ジェフリー・ワイルダー
ジェフリー・ワイルダー(Jeffrey Wilder)
S.M.Sに所属するマクロス・クォーター艦長。髭を蓄え、顔に古傷を帯びている。元軍人でかつては腕の立つバルキリー乗り(VF-1から数多くのバルキリーに搭乗)で、小説版では基地指令も歴任していた。軍人の前はサーファーでもあり、類まれな運動神経を発揮していた。現在は艦長として責務を忠実に守り、時として類まれな行動力と判断力を発揮する。サーファー時代からのユーモアな性格で、部下を気遣い、その部下らからも厚い信頼を寄せられており、人間味溢れる人物なのだが、表面から押し出すことはあまりない。過去に妻と死別して以降、独身生活が長い。
マクロス・フロンティア船団におけるバジュラ騒動では後手に回りながらも、的確な指示で乗り切った。また、野心家レオン・三島、バジュラ制御を目論むグレイス・オコナーの野望を阻止するため、あえてフロンティア船団から反旗。そして、バジュラ本星との決戦ではマクロス・フロンティア船団所属の統合軍兵士らを叱咤激励し、真に倒すべき敵はバジュラ制御を目論むグレイスと断罪した。
劇場版でも立ち位置はほぼ同じだが、サーファーの腕前は健在で、最終決戦時にはマクロス・クォーターの操舵を直接行い、クォーターをボードに見立てた金属塊に乗せて、バジュラ本星の大気圏をサーフテクニックを駆使して駆け下りていった。
登場作品と役柄
参戦した場合は自軍部隊のまとめ役の艦長としてシナリオ面でも出番が多く、自身の能力とマクロス・クォーターが強力なこともあり戦力的にも頼りになる存在である。
Zシリーズ
- 第2次スーパーロボット大戦Z破界篇
- 声付き初参戦。序盤から最後まで安定した能力を発揮してくれる艦長。マクロス系中心で戦う際、非常に頼りになるエースボーナスを習得する。指揮能力の高さ、安定した思考能力、カリスマはZEXISの指揮官ではトップ(年相応なゼロや、女性ならではの脆さを抱えるスメラギに比べれば)。
- 第2次スーパーロボット大戦Z再世篇
- 能力的には破界篇と変らないため、安定して使える。また、本作では特殊スキルの養成が8枠になったため、マップ兵器のマクロスキャノンを生かすため「連続行動」や「ダッシュ」を取得したい。気力上げ要員についてはバサラがいるため全く困らない。シナリオ面では引き続きZEXISの指揮官でも安定感がある。
携帯機シリーズ
- スーパーロボット大戦L
- 初登場作品。プロローグ2話、本編6話でスポット参戦した後、ルート合流時に正式参戦する。レジェンド・アカツキ加入までは(場合によっては加入後も)最強クラスのマップ兵器を持つクォーターで大暴れしてくれる。
- スーパーロボット大戦UX
- 劇場版設定で登場。転移先の世界のアルティメット・クロスの指揮官の一人として活躍する。
- スーパーロボット大戦OperationExtend
- TV版原作終了後の設定で登場する。
パイロットステータス設定の傾向
能力値
回避・命中が低いが、乗っているのは頑強なクォーターの上「必中」があるため問題はない。残りの能力はバルキリー乗りに匹敵するほど高く、格闘・射撃とも秀でるためクォーターの攻撃力を十分に生かせる。
精神コマンド
- L
- 信頼、必中、不屈、鉄壁、激励
どちらかというと防御向きの構成。「必中」と「鉄壁」で斬り込むのが鉄板。戦闘用の精神コマンドはボビーが担当。 - 第2次Z
- 必中、信頼、不屈、気合、直撃、突撃
- UX
- 信頼、必中、不屈、突撃、気迫
特殊技能(特殊スキル)
エースボーナス
戦術指揮
- 射撃武器の攻撃力10%上昇、移動後変形可能、搭載・回収時の回復率50%
- オズマ同様、早乙女スペシャルを使う事が出来る。
パイロットBGM
- 「トライアングラー」
- 主題歌。
人間関係
- オズマ・リー
- 彼とは旧知の親友であり、バルキリー乗りとしては先輩にあたる。
- キャサリン・グラス
- オブザーバーとしてクォーターに乗艦する。航空機管制を担当。
- ボビー・マルゴ
- クォーターの操舵主。お互い信頼しきっている部下。
- モニカ・ラング
- クォーターのブリッジオペレーター。ジェフリーに対して好意を抱いている。
- ミーナ・ローシャン
- クォーターのブリッジオペレーター。
- ラム・ホア
- クォーターのブリッジオペレーター。
他作品との人間関係
Lでは部隊中最も階級が上という立場から、ジェフリーが部隊の中心となって動かす事が多い。第2次Zでは首脳陣の1人として、ZEXISの中核を担う。
ガンダムシリーズ
- タリア・グラディス
