ウェンディ・ラスム・イクナート
ウェンディ・ラスム・イクナート(Wendy Lasm Ikunart)
- 登場作品:魔装機神シリーズ(バンプレストオリジナル)
- 声優:大原さやか
- 種族:ラ・ギアス人
- 性別:女
- 年齢:リメイクされたOGサーガで細かな年齢の推移が判明している
- 27歳(LOE「デモンゴーレム掃討」)→29歳(ROE「進水式」)
- 27歳(α外伝)
- 所属:ラングラン王室アカデミー→アンティラス隊
- 階級:練金学士
- キャラクターデザイン:河野さち子
温和な気性で攻撃性に欠ける若き練金学士。ラングランが企画した「魔装機計画」の中心人物の一人として、計画に必要となる高位精霊降臨の術を編み出した天才児。設計の才能も有しており、彼女の集大成とも言うべき傑作機が魔装機神サイバスターとBクラス魔装機ガルガードである。
『魔装機神 THE LORD OF ELEMENTAL』におけるダブルヒロインの一角であるが、ヒロイン役のキャラクターとしては27歳と設定年齢がやや高め(第2部では29歳のアラサーである)で、本人もそれを気にしている様子(それ以上もいることはいるが)。しかしそのような年齢を全く感じさせない抜群のプロポーション、同じ女性からも認められる絶世の美貌(テュッティからはウェンディが美人でなかったら、地球上の美人の8割は美人の定義から外れてしまうと評された)、更に前出の天才的才能を併せ持ち、まさに才色兼備と呼ぶに相応しい女性。また、時折子供っぽいところを見せるところもあり、年齢の話題になるとすぐ拗ねたり、サンドリーブ姉妹に「おばさん」呼ばわりされた腹いせに激甘と激辛のクッキーを渡して懲らしめようとしたこともあった(結局、効果は無かったが)。というか、マサキとの年齢差が10歳以上ということを気にしているようである。スパロボの傾向として非常に多い「主人公の年上の恋人」の先駆けとなった。
才色兼備の女性であるが料理の経験は少ないらしく、IIのあるシナリオでプレシアの手ほどきを受けて料理に挑戦。調味料の分量や火加減など細かく計測してレシピ化する。ゆえに失敗は少ないはずだが、料理の仕上げに必ずプレシアのレシピに無い「オリジナルアレンジ」を加えるため、大概ものすごい味になる(前述のサンドリーブ姉妹に渡したクッキーも本来マサキに味見してもらうために持ってきたのだが、プレシアが止める前に姉妹に渡りギドも犠牲になった)。これは以前セニアに受けたアドバイスを忠実に守ったことが原因でもあるが、彼女の生真面目かつ頑固な一面も感じられる。同じくプレシアに料理を教わり、大ざっぱながら美味しいものを作り上げたリューネとは対照的なエピソードである。
また「腐女子」の一面を持ち合わせており、邪神ルートのEDデモでシュウが同性愛者ではないかと言う話題にリューネ共々盛り上がったり、IIでは年齢制限ありのBLゲームをプレイ済みだったりする事からそれが伺える。
登場作品と役柄
魔装機神シリーズ
- 魔装機神 THE LORD OF ELEMENTAL
- 第1部ではマサキとの接触は当初から多かったがサイフラッシュ開発が大詰めになったころから、次第に打ち解けるようになり、以降は随所でマサキの精神的な支柱として重要な役割を果たすようになる。第2部では「コスモノヴァ」の修理を担当後、隊に復帰するが、復帰後も部隊から離れることが多い。その主因は自身の変調に伴い表面化した姉・テューディの怨念に苛まれている点にあり、苦悩の日々を送る(ライバルとなるリューネの登場により、相対的に出番が減少したという要因も無視できない)。選択したルートにより結末は異なるのだが、テューディルート、ラセツルートの場合には蓄積した歪みが噴出し、テューディに自身の身体を乗っ取られるという事態に陥る。