VF-25F メサイア

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VF-25F メサイア(Messiah)

VF-25 メサイアのうち、標準仕様のA型をベースにドッグファイト向きに最適化され、全体的な性能を向上させた機体。

劇中最序盤まではヘンリー・ギリアムの機体だったが、彼の死亡後に早乙女アルトに受け継がれている。TV版ではその機体はすぐに失われてしまったが、同型の新機体に継続して乗っている。カラーリングは白を基調に赤と黒のライン。

TV版・劇場版含めてスーパーパック、アーマードパック、トルネードパックのいずれも装備した姿を見せている。

オプションパック

SPS-25S/MF25 スーパーパック
大気圏外活動用の高機動オプション。従来のスーパーパックと同様に追加ブースターやミサイルランチャーが装備されるほか、機体各所に追加装甲が装備され、防御力も向上している。スーパーパックの弾数を使い切った重量の軽い状態なら、瞬間的に30G近い超加速性能を引き出すことも可能。従来のスーパーパックは基本的に使い捨ての兵装だが、同機のものは再装着を可能としている。
APS-25A/MF25 アーマードパック
火力と防御力を強化する重装オプション。従来のバルキリーのアーマードパックはバトロイド形態で装着するものだが、この時代の最新型バルキリーでは装着状態のまま変形を可能としている。機首ブロックに装着する追加装甲「APS-25A/P-011」もあるが、有視界戦闘に支障がでるなど問題も多く、採用は見送られた。推力はスーパーパックと同等のロケットブースターを内蔵して機体重量をカバーしつつ、高機動を維持。火器管制システムも大幅に進歩しており、乱戦時における大量のミサイルを高性能AIによる自動制御により、敵味方識別を可能としている。
VF-25/TW1 トルネードパック
大気圏内外に対応した新型のオプション。従来より空力を重視した形状であり、回転式のエンジンポッドを翼の先端に装備している。旋回式のビームキャノンが追加され、火力も強化されている。

登場作品と操縦者

Zシリーズ

第2次スーパーロボット大戦Z破界篇
バルキリーの例に漏れずサイズM。今回からアーマードパックが追加され、さらに劇場版も同時参戦しているのでトルネードパック(条件)も装備できる。換装で装着するパックを選択する仕様。リアルサイズカットインは残念ながらCGではない(スコープドッグTC・ISSも同様)。アーマードパックやトルネードパック(条件付き)は高火力だが、最終話を目前にしてスーパーパック換装の必要に迫られる。なお、トルネードパックには大気圏内仕様が存在するのだが今回は不採用。
シェリル・ノームランカ・リーを同乗させたまま戦闘行為を行うステージがあるが、原作設定を考えれば非常に危険な行為である。原作でも何度か彼女達をサブシートに乗せていたシーンはあるが、激しい戦闘行為は一切行っていない。アルトも同乗者の身を気遣えないほど頭が回らない性格でもない(原作でも戦線復帰する際は降ろしていた)のだが、おそらく3人の掛け合いをやるためのファンサービスと思われるので深く考えるべきではないだろう。過去にも『スーパーロボット大戦α』でビルバインが4人[1]も多く乗せて何事もないかのように戦闘していた。
第2次スーパーロボット大戦Z再世篇
トルネードパックは序盤で無条件で入手だが、アーマードパックは終盤で入手(条件を満たすとデュランダルと同時入手)。性能は破界篇からそのままなのでほぼ同じ運用ができるが、オズマ機・ルカ機が終盤合流になっている関係で、アルト機とミシェル機が事実上のマクロス系主力になる。トルネードパックは大気圏内にも対応したほか、大気圏外とで戦闘アニメが若干変化している。
第3次スーパーロボット大戦Z時獄篇
今回はトルネードパック固定となっている。また、映画『ソレスタルビーイング』の再現でユニットアイコンが登場。着ぐるみゆえに変形が再現されなかったことにアルトが憤慨していた。また、他のS.M.Sメンバーのものと思われる機体が全てアルト機となっており、計6機も登場(増殖?)している。
第3次スーパーロボット大戦Z天獄篇
第1話から登場。プロローグの後デュランダルが大ダメージを負ったため中盤まで搭乗することになる。

