プラン1501 ベヘモス

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プラン1501 ベヘモス
外国語表記 Plan-1501 Behemoth
登場作品

フルメタル・パニック! シリーズ

初登場SRW スーパーロボット大戦J
SRWでの分類 機体
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スペック
分類 アーム・スレイブ
生産形態 試験機 → 量産機
型式番号 Plan-1501
全高 40 m
重量 数千t
動力 パラジウムリアクター
ラムダ・ドライバ
開発 アマルガム
所属 A21
アマルガム
主なパイロット クガヤマ・タクマ
アマルガム兵
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プラン1501 ベヘモスは『フルメタル・パニック!』の登場メカ

概要[編集 | ソースを編集]

アマルガムからA21にもたらされた巨大AS

ベヘモスは「その巨大さ故、本来なら同時代のいかなる材料工学を用いた構造であっても、起動以前に立ち上がる事すらできず、自重によって崩壊するはず」とされる機体だが、戦闘起動中はラムダ・ドライバで自重を支える事により無理を通している。そのため、操縦者にはラムダ・ドライバへの適性を必要とする。

本機のラムダ・ドライバは自重を支える為の「Aファンクション」とその他武器や盾等に使用する「Bファンクション」に分かれている。二つのイメージを同時にしなければならないと言う時点で並のオペレーターでは操縦できない事がうかがえる。ラムダ・ドライバが使用不能になると陸の鯨状態になり、上記のとおり自重で崩壊する。A21仕様はそのラムダ・ドライバの冷却ユニットが脚部のスリットにあり、ここを撃たれるとラムダ・ドライバが崩壊してしまう弱点がある。ARX-8 レーバテインの妖精の羽に至っては正しく天敵であり、発動されただけで崩壊する事を意味する。欠点が目立つが、その巨体故の攻撃力と重装甲にラムダ・ドライバを加えた防御力は紛れも無く脅威である。

また、製造コストの方も膨大でべヘモス1機の製造コストが巡洋艦2隻の建造費と同等[1]という。A21に運用された機体は武装面は殆ど搭載されていない可動試験機であり、本機に装備している太刀はA21が用意したただの鉄塊である。

A21の事件から約半年後、本来の重火力仕様が量産、実戦導入されている(SRW未登場)。こちらは本来の仕様通り全身にミサイルや重火器を装備しており、中でもASの武装としてはあまりにも規格外なアイオワ級戦艦の主砲を流用して自動化した16インチ(40.6cm)大型砲を装備している。さらにA21仕様で問題になった冷却ユニットの弱点も廃されていると思われる。本機真価は拠点攻略戦や殲滅戦にこそ発揮される。

なおアマルガムのASは仕様が変わると型式番号と名称が更新されるので、重火力仕様のべヘモスも同様の可能性がある。実際に原作小説では「べへモスi」という機体のデータを評価した場面があるが、名前だけの登場であり、この機体が重火力仕様を指しているのかは不明。アニメ『Invisible Victory』では重火力仕様が登場したが公式サイトではA21仕様と同じ「プラン1501 ベヘモス」の表記になっている。

このようなあまりにも規格外な戦闘力から作中においては、ASで充分なダメージを与えることが出来たのはARX-7 アーバレスト及びARX-8 レーバテインと、M9 ガーンズバックに搭乗したクルツによる本機の頭部機関銃や主砲の砲身を狙った超長距離狙撃のみ。

前述の通りラムダ・ドライバはほとんど主戦闘目的には使えていない。だが、逆に言えばベヘモスは、いくつかの問題を解決さえすればラムダ・ドライバ抜きでも成立しうる可能性を秘めた機体である。事実十数年後を舞台にした『アナザー』において、ラムダ・ドライバ抜きで建造された後述の「バリストラ」と、同機に関わる関係資料として本機の設計図が登場している。

登場作品と操縦者[編集 | ソースを編集]

原作では艦の主砲をベースとした火砲を持ち、対地ミサイルを多数搭載した重火力仕様のべヘモスが登場しているが、スパロボでは固定兵装の30mm機関砲と『太刀』しか装備していないA21仕様のまま量産される。 原作の世界観と比べて味方サイドの戦力が充実しているため、お台場での戦闘はEI-01戦やヤシマ作戦などの大規模作戦の直後で動けない機体が多いなどのシナリオ的な制限がされていることが多い。

Zシリーズ[編集 | ソースを編集]

第3次スーパーロボット大戦Z時獄篇
ラムダ・ドライバの仕様変更により相対的に耐久力が上がっている。
なお、ベヘモスが撃墜された時のアニメーションは、「ラムダ・ドライバの破損によって自重に耐え切れず自壊する」というもの。
第3次スーパーロボット大戦Z天獄篇
アマルガムの兵士が搭乗する。
なお、第41話「ずっと、スタンド・バイ・ミー」ではイベントで大量に(ざっと30機以上)登場するが、レーバテインの妖精の羽の効果で、あっという間に全て自滅させられるという悲惨な見せ場も。

携帯機シリーズ[編集 | ソースを編集]