一方で、プレイヤーに邪神ルートと称される隠しルートでは大神官イブンに相談したことにより、潜在意識内に存在する姉の魂を切り取られたことであっさりと助かる。彼女を生存させたければ、#21(または#22、#23)クリア後の選択で「OK」を選ぶこと。あるいは第2部で邪神ルートに進めば必ず彼女は生き残るが、その場合の彼女はあまり目立たない。尤も、シャワーシーンがあったり、EDで爆弾発言をしたりする。なお、阪田プロデューサーの当時の発言では本作品のヒロインと定義付けられておりリューネは「スーパーロボット大戦本編のヒロイン」という扱いらしい。
- スーパーロボット大戦OGサーガ 魔装機神 THE LORD OF ELEMENTAL
- 設定の補足に伴い、マサキとの初対面時の年齢は26歳であった可能性が浮上(マサキは15歳)。
- PSP版では音声の追加にともない、彼女を演じる大原氏がシナリオタイトルのナレーションを行っている。
- スーパーロボット大戦OGサーガ 魔装機神II REVELATION OF EVIL GOD
- 今回はインターミッションのナビゲートを担当。また、何度かサイバスターに同乗することがあり、その時は戦闘中にマサキと掛け合う台詞パターンが用意されている。
- スーパーロボット大戦OGサーガ 魔装機神III PRIDE OF JUSTICE
- インターミッションのナビゲートが不採用となった影響か前作より出番は控えめ。メカニックとしては、サイバスターに新たな攻撃プログラム(「ファミリア・ヴィシージ」)を開発し、ギオリアスやジャスティニアの設計に関与。そして、彼女が設計を担当したと思われるガルガーディア(ガルガードの兄弟機)も前線に投入される。
- スーパーロボット大戦OGサーガ 魔装機神F COFFIN OF THE END
- テューディと共にイスマイルの後継機、ネーゼリアに乗り込むことに。メインパイロットはテューディでウェンディは掛け合い要因のようである。
- 真・魔装機神 PANZER WARFARE
- ア・ゼルスの魔装機技術の基となった「神の腕」に「ラスム・イクナート」と、彼女の物と推測できる単語が記されていた。そのため状況証拠的に「神の腕」がサイバスターの腕であるという推測が成り立つこととなった。ただし明言はされていないため詳細は不明。
αシリーズ
- スーパーロボット大戦α
- 直接登場はしないが、マサキの会話の中で名前のみ出てくる。
- スーパーロボット大戦α外伝
- サイバスターの整備のため、テュッティ、セニアらと共に地上へ出る。初登場は第8話『ヌビアは笑う』のマップイベント。マップクリア後のイベントでマサキやリューネとの会話がある。その後は魔装機関係の改修で活躍するが、版権作品との絡みはカミーユやコウと共にアンセスターの使用する機動兵器の分析をするくらいである。身体があまり強くないにも関わらず未来世界に飛ばされてしまったことで、全体的に体調を崩しがち。
OGシリーズ
名前が出たり、存在が示唆される程度で未だに本シリーズには登場していない。 よって、今の所鋼龍戦隊のメンバー達は彼女の事は勿論、マサキがリューネ以外の・・・それも絶世の年上美女からベタ惚れされている事実も知らない。
- スーパーロボット大戦 ORIGINAL GENERATION
- 直接は登場しないが、マサキが年上の美人にアプローチを受けているかもというエクセレンの台詞があり、ウェンディのことを暗示している。
- スーパーロボット大戦 ORIGINAL GENERATIONS
- 同じく直接登場はしないが、OG2.5でリューネからマサキは年上の美人に弱いという台詞がある。
- 第2次スーパーロボット大戦OG
