シャルル・ジ・ブリタニア
シャルル・ジ・ブリタニア | |
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外国語表記 | Charles zi Britannia |
登場作品 | |
声優 | 若本規夫 |
デザイン |
CLAMP(原案) 木村貴宏 |
種族 | 地球人(ブリタニア人) |
性別 | 男 |
生年月日 | 皇暦1955年8月4日 |
星座 | 獅子座 |
年齢 | 62歳(第一期)→63歳(R2) |
身長 | 197 cm |
血液型 | A型 |
所属 | 神聖ブリタニア帝国 |
称号 | 皇帝 |
資格 | ギアス |
概要
神聖ブリタニア帝国の皇帝で、第98代目に当る。絶対的な権力者として君臨し、弱肉強食の哲学を行動原理にしてブリタニアを含む全世界へと浸透させている。立場的にも、番組及び公式サイトのデフォルトネームは「ブリタニア皇帝」。本名で呼ぶ相手はごく僅か。
『R2』第2話にて自身もギアス能力者である事が判明しており、ギアスの効果は「記憶の改竄」。判明時には、既に両目にギアスの紋様が浮かび上がる状態になっていた。
人物
「弱肉強食」を持論としており、歴代皇帝の中でも特に強権的な人物であったとされている。108人の妻との間にいる子供達を争わせ、勝ち残った者を後継者とするスタンスを持っている。
しかし、内心では兄弟姉妹でさえ暗殺を繰り広げるブリタニアの皇位継承の争いの中で垣間見た「嘘」に満ちた世界に絶望しており、双子の兄V.V.、そしてマリアンヌなど志を同じくする者と共にラグナレクの接続によって、「嘘のない世界」を作ることを目指していた。それ故に、現在の世界に対する未練は無い所か、興味さえ示していない。
世界中に戦争を仕掛けたのも、散らばったラグナレクの接続に関係する「遺跡」を制圧下に治めるのが本当の目的で、弱肉強食の持論すらも、はっきり言ってしまえば、兵士達に世界各地に戦争を仕掛ける意欲を高揚させる為の「お題目」程度の物でしかなかった。戦争の中で息子のクロヴィスや娘のユーフェミアが死んだ事にも、その死を利用する事はあっても実際は無関心であるが、唯一心を許した皇妃であるマリアンヌとの間の子であるルルーシュとナナリーに対しては、彼なりに愛情を持ってはいる(少なくともマリアンヌよりは)。
普段は「黄昏の間」という空間におり、そこに存在する思考エレベーター「アーカーシャの剣」に身を置いている。その計画を進める中でギアスに関わり、「ラグナレクの接続」を最終目標とするようになる。息子のルルーシュ同様の「優しさを持つが故の偽悪者」だったとも言えるが、人類への絶望か、人類へ希望を託すかが彼らを大きく分けることとなった。
ドラマCDのギャグ回ではかなりふざけていて、大抵ルルーシュをいじる。皇帝という身分にあるので、大声を発するだけでは発散しきれないストレスがいろいろあったのだろう。
来歴
本編開始前
幼い頃より、異母兄弟達の皇位を巡る醜い骨肉の争いを見て、母親もそれに巻き込まれて命を落としてしまう経験をしたシャルルとV.V.の双子の兄弟は、「嘘」に満ちた世界に憎しみを抱き、「嘘の無い世界」を創りだす事を決意する。幼少時はかなり気弱な性格で、いつも兄の陰に隠れながら生活していた。
後にC.C.やマリアンヌを同志に迎え、自らが皇帝に即位してからはギアス関連の遺跡を狙ってその地を侵略、天領として所有、思考干渉システム「アーカーシャの剣」を作り出した。
V.V.にマリアンヌを殺された後は、暗殺事件の目撃者とされたナナリー、マリアンヌの憑代となったアーニャの記憶をギアスで書き換え、さらにルルーシュ・ナナリーの兄妹をV.V.から逃がすため、外交のための取引材料の名目で日本へ送る。しかし、その持論から命を軽んじるようになり、日本を侵略したことでルルーシュの憎悪を買うことになる。
本編
ラグナレクの接続実現に不老不死のコードが二つ必要だと判明したのちは、もう一つのコードの所持者であるC.C.をマリアンヌを通じて説得していたが、当のC.C.は一向に応じなかったため、ブラックリベリオンで捕えられたルルーシュの記憶を書き換え、C.C.をおびき出す囮としてアッシュフォード学園に戻した。
そんな中、V.V.が秘密裏にルルーシュ殺害を企てていたことを知り、「嘘をついた」として不老不死のコードを奪い、殺害。その後C.C.をおびき出すも、コードの譲渡を拒否された上、ルルーシュ駆る蜃気楼にアーカーシャの剣を破壊される。
