夕月京四郎
夕月京四郎 | |
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読み | ゆうづき きょうしろう |
登場作品 | 闘将ダイモス |
声優 |
曽我部和恭(原作) 梁田清之(SRW代役) |
デザイン |
金山明博 聖悠紀(原案) |
種族 | 地球人(日本人) |
性別 | 男 |
年齢 | 18歳 |
所属 | ガードダイモビック |
概要
竜崎一矢の親友で、スペースダイモビックのメインパイロットとして宇宙探索に参加。帰還後はバーム星人の侵攻に対し、支援戦闘機ガルバーFXIIのパイロットを務める。
アフロヘアーにサングラスという独特の風貌で、剣術の達人であり、また数多くの格言を引用する格言好き。得意の剣術は支援戦闘機のガルバーFXIIでは活かされることはないが、剣術の経験を活かしているのか、原作では機体を巧みに操縦して、ほとんど被弾することはなかった。そういったキャラクター描写は見切り技能によって再現されている。
かつて両親がフランスで駆け落ちしたために幼少期はフランスで育ったが、程なくして両親と死別してしまったために、以後は祖父の夕月一刀斎に育てられて夕月一刀流を叩き込まれた。そうした境遇のせいか、やや皮肉屋で硬派な性格となり、一矢とエリカの恋愛に対しても否定的なスタンスを取ることもあったが、次第に二人を信頼していくことになる。また、フランスにいた為にフランス語に堪能であるのだが、かつてフランス語を教えていた生徒から迫られて四苦八苦するエピソードもある。
原作ではガルバーFXIIを第9話で特攻させているにも拘らず無事に生還し、同型機で最後まで戦い抜くという、戦闘機乗りのお約束である「特攻して死亡」というパターンを見事に回避している。これも見切りの為せる業か。
なお原作終了後の35年後を舞台とした『ゴッドバード』に登場しており、その時はトレードマークのアフロの髪型や服装はそのままだが恰幅の良い中年の男性の姿であった。嘗ての戦いの最終局面で負傷したため『ビクトリーファイブ』では治療のため登場しなかったためマークされておらず、世界中のスーパーロボットに呼びかけ自身もガルバーFXIIを駆り晶達を援護するなど活躍する。
登場作品と役柄
旧シリーズ
- 第4次スーパーロボット大戦(S)
- ゲーム中にナナとどちらかを選んでパイロットから外さなければならない。加速とひらめきを持ち、アイテム回収役に優れる。
- しかし神宮寺同様に二回行動のレベルが高いのでガルバーFXIIやブルーガーの補給装置をうまく生かすことが難しい。さらに、原作では宇宙船のパイロットで、『第4次』のEDでは土星探査に行っているのに、宇宙適正はBである。
αシリーズ
- 第2次スーパーロボット大戦α
- 曽我部和恭氏が当時声優を引退していたため代役で音声初収録。低コストで空が飛べて移動力が高く、修理装置まで付いているガルバーFXIIの機体性能とサブパイロットのナナの存在、そして彼自身の加速と友情が非常に有用であるため、小隊員としてレギュラー入りは堅い。
- 第3次スーパーロボット大戦α
- 『第2次α』と比較して偵察の代わりにひらめきを覚えるため、強力な全体攻撃にも対応できるのが大きい。原作の再現がない「いるだけ参戦」であるため、出番は少なくなっている。同じアフロヘアーである『伝説巨神イデオン』のコスモとのイベントもある。
COMPACTシリーズ
- スーパーロボット大戦COMPACT
- シーン2「戦場の愛」で参戦。乗機が改造されている事もあって、序盤は戦力になる。
携帯機シリーズ
- スーパーロボット大戦A(A PORTABLE)
- スーパー系では第3話から参戦。最初から援護を2回使えるが、ガルバーでは火力に期待できない。
単独作品