- 今回も直接は登場しないが、マサキが彼女の安否を心配している所をエクセレン達にからかわれる(無論、エクセレン達がそれがどんな相手なのか知る由も無いが)一幕がある。OGシリーズで名前がはっきり出てきたのは初めて。また、オリハルコニウムに関する話題でシロが「マサキにも覚えがあるニャ」とかつてウェンディにペンダントを渡したことを示唆する発言をしている。
人間関係
- マサキ・アンドー
- 年下の彼候補だが、年下過ぎることで踏ん切りがなかなかつかない様子。サイバスターを通じて絆を深めていく。なりゆきだが彼とのキスもした。
- リューネ・ゾルダーク
- 恋のライバルである一方で慕われる。ウェンディを救うには彼女の力も必要になる。
- シュウ・シラカワ
- 邪神ルートEDでは何とマサキとシュウでカップリングしようとする。また、ヴォルクルスの支配が強まる前の彼の性格も知っていた。
神聖ラングラン王国
- ミサキ・シラカワ
- シュウの母親。親子ほど年齢は離れていたが、二人はとても仲が良かったという。
- ダットン・ザン・ブラハルド
- 「練金学協会」債務調査課の人間。バラージュの非礼を謝られ、エリアル製の工具をもらった。
- バラージュ
- 「練金学協会」債務調査課の人間。彼女の厳しい査問にかけられたことでウェンディの復帰は「地上人召喚事件」に間に合わなかったらしい。
アンティラス隊
- セニア・グラニア・ビルセイア
- 研究者仲間として親交が深いが、マサキとの関係をからかわれることの方が多い。最終的には彼女の投じたまさかの変化球が事態を決着させることに。
- テューディ・ラスム・イクナート
- 誕生前に死んだ彼女の双子の姉。その思念がウェンディに残留しており、次第にこの世に対する怨みを露わにして彼女の意識を浸食するようになる。IIでは再び意識を乗っ取られそうになるが和解し、IIIでは彼女に体を貸すなど良い姉妹関係になっている。Fでは二人で魔装機に乗ることに。
- ギド・ゼーホーファー
- IIのヤンロンルートではたびたび彼からアプローチを掛けられていた。その後、ギドの周囲の女性関係はウェンディ以外の要素で活性化しつつある。
エリアル王国
- ライコウ・ゼフェンバー
- アドバーザリー部隊の隊長。優れた錬金学士としてウェンディを尊敬しており、出会って早々サインを求める。IIIでは彼とマンジからエリアル製の工具が贈られるがすでにダットンから受け取っていたため一つをテューディ用にすることとなった。
- マンジ・フィールドナウ
- エリアル王国の練金学士。余人には不可能といわれていた高位の精霊降臨に成功した天才の一人。
- 彼からはエリアルに留学した10年程前に結婚を申し込まれているが、ウェンディ本人はずっと冗談だと思っていた。当時の彼女は二十歳前の若者であり、結婚を実感しにくい年齢であった。
シュテドニアス連合国
- ニコ・サンドリーブ / リコ・サンドリーブ
- 連合軍のエース。魔装機神IIのヤンロンルートにて彼女達から「おばさん」呼ばわりされたことに憤慨し、嫌がらせのため激甘のクッキーと激辛のクッキーを渡すが、前者がニコの、後者がリコの味覚にドンピシャだったため彼女達に懐かれる(それに伴い呼び方も「ウェンディさん」になった)。
ヴォルクルス教団
- エルシーネ・テレジア
- 彼女にテューディの影響で半分になっていた寿命を荒療治だが治してもらった。
他作品との人間関係
名台詞
戦闘台詞
- 「はあぁ、ま、マサキ! あぁあ、あぶ、あぶ」
- サイバスターのサブシートに搭乗したときの台詞。主に回避を選択したときにみられる(「斬り返し」や「幻影」発動時などでも)。
魔装機神シリーズ
魔装機神 THE LORD OF ELEMENTAL
- 「マサキ、あなたがサイバスターの捜索にいってください」