- 同じLOTUSのメンバーで、ミネルバ艦長。プロローグ第2話から彼女とは縁があり、働き詰めの彼女を気遣うシーンもある。
- マリュー・ラミアス
- 同じLOTUSのメンバーで、アークエンジェル艦長。
- ラクス・クライン
- 同じLOTUSのメンバーで、エターナル責任者。再世篇でも共演。
- レディ・アン
- 同じLOTUSのメンバーで、地球圏の情勢を伝える。再世篇でも共演。
- スメラギ・李・ノリエガ
- 第2次Z 破界篇序盤でCBからの援護を受け窮地を脱する。以来、彼女とは立場を超えた信頼関係を築き、共にZEXISを支えてゆく。再世篇やUXでも共演。
リアル系
スーパー系
- ルル・アージェス
- 同じLOTUSのメンバーで、大空魔竜艦長。彼女の父親キャプテン・ガリスと同じ声で同じ艦長。
- F.S.、田中司令
- 第2次Z 破界篇では協力関係にあるものの、事の真意についてはぐらかし続ける彼らを胡散臭く思っている。
バンプレストオリジナル
- エルガン・ローディック
- ZEXISの創設者。煙たがる人物だが、彼の行動力とカリスマは認めており、信用に値する人物と評価されている。
名台詞
- 「ボビー、このクォーターが、なぜ400メートル級でありながら、マクロスの名を冠されているのか……いや、マクロスでありながらなぜこのサイズなのか、思い知らせてやれ!」
- 小型化されても、マクロスはマクロス。マクロス伝説を持ち出してボビーに指示。ニュアンスや意味合いは異なるが同じような台詞をマクシミリアン・ジーナスも喋っている。
- 「我々は現時刻をもって兵隊から海賊に鞍替えする。最初の獲物はこの艦だ! 行くぞ野郎ども! イカリをあげろ!」
- 第22話のフロンティア行政府に内乱を起こした際の部下への通達。まるで海賊船の船長のようなノリである。この台詞が、ジェフリーがユーモアな人物であることを物語っていると言えよう。
- 「この戦場にいる全ての兵士に告ぐ。バジュラは我々の真の敵ではない。ギャラクシーが、バジュラの女王を乗っ取ったグレイス・オコナー達こそが我らの真の敵だ!」
- 第25話のバジュラ本星における統合軍への叱咤激励。この号令とともにマクロス・クォーターは突撃を仕掛ける。
スパロボシリーズの名台詞
Zシリーズ
- 「止むを得ん…各機はPMCトラストを迎撃しろ」
「我々の存在を疎ましく思っている者に、力を見せ付けてやれ!」 - 第2次Z 破界篇序盤、WLFを囮にZEXISを待ち伏せていたPMCトラストへの攻撃命令。「止むを得ん」という言葉を用いながらも、彼らの背後に居る存在へ激情を露にする。
- 「少なくとも借金を踏み倒したり、逃げたりする人間よりは信用出来る」
- 第2次Z 破界篇での部隊分割の際、借金返済に有利な方を選ぶクロウのスタンスについて「不真面目」と断じるキャシーを制し、彼を擁護する。
- 「私は軍人だ。必要以上に弁が立つ人間は信用しない」
- ゼロから、ZEXISの味方として接触してきたアイムの真意を訊ねられた事に対する返答だが、この言葉は他ならぬゼロ自身への牽制にもなっていた。
- 「落胆している暇は無いぞ! 生きる為に戦え!」
- ガイオウとの初対決で、その圧倒的な力の前に打ちのめされ愕然とするゼロを叱咤する。
- 「私は賛同する側面も有ると言ったまでだ。連邦の存在そのものを否定している訳では無い」
「だからこそ、我々と仲間達は連邦の…人々の平和を脅かす敵と戦う為にここに来ている」 - 第2次Z再世篇序盤で、CBやコロニーのガンダム達の行動を「個人的に賛同する」と述べた際、猛然と批判してくる佐伯に自身の意思を示す。
- 「君達のファンがL.A.I技研に発注してくれたものだ。存分に使ってくれ」
- アイムの妄言を跳ね除け、ファイアーボンバーの歌魂が高まった時、ジェフリーは面々の力を最大限まで発揮できるようにサウンドブースターを射出した。技研に発注したファンというからには、恐らく裏方に徹していた彼しかいないだろう…。
- 「あなた達ソレスタルビーイングは、今日という日の為に敗北から這い上がってきた。今こそ、その想いを力にする時だ」
- イノベイターとの最終決戦直前、様々な思いが去来するスメラギの胸中を察し、彼女にZEXISへの指示を促す。
携帯機シリーズ
- 「LOTUS各機! 目標は大銅鐸だ。諸君らの手であの鐘を打ち鳴らしてやれ!」
- 有名な曲のモジリか、彼のユーモアセンスが光る指令。
搭乗機体
- マクロス・クォーター
- 艦長を務める。
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