- スーパーロボット大戦MX(MX PORTABLE)
- 中盤、一矢とともに火星から脱出して味方に参入。ガルバーFXIIに修理装置と補給装置が付いているため、サポートキャラとしての有用性が高い……が、対抗馬となるキャラも多いのが難。『劇場版 機動戦艦ナデシコ -The prince of darkness-』の草壁に対して、ルードヴィヒ・ベルネの格言を用いて啖呵を切る戦闘前会話がある。またカットインも追加された。
パイロットステータス設定の傾向
ほとんどの作品で戦闘用精神を多数覚えるが、サポート機であるガルバーFXIIでは活用し辛いのが難点。
精神コマンド
- 第4次(S)
- 加速、根性、集中、ひらめき、必中、熱血
- 第2次α
- 加速、偵察、必中、友情、熱血、狙撃
- 第3次α
- 加速、ひらめき、必中、友情、熱血、狙撃
- A(A PORTABLE)
- 加速、突撃、必中、ひらめき、ド根性、熱血
- MX(MX PORTABLE)
- 加速、ひらめき、必中、友情、熱血、激励
特殊技能(特殊スキル)
- 第4次(S)
- 底力
- 第2次α・第3次α
- 援護攻撃L3、援護防御L3、見切り
- 剣術の達人という長所は見切り技能によって生かされている。
- A(A PORTABLE)
- 底力L7
- MX(MX PORTABLE)
- 援護攻撃L3、援護防御L3、カウンターL7
小隊長能力(隊長効果)
パイロットBGM
- 「立て!闘将ダイモス」
- 「バトルターン」
- 『第2次α』でのパイロットBGM。
人間関係
- 竜崎一矢
- 親友。当初、エリカに恋焦がれる彼を三輪とは異なるベクトルで批判し、対立することも多かったが、やがて理解を示す。
- 和泉ナナ
- 仲間。彼女に対して面倒見の良い一面を見せることが多く、一矢以上に兄貴分として接している。
- 和泉振一郎
- 上司。
- 三輪防人
- 一矢と同様に敵対している。
- 夕月一刀斎
- 母方の祖父にあたる夕月一刀流の達人で、京四郎の剣の師匠。しかし、母が困窮の内にフランスで死んだことが原因で京四郎は祖父を憎んでおり、あくまでも「先生」と呼んでいた。
他作品との人間関係
長浜作品
スーパー系
ガンダムシリーズ
リアル系
バンプレストオリジナル
- ゼンガー・ゾンボルト
- 『第2次α』では同じ剣術の達人として彼と手合わせをしていた。
- アイビス・ダグラス
- 『第2次α』序盤ではナーバスな態度を取っていた彼女への批判役を担っていたが、中盤以降はツグミ同様の弄り役へと立ち位置をシフトした模様。
- 眼鏡姿の彼女に絶句し、得意の格言を用いて形容しようとするも、全く思いつかなかったというコミカルな一幕も。
- イルイ・ガンエデン
- 彼女の眼鏡姿を「野に咲く可憐なスミレの如し」と称賛。当然、アイビスは大いに憤慨する事に。
名台詞
- 「おじいさん…」
- 21話のラストでこれまでのわだかまりが解けてこれまで先生と呼んでいた祖父である夕月一刀斎を初めて祖父として呼んだ際の台詞。
- 「三輪の野郎、どうして俺達が行くまで待てねえんだ。どうして貴様そう英雄になりたがる!」
- 28話で民間人を巻き込んだ水爆投下作戦を知ったときの怒り。
格言
- 「ゲーテ曰く、去る者は日々に疎しってな。」
- 最初の格言。親しい者でも遠く離れれば次第に交情が薄れてしまうという意味で、ここではダイモライトの発見という偉業を成し遂げながら、地球からの迎えがなく、また連絡がとれない状況への不満から言うのだが、当の地球はバーム星人の攻撃でそれどころではない状況であった。
- 「マルクス曰く、全てを疑え」
- 第4話でエリカを疑い、強引なやり方で記憶を取り戻そうとした京四郎と医師に激怒し、殴りかかる一矢に対して冷徹に言い放つ。元々はフランスの哲学者であるデカルトの言葉で、マルクスはこの言葉を愛用した。
