チカ

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チカ(Chika)

シュウ・シラカワファミリアであり、彼のサポートをする役目。女の子のような名前だが、れっきとしたオスである(実際、桑島法子氏が演じると発表された際、「チカはメスなんですか?」という質問がラジオに届いたそうである)。モチーフになっているのはラ・ギアスに住んでいる小鳥「ローシェン」。

前述の通りシュウのサポート役のはずだが、その姿勢はほとんど見られない。常に自分勝手に喋り捲り、お子様には聞かせられないNGワードも使いこなし、しかもお金に意地汚い。シュウの周囲の人物はおろか、敵対関係にあったマサキらにまで呆れられる始末。本当に彼がシュウの無意識部分なのか甚だ疑問であるが、逆に言えばシュウにもそんな人間的な一面があるということでもある。ただ、元がシュウなので、実は博識であるらしい。そうは見えないが。

長らく誕生の経緯が公式に語られていなかったキャラクターであるが『熱血!必中!ボイス・スパログ!~魔装機神II篇~』にてシュウがサイバスターに乗った際にハイファミリアを使う事を想定してまず一匹作られたのがチカで、本来はもう一匹使い魔が作られる予定だった(サイバスターのハイファミリアは二基なので)が、チカのあまりのやかましさにシュウが辟易したため中止されたことが明かされた。
また、上記の設定が発表される前は阪田雅彦氏の同人誌に「母親の裏切りによって失われたシュウの精神の安定を取り戻すため、ルオゾールが彼の無意識を切り離したことでチカは生まれた」という経緯が掲載されているとの説があったが、同人誌という媒体から流通数は少なく所持している人物が「そんなのは載っていない」と主張することもあり、真偽が長らく確認出来ない状況が続いていた。

登場作品と役柄

旧シリーズ

スーパーロボット大戦EX
初登場作品。蘇生したシュウが記憶喪失だと知るや否や、貸してもいないお金を催促する。基本、彼は部隊のレーダー係のようだが、大抵は喋ってばかりでレーダーなぞほとんど見ていない。
シュウの一部である以上シュウが死ねばチカの命も無いはずだが、シュウが死んでいる間「生きた心地がしなかった」らしいので、普通に生きていたようだ。
第4次スーパーロボット大戦
シュウの出番が少ないので、彼の出番も少ない。今回はシュウにゲストが来る事を警告しており、きちんとレーダー係を担当していた。
中断メッセージも担当しているが「え?これで出番終わり?」の一言のみ(『第4次S』では、音声を収録したキャラが担当する仕様になったので、この台詞は削除されている)。
スーパーロボット大戦F完結編
出番は少ないが、シナリオ『招かざる訪問者』を2ターンクリアすると「これ、インチキやっています!」とプレイヤーの手腕に難癖を付けてくる(図星だったプレイヤーもいるかもしれないが…)。

αシリーズ

スーパーロボット大戦α
旧シリーズの『EX』以前とは違い最初から地上に出ている。普段はただの鳥を演じており、苦労している。
スーパーロボット大戦α外伝
最終面でシュウに言われて「はいはい」と答えて増援を出してくる(出番はこれだけ)。αシリーズにおいて、シュウは本作で最期を迎えるのだが、彼がどうなったのかは不明。

OGシリーズ

第2次スーパーロボット大戦OG
EXシリーズのシナリオの再現により、とうとうOGシリーズで登場した。戦闘台詞も含めて、その口煩さにはシュウも心底うんざりさせられたことだろう…
スーパーロボット大戦OG ダークプリズン
セレーナのパートナーであるエルマとよく喧嘩している。焦りと怒りのグラフィックが追加された。

魔装機神シリーズ

魔装機神 THE LORD OF ELEMENTAL
第2部で登場。しつこいルオゾールに文句ありありな発言。その喧しさは、マサキがシロクロをけしかけようとするほど。そしてシュウにまで「いい薬」と言われる。
スーパーロボット大戦OGサーガ 魔装機神II REVELATION OF EVIL GOD
Webラジオにおいて、声の担当が桑島法子氏であることが明らかにされた。ゲームではシュウが戦闘するとたまに喋るが、案の定、やかましい。
スーパーロボット大戦OGサーガ 魔装機神III PRIDE OF JUSTICE

