R-GUNリヴァーレ
R-GUNリヴァーレ | |
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読み | アールガンリヴァーレ |
外国語表記 | R-GUN Rivale |
登場作品 | |
初登場SRW | スーパーロボット大戦ORIGINAL GENERATION |
SRWでの分類 | 機体 |
スペック | |
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分類 | 変異型パーソナルトルーパー |
生産形態 | イングラム・プリスケン専用機 |
全高 | 40.3 m |
重量 | 不明 |
動力 | 不明 |
装甲材質 | 不明 |
所属 | エアロゲイター |
パイロット | イングラム・プリスケン |
R-GUNリヴァーレは『スーパーロボット大戦ORIGINAL GENERATION』の登場メカ。
概要
OGシリーズにおいて、イングラム・プリスケンがエアロゲイターへと寝返った(地球側から見た場合。元々イングラムはエアロゲイター側から工作員として送り込まれたので、正確には本来の立場へと戻った)後の乗機。
リヴァーレは「ドイツ語」で『ライバル』、すなわち『競争相手』『宿敵』を意味し(ライバルに『好敵手』という肯定的な意味を付けるのは日本語だけ)、イングラム自身は長らく共に戦ったハガネ(クロガネ)やヒリュウ改のパイロット達に敬意を込めて付けたつもりだと語っている。だが当然ながらその意図が受け入れられることはなく、かつての仲間達から怒りを買うことになった(尤も、わざとそう仕向けて彼らに本来以上の力を引き出させるのがイングラムの狙いでもある)。
エクセレン・ブロウニングを誘拐された時のキョウスケ・ナンブに至っては「ブタ以下のクズ手」と酷評している。だが見せかけだけの機体ではないことも認めており、装甲は固着前でもアルトアイゼンのリボルビング・ステークを腕ごと持っていくほどであった。ちなみにコクピットは頭部。
外見は元のR-GUNとは似ても似つかないものに変貌しており、装甲材質やサイズも全く別物(MからL)になっているなど(「Record of ATX」ではR-GUNの数倍のサイズになっている)、パーソナルトルーパーからはかけ離れた存在。だが、胴体部分を反転させると辛うじてR-GUNの面影が見える状態となる(RoAでは実際に、変異時のR-GUNは上下逆さまだった)。その為か、連邦軍側のコードネームはタロットカードのハングドマン(吊るされた男)をもじった『AGX-13 ハングドガン』(逆さ吊りの銃の意)。
のちのOGシリーズの続編ではR-GUNは残っており、このR-GUNリヴァーレは複製されたR-GUNが変異したものと推測される。なお、アニメ作品「ディバイン・ウォーズ」ではR-GUNから乗り換えている。一方RoAでは半壊したオリジナルのR-GUNにイングラム(の意識を乗っ取ったユーゼス・ゴッツォ?)がクロスゲートを用いて、(ギリアム・イェーガー曰く)異界の存在を憑依・変貌させる事で出現した。こちらでは、半壊したR-GUNに「異界の存在」を変換した新たなフレームを被せるようにして変貌しており、撃破後は元のR-GUNへと戻っている。その後寺田氏がTwitterで「設定だとR-GUNリヴァーレは「R-GUNが幽体(?)離脱して異世界転生した別の機体」みたいな物と説明している[1] 。
なお、上記のRoAにおけるギリアムの発言から、R-GUNにアストラナガンを憑依させたのがリヴァーレとも受け取る事が出来るが、真相は不明(ゲームではあらかじめR-GUNにズフィルード・クリスタルを組み込み、それを起動させて変異した)。
これらの事実からもわかるように、OGシリーズにおけるアストラナガンの立ち位置にある機体である。アストラナガンが登場しないのは後述するドラマCDからの引き継ぎであるためで、音声しか存在しない機体をゲームで映像化したと言う一種のファンサービスなのだが、ドラマCDの知名度が低いため、ユーザーから「なぜアストラナガンが出ないのか?」という疑問・推論が上がる事になってしまった。
マニピュレータを持たず、両腕が銃砲と化している完全戦闘用であるが、RoAの描写を見る限りでは、銃口から「ロシュ・ブレード」のエネルギーを噴出、それを変換することで五指のマニピュレータの代用としているようだ。
登場作品と操縦者
いずれの作品でも、イングラム・プリスケン専用機として登場。
αシリーズ
- スーパーロボット大戦α ORIGINAL STORY
