ファートゥム

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ファートゥム(Fatum)

ペルフェクティオが駆る、巨大な『機械体』。他のルイーナの機動兵器とは違い、異次元のエネルギーが実体化した存在。その正体は「破滅の王」自体がファブラ・フォレースを通じて機動兵器として実体を持った姿であり、圧倒的な力を誇る。エネルギーの供給が為される限り(つまりは「破滅の王」が健在である限り=無限に)再生を繰り返すが、機械であるがゆえに攻撃が通じ、破壊することも出来る。

人型から離れた異形の姿を持ち、脚部は蜘蛛のようである。両腕についている、「絶望」と「恐怖」を示す男女の二つの顔面が特徴。

実は機体全体が人面を象っており、機体下部の腰に当たる部分に唇がある。

何度破壊しても復活するという厄介極まりない特性を備えるが、Dではトレーズ・クシュリナーダの特攻によって世界の外に押し出され、ファブラ・フォレースが破壊されたことで『D』世界に干渉する術を失い、撤退することとなった。

第2次OGでもほぼ同様の状況で出現し、同様のプロセスで葬られることになるが、出現した「門」はクロスゲートになっている。

登場作品

携帯機シリーズ

スーパーロボット大戦D
ラスボス機という事もあって、HPは20万という高い数値。更に一度破壊しても完全復活する為に強敵。武装も近距離から遠距離まで隙がなく、下手に密集させれば悲惨な事になる。唯一の救いは、ズール皇帝ゲペルニッチにあったHP回復特殊能力を持っていないこと。ちなみに周回が40を超えるとHP400000、装甲4500という絶望的な硬さを発揮して来る。正直な話、SPを回復する手段がないと詰みかねない。プロトガーランドなどの回避が高く、無消費の武器を持つ機体でチクチク削っていけばいつか倒せるが、その前にGBA・DS本体の電池が持たないだろう。
なお、ウルティムムの消費ENが30で最大値が500であるため、ビーム兵器で攻撃&援護⇒反撃でウルティムムを撃たせる、を10回ほど繰り返すとENが切れ、6マスより先に反撃できなくなる。回復は(大)で150、マップ兵器で50消費するため、手番が来たら同じことを2回すればいい。

OGシリーズ

第2次スーパーロボット大戦OG
第59話「デザイア」に登場。HPが380000まで跳ね上がっているだけでなく、イベントで2度も全回復(1回目は70%以下、2回目は60%以下)する為実質的なHPは650000~700000。このHPは後に控えるボスのそれを大きく上回っており、しぶとさはD以上どころか第2次OG随一。ペルフェクティオの能力が回避型なのと機体のサイズ(LL)、厄介な防御能力がないのが合わさってダメージ自体は通しやすいが、S-アダプター装備のため機体はおろか武器の地形適応までもがオールSになっており、反撃が非常に強い。ただし実は射程3マス目に状態異常武器を撃ち込めない(通常版ウルティムムが射程4~10、エデッセサペレが1~2)という弱点があるので、状態異常対策の出来ない機体もダメージのみに気をつければ安全に攻めることが可能。ただ専用能力「パッシーオ」でジワジワと気力を下げられてしまい、同ステージでは先にイグニスウンブラを倒す必要がある為この2人に精神コマンドやEN・弾薬を使いすぎると文字通り「絶望」を見る事になるので戦闘は計画的に。