- 「モニカ誘拐」でサイバスターがサフィーネとルオゾールによって盗まれた際に。彼女の勘でしかなかったのだがこの勘は当たり見事サイバスターを取り戻すことができた。ちなみに「奪われた魔装機神」ではフレアー現象という根拠をもとにマサキに捜索を依頼している。
- 「ありがとう、マサキ……ただ、これだけは覚悟しておいてください」
「あなたはサイバスターに選ばれて操者となったわけですが、これからは好むと好まざるとにかかわらず……」
「色々な事件に巻きこまれてしまう事になるでしょう」
「魔装機神操者に選ばれた事によって、あなたは不幸になってしまうかもしれません……」
「もし、魔装機神操者である事が重荷になった時は、私に言ってください」
「私にできる事なら、何でもお手伝います」 - サイバスターを取戻し選ばれたマサキに対して。この言葉通り彼女はマサキを支えていくことになる。
- 「じゃ、指切りしましょ」
- サイフラッシュを一回までしか使わないよう約束するために。なぜ彼女が指切りを知っているのかというとシュウの母ミサキに教わったからである。
- 「そんなことはありません!」
- 「地底での遭遇」にてサイフラッシュを2回使った場合の台詞。プラーナの補給のためにマサキにキスしたウェンディに対して、シモーヌが「ウェンディさんのような大人の女性がマサキみたいなガキに惚れるわけないもんね」と言った際のガチ否定。既にベタ惚れらしい。
- 「今はまだ、よくわからないかもしれないけど、あなたは自分の信じた道を進めばいいの」
「他の誰が、何と言おうと、私はあなたを信じています、マサキ」 - 戦いに迷いが生じたマサキに精霊の説明をして。
- 「……だった……と言った方が正しいわ。私の姉は……生まれてすぐに死んじゃったから……」
「いいの、姉は、今でも私の中に生きている……そう思えるから……」 - セニアとモニカが双子だから通じ合っているとマサキに説明して。この言葉通り姉は生きており大事件を引き起こすこととなった。
- 「知ってるもなにも、わたしの専門分野よ。魔装機の装甲に使われている金属ですもの。精神感応性があるから、魔装機の装甲にはうってつけなの。
それにね……うふふ。オリハルコニウム製の装飾品って、恋人たちの間で人気があるのよ。離れていても心が通じ合えるって。
最近じゃ、プロポーズの代わりにオリハルコニウム製の小物をプレゼントするのが流行ってるらしいわ」 - オリハルコニウムに関する会話。彼女も言っているが、オリハルコニウムの装飾品は絆の証。後々彼女を救いたければ、必ずここでペンダントをあげること(詳細は隠し要素/魔装機神参照)。
- 「あなたを笑いに来た……って言ったらどうする?」
- 「絶望の淵で」のシナリオデモにてゼオルートの死で落ち込んでいるマサキに対して。どことなく後に旧シリーズやαシリーズでマサキと共と戦うことになるサングラスの人を彷彿とさせる台詞である。
- 「いい?あなたが自分を責めるほどには、誰もあなたに期待なんてしていないのよ」
「私達は、あなたに何かを押しつけるつもりなんてないわ。ただ、信じてるだけ」 - こちらも「絶望の淵で」でのシナリオデモにて。ウェンディらしからぬ冷たい物言いだが、ゼオルートの死について自責の念に駆られるマサキの心の重荷を降ろさせるためあえてこのような言い方をし、その意図を酌んだマサキの再起を促す結果となった。まあその後、言い過ぎたことを気にしてフォローのためサイバスターに乗り込んでしまうのが彼女らしいのだが(もっとも、そのお陰で精霊憑依でプラーナを使い過ぎたマサキが一命を取り留めているわけだが)。
- 「しゃべっちゃダメ! じっとしてて。今、プラーナを補給してあげるから」
- ポゼッションでプラーナを消耗したマサキにマウストゥマウスでプラーナを補給…つまりはキスである。