- 最終決戦時に、イングラムが「R-GUNを改造した機体」に乗って登場した。リヴァーレの名はまだなく、ビジュアルも存在しないが、リヴァーレの原型となる存在と思われる。何故アストラナガンでなかったのかと言う公式のアナウンスは無いが、「寝返った後最初の遭遇が最終戦であるため、リュウセイが機体を見てすぐにイングラムだと分かるように」「ドラマCDという媒体では、戦闘中にアストラナガンの解説を差し挟むのは冗長」と言うストーリー上の都合が大きいと思われる。
単独作品
- スーパーロボット大戦DD
- R-GUNのSSRユニットパーツ(必殺)「アキシオン・バスター」の演出内にて、R-GUNから変異する形で登場する。ゲーム媒体としては15年ぶりの登場となり、演出とはいえ初めて味方として本機を使えるようになった。
- 今回の演出は『DD』での特別措置とのこと。
OGシリーズ
- スーパーロボット大戦ORIGINAL GENERATION
- リヴァーレの名前を冠して初登場した作品。上記CDドラマを知らず、アストラナガンが登場するものだと思っていた多くのユーザーを驚かせた。また、スパロボ史上初のHPが10万を超えているユニットであり、その意味でもプレイヤーを驚かせた(HPを目一杯削った所で?????が99999に変化するので10万以上ある事がわかる)。これは近年のスパロボではダメージ数値が精神コマンドやパイロット能力も相まって5桁も叩き出す事ができる事が可能なユニットが現れた事も要因と思われる。また、これ以前まではボスクラスの敵に5桁のHP(おおよそラスボスクラスで6万台)を持つのが多いユニットは一定のダメージを受けると二回~三回HPが完全回復するといった形で計10万以上はダメージを与える必要があるものもあった。
ちなみにリヴァーレのHPの実数は160000であり、最近の作品からすると若干抑え目。とはいえ、この当時はガルインのゲシュペンストが45000、ヴァイクルが65000であったため、やはり多い。ついでにいうと歪曲フィールドがあるため、実測値としては320000ある計算になる。
「鋼の巨神」or「作戦コードS・R・W」で登場する際はHP64000で撤退してしまうため、一部では「この時は撃墜不可能」とまで言われた。ディープファイルの帯では「最大の難敵・R-GUNリヴァーレを撃墜せよ!」とまで書かれており、当時のプレイヤーに鮮烈な印象を残した。 - スーパーロボット大戦OG ORIGINAL GENERATIONS
- ハードがPS2となり、先に放映されたアニメ『ディバイン・ウォーズ』でアストラナガンが登場する場面もあったため、アストラナガンの復活及びリヴァーレとの同時登場も期待された。しかし、やはりゲームではリヴァーレしか登場しなかった。アニメーションはより派手になっている。バリア貫通武器が増えたほか、ツインユニットの導入や精神コマンドの追加で、GBA版に比べ格段に倒しやすくなった。アキシオン・バスターの消費が40と多い上、ブロックがマインド・ウェポンだけであるため、エナジーテイカーで攻撃+援護でもエナジーテイカー、反撃でバスターを撃たせればそれだけでENを160削れる。最大ENは500であり、回復は中であるため、ターン毎に回復するのは100。一度切らしてしまえば、テイカーを打ち込んでバスターを撃たせるだけでフィールドが展開不可能になる。
- スーパーロボット大戦OG ディバイン・ウォーズ
- アニメーション作品。オリジナルのR-GUNとは別機であり、敵としてイングラムが駆るオリジナルのR-GUNがランページ・ゴーストでダメージを負った際にゲートを展開して召喚された。ギリアムがゲートに驚愕している(『Record of ATX』ではクロスゲートと言及している)。この時のイングラムは完全に洗脳された状態だったが、それでも僅かな葛藤があったのかSRX計画のためにR-GUNを残そうとしたのではないかとのこと。SRXの天上天下念動爆砕剣で破壊されたがイングラムは寸前にセプタギンへと転送され、ネビーイームを創造したゴッツォの者の人格が移植された制御システムに支配されてユーゼスのような仮面の姿で再び立ちふさがった。この際、イングラムの意識は身体の支配権はないものの洗脳は解けており、ある人物の助けにより、アストラナガンを召喚している。
装備・機能
スペックは、元となったR-GUNを遥かに凌ぐものとなっている。所々に黒魔術的な要素が組み込まれているのが特徴。イングラム関連の機体から考えて、この機体にもユダヤ教の要素が盛り込まれていると思われる。
武装・必殺武器