第二次トウキョウ決戦の最中に神根島でアーカーシャの剣を修復、今度こそ接続を完遂しようとしたが、居合わせたルルーシュがその理想を否定し、集合無意識に「時の歩みを止めないでくれ」とのギアスをかけたためにアーカーシャの剣は崩壊。同時にシャルル自身もCの世界に取り込まれ、マリアンヌ共々消滅する結末を辿るのだった。
その他
シャルル達の目的としていた「ラグナレクの接続」とは、アーカーシャの剣によって人間の思考世界「Cの世界」に干渉。不老不死のコードを使い、全人類の意識を集合無意識へとリンクさせる……大雑把に言えば、全人類の意識を共有させるというもの。これが完成すると、人類は他人に思考の全てをさらけ出す形となり、さらにCの世界に残る故人の記憶や思念とのアクセスも可能となる。
全人類の意識共有というのは、スパロボ参戦作で例えるなら『機動戦士ガンダム00』のトランザムバーストが全人類に対して常時展開されているようなものと考えれば分かりやすいかもしれない。他のロボットアニメでは『新世紀エヴァンゲリオン』における人類補完計画の別方策とも云える。
登場作品と役柄
Zシリーズ
- 第2次スーパーロボット大戦Z破界篇
- 原作の絶対権力者が再現され、ブリタニア・ユニオンの皇帝となっている。そのため『機動戦士ガンダム00』のユニオンに属するグラハム・エーカーは皇帝陛下と呼んでいる。なお、群れで意識を共有する生物である『マクロスF』のバジュラに対して強い関心を抱いている。
- 第2次スーパーロボット大戦Z再世篇
- 声が収録され、どちらのルートでもルルーシュと決着する前に敵として登場、乗艦は専用のログレス級、彼と護衛のビスマルクも高い命中と極のスキルを持つ強敵。黒の騎士団ルートでのシャルルは前編ステージの大ボスだが、ゼロ残留ルートではシャルルを撃退後にまた増援が残っている(しかもスザクとジノ)。
- 原作同様に「嘘のない世界」を目指すと同時に黒の英知にある絶望の未来を回避しようと動いている。若本節が前作のムーンWILL以上で、中断メッセージでも心強いアドバイス(?)をしてくれる。
- 実は原作中で前線に出て戦ったことはないので、戦場に出るのは事実上初めてである。最期はほぼ原作同様の末路を迎える(原作と違い「消滅」ではなく「封印」という違いはあるが)。
- 第3次スーパーロボット大戦Z時獄篇
- ルルーシュ(ゼロ)の台詞で語られるのみだが、ミケーネ神が「目指したものの成れの果て」とされたり、アーカーシャの剣の集合無意識が「神の一つ」と語られており、Zシリーズのシャルルが目指した理想の片鱗が垣間見られる。
- 提示された情報からすると、1万2000年の輪の終焉を乗り切るため、その打開策の一つである「人類の意思統一によるシンカ」を目論んでいたらしい。また、『第3次Z天獄篇』予告ではルルーシュがこれを引き継いだと思われる場面が……。
- 第3次スーパーロボット大戦Z天獄篇
- 後半戦のアマルガム追跡ルート37話「神への誘い」で再登場。神根島で集合無意識に触れたルルーシュの前にマリアンヌとともに現れ、改めて絶望の未来が迫っていることを告げる。
単独作品
パイロットステータス設定の傾向
能力値
ブリタニアの元締めだけあってさすがに高い。特に命中が300越えであり、相当な強化を施していなければ攻撃を避けるのは困難。
精神コマンド
- 第2次Z再世篇
- 直感、祝福、てかげん、鉄壁、覚醒、魂
- スーパー系なのかリアル系なのか、戦闘系なのか支援系なのかどっちつかずのラインナップ。「てかげん」を習得しているのは、ルルーシュとナナリーへの情を表しているのだろう。
特殊技能(特殊スキル)
- 第2次Z再世篇
- 指揮官L4、気力+ボーナス、極、ガード、精神耐性、SP回復、闘争心、底力L8
- やはりというか、指揮官を持つ。ゼロ残留ルートの場合、直衛についているビスマルクの命中がとんでもないことになる。ガードと底力の相乗効果で殴るほど堅くなっていく。SP回復はコード持ち、子供達が持たない極の所有は皇帝の証か。
エースボーナス
- 自軍フェイズ開始時、味方ユニットの気力+5
- 『第2次Z再世篇』で採用。戦意高揚の完全な上位互換。幸いなことに習得することはないが、もしあったら恐ろしいことになっていたはずである。
人間関係
神聖ブリタニア帝国皇帝という立場故か、子供への愛情が希薄(ルルーシュとナナリーを除く)であった。
- V.V.
