バルビエル・ザ・ニードル

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2015年5月16日 (土) 16:34時点におけるオオクラ (トーク | 投稿記録)による版
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バルビエル・ザ・ニードル(Balbiel the needall)

サイデリアル三大幹部の一人。特殊工作部隊「アンタレス」の隊長を務める青年。 自分以外の全ての存在を憎悪しており、露悪的な言動で敵を挑発、その心の隙に付け込む作戦を得意としている。また、そのような作戦の補助としてアン・アーレスに搭載されているナノマシン「サソリの毒」などを併用している。 さらに、「怨嗟の魔蠍」のスフィア・アクトにより他者の憎しみを暴走させて暴徒と化す、連携を分断するなど、人の精神や関係性を攻撃するような搦め手を好むが、本人も純粋にパイロットとしても凄腕であり、サード・ステージのリアクターとして圧倒的な力を操る。

元々は別の世界の地球の軍人であり、搭乗機の名前も「ガン・アーレス」だった。サイデリアルの侵攻に抗戦していたものの力及ばず、ついに地球人が完全滅亡するに至って憎悪を爆発させ、「怨嗟の魔蠍」を完全覚醒させて一気にサード・ステージへ躍り出、サイデリアルを全滅させた。ちなみにこの時の侵攻部隊を指揮していたのがサルディアスであり、両者の因縁はここから始まっている。

この功績が御使いの目に留まり、有能な存在として認められ、「怨嗟の魔蠍」の洗礼名である「バルビエル・ザ・ニードル」の名を授かる。以降は本名と過去を捨て、機体の名も「アン・アーレス」に改め、その名に誇りを持って戦うようになった。

絶大極まる御使いへの忠誠心は厚く、そのため彼らを倒すために動いていたヴィルダーク、エルーナルーナ、尸空からは相容れない立場であり、その計画から除外されていた。 最後にはラース・バビロンの決戦で敗北し、ヴィルダークによってアン・アーレスごと跡形もなく抹殺され、「怨嗟の魔蠍」を奪われる末路を辿った。

……のだが、その魂はなおも「怨嗟の魔蠍」に宿ったまま眠っており、超時空修復に際して地球から届けられた生命の力により、他の死したリアクター達共々覚醒して助力。憎しみから解放され、新たな地平へと去っていった。この時の彼はスフィアの呪縛から解放された影響もあってか落ち着いた様子でセツコに語り掛けていた。

登場作品と役柄

Zシリーズ

第3次スーパーロボット大戦Z連獄篇
記憶喪失を装ってセツコ達と行動を共にしていた。最終話クリア時に離反するため、途中で離反するサルディアスと違い、実質こちらでは終始味方。「オリオン」名義でアンゲロイに搭乗しており、有能なサポート役として活躍してくれる。
第3次スーパーロボット大戦Z天獄篇
序盤から何度も顔を出し、さらにスフィア・アクトによる憎しみの励起でストーリー上でも目立つ。この関係で版権キャラの大半から因縁を持たれることになっており、サイデリアルの幹部ではもっとも存在感が大きい。
アン・アーレスの武器が凶悪な上にバルビエルの方は「精密攻撃」持ちなので、不意のクリティカルが怖い。

パイロットステータス設定の傾向

能力値

回避も含め全能力が高いレベルで平均化されている強敵。アン・アーレスの運動性が高いため、下手をすると精神コマンド抜きでは全く当てられない、という事態が普通に発生する。オリオン名義で参戦する時も自軍パイロット最高クラスの能力で、アンゲロイに改造を施せば1軍として活躍してくれる。

精神コマンド

第3次Z
祝福直感てかげん直撃
連獄篇・天獄篇ともこのラインナップ。魂の修得レベルが僅か30と非常に速い為、サブに回すのは勿体無い一面もある。祝福はスフィアの影響を受ける前の人間性を暗に示しているのだろうか、はたまた御使いの祝福を受けたという意味か?

特殊技能(特殊スキル)

第3次Z連獄篇
天才底力L6、気力限界突破
「天才」持ちなので、サポート役としての信頼性が高い。より信頼性を上げるために見切りをつけるなり、サポート特化にすべく援護攻撃をつけるなりしてみよう。自軍パイロットでは初の仕様変更後の天才と底力を両方とも併せ持つパイロットで、しかも気力限界突破まで備えているなどかなり恵まれている。
第3次Z天獄篇
天才底力L3、ガード気力+ボーナス気力限界突破精密攻撃マルチターゲット3回行動
全体的に攻撃的な構成になっており「天才」も健在なのだが、なぜか「底力」のレベルが連獄篇から大幅にダウンしており、しぶとさが下がっている。憎しみを露にして忍耐力がなくなったのか?