- 「一矢…!その気迫だ。天は自らを助ける者を助ける」
- 7話より。エリカが死んでしまったとされた後、その悲しみを抱えて空手の修練をする一矢の拳が全く衰えていないことに感心して。意味は自分自身で努力する者は必ず天の助けで報われるということ。
- 「天は我を見放した…」
- 11話より。かつてフランス語を教えていた玲子から結婚を迫られた際、それが自身の放った不用意な言葉にあると知った時の台詞。元ネタは映画『八甲田山』から。
- 「フン、犬も三日飼えば恩は忘れねえって言うぜ。」
- 38話より。エリカが自らオルバンの元へ花嫁として向かった事実に対し、事の真相を知らずエリカを信じつつあった自分らが馬鹿を見たと感じた際の台詞。元ネタはことわざ。
スパロボシリーズの名台詞
戦闘台詞
- 京四郎「野郎!ぶった切ってやる!」
ナナ「刀もないのに?」 - 戦闘時の掛け合いの1つ。確かに近接武器のないガルバーでそれは無茶というものだが、前々作や前作で主人公達が乗っていたのは刃物のついた戦闘機だった。
αシリーズ
第2次α
- 「下らん! ジャガイモの皮むきより下らん」
- アイビス編第5話「木星帝国」より。キンケドゥとべラの関係をロマンチックと評するナナに対して。元々、色恋沙汰に興味がない性分である事に加え、下記の皮剥きの件もあって相当ご立腹の様子。
- 「一矢が苦労知らずだと…? 寝言ならベッドで言うんだな、お譲ちゃん」
「アイビス…、お前さんは恒星間パイロットを 目指しているそうだな?」
「一矢も俺も宇宙パイロットの端くれだ。…だが、その一矢が数年前まで全身マヒの状態だったとしたら?」 - アイビス編第14話「深海を発して」より。事情を知らなかったはいえ、一矢とサンシローを苦労知らずと決めつけたアイビスに対して。ちなみに原作で京四郎がかつて全身マヒとなっていた一矢の壮絶な過去を知るのはストーリー後半の38話である。
- 「イルイ!過去に縛られた使命なぞ愚の骨頂!お前はお前の考えで生きろ!」
- 最終話の説得イベントより。ガンエデンの傀儡としてではなく、一個の人間として生きる事を促す。
第3次α
- 「疑心暗鬼を生ず…!敵はプラントではない…自らの卑小な心の中にあると知れ!」
- 第51話「終わらない明日へ」より。艦隊を率いてプラントのコーディネイターを皆殺しにしようとした三輪を激しく非難した。
- 「悪党の最期か…あっけないもんだぜ」
- 同上。三輪が死亡した際に漏らす台詞。原作では三輪は死亡しないため、当然この台詞もない。極めて珍しい「版権作品キャラが同一作品キャラに対して言うSRWオリジナルの台詞」。
- 「遠慮しとくぜ…あんたの言葉は呪いも同然だからな」
- 第55話「まつろわぬ神」より。霊帝ルアフとの謁見を控えたαナンバーズへ、「幸運を祈ってやるよ」と嘯くエツィーラを返す刀で拒絶した。
携帯機シリーズ
- 「そいつが長官をやってるってのが問題なんだよ」
- 『A(A PORTABLE)』より。ノインやブライト艦長が三輪長官の無茶振りを受け、「いちいち目くじらを立てていても始まらない」と割り切った際に。確かに無能で人間性にも大いに問題がある三輪長官のような人間が何故に連邦軍という巨大な軍事組織の長官になり得たのか、よくよく考えるととても不思議である。
- 「やれやれ、また三輪長官の顔をみるはめになりそうだぜ」
- 『A(A PORTABLE)』より。星の屑作戦によるコロニー落としを辛くも阻止した後、上層部に今後どうするかを伺うことになることを仄めかすブライト艦長らの言葉に、つい漏らした本音。この台詞を逆に考えると「可能な限りは顔も見たくない」という意味になるため、彼がどれほど三輪長官を嫌っているかがよくわかる。
単独作品
- 「…お疲れさん……」