- 「最近気づいたんだけど、この前の『地上人召喚事件』以来、どうも人々の意識が変化してるような気がするの」
「本来、あまり闘争心が高くないラ・ギアスの人達が、あれ以来、変に闘争心が刺激されてるような……」 - シュテドニアスが再び戦争を始めようとしているのを実感して。実際に地上人の介入などもありラ・ギアスは戦乱を繰り返すこととなった。
- 「王都が壊滅したあの日、私は大ケガをして……それ以来、幻聴や頭痛に悩まされていたわ……私の体力が落ちて、プラーナが下がると……次第に私の中の姉の人格が顔をだし始めるようになったの。」
- 姉テューディの怨念が自身の意識を浸食し始めていることの告白。この悲劇の迎える結末は…。
- ウェンディ「姉さん……私はいつまでも姉さんと一緒よ……」
テューディ「そうか……ありがとう……ウェンディ……」
ウェンディ「姉さん……マサキ……リューネ……みんな……ありがとう……これで、私達……ひとつに……」 - 既にテューディに意識を取り込まれてしまっていたウェンディであったが、最期の瞬間に自意識を取り戻す。フラグ立てに失敗した場合はこの結末。
- 「姉さんは……もういないわ。イブン大神官が、分離してくださったから」
「ええ……ソラティス神殿で、精霊達とともに祭ってもらっているの。あらぶる魂をしずめるためにね……」 - 邪神ルートにおけるテューディとの決着のつけ方。リューネとウェンディはテューディのことを忘れないことを誓う。
- セニア「ふっふ~。リューネが知らないのはしょうがないけど、ウェンディ、大事な事、忘れてない?」
ウェンディ「大事な事?」
セニア「マサキはね、ランドール名義で、ラングランの国民になってるのよ。階級は『ザン』つまり、戦士よね」
マサキ「ああ、そういやそうだったが……それとこれと、何の関係があるってんだよ?」
セニア「ラングランの法律では、王族、貴族、戦士階級のものは……」
ウェンディ「あ……」
セニア「そう、配偶者を二人、もてるのよね~」 - こちらはフラグ立てに成功した場合のエンディング。三角関係の結末としては非常に画期的な複婚可能という展開に、当時吹いた人も多いはず。
- ウェンディ「えっ!? クリストフって、そうなの?」
リューネ「なんか、ぽくない?」
ウェンディ「あらあらあら、どうしましょ」
マサキ「バカ。なんでこう女って、そういう話題が好きなのかね。俺にしてみりゃ、気持ち悪いだけだぜ」
リューネ「ヘヘー、じつはあたしも」
ウェンディ「あ、私、ちょっと興味あります」 - こちらは邪神ルートのエンディング。テューディルート、ラセツルートがセニアの変化球なら、こちらはウェンディによるまさかのやおい爆弾投下。最も悲壮感漂う彼女と死別した場合のEDと比べると、ギャップが激しすぎる。
魔装機神II REVELATION OF EVIL GOD
- 「赦してあげなさい……とは言わないわ。でも、認めてあげなさい、彼は、昔とは違う、と」
- フリングホルニを降りるシュウの後に現れ複雑な表情を浮かべるプレシアに対して。シュウと対面したプレシアはこのことを実感して復讐をやめることにした。
- 「もしかすると……姉が関わってた可能性があるの」
- サイバスターの設計思想が他の魔装機と違うことに触れて。ウェンディ曰く、ラングラン崩壊前から記憶が抜け落ちていることがありその間にテューディがゼルヴォイドを資料などで発見し記憶を共有して参考にした可能性があるらしい。続編でこの予想は半分正解半分不正解だったことが明らかとなった。
- (サイバスターの真の力……ポゼッションは、ほんの一例に過ぎない。改良余地は残してはいたけど……私ですら把握できないほど、サイバスターは変化……いえ、成長している……これは、いい事なのかしら……?)
