グルンガストシリーズ

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第4次スーパーロボット大戦』で初めて登場した特機グルンガストに端を発する、『グルンガスト』の名を冠する機動兵器群。

本記事では純粋なグルンガストシリーズのほか、グルンガスト参式マシンセルによって自己進化したスレードゲルミルや、グルンガストシリーズに縁がある機体についても簡潔に説明する。

概要[編集 | ソースを編集]

スーパーロボット大戦シリーズオリジナルメカを代表するスーパーロボット。いずれのシリーズでも、腕部を分離させての直接攻撃(いわゆるロケットパンチ)、胸部から放つ大出力のエネルギー放出攻撃、刀剣を用いての必殺技を有しているのが特徴である。

OGシリーズにおいては、異星人の機動兵器に対抗しうる人型機動兵器、後のパーソナルトルーパー(PT)の開発計画と並行して地球圏防衛委員会により提唱された「特機構想」に基づいて開発された。これは異星人がPTの射撃武器では太刀打ちできないような超大型兵器や重装甲、または特殊な防御障壁、所謂「バリア」などの防御手段を戦線に投入してきた場合を想定し、PTを上回る攻撃力および突破能力を持つ特殊人型機動兵器、即ち特機を以って戦況を打開することを目的としたプランである。

それ故機体には大質量、かつ瞬間的な高出力と爆発的攻撃力が求められることとなり、先に試作されていたゲシュペンスト3機の中でも殊更に出力と攻撃能力に特化していた、ゲシュペンスト・タイプSを叩き台として設計が開始され、結果PT以上の重装甲と大型のジェネレーターが搭載されたため、PTの約2倍の巨躯を持つに至った。武装もブースターを内蔵した腕部を発射して質量弾として用いる攻撃や、ジェネレーターに直結した胸部の大出力エネルギー砲、戦艦をも一刀の下に両断可能な大型剣など、PTとは一線を画するものが採用された。さらに戦闘機形態や戦車形態への可変機構や、それらへの分離機構の搭載を以て、ある程度の汎用性を持たされている。

また外見も、表情まで変えることの出来る極端に擬人化された顔面部、鋭角的なシルエットなど特徴的となっている。これは異星人に対する心理的な効果を期待してのものである。

要素技術[編集 | ソースを編集]

プラズマ・リアクターTGCジョイント(関節部の負荷を重力制御技術で軽減)……と、巨躯での戦闘を可能とする最新のEOTが詰め込まれている。また、形状記憶合金であるVG合金が使われており、剣戟戦闘のバリエーションの多様化や構造上の制約をある程度無視した変形に一役買っている。

名前の由来[編集 | ソースを編集]

「グルンガスト」という名前の由来については、「グルンガスト#名前の由来」を参照。

グルンガストシリーズ一覧[編集 | ソースを編集]

グルンガスト零式[編集 | ソースを編集]

試作機。読み方は「れいしき」。後続の機体とは異なり、変形機能や分離・合体機能を有していない純粋な人型ロボット。機体の約1.63倍の大きさの実体剣「零式斬艦刀」を武器とする。

ゼンガー・ゾンボルトの搭乗機としてDC戦争L5戦役を戦い抜いた後、動力炉の交換等の近代化改修を受けた後、バルトール事件からはゼンガーの師であるリシュウ・トウゴウが搭乗している。

グルンガスト[編集 | ソースを編集]

正式開発1号機で、いわゆる「壱式」。戦闘機形態「ウィングガスト」、重戦車形態「ガストランダー」への可変機構を有する。大剣「計都羅喉剣」を装備する。

頭部のバリエーションには星型、獅子型、龍型、虎型、鷹型の5種類が存在する。単に「グルンガスト」といった場合、星型の頭部を採用し、青いカラーリングを施した1号機を指す。

1号機
星型の頭部を採用した青いカラーリングのグルンガスト。第4次に登場したグルンガストに当たる。OGシリーズではイルムガルト・カザハラがデフォルトのパイロット。
開発者にしてイルムの父親であるジョナサン・カザハラによって、「プレゼント」として息子のイルムに届けられ、DC戦争から修羅の乱までを戦い抜いた。後に下記のグルンガスト改へ改修された。
2号機
獅子型の頭部を採用した赤いカラーリングのグルンガスト。作品によっては3号機がこのデザインで登場する。T-LINKシステムを搭載しているのが特徴。
L5戦役で戦線投入されたといわれるが定かではなく、確たる戦場での確認はインスペクター事件が初となる。その後修羅の乱まで運用されたが、以降の行方は不明。
3号機
デザイン上は1号機と同じ。上述の通り、作品によっては2号機と同一のデザインで登場する。OGシリーズでは行方不明になっており、αシリーズでは開発そのものがされていない。