- 『MX』第33話(『MX PORTABLE』では第34話)宇宙ルート「虹を越えて」より。ヒカルの漫画のモデルを引き受けた事で疲労困憊となり、茫然自失状態のロムへ気の毒そうに掛けた労いの言葉。
- 「何故、事情説明をする為にあんな仕掛けとセットが必要なんだ?」
- 初めて『なぜなにナデシコ』を知ったキャラが大抵思い描くツッコミを、『MX』では京四郎が発することに。
- 「奴が素直に反省するタマだったら、バーム戦争はもっと早く終わってたぜ」
- 『MX』第54話(『MX PORTABLE』では第55話)「遙か久遠の彼方」より。三輪が現れた際、一度は失脚したにも関わらず、全く改心しなかった彼に呆れていたナナに対して言った台詞。
- 「…気にするな、一矢。奴はああなって当然の男だ…それだけの事をしてきたんだ」
「今はそう考えるんだ。それに、俺達にはまだやらなければならない事があるんだぞ」 - 同上。三輪の最期を目の当たりにし、自業自得とは言え後味の悪さに苛まれる一矢へ、気持ちを切り替えるよう促す。
スパロボシリーズの格言
αシリーズ
- 「故人曰く『狡兎死して走狗烹らる』。あの男はジオン・ダイクンの遺児なんだろ。連邦の器に収まるとは思えんね」
- 『第2次α』アイビス編第3話「闘将、火星に立つ」より。行方知れずのクワトロを案じるプリベンターの面々へ、史記からの引用を絡めて発した台詞。シャアの逆襲を予見したかの如き痛烈なる皮肉に、流石の万丈も「笑えない冗談」と不快感を露わにする。
- 「故人曰く『男子厨房に入らず』…時代は流れたもんだ…」
「ち…、相手がもっと大きければ俺の剣術で…痛っ!」 - 『第2次α』アイビス編第5話「木星帝国」より。ジャガイモの皮剥きに悪戦苦闘中の台詞。クールな皮肉屋らしからぬ不器用さを周囲から弄られまくり、愚痴をこぼしていた。元々は孟子の『君子は厨房を遠ざく』で、豚や鶏など動物の処理をするときの話なので、ジャガイモの皮剥きには当てはまらない。
- 「故人曰く『人生は学校である。そこでは幸福より不幸の方が良い教師である』…フリーチェの言葉だ」
「お前に説教するつもりはない。だが、少しは周りにも目を向けてみるんだな」 - 上述の台詞の後に一矢とサンシローの境遇を知ったアイビスに対して。
- 「古人曰く『人間には幸福よりも不幸のほうが二倍も多い』…。ホロメスの言葉だ…」
「俺達の場合はそれがどうやら三倍から四倍らしいな」 - 『第3次α』の第34話「怒りの強念者」より。αナンバーズが連邦軍から反逆者扱いされている状況でブリットが孫光龍との戦闘で重傷を負ってしまった後の台詞。
単独作品
- 「故人曰く、『断じて行えば、鬼神もこれを避く』…一矢、貴様を信じるぞ」
- 『MX』第18話宇宙ルート「火星からの逃亡者」より。ガルバーを地球に先行させるべく、アルベロ率いるギガノス軍への囮役を引き受けた一矢に、史記の故事成語を絡め彼の覚悟を汲み取る。
- 「もはや、こいつには語る言葉はない…だが、敢えて言おう!古人曰く『政府は帆であり、国民は風であり、国家は船であり時代は海である』…ベルネの言葉だ!お前達は民という風無きまま時代という大海に漕ぎ出した!待つのは滅びだけだ!」
- 『MX』第46~48話(『PORTABLE』では第47~49話)「キミノオモイデニ、サヨナラ」より。草壁春樹に攻撃を仕掛けた際の特殊台詞。敵に対して直接格言を言った珍しいケースであり、シリーズ全体を通して戦闘前会話そのものが少ないキャラということもあり、極めてレアな台詞になっている。
- (故人曰く、『花は根に鳥は故巣に』…)
(火星から始まった俺達の旅も、ようやく終わりを迎えるか…) - 同上。「火星の後継者」鎮圧に成功し、再会を果たした一矢とエリカを見守りつつ、崇徳院の和歌を引用して2人を祝福する。