基本的には、R-GUNやアストラナガンをベースとしたものだが武装数は少なく、武装名だけで中身はほぼ別物と考えていい。ガン・スレイヴ、アキシオン・バスターは、後に第3次αでベルグバウの武器として同名で登場したが、演出はアストラナガンのものが採用されている。
- 両腕
- 上述の通り両手がなく、銃砲となっている。ゲームではロシュ・ブレード発生時に使われるが、そのまま銃撃することも可能らしい。また、アニメや漫画においてはエネルギー状の手を構成している。
- ロシュ・ブレード
- 両腕から実体剣を上空に射出し片腕でキャッチ、回転させながら切り裂く。OGS以降はビームワイヤーで接続した実体剣を射出、突き刺した後距離を詰めて切り裂く。元ネタのアストラナガンには存在しない本機唯一の固有武装。ブレードと名が付いており、戦闘演出でも切り裂いているが何故か射撃属性の武器。
ちなみにこれは「近接射撃」という部類で、地形適応は相手のいる場所を、ダメージ計算はパイロットの射撃値を参照するというもの。逆の構成である「遠隔格闘」も存在し、こちらはアルトのクレイモアなどが該当。 - ガン・スレイヴ
- 3基の誘導兵器。アストラナガンのガン・ファミリアをベースにしたものと思われる。ヴァイクランにもあるあたり、バルマーの遠隔誘導兵器の基本(ガンダム世界でいうところのファンネル)なのかも知れない。
- アキシオン・バスター
- 胸部からアキシオンエネルギーを発射する。アストラナガンのアキシオン・キャノンと殆ど同じだが、〆の部分はインフィニティシリンダーとほぼ同じ。GBA版ではその場で両腕を高く掲げて発射するため、某社菓子のパッケージのイメージから「グリコ」なる俗称がついていた。『OGS』以降は全体攻撃になり、ガン・スレイブを射出後飛行、胸部を展開。スレイブ三機と両腕で五芒星を描き、仮想砲身を展開して光線を発射。着弾点からワームホールを発生させて、敵の全方位からアキシオンエネルギーをぶつけて消滅させる。ガリルナガンの「アキシオン・アッシャー」も大体似たような攻撃。
- 『DD』では先述の通り特別措置として、R-GUNの武装として実装。演出内でリヴァーレに変貌しての攻撃となる。
特殊能力
- HP回復(中)
- リメイク後は(小)に。当時のバランスでターン毎に32000回復はさすがに多すぎたらしい。
- EN回復(大)
- リメイク後は(中)に。
- 歪曲フィールド
- 全属性のダメージを半減するバリア。リヴァーレ撃墜の最大の障害。直撃+特殊武器でEN切れを狙ったり、バリア貫通武器を駆使する必要がある。
GBA版1のみ
- 精神攻撃無効
- SP低下・行動不能・能力低下を無効。これが出来る機体はほとんどいないが。
- チャフキャンセラー
- チャフ系無効。命中率を下げられないのが地味に厄介。
- ジャムキャンセラー
- ジャム系無効。
OGsのみ
- マインドブロック
- SP低下・行動不能・能力低下を無効。しかし、やっぱり対峙の時点で出来る機体はほとんどいない。
- ウェポンブロック
- 攻撃低下・命中低下・射程低下を無効。
移動タイプ
サイズ
- L
機体BGM
- 「虚空からの使者」
- イングラムの代名詞ともいえるほど有名な曲。
関連機体
- R-GUN
- 変異前の機体。ルートにより複製版の場合も。
- アストラナガン
- αシリーズにおけるこの機体のポジションで、武装関連は酷似しているが殆ど別物。『Record of ATX』ではR-GUNにアストラナガンを憑依させたのがリヴァーレとも受け取れる示唆がある。
- ベルグバウ
- 武装名が共通しているが、中身はアストラナガンと同じ。ヴァルクにアストラナガンが融合して生まれた機体であるため、その意味では似たもの同士。
- DiSRX
- 上記の通り、アストラナガンがR-GUNに憑依したのがリヴァーレとするならば、ディス・アストラナガンがSRXに合体したDiSRXとは極めて近い存在となる。
- ガリルナガン
- 同系統の技術が使われている。
メモ
- モチーフとなっているカードは、一説では反逆者をモチーフとし「物質の上に精神が置かれた状態」というデザインを持つ。また、「吊られた男」は処刑という通過儀礼を超えることでさらなる高みに至ることを意味し、一方で逆位置ではやせ我慢・自暴自棄という意味を持つ。ユーゼスの操り人形である肉体に精神が縛られ反逆者となったイングラムを表していると言える。そして、OGにおいて死という通過儀礼を超えることでその束縛を超えることとなったという点も符合している。
脚注
- ↑ 寺田貴信の2022年10月15日のツイートTwitter
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