ3個鳴らしからの素手割りのパロディ。ご丁寧にヒット時にはレントゲン式に貫手のリアルカットインが入る。
- ついでにリチャードが使用した場合の「仕掛けて仕損じなし」は『必殺仕掛人』のOPナレーションが元ネタ。
合体攻撃[編集 | ソースを編集]
- ヘル・ストリンガー
- サヤ・クルーガーのライラスとの要ユニット攻撃武器。レプトン・ベクトラーを同期臨界させ、ライラスのパーツをビームストリングで連結して投げつける。その後、ユニットの片方をライラスが装着して牽引し、オルフェスはもう片方を掴んで空間跳躍で亜空間へ移動、一気に引っ張り上げる。その後、宙吊りになった敵機に対し、オルフェスが左手の指からエネルギーを流し込んで直接爆砕する。
- トドメ演出はパイロットの顔カットインに加えて「南無阿弥陀佛」の文字が入る。
- プロローグでいきなり披露してプレイヤーの度肝を抜く必殺技だが、空間跳躍にはかなりの肉体的負荷がかかるため、第2部の中盤を迎えるまで通常使用は不可能。また同様の理由で、リチャード版はイベントでしか見られない。
- 元ネタは『必殺仕事人』の三味線屋の勇次が使う殺しの技法。吊り上げた糸を指で弾くのと「南無阿弥陀佛」がそれに当たる(またリチャード版の「いずれは我が身、か」は『新必殺仕置人』第十八話の中村主水の台詞が元ネタ)。
- 一応「ライラス=琴から伸びる糸を爪弾く」という意味で、機体名の元ネタであるオルフェウスの竪琴にもかかっているのだが、前述のとおり「必殺シリーズ」の色が強く出ているので言われなければ普通気づかない。
特殊能力[編集 | ソースを編集]
- 銃装備
- ダスク・ライフルによって撃ち落としを発動。ライオットBとは違い、手持ちの剣がないので切り払いは出来ない。
- EN回復L2
- レプトン・ベクトラーによってENを回復する。
- 合体
- ライラスと合体してオデュッセアとなる。
移動タイプ[編集 | ソースを編集]
- 陸
- ライオットに劣る点がこれ。空を飛べない上に自力では精神コマンドによるカバーも見込めないため、面倒な地形の多い本作では致命的な弱点となりかねない。
サイズ[編集 | ソースを編集]
- M
機体ボーナス[編集 | ソースを編集]
- UX
-
- 初期段階:装甲値+100 CRT補正+10
- 第二段階:装甲値+125 CRT補正+15 照準値+5
- 第三段階:装甲値+150 CRT補正+20 照準値+10
- 最終段階:装甲値+200 CRT補正+30 照準値+20 移動力+1
- スーパー系に近いボーナス。
機体BGM[編集 | ソースを編集]
- 「闇を斬る影」
- デフォルト。アーニーが乗ってもこの曲なので、しばらくは違和感が拭えない(或いはBGMを「未来への闘志」にしてしまう)プレイヤーも少なくないと思われる。
- 「唸る必殺の一撃」
- ヘル・ストリンガーに設定されている武器BGM。優先度が低く、そのままだと流れないのに注意。部隊BGMを選択すると、必殺技使用時に流れる。
- ファンが聞くとわかるのだが(というか、雰囲気だけでも察する事は難しくないだろうが)、「仕置のテーマ」(必殺シリーズ)のオマージュ。
対決・名場面[編集 | ソースを編集]
- 一撃~さんじょう~
- 『UX』プロローグより。竜宮島に来襲したフェストゥムを迎え撃つマークエルフとデスティニーだったが、数の多さと読心能力に苦戦を余儀なくされる。このままでは全滅すると危惧されたその時、颯爽と現れた蒼い機動兵器と紅い戦闘機がフェストゥムの軍団を撃破し、スフィンクス型を「ヘル・ストリンガー」で葬ったのち、どこかへ去って行った。
- 『必殺仕事人』の「仕置のテーマ」を意識したBGMをバックに登場し、これまた『必殺仕事人』の三味線屋の勇次を意識した技でフェストゥムを倒すイベント戦闘は多くのプレイヤーの度肝を抜いた。