エースボーナス

攻撃を命中させた相手のSP-10
連獄篇・天獄篇とものボーナス。敵がSPを消費して精神コマンドを使う訳ではないので味方時では無意味なボーナス。逆に敵対時では非常に面倒なボーナスと化し、ノキサス・ブロッサムを食らわされると合計で20ポイントもSPを持っていかれてしまう。ENや気力ならともかく、SPはリカバーの手段が少ないので、48話では絶対に手番を回さないように。

パイロットBGM

「怨嗟のサバト」
危険な雰囲気の漂うダークなロック調の曲。ちなみにBGMを全て登録した後、セレクト画面でこの曲にカーソルを合わせてページを移動するとちょうどその位置に「王の愛は民のために」が来る

人間関係

サルディアス・アクス
副官。実はお互いに仇敵であり、「人を人とも思っていない」者同士。そのためあえて副官に抜擢している。
ギルター・ベローネ
部下。小悪党な彼を手駒として扱っていた。ちなみに指揮能力については全く期待していないらしい。
クラヴィア・アーゴ
連獄篇にて彼女を偽のリアクターとして利用する。
セツコ・オハラ
「悲しみの乙女」のスフィア・リアクター。連獄篇の時点でセツコに執着しており、本性を表して以降は彼女に愛憎入り混じった強烈な感情を向け、何度となく激突することになる。「スフィアの相性なんて関係ない」と断言した上で彼女を拘束し自分の手元に置こうとした事があったほか、死に際には彼女に助けを求めた。セツコから見ればバルビエルは、彼女の男運のなさの極みのような人物である。
アドヴェント
尸空エルーナルーナ・バーンストラウス
同僚。尸空との仲はあまり良くないようで、自分のことを意図せず棚に上げた尸空の発言を的確に皮肉ったことも。
西条涼音
彼女にナノマシンを使用したことでアムブリエルの人格を呼び起こした。
次元将ヴィルダーク
上司だが、彼に自分の命諸共スフィアを奪われてしまう。

版権作品との人間関係

ゼロ
トウキョウの市民にスフィア・アクトを使用して暴走させたため、それを収めるためにギアスの仕様を余儀なくされた。この一件により彼からは敵愾心を強く持たれている。
ロラン・セアック
ハマーン・カーン
彼女にもサソリの毒を使用したが、プライドの高さから一蹴され全く効果がなかった。
タカヤノリコ

名台詞

戦闘台詞

「無能な指揮官が出てきたか」
「自分の無能さをまだ認めないか」
連獄篇でのギルターとの特殊戦闘台詞。
「その醜く卑小な魂は、僕のものとなる!」
「ジ・エンド・オブ・デスペア」使用時の一節。文章だけだと分かりづらいが、後半は岸尾氏の怪演が光りまくっている。

会話

「だが、僕の中に渦巻いている感情はある」
「サイデリアルへの憎しみだ。それを晴らすために僕は戦う」
連獄篇で「オリオン」名義で参戦した直後のセツコとの会話にて。バルビエルが心酔しているのはあくまで御使いであり、サイデリアルの方はやはり憎かったようだ。
「期待を寄せるから、こんな結果になる。最初から何も他人に依存しなければ、傷つくこともないのに」
連獄篇第13話「迫る猛毒」のシナリオデモにて。全てを拒絶する憎しみがゆえの「怨嗟の魔蠍」のリアクターだが、その心のあり様は裏を返せば信じて傷つくことへの恐れなのかも知れない……。
「逃げる…? それは君達の方じゃないのか?」
連獄篇最終話「死闘の果てに」にて、搭乗者を失ってなおも動き続けるアン・アーレスを目の当たりにしながら、不敵に笑う。そしてその瞬間、真の蠍が本性を露にした。
「セツコ…」
「セツコ…セツコ…セツコ…セツコ…セツコ…セツコ…セツコ…セツコ…セツコ…」
「セツコォ!!」
「殺してやる! それが僕の愛だよ、セツコ!」
天獄篇第48話「燃える地球」のセツコとの戦闘前会話。セツコへの愛憎が如実に現れている。
「い、嫌だ! 僕は……僕はまだ死にたくない!」
「セツコ! 僕を助けてよ、セツコ!」
「ガン・アーレス! 僕を未来に導いてくれよ! 僕は永遠を手に入れて太陽の輝きに―――」
同じく第48話より。最後まで生と憎悪に執着するも、アン・アーレスごと肉体を粉砕され、スフィアを奪われることになった。が……。

迷台詞

「憎しみは誰の中にもあり、それはほんの少しのきっかけで噴き出す…命中率90%超えの攻撃を敵にかわされた時…命中率一桁の攻撃を敵に当てられた時…人はゲームを憎む…そう…この『スーパーロボット大戦』は憎しみを募らせるゲームだ」
中断メッセージの一部より。メタ全開の発言。実際今までのスパロボにおいて、ザコ相手にバルビエルの指摘した通りの展開になってしまい、憎むとまではいかずともイラッとしたプレイヤーは多いのではないだろうか?
アイム「待っていますよ、あなた達を」
バルビエル「その時は、再会を喜ぼうじゃないか」
最終話「果て無き世界」クリア時、生と死の狭間でセツコたちと対面した際に。スフィアの呪縛から解放されたためか負の感情が揃って消え失せているが、行いが行いだけにランドから「お前らに言われるとどうにも不安になる」と返されたのはむべなるかな。

搭乗機体

アンゲロイ
オリオンとしてセツコ達と同行していた際に搭乗していた。
アン・アーレス
愛機。

余談