- セニアにポゼッションによって強化されたサイバスターを見せて。サイバスターを作り上げた彼女はポゼッションによる強化に不安を感じていた。
- 「……ほう、おばさん、か。いいだろう。そこの童子二人、いいものをあげよう」
- サンドリーブ姉妹からおばさんと言われてテューディの部分が目覚めて。口調まで変わっている。
- 「えっ?えーと、その……過労?みたいなものよ」
「わ、私の場合、ほら、姉さんの事もあるし……ちょっとね」 - 見舞いに来たマサキたちに対して。この時は心配させないために誤魔化すだけに留めていた。
- 「ダメです!私と違って、エルシーネ様は長生きできるんですから!」
- 電離プラズマ砲を自分の命を懸けて破壊しようとするがエルシーネが協力を申し出て。テューディに魂を半分持ってかれた彼女の命は寿命が半分しかなく、彼女は自分の命をせめて仲間たちのために使おうとしていた。
- 「姉さん……いいのよ、私の中にいても」
「たった一人の姉さんですもの。拒んだりするものですか」
「おやすみなさい、姉さん。よい夢を……」 - テューディに体を乗っ取られたがマサキとリューネの説得を受け目覚めて。テューディが自分の体を通して世界と通じていたことを伝え彼女と和解することができた。
- 「……少しは頭が冷えた?」
- プレシアを操られ頭に血が上ったマサキにビンタをして。この後、アンティラス隊全員が家族のようなものということ、皆がプレシアを心配していることを伝えた。
魔装機神III PRIDE OF JUSTICE
- 「……いくらナビを強化しても、マサキのプラーナが強力過ぎて、補正が効かないんですよ」
- マサキの方向音痴が魔装機のレーダーをも超える理由。
- (何かしら……この感じ……私達の知り得ぬ所で、何か大きなものが動いているような……気のせい……だといいんだけど)
- 5万5000年前のものであるゼルヴォイドに自身が考案した理論と似たものが搭載されている事にウェンディは言いようのない不安を感じていた。
- 「マサキが初めてポゼッションした時と、すごく似ていた……」
- エランがポゼッションする姿を見て。サイバスターとゼルヴォイドの共通点のようにマサキとエランにも共通点が多いことを偶然の一致として片づけるには不自然と感じていた。同じ考えを持っていたマサキにゼルヴォイドの精霊ゼルヴの特徴を話そうとするがテューディに止められてしまう。
- 「ああっ!これよ、これ!機能美と芸術美が渾然一体となって……本当にもらっていいんですか?」
- テューディの姿でもらった名工ウロボスの最高級工具を見て触って。姉同様に興奮する姿からセニアから性格は正反対だが好みは同じと呆れられてしまう。
搭乗機体・関連機体
余談
- 2010年6月現在、公式サイトの「プレミアムメンバーズクラブ」では、ウェンディ&マサキのツーショットが壁紙として配信されている。
- 『電撃Playstation Vol.510』2012年1月26日号(2012年1月12日発売)で、ウェンディのプラーナが不安定になった経緯が欄外で補足されている。それによれば、シュウとの一騎打ちで精霊憑依(ポゼッション)を起こして生命の危機に陥ったマサキを救うために、口づけでプラーナを供給して治療したことがそもそもの発端であるらしい。文章自体は、「この事件以降、彼女にテューディの人格が現れるようになってしまう。」という一文で締め括られている。これが原作者の公認設定で書かれたものであった場合、デューディの暗躍は『LOE』第一章終了後からではなく、『LOE』第一章の終盤から既に始まっていたことになる。
- また、ウェンディがゼルヴォイドの外観を元にサイバスターを作り上げた事も、当時は表に出れなかったテューディがウェンディに干渉してゼルヴォイドのデータを閲覧させた結果でもあるので、表に出るかなり以前から暗躍していた模様。
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