- 実の兄。外見では判断できないが、これはV.V.がC.C.と同様にコードの所持者により不老不死であるため。目的の為に弟が表で、兄が裏で動いている。
- 誰に対しても尊大な言動と態度を貫徹するシャルルだが、兄であるV.V.に対しては敬語を使うなど『弟』として唯一若干柔らかい言葉遣いと物腰で接している。
- オデュッセウス・ウ・ブリタニア
- 第1皇子。しかし、劇中ではほとんど接点がない。
- シュナイゼル・エル・ブリタニア
- 第2皇子。彼の能力を高く評価していると同時に、強く警戒している。その理由は『R2』で明かされる。
- クロヴィス・ラ・ブリタニア
- 第3皇子。何故か死後、彼と話をしていたらしい。Cの世界に誘われたのだろうか…?
- コーネリア・リ・ブリタニア
- 第2皇女。劇中では娘として接した場面は一切無く、有能な配下という意味合いが濃い。
- ユーフェミア・リ・ブリタニア
- 第3皇女。行政特区日本を作り、再会した兄妹のために皇籍を自ら退いたことを疑念に思っていた。
- 彼女がルルーシュのギアスに支配され、式典会場で虐殺を実行している際に自分は高らかに笑っていたことを考えると、彼女に対する愛情は希薄だったようだ。
- ルルーシュ・ランペルージ(ルルーシュ・ヴィ・ブリタニア)
- 第11皇子。幼いころに最愛の母マリアンヌを殺され、父である皇帝シャルルに問いただすが、その答えは自身の国外追放のみだった。それ故に、皇帝シャルルはルルーシュが最も憎む敵である。
- しかし、シャルル本人は内心ではルルーシュとナナリーを不器用ながらも愛しており、マリアンヌとは違って二人に対する親としての情はちゃんと持っていた。
- もっとも、それはルルーシュからは自己満足と受け取られるものでしかなく、最終的に「お前たち親は俺とナナリーを捨てたんだよっ!」と断じられてギアスによってマリアンヌともども引導を渡された。
- ナナリー・ランペルージ(ナナリー・ヴィ・ブリタニア)
- 第7皇女。母マリアンヌの死と共に国外追放された。ブラックリベリオンの際、本国に送還された彼女を皇族に復帰させ、後にエリア11総督に任命した。
- ナナリーからは兄ルルーシュのような激しい感情を抱かれてはいない(それでも、皇帝である父シャルルにはあまりいい感情を持っていない模様)。
- マリアンヌ・ヴィ・ブリタニア
- ルルーシュの母であり、殺されたときの扱いは非情であった。しかし、それは「生死に関係なくマリアンヌと会えるから」と言った意味合いが強い。
- ちなみに、シャルルは「血の紋章事件」後に自分から彼女にプロポーズしている。彼女とシャルルは色んな意味で対照的な夫婦である。
- アナザーストーリーである「ナイトメア・オブ・ナナリー」では、マリアンヌの最期を看取った際に終始激しく取り乱すなど、彼女への想いの強さがより強調されている。
- C.C.
