ギャブレット・ギャブレー
ギャブレット・ギャブレー | |
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外国語表記 | Gavlet Gablae |
登場作品 | 重戦機エルガイム |
声優 | 速水奨 |
デザイン | 永野護 |
種族 | ペンタゴナ星系人(コアン) |
性別 | 男 |
年齢 | 20歳 |
身長 | 210cm |
所属 | 盗賊団⇒ポセイダル軍正規兵⇒13人衆⇒クワサン・オリビー配下 |
役職 | 13人衆 |
嫌いな物 | ミラリィ |
概要
地方豪族の田舎者で、ポセイダル軍で一旗挙げるという野望を懐いていた。
ところがダバ・マイロードと出会ってから彼の運命は大きく変わる。ダバの飯をタダ貰いするという間抜けな出会いから、ハッシャ・モッシャの盗賊団のボスに成り代わり、そしてダバと共にアマンダラ・カマンダラと出会う。そこでアマンダラから正規軍のポストを用意されるが、彼は自力で一兵卒から成り上がるという理由で断る。
そしてポセイダル軍の敵となったダバを追う内に、正規軍から、艦長兼隊長に、そして13人衆までホップステップジャンプと出世街道を通る。その出世街道では常にダバがいて、A級ヘビーメタルで立ち向かい、そして連戦連敗というライバルらしからぬ戦績(むしろ富野作品のライバルとしてはありがちだが)。しかし、クワサン・オリビーと出会ってからは彼女の為、一途な思いのみで戦うという単純なキャラクターに。ギャブレーの性格がここに現われていると言ってもいいほど。
最後はクワサンのため、ダバの助太刀に入り、アマンダラが駆るオージと対面。全てを見透かしたような「お前の時代は終わった!」というセリフと共に引導を渡す。そしてギワザ・ロワウの部隊を駆逐の後はクワサンをダバに委ねるが、その姿は寂しげであった。
ちなみに彼の乗ったヘビーメタルはアローン、グライア、バルブド(SRW未登場)、アモンデュール・スタック、バッシュ、アシュラテンプル、グルーン、アトールと多岐にわたり、スタック以外どれに乗せてもそのポテンシャルを最大限に引き出せるほど凄腕のパイロットであったが、ダバとの戦いでは連戦連敗なので、本当の実力は今ひとつ判りにくい。
OVAの番外編『レディ ギャブレー』では、ファンネリア・アムやガウ・ハ・レッシィをも凌駕する妖艶さを漂わせた女装姿を披露、「そっち方面」でも類稀なる才覚がある事を実証している(詳細は迷台詞の欄を参照)。そのシーンがあるからか、『リアルロボット戦線』では誘惑の精神コマンドが使える。
また、その人気からか彼の活躍をまとめた『私の名はギャブレー』と言うムックまで発刊されている。
登場作品と役柄
旧シリーズ
- 第4次スーパーロボット大戦
- 初出演作品。主人公がリアル系で色々と隠し要素のフラグを立てなければ仲間に出来ない。しかし、彼が仲間になるとアトミックバズーカが手に入る可能性があるのでかなり重要である。仲間にならないと戦死してしまうので、スーパー系だと確実に死んでしまう。なお、クワサンの精神が崩壊しないので、仲間にした場合は、EDでクワサンにプロポーズしようか悩んでいる事になっている。原作を思うと幸福な悩みと言える。
- 第4次スーパーロボット大戦S
- 『第4次』と同じ扱い。今回エルガイム系のパイロットは彼以外、全員ボイスつきである。そう考えると不遇かもしれない。
- スーパーロボット大戦F
- 今回から声が入った。顔グラフィックも複数用意されている。初登場時に連邦兵をイベント戦闘で倒すという鮮烈なデビューを果たすが、その後は原作同様になる。通常顔は端正な顔立ちとなっているが、攻撃時はかなり崩れている(その凄まじさたるや、一部で『顔芸』などと言われるレベル)。だが、原作再現である。