グルンガスト改[編集 | ソースを編集]

グルンガストの改造機。通称「改式」。スーパーロボット大戦α第2次スーパーロボット大戦OGで設定及びそれに伴い外見が大幅に異なる。

前者・後者共に壱式を強化改造した機体という点は共通しているが、α版では「弐式のプロトタイプであると同時に、参式のベースになった機体」という設定がある。

OGシリーズにおいてはラ・ギアス事件勃発直前に改修され、新生PTXチームの隊長機として数多の戦場で活躍した。

グルンガスト弐式[編集 | ソースを編集]

量産試作機。飛行形態「Gホーク」への可変機構を有する。刃の厚みが原子一つ分しかない「計都瞬獄剣」を装備。総合的な戦闘力は壱式に劣るが、T-LINKシステムを内蔵している。

1号機
αシリーズではスーパー系主人公かリアル系パートナー、OGシリーズではクスハ・ミズハの搭乗機。
L5戦役勃発直前からクスハとともに戦場を駆けたが、大破した龍王機を改修するために分解され、抹消。龍人機を構成するパーツとなった。
1号機(再建造)
封印戦争後、弐式用の予備パーツを集めて組み上げることで再建造された1号機。TC-OSのモーションパターンが下記の2号機と同等のものにアップデートされている。
2号機
OGシリーズのみ登場。カラーリングは壱式2号機同様の赤で、基本性能は1号機と変わらないが、T-LINKシステムがオミットされ、新たなアタックモーションパターン「計都瞬獄剣・本命殺」が登録されている。
ラ・ギアス事件の際にラ・ギアスに召喚されていたところ、シュウ一行に戦力兼PTキャリアとして運用された。その後はヨン・ジェバナの根回しによって鋼龍戦隊に上記の再建造された1号機とともに配備されている。
3号機
詳細不明。なお『OGMD』に登場する青い機体は、再建造された1号機である。

量産型グルンガスト弐式[編集 | ソースを編集]

グルンガスト弐式の正式量産型である。計都瞬獄剣がオミットされた以外はベース機と同等の性能を有するも、高コストと機動力不足が響き、少数量産に留まった。OGシリーズでは量産に至っていない。

グルンガスト参式[編集 | ソースを編集]

発展機。戦闘機「Gラプター」と重戦車「Gバイソン」の2機への分離機能を持つ2人乗りの機体。状況によっては1人乗りへと改修される。

1号機
破壊され、龍虎王虎龍王)に吸収された。
2号機
ゼンガーが搭乗した機体。分離機能がオミットされている。後に破壊されるも、武器の「参式斬艦刀」はダイゼンガーへと受け継がれた。
3号機
ブリットクスハの2人が、ペトロパブロフスク・カムチャツキーへと向かう際に与えられた機体。テスラ・ドライブを搭載し、飛行可能になっている。武器は本来1号機が使用するはずだった、特機サイズのシシオウブレード「参式獅子王刀」である。
龍虎王・虎龍王の休眠時は、ブリットとクスハは基本的に本機で任務に当たっている。

グルンガストシリーズの関連機[編集 | ソースを編集]

スレードゲルミル[編集 | ソースを編集]

参式がマシンセルによって自己進化した姿である。初出はα外伝で、ゼンガーが搭乗した。OGシリーズではウォーダンが搭乗し、ゼンガーの駆るダイゼンガーと死闘を繰り広げた。

超機人[編集 | ソースを編集]

龍虎王 / 虎龍王
参式の1号機を取り込んだ機体で、本来は搭載していなかったT-LINKシステムを有する。
龍人機
グルンガストシリーズのパーツを使って龍王機を改修した機体。αシリーズでは壱式は2機製造され、その内1機はグルンガスト改に改修されているため、もう一方のグルンガストのパーツを使っているものと思われる。

鋼機人(ヒューマシン)[編集 | ソースを編集]

グルンガストシリーズのノウハウと、第2次αにて負傷した龍王機にグルンガスト系のパーツを組み合わせて龍人機に改造したときのノウハウを元に設計・開発された。なお、頭部の形状がグルンガストの頭部バリエーションとして採用される予定だった「龍型」と「虎型」に一致しているが、関連は不明である。

轟龍改
鋼機人の先行量産型・轟龍の改良型。砲撃戦仕様。
雷虎改
鋼機人の先行量産型・雷虎の改良型。格闘戦仕様。

ダイゼンガー[編集 | ソースを編集]

参式斬艦刀を受け継いだ機体。また、零式の武装が内蔵武器のコンセプトに影響を与えている。