- 自らの思想の賛同者。ある目的のために動いている。ルルーシュが生まれる前から知り合いだった。しかし、次第にルルーシュに感化された彼女には最後になって計画を否定される。
- ビスマルク・ヴァルトシュタイン
- ナイトオブラウンズのナイトオブワンであり、計画の賛同者の一人。
- モニカ・クルシェフスキー
- ナイトオブラウンズのナイトオブトゥエルブ。劇中では護衛のためシャルルと共にログレス級に乗りロイヤルガードの指揮を担当していた。
- ルイ大公
- 叔父。「血の紋章事件」の首謀者。
他作品との人間関係
- アムロ・レイ、シャア・アズナブル(クワトロ・バジーナ)、カミーユ・ビダン
- 『第2次Z再世篇』にて対峙。
- 彼らの中にあるニュータイプの力の発芽をギアスで感じ取っており、「全ての人間がお前達のようになれば、ワシも計画を考え直したかも知れなかったぞ」とまで評している。
- リボンズ・アルマーク、グレイス・オコナー
- 『第2次Z再世篇』で共演。「人類の意思統合」という目的で手を結ぶ。リボンズは人類をイノベイター化、グレイスはバジュラを用いた方法。しかし、シャルルを含むこの三者は自己のエゴの押し付けでしかなく、最終的にZEXISに否定された。
- なお、シャルルは意思統合により近づきつつある絶望の未来を回避する事が最終的な目的だったのだが、他の二人は彼にそんな意図があるとは知らず、ただ自分達のプライドと欲望を満足させる為だけに動いており、シャルルは内心では彼らに冷やかな印象を抱いていた。
- アイム・ライアード
- シャルルとV.V.にとって、嘘の塊である彼は最も唾棄すべき存在。「ルルーシュに似ている」(彼はルルーシュと違い、正真正銘の極悪人だが)という理由で黒の英知に関する情報を与えた。
名台詞
第一期
- 「人は……平等ではない。生まれつき足の速い者、美しい者、親が貧しい者、病弱な体を持つ者、生まれも育ちも才能も、人間は皆、違っておるのだ」
「そう、人は差別されるためにある。だからこそ人は争い、競い合い、そこに進化が生まれる。不平等は悪ではない。平等こそが悪なのだ!」
「権利を平等にしたE.U.はどうだ。人気取りの衆愚政治と坐しておる。富を平等にした中華連邦は、怠け者ばかり。だが、我がブリタニアはそうではない。争い競い、常に進化を続けておる。ブリタニアだけが前へ、未来へと進んでおるのだ」
「我が息子クロヴィスの死も、ブリタニアが進化を、続けているという証。闘うのだ!! 競い、奪い、獲得し、支配しろ。その果てに、未来がある!!」 - 第6話でのクロヴィスの葬儀の際の演説の台詞。演説の内容と形式から『機動戦士ガンダム』におけるギレン・ザビによるガルマ追悼演説のオマージュにも見える。『第2次Z破界篇』では世界観に合わせて一部が改変されている。
- 「世界は嘘をついておる。人を殺してはならない、盗むな、欺くな、姦淫するな……全ては嘘、まやかしに過ぎぬ。殺されたくない、盗まれたくない、だから正義や倫理という嘘で、弱いその身を護っておるのだ」
「原初の真理とは弱肉強食なり! 喰らうのだ、人の富も権力も、世界そのものをッ! 我らブリタニアこそが、世界の嘘を壊し、真実を齎すのだッ!」 - その続きで語ったシャルルの持論。
- 「オォル・ハイル・ブリタァニアァァッ!!」
- 上記の演説での締めの一言。若本氏の演技とも相まって非常に印象的。
ちなみに『コードギアス』で「オール・ハイル・ブリタニア」をこの様に発音していいのは皇帝だけらしく(「ブリタニア」の「タ」にアクセントが来る)、他の声優が同様の発音で喋ったところ、やり直しになったらしい。 - 「死んでおる。お前は、生まれた時から死んでおるのだ。身に纏ったその服は誰が与えた? 家も食事も、命すらも! 全てワシが与えたものだ! つまり、お前は生きたことなど一度もないのだ! 然るにッ! 何たる愚かしさかッ!」
「ルルーシュ、死んでおるお前に権利などない。ナナリーと共に日本に渡れ。皇子と皇女ならば、よい取引材料となる……」 - 第7話の回想シーンにて「継承権などいらない!」と吐き捨てたルルーシュに対する返し。後述の演説に現れているように「力で奪い取り、勝ち取ってこそ」という持論をそのまま叩きつける。