装備・機能

機体の地形適応は全てS。サイズはLLなので攻撃を回避されることは少ないが、攻撃力と防御力のダメージ補正でこちらが不利になりやすい。

武装・必殺武器

全体的に攻撃アニメーションが長めであるため、戦闘アニメをオフにするか適度にスキップしないと、かなり総戦闘時間がかかる。ちなみにウルティムム以外は全て無消費。

テネブラエ
両腕の顔面から無数のエネルギー弾を連射する。一番威力が低いので、この攻撃の範囲内に入る事がベスト。それでも油断は出来ないが。
「テネブラエ」とはラテン語で「闇」の意味。第2次OGでは射程1~5。
オルクステレブラー
両腕の顔面の目と口からドリルを出して体当たりする。コンボ対応攻撃。しかし、一列上に密集している場合は優先的にマップ兵器を使用する為、目にすることが少ない。見たければ脱力を使って気力を100まで下げればいい。
第2次OGでは黒い靄(「絶望と恐怖の闇」の顕れ)で周囲を覆い尽くし、背後に出現した絶望の男面の口から出たドリル(「死をもたらすもの」の顕れ)で貫く演出になった。射程1~3。
ウルティムム
両腕、そして胴体から強力なエネルギー波を放つ。射程が10と武装の中では最大。
第2次OGでは機体下部の口から黒い液体を吐き出し、津波を引き起こす技になっている。
「ウルティムム」とはラテン語で「究極」「最後」の意味。第2次OGでは射程4~10。精神禁止の効果があるので、不屈や鉄壁は意味がない。
ウルティムム(マップ兵器
ウルティムムのマップ兵器バージョン。自機を中心とした全方位タイプの射程で、なおかつ2機以上範囲内に入っていれば問答無用で撃って来る。しかも、EN消費型の技でなおかつEN回復(大)の特殊能力を持っているため、実質無限に撃てる。但し、範囲内に味方機がいる場合は撃ってこないので、雑魚を一体だけおびき寄せておくというのも手である。しかし第2次OGではファートゥム登場時に雑魚が強制的に全滅するので、事前に脱力をかけておく以外では防ぐことができない。
エデッセサペレ
両腕の顔面を飛ばし、敵を挟み込んでエネルギー弾を乱射し、機体をズタズタにした後、そのまま顔面が敵を食い尽くすように挟み込んでフィニッシュ。半端ない威力だが、射程は1マス。第2次OGでは射程1~2。
なお、この技で登場する異空間は真ドラゴンのシャインスパークで出て来るゲッター空間
第2次OGでは演出が大幅に変更され、左右の顔面を分離した後「轟哭」(Dの「ウルティムム」の演出)で異空間に引きずり込み、「享笑」で固め、ペルフェクティオ自身がファートゥムから飛び出して敵機を引きずり出して爆砕、という流れになっている。正に機体よりも本人が危険なペルフェクティオらしい技となっている。なお、最後の部分でシュロウガを髣髴とさせるメリオルエッセ&乗機などの連続カットインが入るが、その中にジョッシュとリムの姿が映り、シメの部分はフェリオが住んでいた南極の家なのが何とも物悲しい。ちなみに実際の流れは
  • ペルフェクティオのシルエット(攻撃前のカットイン。被弾機のシルエットがアップのため通常は見えない)
  • 赤と黒で描かれたバストアップ(回転している)
  • 無数のファートゥム(回転している)
  • 南極遺跡にある玉座の間(歪んでいる)
  • ペルフェクティオの姿
  • ピカソ調に歪んだファートゥムの絵(口の部分に飲み込まれる形で次へ)
  • ロールシャッハの背景と、緑の光に照らされるようなフェリオの姿
  • インペトゥス(フォルテアルムのカットイン)
  • 咆哮するイグニス(ダブるように3人いる)
  • プリスクス・ノクス(フォルテアルムのカットイン)
  • ウンブラ
  • フォルティス・アーラ(カリドゥムサギッタのカットイン)
  • 無数のアクイラ(逆さまになっている上コントラストがわかりづらい)
  • 謎の渦
  • 中央から発光
    • 笑顔のリムとジョッシュのグラフィックが左右に配置されているが、どアップの上に0.3秒ほどなので視認は不可能
  • ノイズの激しい南極基地の映像と、それに被さるように中心に配置された薄緑の光球
  • 光球が炸裂して暗転、ペルフェクティオの腕が機体を掴んで引きずり出す

となる。なお、没データとして

  • 色彩の反転したフェリオ(会話シーンの落胆顔のグラフィック)

がある。

非常に目まぐるしく入れ替わる上に味方機のシルエットが被さるため、スロー再生でもわからないユーザーが多い。威力はもとより、戦闘不能効果付きなので要注意(第2次OGには「精神耐性」が無い為、受けられる機体は限られる)。

南極基地の部分のノイズは、この連続カットインがあくまでただの記録として肉体に残ったフェリオの記憶の残滓でしかない、ということだろうか。

特殊能力

ビームコート
射撃系ビーム兵器のダメージを軽減するバリア。効力は低いので、攻撃力を高めれば、ビーム兵器主体の機体でも十分ダメージが入る。
EN回復(大)
自軍フェイズ開始時に最大ENの三割を回復。
パイロットブロック
「SP低下」「SP吸収」「能力低下」「行動不能」「精神禁止」を無効化。だが、これが出来る機体は味方にはほとんどいないので死に能力に近い。ファートゥムのブロックはこれしかないので、「直撃」なしでアーマーブレイカーが通るのが一番ありがたい。むしろこれを所持する味方機を優先的に出撃させて、上記の特殊武器の対策を施したいところ。
パッシーオ
専用能力。自軍フェイズ開始時、敵軍全ての気力を-2。要するに戦意高揚の逆バージョンだが、ド根性二回という絶望的な手段を使ってくることもあって長期戦になるため地味に痛い。味方に「戦意高揚」を持たせて相殺するか、「覚醒」「再動」を使って畳み掛けるしかない。幸い、そこに至るまでには殆どのユニットの気力が150、もしくは近い数値になっているはずなのでやりやすくはある。

移動タイプ

常に飛行している。

サイズ

LL

機体BGM

最終ボス専用BGMが流れるが、曲名は長いこと不明であった。しかし第2次OGにて「Despeir」と判明した。

「Despair」
「Desire」のアップテンポアレンジであり、ユーザーからも非常に人気が高い。曲名を知らなくてもユーザー間なら「完璧親父の曲」と言えば通じる。
意味は「絶望」。やや意訳ではあるが「希望」を意味するジョッシュのBGM「Desire」と対極をなす曲名である。
「Destinies (Ver.OGII)」
3度目のイベント後にこれが流れ始める。Dのタイトルミュージックのアレンジだが、スローペースなのでちょっと聞いただけだと「?」となる。