スーパーロボット大戦J
初登場作品。言葉そのまま序盤の【壁】の一つ。周回プレイで改造段階を上げると、ベヘモスのHPは最大で12万にも達する。特に、タクマが搭乗する機体は精神コマンドも使うのでかなり強敵。中盤以降は量産もされる。幸い射程が短いのが弱点なので、そこを突くべし。
なお、機体サイズは他のアーム・スレイブ同様S。シリーズ史上最も巨大なSサイズユニットだが、明らかに設定ミスである。
スーパーロボット大戦W
『J』とほぼそのままなので、序盤の強敵である事に変わり無し。その後は量産され、後半に複数登場する。
一方、ベヘモスの機体サイズが原作の設定(40m)を反映したLに改められたので、適切なサイズになった。

VXT三部作[編集 | ソースを編集]

スーパーロボット大戦V
中盤から登場。今作ではフルメタの時系列が『TSR』以後からスタートするためボス敵としての登場はなし(お台場での戦闘に関しては用語辞典で言及されている)。

単独作品[編集 | ソースを編集]

スーパーロボット大戦DD
1章Part6から登場するエネミーユニット。攻撃&防御タイプ。第1期名義での参戦だが、デザインは『Invisible Victory』版が初採用されている[2]。A21仕様なので『IV』版デザインだが太刀を背負っている。
原作再現で海から上陸してくるが、それを利用して上手く味方を配置すれば上陸させずに有利な状況で戦うことができる。
なお、図鑑での愛称・正式名表記が「プラン1051 ベヘモス」と微妙に誤記されていたが、アップデートにより修正された。
『IV』の原作再現に入っても太刀を背負ったままだが、砲撃を行う場面があるのでシナリオ上では重火力仕様になっている模様。

装備・機能[編集 | ソースを編集]

武装・必殺武器[編集 | ソースを編集]

30mm機関砲『竜の吐息(ドラゴンブレス)』
頭部搭載の機関砲で、べヘモス唯一の射撃武器。
機体が大型なため口径は大きく(M9の基本武装であるアサルトライフルで40mm、現実世界であれば戦車を900両以上棺桶に変えた「アヴェンジャー」がほぼ同じく30mm)、ASのサイズを考えればこれでも非常に高い火力を持つ。
……とはいえスパロボではガンダムの頭部バルカンが60ミリ、ザクマシンガンが120ミリであるため見劣りは否めない。
『DD』では実弾属性の通常攻撃に採用。
太刀
原作によると「切れ味は無いに等しく、棒切れの様な物」である。つまり、「重量をもって叩き潰す鈍器」である。
『DD』では斬撃属性の必殺技に採用。

特殊能力[編集 | ソースを編集]

ラムダ・ドライバ
『DD』では「Bファンクション」表記。
剣装備
切り払いを発動。

移動タイプ[編集 | ソースを編集]

サイズ[編集 | ソースを編集]

S
J』。皮肉にもこのサイズのお陰で、多少なりともLサイズユニットの攻撃によってラムダ・ドライバを抜きやすい。
L
W』『DD』。流石に設定ミスだったのか、修正された。

対決・名場面[編集 | ソースを編集]

vsARX-7 アーバレスト

関連機体[編集 | ソースを編集]

プラン1551 バリストラ
『フルメタル・パニック! アナザー』(SRW未参戦)に登場する、ベヘモスの設計図を元にジオトロン社が開発した無人AS。ベヘモスとは違い ラムダ・ドライバは搭載されていないが、素材工学や技術力の向上によってラムダドライバ無しでも自立可能。堅牢な装甲の下には機銃や誘導ミサイル等の重火器が敷き詰められており、アクティブ防御システムによってミサイル等の防御も可能。また、格闘武器として手斧も所持している。弱点は後頭部にあるアンテナで、無人機であるため破壊されると通信が受けられなくなり機能を停止する。

余談[編集 | ソースを編集]

  • 本機体の名前の由来は『旧約聖書』に登場する陸地に生息する巨大な怪物ベヘモス(ヘブライ語で「獣」の意味を持つ。ベヒ(ー)モス、ビヒ(ー)モス、ベヘモ(ッ)トとも言う)から。
    • ベヘモスは海中に生息する巨大な怪物レヴィアタン(リヴァイアサン)と対になる存在で、悪魔の一種と見なされる場合がある。
    • なお、ベヘモスのアラビア語読みが「バハムート」である。ついでに、バハムートの本来の姿は巨大な魚であるが、テーブルトークRPGの『D&D』並びにRPG『ファイナルファンタジーシリーズ』の影響によって今日ではドラゴンの王としての姿の方で有名になってしまっている。
      • 本機体の武装である30mm機関砲『竜の吐息(ドラゴンブレス)』は、おそらくドラゴンの王としてのバハムート(=ベヘモス)に由来するものと思われる。
  • SRWでは共演している他作品で40m以上の全高があるロボットもいるが歩くどころか走ったり飛んだりしているため、「ASとしては巨大すぎる」として整合性が取られている。

脚注[編集 | ソースを編集]

  1. 参考までに、現実のアメリカ海軍のタイコンデロガ級イージス・ミサイル巡洋艦が10億ドルだといわれている。作中当時のASの第一線を張っているM6A2は中古で1000万ドル。これらの事象より、ベヘモスの建造費は実に現行ASの200機分ということになる。
  2. 顔のデザインなどが大きく違う。