真上遼
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真上遼(Ryo Magami)
- 登場作品:マジンカイザーSKL
- 声優:日野聡
- 種族:人造人間(エルプスユンデ)
- 性別:男
- 所属:WSOスカルフォース・デスカプリース隊
- 階級:特務中尉
- キャラクターデザイン:伊藤岳史
マジンカイザーSKLのパイロットの一人。海動とは対照的にクールでニヒルな男だが、激昂すると海動以上の凶暴性を発揮しながら暴走する危険人物と化す。また、戦闘狂という意味では似た者同士。コードネームは「ルシファー4」。
カイザーの操縦においては銃撃戦を担当するが、いわゆる「ガン=カタ」的な戦闘スタイルにより格闘戦も十分以上にこなす。 彼が操縦するカイザーは従来のマジンガーシリーズの印象を覆す軽快な動きで、曲芸じみたとてつもない機動性を発揮している。相棒の戦い方が従来のマジンガーに近い力強いモノであることも、その印象に拍車をかける。
実は人造人間エルプスユンデとして生まれており、漫画版では世界征服を企む科学者ファウストが造り出した存在であることが語られている。そのことから「運命」などといった言葉を強く忌み嫌う。
登場作品と役柄
- スーパーロボット大戦UX
- 初登場作品。声優の日野氏はこの作品でスパロボ初参加となった。スキルパーツで自身の射撃術を直伝してくれるが、当然こちらも自分自身に直伝できる。
- 相方と同様、過激な発言が目立つが、こちらは相方への突っ込み役も兼ねるので、比較的冷静な印象を受ける。また、人を人とも思わぬハザードのような外道には明確な怒りを示し(後述)、対話などの主義に合わない方針にも理解を示すなど、ある程度の良識も持ち合わせている。
- ウイングクロス時はサブパイロットで固定になってしまうが、スキルパーツは共有なので育成上の問題は少ない。
パイロットステータス設定の傾向
能力値
海動とは格闘と射撃、技量と命中、防御と回避が対になっている。そのためリアル系パイロットに匹敵する回避能力を誇るが、防御もリアル系並である点には注意が必要。
精神コマンド
海動にないものを一通り補う。加速はないので、そこは追風かPUでフォローしたい。
特殊技能(特殊スキル)
人間関係
- 海動剣
- 相棒。度々いがみ合うが、戦いにおいては息の合った連携を見せる。
- 由木翼
- スカルフォースの同僚(厳密に言うと軍の階級は、正規の中尉である彼女の方が真上より上)。海動ほどではないが、疎ましがっている。
- OVA3巻では、海動と同様に彼女の力量を認めるまでになる。
- スカーレット・ヒビキ
- 上官。一目置いており、彼女が戦死した時は黙祷していた。
- ガラン
- 彼との戦闘中にトラウマを刺激され、暴走してしまう。再起後は、彼に生まれたわずかなスキを突いて勝利する。
- ファウスト
SRW未登場。彼によって造りだされた事が漫画『マジンカイザーSKLヴァーサス』で語られている。
他作品との人間関係
- ハザード・パシャ
- UXの47話で彼が行った非道な作戦に激しい怒りを見せる。
- サヤ・クルーガー、アユル・ディラン
- 同じエルプスユンデ。特にアユルとは竜宮島で交戦した際に彼女の気配を感じ取っていた。
- ティトゥス
- 直接的な絡みはあまりないが、自分が辿るかもしれない「修羅道に堕ちた者の末路」を見たのか、その死に様には複雑な表情を浮かべていた。
名台詞
- 「ここで出会った不幸を呪え。さあ、どこを撃ち抜かれたい?」
「5秒以内に答えたらリクエストに応えてやろう」 - OVA1巻より。キバ軍との決戦でのセリフ。どこかで聞いたような…。
- 「地獄で待っていても無駄だ」
海動・真上「「俺たちが、地獄だ!」」 - OVA1巻より、キバの「地獄で待ってるぜぇ!」という断末魔を受けて。二人の象徴と言える決め台詞。
- UXでは牙斬刀及びブレストリガー(乱舞)のトドメ演出で二人のカットインと共に言い放つ。
- …実はカイザーが撃墜されてしまっても海動が言う。これはOVA2巻ラストの再現。
- 「仲良く釜茹で地獄としゃれ込もう!」
- OVA3巻より、メルトダウンした重力炉にアイアンカイザーを対消滅させるために掴んで降下しながら。UXでもイベント戦闘時の台詞として採用されている。
- 「ふっ…インフェルノォ…ブラスタァァァッ!!」
- OVA3巻より、アイアンカイザーを重力炉に固定した後にインフェルノブラスターを撃ちこんで。