人間関係

シュウ・シラカワ
彼の主。しかし、シュウの性格とは正反対。あろう事か、シュウの女性への関心のなさについて「ホモじゃないかと思うくらい」とまで言っている。自分の無意識から作られた存在にホモ扱いされるシュウって…
サフィーネ・グレイス
彼女へのNGワードを発言できるのはシュウとその従者である彼だけである。
ルオゾール・ゾラン・ロイエル
シュウが地上へと上がっている間は、彼に飼われていたと思われる。が、チカはルオゾールに苦手意識を持っている。LOE第二章ではあまりのルオゾールのしつこさを「実はご主人様の事が好きなんじゃないかと思うくらい」と表現し、またもホモ発言をした
クロ / シロ
共に猫の姿をしたマサキのファミリア。LOE第二章にて、シュウとの会話を邪魔されたマサキがこの2匹をけしかけようとする場面がある。当の2匹も「おいしそう」と結構乗り気。そしてシュウも止めない。
エルマ
地上人召喚事件で顔を合わせることとなった、セレーナのパートナーである小型ロボット。初対面で「仕事をサボるロボット」などと馬鹿にしたことから、エルマからの第一印象は最悪。以降は事あるごとに喧嘩を繰り返すのだが、周囲からは漫才のように見られている。……というか、前述のフレーズに対して「お前が言うな」と思ったプレイヤーは少なくないだろう。

名(迷)台詞

共通

「インチキだ! インチキ!」
登場するシナリオで、通常ではまず不可能なプレイをすると、プレイヤーのデータ改造行為を指摘してこう言ってくる。チカの代名詞とも言える台詞。DS版では周回プレイなどで比較的楽にこの台詞を引き出すことができ、用語辞典の項目にもなっている。

戦闘台詞

「さあ、チートなグランゾンの力を、思いっきり見せつけちゃいますよ!」
攻撃台詞。ついに公式化してしまったチート発言にシュウは「チカ……どこでその言葉を覚えてきたんですか?」と半ば呆れ気味に突っこんでいる。
『魔装機神II』では武器性能がガッカリだったが、『第2次OG』では武器・機体共にこの言葉通りの性能になった。
「ご主人様に歯向かおうなんて、身の程知らずですね!」
攻撃台詞。シュウが同意する珍しい台詞でもあったりする。
「ククク……グランゾンに向かってくるとは、身の程知らずもいいところですね!」
攻撃台詞。シュウが「それはひょっとして、私の真似ですか」と言うように、この時のチカはシュウの声真似をしている。
「やーい、やーい、へたっぴ! ぽんぽこぴーのおたんこなす!」
回避時。シュウからは「静かにしてなさい」と窘められた。
「新たなご主人様の追っかけですか。モテモテ過ぎて困っちゃいますね!」
コーデックとの特殊戦闘台詞。当然のようにシュウからは「悪い冗談はその辺にしておきなさい」と突っ込まれた。

スーパーロボット大戦EX

サフィーネ(モニカがシュウ様に手を出さない様に、よっく見張っとくんだよ!)
チカ(そりゃ、よけいな心配ですよ、サフィーネ様。ご主人様はまるでホモじゃないかって思うくらい女性に興味を示されませんからね)
『モニカ、その愛』シナリオデモにてサフィーネからモニカがシュウといい雰囲気ならないように監視するように言われた際のやり取り。……チカ、何故ホモ扱いにする。OGDPでは「まるでホモじゃないかって思うくらい」の部分がカットされた。
「バーカ、バーカ」
「アホ、ボケ、カス!○×○の××××!!」
「やーい、やーい、○○○の○○○野郎!」
同話にて、見張りの注意を引くために発した罵詈雑言。放送禁止用語を多用するチカの姿を見てシュウは「あまり多用する方法じゃありませんね」と呆れていた。……余談だが、放送禁止用語自体はこの時の見張りも使ってたりする(兵士A「それともお前、ホントに○×○が××××なのか?」)。なお、『OGDP』では(兵士の台詞も含めて)これらの台詞はばっさりカットされた。
「どひゃーっ!全滅させちゃいましたね!すごいすごい!!でも、インチキしてません?」
更に同話にて敵軍を全滅させた際のセリフ。ネオ・グランゾンを使用している時ならまだしも、グランゾンで敵軍を全滅させても言ってしまう。
「ウワサをすればなんとやら! 中国風に言えば『ツァオ・ツァオの話をすればツァオ・ツァオがやってくる』ですね! 今、テリウス王子が出奔したそうです!」
『テリウスの決意』にて、テリウス出奔の情報をつかんで。チカのこの言葉にサフィーネは「チカったら、ヤンロンの影響でもうけたのかしら」と独白していた。
ちなみに、ツァオ・ツァオとは三国志でお馴染みの武将・曹操のことであり、ヤンロン本人も魔装機神第二章『ガッツォー再び』にてゼツがラングランに襲来した際に「うむ、曹操のウワサをすれば曹操がやって来る……間違いなかろう」と発言している。