- しかし、シャルルのこの発言は親に養われる子供の立場であるルルーシュを失望させるものでしかなく、後に彼を反逆に駆り立てる大きな原因となってしまった。
- 「ふははははは! あやつめ、やりおったか!」
- 行政特区日本式典会場で虐殺が行なわれている際の言葉。ルルーシュのギアスについて、既にアーカーシャーの剣を通じて知っていたようである。しかし、実の娘が虐殺を行なっているというのに高らかに笑っているのは異常である。
- なお、ドラマCD「CタケられたC.C.」では、ルルーシュに「C.C.の記憶を取り戻すにはC茸を食わせろ」とうそをついた挙句、それで大量のキノコを食べさせられ大変なことになったC.C.についての報告を聞いてのセリフがこれである。
R2
- 「兄さん……ルルーシュに刺客を送ったというのは本当ですか?」
「兄さんは、また嘘をついた……」 - ギアス響団での戦いの後、瀕死のV.V.の前に現れて。直後、シャルルはV.V.を見限り、彼からコードを奪う。
- 「ゼェロよぉ!! 三極の一つE.U.は既に死に体……つまり貴様の作った小賢しい憲章は、世界をブリタニアとそうでないものに色分けする。単純、それ故に明快。畢竟、この戦いを制した側が、世界を手に入れるということ」
「いいだろうゼロ、挑んでくるが良い! 全てを得るか全てを失うか、戦いとは元来そういうものだ……! オール・ハイル・ブリタァニアァァーー!!」 - 超合集国決議の際に割り込み、演説で返す。突如現れたシャルルの姿にルルーシュも動揺を隠せなかった。
- 「我が息子、ルルーシュよ……時は来た……あがないの時が!」
- アーカーシャの剣でルルーシュと対峙して。『第2次Z再世篇』では原作どおりのタイミングでこの台詞が出るほか、ルルーシュで撃墜してもこの台詞が出る。
- 「そうだ……ユフィもナナリーも望んでいた優しい世界だ……」
- アーカーシャの剣に現れたスザクに目的を問われて。ルルーシュはこの後のやり取りでこれが「自分に」優しい世界だと看破することになる。
- 『第2次Z再世篇』の同シーンでは、「ナナリー」の部分が「リリーナ」と誤記されるという致命的なミスがある。名前の文字が全く同じためにライターが混同したと思われる。
- 「わしを拒めば、その先にあるのはあやつの、シュナイゼルの世界だぞっ!! 善意と悪意は所詮一枚のカードの裏表、それでも貴様は!!」
- 最後にルルーシュに向けて言った言葉。集合意識にギアスを掛けて時の歩みを止めようとするシャルルとマリアンヌが消え去ろうとしている際、シュナイゼルを危険視していることが覗える。
- この言葉に対するルルーシュの返答は「だとしても、お前の世界は俺が否定する」であり、直後にマリアンヌ共々全面否定された。
- 「ぬうううああああぁぁぁぁーーーーーーーッッ!!」
- 上記の通りルルーシュから拒絶され、彼の「消え失せろッ!!」との言葉の直後にマリアンヌと共にCの世界に飲み込まれた際の断末魔。
- 自らのエゴに満ちた偽善の為に世界中を戦乱に巻き込んだ男は、愛息に全否定され消滅した。
その他の媒体
- 「そうか……そうなのか、マリアンヌ……」
- 漫画『ナイトメア・オブ・ナナリー』にて。原作と同じく人類の集合無意識をひとつにする計画を発動させるが、親友のアリスの説得で翻意したナナリーはその計画を否定し、計画の要となるヘブンズ・ドアーを破壊する。
- それでも計画の遂行に執着するシャルルだが、マリアンヌに「私たちがナナリーに選択をゆだねた以上、(こうなることも)覚悟していたはず」と諭され、潔くあきらめ、ともに消えていくのだった。原作での未練たらたらだったシャルルに比べて、その最期はとても潔かった。
迷台詞
- 「わしのイビキはすごいぞ? アリエス宮の建物中に響いて、敵襲と間違えてビスマルクがナイトメアで飛んできたこともあった」
- ドラマCDより、夫のイビキがうるさいという視聴者の悩みにこたえている最中の台詞。どんだけすごいんですか皇帝…。
- 「まだあるのか? え? 150個ぉ? はい全員、注目! そこ、こっち見る!」
「シャルル・ジ・ブリタニアが刻む偽りの記憶…貴様らの人生に悩みなどない!!」 - 同じく上記のドラマCDより「残りの質問の数が150個ある」と聞いて視聴者にギアスを掛けるという衝撃の展開である。こんなことでギアスを使わんでください、皇帝…。