- スーパーロボット大戦F完結編
- 隠し要素でポセイダルルートで条件を満たすと仲間になる。集中を持つなどダバよりも強い。仲間にしない場合でも、生き残って密かにエンディングに登場している。キャラ的に立ち位置が似ているマシュマー・セロとの戦闘前会話がある。
COMPACTシリーズ
- スーパーロボット大戦COMPACT
- シナリオ「ノー・リプライ」でクワサン、ダバの順に説得すると仲間になる。
単独作品
- スーパーロボット大戦GC(XO)
- シナリオ「ドリマーズ・アゲイン」で正式な仲間に。参入時の乗機はバッシュ(捕獲機と性能が細かく異なる)。セリフも大幅に追加され、ミラリィが乗ると嫌がるセリフを発する。
- スーパーロボット大戦Operation Extend
- 初登場は第2章の序盤。辺境惑星への偵察らしいのだが本人は物凄く不満。ボス仕様の強力なバッシュに乗って襲ってくる。ある程度HPを減らすと撤退してしまうので強力な攻撃で撃墜しよう。
- 登場ステージでは未確認の出撃不可ユニットがなく、仲間にならないのは予想通りだが、7章はハッシャと共に裏方で対ポセイダルの決戦を支援する。
関連作品
- バトルロボット烈伝
- ゲルスター帝国にて転写されており、ホーラとゲラバを部下に率いてアローンに乗って初登場し、以後乗機をグルーン、アシュラテンプルと変えて幾度か挑んでくる。原作同様に敗北が続くのだが、帝国の皇女クリステアに気に入られた関係で戦艦から新型機まで与えられどんどん出世。本人も皇女に対して強い忠誠を誓うようになり、停戦後に処刑されようとしていた皇女の為に帝国を見限り造反、主人公達を月へ送り出す為に助力してくれる。またその際には「顔から火が出る程恥ずかしい」一世一代の大告白を皇女に行った。皇女の他にも帝国の密偵として派遣されていた副官カーラからも好意を寄せられている等扱いはとても良く、裏の主人公的存在と言っても差し支えない。
- リアルロボット戦線
- アシュラテンプルやアトールに乗り、敵として登場する。
- ハマーン・ロシュルートのみ、ムジカが説得すれば仲間に加わる。能力は高いが、なぜかダバ達と顔を合わせても全く会話しない。オリビー登場の際には追加セリフがある。
パイロットステータス設定の傾向
能力値
SRWではダバと対等の能力値を持っており、やはりライバルキャラクターの面目は保たれている。
精神コマンド
- 第4次(S)
- 熱血、根性、集中、ド根性、ひらめき、魂
- F、F完結編
- 加速、ひらめき、集中、熱血、愛、魂
- GC(XO)
- ひらめき、集中、加速、熱血、愛、魂
- リアルロボット戦線
- 熱血、根性、ひらめき、集中、気合、誘惑
特殊技能(特殊スキル)
パイロットBGM
- 「エルガイム-Time for L-Gaim-」
- 前期OPテーマ。
人間関係
- ダバ・マイロード
- 因縁の間柄。
- アマンダラ・カマンダラ
- 正規軍入隊のきっかけになった人物。ダバと共に次なる操り人形と見込まれた若者であったが、ダバとは別の形で彼の想定外の行動をとることになる。
- チャイ・チャー
- 13人衆。正規軍入隊後の最初の上司。原作の序盤ではギャブレーに鉄拳を食らわせていた時もあった。とは言えギャブレーとしては、チャイの度量を早くに見限っていた様子。
- ネイ・モー・ハン
- チャイの次の上司。一目惚れに加えて瞳を褒められたのが嬉しくてしばらく夢中になっていたが、彼女の意向に反して反乱軍追撃を直訴した時に往復ビンタを貰い、さらに手薄になった基地を壊滅させるための囮に使われたことを知って気持ちが醒めた。
- ちなみに「汚名を挽回してみせろ」とか結構シャレにならないことも言われた。
- ワザン・ルーン
- ネイの次の上司。彼を快く思っていなかったが、連携でダバを追い詰めていた。