- 未来への闘志
- 『UX』第22話より。加藤機関とザ・ブーム軍との三つ巴の戦いで勝利をつかんだアンノウン・エクストライカーズであったが、それも束の間、加藤機関によって世界中に核ミサイルが発射されてしまった。そこで自軍部隊は4つに分かれ、ユニオン、AEU、中東、そして人格連に向けられた核ミサイルを迎撃するミッションが始まった。
- 議会にいるカガリやシーリンはその光景を見ているしかないのかと歯がゆく感じたが、私たちにもできることはあると、一人の女性が立ち上がった。その女性、マリナは生放送を通じて、全世界に生きる人間たちに演説を行った。何者かの策略により世界の敵となり、心身ともに傷ついてもなお、世界のために戦い続ける者たちに対して何もできない自分達ができること、「それは、信じることです…!」と呼びかけた。
- 「未来への闘志」のBGMをバックに世界中の人々に自軍部隊が「罪を背負い、傷ついて、それでも世界中のために闘っている」と熱弁するマリナ、自軍部隊に所属している者の家族、友人がそれを視聴して迎撃する彼らの無事を信じて見守り、そして核ミサイルを必殺技で次々と撃ち落とすシーンはまさに第1部を締めくくるにふさわしい場面であろう。
- 永訣
- 奇械島での激闘の末、キバの乗るアイアンカイザーを打ち倒したUX。敗北によって見境をなくしたキバは、重力炉を暴走させて全てを無に帰そうとする。それを阻止しようと、マジンカイザーが真の力による一撃を叩き込む。だが、トドメを打ち込もうとしたその瞬間、リチャードの乗るライオットBが出撃。「どうせなら死に場所は自分で決めさせろ」と豪語したリチャードは、アイアンカイザーを抱え込んで陽子ジェネレータをフルドライブ、対消滅に持ち込もうとする。しかし、撃墜を命じられたサヤは引き金を引けず、パニックを起こしてしまう。
- そこに割り込んだのは、アーニー駆るオルフェス。「子が親を撃つなど、あってはならない」と呟くアーニーは、ラスト・テスタメントの一撃でライオットを撃墜。かくして重力炉停止作戦は成功を収め、リチャード・クルーガーはこの世界から永遠に姿を消した……。
- 蒼影~ひっさつ~
- 『UX』第41話より。新人を訓練中にフェストゥムの襲撃を受けるアルヴィス。途中で現れた一騎と道生の援護もあってどうにか第一波を撃退したものの、今度は横合いから第二波が襲って来る。そして、現れたフェストゥムはいきなり変化を起こし、赤一色の異様な姿を取る。
- 新種フェストゥムの攻撃で危機に陥ったマークザインだが、その時島の反対側から一撃が加えられる。現れたのは紅い戦闘機……ライラス。続けてその隣に降り立ったのは、UXのフラグシップたる蒼い機動兵器……オルフェスだった。マークザインに取り付いていたエウロス型を「ヘル・ストリンガー」で葬り、彼らは追いついた本隊と共に反撃の口火を切る。それはまるで、一騎が初めてファフナーに乗ったあの日……彼らを助けに現れたリチャード達のように。
余談[編集 | ソースを編集]
- 時代劇「必殺シリーズ」が元ネタなのは上述の通りだが、これは「必殺シリーズ」の大ファンであった本作シナリオライターの岸本みゆき氏の要望によるものも大きいらしい。
- 第1部終盤に機体名を変更する事が出来るが、その都合上、ボイスつきで機体名が呼ばれる事はない。また、変更後にも「オルフェス」という名前が前提となっている会話が時折出てくるため、変更していると微妙に噛み合わない会話となってしまう。
関連機体[編集 | ソースを編集]
脚注 [編集 | ソースを編集]
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