- この直前にキバが「てめえら、ホントの馬鹿だぁっ!」と罵ったので、それに対してキレたようにも見える。
スパロボシリーズの名台詞
- 「俺たちに大義名分などない!そんなものは所詮、人を騙し、自分を偽るだけの題目だ!」
- UX第15話、ガランとの戦闘前会話。
- 真上「フ…なら貴様は、家畜に手を食い千切られる、間抜けなご主人様というわけだ」
ゴゴール「なにぃ…?」
海動「仮にも宇宙の支配者を名乗ってんだ!家畜にいくらじゃれつかれても屁でもねえよなぁ!」 - UX第44話におけるゴゴールとの戦闘前会話。
- 海動「ヘッ、安心しな。お前はもう地獄まで来てるぜ!」
真上「自分の意志すら示せない者に生きている資格などない!」
「望み通り、地獄の底まで叩き落としてやろう!」 - UX第47話、操との戦闘前会話。痛みに耐えきれなくなり、「いっそ地獄にでも落ちれば、俺たちは楽だったのかも」と弱音と諦観を吐いた操に海動と共に容赦ない一言を浴びせる。
- 一見容赦なく感じるが、台詞を読み解くと、「この世界に生きたいのなら己の意志をミールに示せ」とも取れる。特殊な出生により『運命』という言葉を強く嫌い――故に自分の意思で『運命』に抗っている真上ならではの台詞である。
- 「バ、バカ野郎…! アイツらだって、人間なんだぞ!」
「俺たちと、同じ…!」
海動「真上…!」
「同じ人間が、ここにいるんだぞぉぉぉッ!」 - UX第47話にて。ハザードが脱獄時に連れてきたキバの輩とガラン軍兵士の脳波を遠隔操作して機体を操らせ、こちらに向かって特攻させるという残虐極まりない凶行に義憤を隠せず、「造られた人間」が叫びを上げる。その場にいた海動はそんな真上の痛々しい心境をただ察するしかなかった…。
- ベースになっているのは原作(『HAE』)のこのシーンでの溝口恭介の台詞だが、元々は3行目のみで「フェストゥムを倒すために人間をも巻き添えにする」行為への憤りの台詞であり、ニュアンスが大きく異なる。
- 海動「話してわかり合おうなんて、甘っちょろいこと言ってやがるが…」
真上「それもまた、ひとつの戦い…騒乱に終止符を打つ最良の手段だ。その邪魔立てはさせん!」 - UX第48話、刹那出撃後のELSとの戦闘前会話。基本的に「戦いたいから戦う」海動と真上であるが、「騒乱に終止符を打つ」事の重要性を理解しており、そのための対話も容認していた。
- 「戦いたくないヤツは下がってろ!」
「汚れ役は、俺たちが引き受けてやる!」 - UX第49話にて、人類軍に操られるバジュラと戦う事に、芹が躊躇った際に。真上の義侠心を感じさせる台詞。
- 「ならば、その先の道は俺たちが案内してやろう…」
「行先は地球でも、火星でも、お前の望むユートピアでもないがな!」
海動「お前が行きつく先はたったひとつ…地獄だッ!」 - UX第49話、ハザードとの戦闘前会話。己のエゴのために同じ「人間」の意思を利用し、その命を悉く踏み躙った男に、「骸骨の魔神」とそれを駆る二人の死神が奴に「地獄逝き」を告げる。
スパロボシリーズの迷台詞
- 「わからん…奴らの生態は、全く理解できん!」
- UXの26話にて、軽装モードの孫尚香と陸遜を見ての反応。
- 真上「行くぞ、海動!お前の取り柄は戦うことくらいだ、ミスなどするなよ!」
海動「いちいち指図するんじゃねえ!てめえこそ、俺の足を引っ張んじゃねえぞ!」 - 第33話でカリグラもしくはクラウディウスとの戦闘前会話。一見なんでもないセリフのようだが、このシナリオではカリグラとクラウディウスはいがみ合いながら戦闘しているため、なんとなくシュールに感じてしまう。
搭乗機体・関連機体
- マジンカイザーSKL
- パイロット。銃撃戦を担当。
余談
- 真上→まがみ→魔神。名付け親は永井豪氏。
- コードネームである「ルシファー4」は永井豪作のデビルマンに登場するサタンの天使だった頃の名であるルシファーから取られている。
- この事から、遼という名前はデビルマンの登場人物である飛鳥了から取ったものと思われる。
- 書籍『魔神大戦21』のインタビュー記事によれば、キャラクター自体の原型は『ガクエン退屈男』の主人公の一人・身堂竜馬とのこと。こちらの竜馬も人造人間という設定で、この設定が本作の真上遼に反映されたとも受け取れる。
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