- リィリィ・ハッシー
- 上司。彼女の歪んだ思想と野心には呆れていた。
- ギワザ・ロワウ
- ミズンにおける反乱軍掃討の功績としてギワザから遊撃隊の参謀に任命されたが、個人的には気に入っておらず、興味を失ったネイと併せて「オッサンとオバン」と内心毒づいていた。後にオリビーの件でさらに反感を強める。
- ガウ・ハ・レッシィ
- 元13人衆で後に反乱軍。最初は興味がなかったが後に惚れてしまったらしく「ギャブレット様」と呼ばれる妄想をしていた。無論、まず有りえない。
- アントン・ランドー、ヘッケラー・マウザー
- 一時的に同僚だったが、どうも白い目で見られていたようで、アントンからは「せこいドブネズミ」と罵られた。
- ハッシャ・モッシャ
- 部下。盗賊団リーリン一家、反乱軍を経て正規軍に寝返る。
- クワサン・オリビー
- ダバの義妹であり惚れた相手。終盤のギャブレーの行動は全て彼女の為だった。
- ミラウー・キャオ
- OVAのショートストーリー『レディ ギャブレー』では顛末こそぼかされているものの、どうやら彼に唇を奪われた模様。
- リリス・ファウ
- 彼の故郷ではミラリィは不吉な存在らしい。
- イレーネ・イルス
- 物語中盤でギャブレーが与えられた艦「スレンダースカラ」の艦長。逆立った茶髪が特徴の女性。最初はネイの息がかかった監視役に近い存在でお飾りの参謀と侮られていたようだが、結局のところ最終決戦までの付き合いとなった。
- SRWではスレンダースカラも彼女も未登場である。
他作品との人間関係
- マシュマー・セロ
- 様々な意味で似た者同士。『F完結編』では会話イベントが用意されている。
- キッド・ホーラ、ゲラバ・ゲラバ
- 『バトルロボット烈伝』で共演。最初の部下であった。漫才のような会話を交わしたり、余計な事を言ったゲラバをホーラと一緒にボコったりするなど、それなりに関係は良好だった模様。
- ミス・ギャブレット・ギャブレイ
- 『戦闘メカ ザブングル』の登場人物。女性。『リアルロボット戦線』で共演し、「自分の名を騙る者」として争うシナリオがある。
- しかし彼女はSRWには出演しておらず、当然絡みも無い。
名台詞
- 「ただの中古でも、乗り手によっては超高性能機にもなることを見せてやる!」
- 3話での初戦闘シーンにて、アローンに乗って盗賊リーリン一味の前に飛び出しつつ。「モビルスーツの性能の違いが~」のギャブレー版だろうか。
- 「男は戦場で死するのが本懐!机の前で生きながらえる気はございません!」
- ギワザ・ロワウから遊撃隊の作戦参謀という地位(とはいえ、正規軍での出世コースとはあまり言えない)に加え、中型艦スレンダースカラとA級ヘビーメタルのバッシュを与えられた時の通信で、不満か聞かれての返答。政治家のようになっているギワザへの当て擦りも含まれているようだが、当のギワザには蛙の面に水という体だった。
- ちなみに見栄を張っているものの、実際は愚痴を言う部下を踏んづけながら発言している。
- 「なんだこれはー! こんなのが役に立つかーーー!!」
「兵器というものは、単一の機能を確実にこなすものでなければならん!」 - アモンデュール・スタックの変形機能を「役に立たない」と酷評。先見性が無いように思われがちだが、兵器には性能だけでなく信頼性も重要なので、決して的外れな指摘ではない。
- ギャブレー「打倒ポセイダルだけしか考えられん貴様に…愛の痛みが分かるかっ!?」
ダバ「一目惚れなんて、愛じゃないんだよ!!」
ギャブレー「愛にしてみせると言っている!!」 - 終盤におけるダバとのクワサンを巡る争いの一幕。愛だという言葉に対してどこか冷めたダバとの対比でもある。さらに「言葉に溺れている」と突き放すダバに対して「私が言わなきゃ、お前には分からんだろう!!」と切り返した。