魔装機神シリーズ

「ルオゾールと来たら、もう、それはそれはしつこくご主人様を、追いかけてくるんですよ!!」
「まるで誘導装置でもついてるみたいに、あたし達の後を、ずーっと追いかけて来るんです。ホント、しつこいったら」
「あのしつこさは、昔のマサキとどっこいか、それ以上ですよ、ホント。どうしてそんなに、追っかけて来るのか」
「あたしが思うに、ルオゾールってもしかしてご主人様の事が好きなんじゃないかなって、それくらいすごいんです」
「でもあの顔でそういうのって、ちょっと無気味じゃありませんかね? あたし、ああいうのは遠慮したいですよ、ホント」
「大体がルオゾールっていうのは……」
LOE第二章「再会、シュウ」でのエンドデモにて。復活したルオゾールのシュウへの執着心と真ナグツァートの強さも相まってか、チカもウンザリしていることがよくわかるだろう。
……だからなぜホモ扱いにする。そして聞いてるほうが(それこそ、復活したルオゾール以上に)ウンザリするほどやかましくなっている。
あまりのやかましさにマサキから「これ以上喋ったらシロとクロをけしかける」と睨まれ、シュウからも皮肉を言われた。

OGシリーズ

「何のことだか、あたしにはさーっぱりですよ。だいたい、ご主人様はそうやって勿体ぶって喋って、煙に巻くことが多くて……」
「意味があるように思えて、実は何でもなかったりとか、それっぽいことを適当に言ってるだけとか」
「今後の伏線かもしれないと思って、真面目に聞くだけ損だったりして」
『第2次OG』44話「特異点崩壊」で口にした若干メタな不平。当然、シュウに睨まれてしまった。この台詞に限らず、本作でチカがシナリオデモで喋りだすとたいてい3行分きっちり使うものだから困ったものである。
「あの二人の恋バナって………………わわわっ!想像したら不気味で、鳥肌立っちゃいましたよ!」
同話でゼゼーナンとアルテウルの会談を捏造した映像を流出させたサフィーネが「恋バナもOKよ」と発言して。上記の通りホモ発言したチカであるが、さすがにこの二人に関しては受け付けなかったらしい。ただこのあと、テリウスから「元々鳥肌だろ」というツッコミを受けてしまったが。
「失敬な! ご主人様はこう見えてもいい人なんですよ!」
「あ、言っときますけど、いわゆるツンデレの類ではありませんからね!」
同じく、シュウがマサキ達に加勢しようとしたが、今までの行動からマサキ達が彼に不信感を募らせたときの台詞。クロの言うとおり全くフォローになっておらず、やっぱりシュウに睨まれてしまう…。
メキボス「ゼブは本気で怒ると、ああなる(普通に喋る)ことがあるのさ」
チカ「なら、普段の喋り方は何なんですかね。演技?いわゆるキャラ立ち?それとも、ネタ?異星人でそういうのって、どうなんでしょ」
モニカ「あなたも普段のあの方を見習って、ゆっくり喋ってみてはどうでしょう……?」
チカ「嫌ですよ。誰かさんとキャラが被っちゃいます。それにのんびり喋るなんて、あたしには到底無理ですよ。ねえ、ご主人様?」
「激震の白い大地」より、ゼブがマジギレしたことに関する会話。シュウからは「それ以前に、喋ることをやめなさい」とバッサリ切り捨てられてしまう…。ここでいう「誰かさん」は、『ROE』だとメフィル・ザニア・ボーラングが該当しそうではあるが…。
「ま~ったく、身内の恥ですよ。空気が読めないんだから。いわゆるKYです、KY。もうちょっと気の利いたことを言えばいいのに」
「クライシス・ポイント」で、サフィーネを指して。チートといいKYといいどこで変な言葉を覚えてきてるのやら…。この後アクセルの癪に障ったようで、シュウからはスルー推奨扱いされてしまう…。だがこの台詞に関しては、次話の「デザイア」でプレイヤーもそういいたくなる台詞をサフィーネが喋ってしまうから困ったものである。

余談

  • ロデムそのまんまのランシャオ、レツゴー三匹そのまんまのジュンチョーサクショージと比べるとマイナーではあるが、チカにも設定上の元ネタが存在する。その元ネタは特撮番組『光速エスパー』の鳥型サポートロボット・チカ。
    ただし、光速エスパーのチカはスパロボのチカのようなどうしようもない性格ではなく、きちんとしたサポートメカである(カラーリングは黒くないが、形状のモデルはカラス)。エスパー星人である義理の両親が息子に正体が割れることなくサポートするために開発、近所の工場製と偽ってプレゼントした。いくらエスパー星人の高度なメカでも戦闘のサポートまではできないので、その際には母親の分身が入れ替わってサポートしている。
  • マサキ役の緑川光氏は「もしファミリアを演じるなら誰を演じたい?」と聞かれた際、チカを挙げた。
  • シュウ役の子安武人氏とチカ役の桑島法子氏の掛け合いの収録は別撮りで行われている。子安氏はチカの事を覚えていなかったのか、収録ではリテイクを喰らいまくったらしい。