- 「いつになったらわしは、おじいちゃんになれるズラ!!」
- ドラマCD「CタケられたC.C.」より、記憶喪失状態のC.C.に苦労しているルルーシュのもとに通信を送った際に放った台詞の一つ。
- むろん、ルルーシュには「なれるか!!」とツッコまれる(実際、本編はルルーシュの発言どおりになってしまったのだが)。どんだけ孫の顔を見たいんですか、皇帝…。
スパロボシリーズの名台詞
Zシリーズ
- 「……我が兄を含めて6人だ。その内の一人は、お前も知っていよう」
- 『第2次Z再世篇』より。アイムに黒の英知に触れた者の数を問われて。
- この時点で該当するのはDr.ヘル、ムゲ帝王、ズール、ワイズマン、V.V.、エルガン、メジ。全部で7人いるのだが、アイムの質問は「この地球上に、現在黒の英知に触れし者は何人いるのか」であり、メジはクエント星にいたため間違ってはいない。
- 「あれは我が息子によく似ている……その程度の理由です」
- 『第2次Z再世篇』より。アイムに黒の英知に関する情報を与えたことをV.V.に咎められて。嘘で自分を固めるアイムも、ゼロという仮面で周囲を欺くルルーシュも、シャルルにとっては同じに見えるのだろう。
- 「見せ掛けの平和を享受する者達よ…! 時代が求めるのは前に進む力だ!戦うのだ! それが出来ぬ者に、この世界に生きる資格は与えられない!全てを得るか、全てを失うか…それを決めるのは、この世界に生きる一人一人の人間だ!我が名はシャルル・ジ・ブリタニア! 人よ、戦え! 抗え! 競え!それだけが未来を切り拓く道なのだ!ゴッドブレス・ユニバース! 新たな世界に祝福を!!」
- 『第2次Z再世篇』第48話シナリオエンドデモでの演説の後半部分。ムゲを倒し一件落着かと思いきや、地球連邦代表のリリーナが解任され、シャルルが代表の座へ就くことになった席での演説。第48話タイトルをそのまま叫んでいる。
- 「貴様ら如きが騎士を名乗るなど、笑止!」
- 『第2次Z再世篇』より黒の騎士団のメンバーと対した時の戦闘台詞。
- 「その存在、抹消してくれるわ!」
- 『第2次Z再世篇』における戦闘台詞の一つ。何でもない普通の台詞だが、実際に聞くと若本氏独特の台詞回しがこれでもかと表れている。
- 「ルルーシュ! この賢しき愚か者が!!」
「ワシを拒めば、その先にあるのは黒の英知に記された絶望の未来だぞ!」
「その前に欲望が渦巻く嘘の世界だ! 善意と悪意が、所詮、一枚のカードの裏表! それでも、貴様は!!」 - 『第2次Z再世篇』よりアーカーシャの剣をルルーシュに破壊された際に。ちなみにチャートで決着をつけるシナリオの項目を見ると、シャルルとマリアンヌは「消滅」ではなく「封印」となっている。
- 「見せてもらうぞ、ルルーシュ!ワシとマリアンヌを否定し、未来を選択したお前の生き様を! そして、絶望を越えたときこそ真にお前がワシを超えたと認めてやろう!」
- 『第3次Z天獄篇』でルルーシュと再会した時の会話の結び。長年の願いを打ち砕かれた怒りのままに退場させられた再世篇に比べて穏やかになっている。己と違う道を選ぶのならやってみせろと言い残し、再び集合無意識へと帰っていった。
その他の作品の名台詞
- (ゼロ……いや、ルルーシュよ……。異なる世界でのお前の戦いは、アーカーシャの剣で見せてもらった。さて……ここから、どこまでやれるかな? 俗世で精々足掻くがいい……)
- 『Another Century's Episode:R』のEDにて。
スパロボシリーズの迷台詞
- 「『オール・ハイル・シャルル!!』 この韻を踏みまくった言葉を唱えれば、たちどころに道は開けよう! 唱えよ! オール・ハイル・シャルル! オール・ハイル・シャルル!!」
- 『第2次Z再世篇』の中断メッセージで、プレイヤーに贈ったアドバイス(?)。『R2』終盤での皇帝ルルーシュを意識した台詞と言えなくもない。韻を踏みまくっているうえに舌も巻きまくっている。
余談
- 現在の公式設定では「シャルル・ジ・ブリタニア」がフルネームとされているが、放送当時に刊行された一部の書籍や資料では「ルイツ・ラ・ブリタニア」という表記も散見されていた。小説版の雑誌掲載時にはルイツ表記だったが、単行本収録時にはシャルル表記に改められている。