- 「女は引っ込んでろ!」
- で、ギャブレーとダバの間に割って入るアムにギャブレー&ダバ互いに叫んだ。富野節の名物台詞。後に逆襲のシャアにおけるシャアなど、多数のキャラクターにリスペクトされている。
- 「お前の時代は終わった!」
- アマンダラに対しての台詞。ダバを差し置いてのアマンダラへのとどめといえるセリフであった。
- 「"ギャブレーさん"ではなくて…"お兄ちゃん"と呼ばれ続けるのは、私の本意じゃない…」
「あれは…一生治らん! ダバめ…」 - 最終決戦中はクワサンの愛を勝ち得たという興奮の真っ只中にあったギャブレーであるが、その後、彼女の精神崩壊というどうしようもない現実を思い知り、苦渋の選択をすることになる。
迷台詞
- 「薄味の都会ぶった味は余り好まぬが…」
- 初登場時。勝手に食べておいて、あんまりな言い草である。しかも「金を出せる味ではない」とまで言う(どうやら中古のアローン代を捻り出すのに借金まみれとなったらしいが)。
- 「ヤツらはたかが食べ物のことで、私を侮辱した!」
- ダバ一行を追うリーリンの一味に入れ知恵した理由をこう話す。勝手もいいところなのだが、それを知ってか知らずかリーリンにはやたらと気に入られた。
- ちなみに、ラストでハッシャに嵌められた彼女の遺言を聞いたがために、しばらく盗賊の頭をやることになってしまった。
- 「余計なお世話だ、私は若い。それだけが取り柄なのだ、心配しないでくれ…ほれ、ほれっ!」
- トレーニングルームで汗を流しているところ、戦闘がないときぐらい静かにすればとイレーネ艦長に忠告されての返事。前半で格好つけているが、マッスルポーズを決めるのでかなり鬱陶しがられている。
- このシーンこそギャグだが、ギャブレーは軍内で若さや新参を理由に侮られることが大概で、鬱憤がたまっているのだろう。
- ギャブレー「オリビー様!アトールとはどんな形をしておりますか!?涙で曇って私には見えません!!」
オリビー「フフフ…そなたと同じ、良い顔をしておる」
ギャブレー「く、くあああああっ!!」 - オリビーからアトールを受領された時、本気で泣いてしまった。さらに「良い顔」とオリビーに言われ、今度は感激のあまり吼えた。すっかり手玉に取られていないだろうか…。
- 「私はギャブレット・ギャブレーだ、義に死してこそ華だと思わんか!」
- 最終決戦におけるポセイダル軍・ギワザ軍・反乱軍の乱戦の中、ギャブレーらは孤立していたのだが、ギャブレーは独断で反乱軍に味方すると宣言。副官のイレーネ・イルスが通信で抗議するも、モニター一杯のドアップになって啖呵を切った。イレーネには「なんと能天気な…」と頭を抱えられた。
- 「ダバ…。カム・ヒアー」
「これからは、若けりゃいいってもんじゃないのよね…」
「大人の色気。ただよう気品。あふれる教養」
「ミーハー? ノン・ノン・ノン。ダメねぇ。オホホホホ…」 - 以上、OVAのショートストーリー「レディ ギャブレー」にて女装したギャブレーがダバを誘惑した際の台詞。ギャブレー役の声優・速水奨氏の怪演が光る。
- ちなみに、ギャブレーの妖艶な女装ぶりはダバ等の男性陣を魅了し、アムやレッシィといった女性陣を嫉妬させた程であった。
- 「ま、ま、ま、ま、待て! 私は男だァーッ!」
「見ろ! 正真正銘の男だッ! ホラ、ホラ、ホラ!」
「クッ…。ガァァァァァァァッ!」 - 女装したギャブレーに惚れたダバ…もといキャオに迫られて。どうやら、ギャブレーにはソッチの気は無いようである。
- なお、その際にギャブレーは女装を解き、わざわざ半裸になって自分が男であるとキャオに見せつけているのだが、「男の方がもっと好き」なキャオに対しては逆効果だった。
- その結果、ギャブレーはキャオに唇を奪われてしまう…。合掌。