携帯機シリーズ

スーパーロボット大戦L
初登場。プロローグで原作通りギリアムの機体を受け継ぐが、最後までその機体に乗り続ける。宇宙でスーパーパックに自動換装されるだけで、アーマードパックはアルト機には用意されていない。劇場版設定が一切含まれないためトルネードパックも無い。もっとも、オズマ機を見るに無くて良かったと言うべきか。
バルキリー共通で運動性が極めて高い上にサイズSで、換装のおかげで地上(空中)でも宇宙でも適応がSなので回避力が飛びぬけて高い。中でもアルト機は運動性の機体ボーナスを持ち、パイロットが見切りをデフォ習得しており、より一層磨きがかかっている。
欠点があるとすれば、サイズ差による火力不足に悩まされやすいところだろうか。追加武装の反応弾とMDE弾にはサイズ差無視効果があるが、弾数を考えるとそれだけでは明らかに足りないので、本機を1軍で運用していくならパイロットにサイズ差無視技能は必須。
ちなみに破界篇の項に在るランカ・シェリルとの同乗だが、本作38話「ジャーニーズ・エンド」では明らかにランカを乗せたまま戦っていた(彼女を降ろしたのは「トゥルー・ビギン」の開幕なので、バトル・ギャラクシー撃墜までは乗せていたことになる)。
スーパーロボット大戦UX
劇場版仕様のため、最初からYF-29 デュランダルに乗り換えるまでずっとトルネードパック装備での登場。そのため宇宙でも地上でも基本性能が変わらず、バリア無効化の付いているビームキャノンの使い勝手がいい。…が、第2次Zと違い弾数制なのでYF-29の事も考えるとBセーブは必須になる。また、後継機が登場したためか改造効率が下がった。
また、宇宙ルート33話で反応弾が追加されるが34話でデュランダルに乗り換えるためアルト機に限ってはこのシナリオ中しか見れない武装になっている
スーパーロボット大戦BX
劇場版終了直後のため、アルトは当初からYF-29に搭乗しているが、第7話でガタが来てしまいネルガルが用意したトルネードパック装備の本機に乗り換える。
今回も中盤で反応弾が他のVF-25系列機同様に追加されるが、共通ルートで追加される上にYF-29に乗り換えるまで暫くある(乗り換え自体は分岐ルート)。

単独作品

スーパーロボット大戦Operation Extend
第1章中間ミッション「火星基地襲撃事件」より登場。スーパーパックの追加は第2章。装備時はファイター形態が移動力8と高めになっているが、宇宙ステージしか出撃できない。換装ではなく、スーパーパックの取り外し(分離)による一方的な形態変化のみとなるが、実行時にHPとENが回復する。
スーパーロボット大戦Card Chronicle
通常カラーの他、機体にシェリル及びランカのマーキングが施された「シェリルマーキング」「ランカマーキング」版が登場。「ランカマーキング」版はTV版や劇場版と異なりオズマがメインパイロット扱いとなっている。

装備・機能

武装・必殺武器

本体武装

マウラーROV 217C 12.7mmレーザー機銃
頭部に装備された機銃。Fタイプは2門装備。
マウラーROV-25 25mmビーム機関砲
ファイター形態では機体側面、バトロイド時は腰部に位置する機関砲。実弾兵器の25mm高速機関砲へ換装することも可能(SRWでは未実装)。
シールド
左腕に装備。
ガーバー・オーテックAK/VF-M9 アサルトナイフ
バトロイドでの近接戦闘用に用意された実体剣。ピンポイントバリアで覆うことで切断力を上昇させる。シールドに収納。
ハワードGU-17A 58mm ガンポッド
バルキリーの主兵装であるガトリングガンポッド。
マイクロミサイル / ホーミングミサイル
主翼のブースターパックや脚部に内蔵。
反応弾
核兵器の一種。
MDE弾
「マイクロ・ディメンション・イーター」の略。物体を消滅させる威力をもつ。原作ではマイクロミサイルやガンポッドなどの弾頭がすべてこれに換装されバジュラとの最終決戦に挑んでいる。その他、広域に攻撃が可能な大型MDE弾「ディメンション・カッター」が登場。
SRWでは「ディメンション・カッター」を再現している。ただし、原作ではディメンション・カッターはメインキャラたちは誰も使用していない。Lでは反応弾の上位互換扱いの武装。第2次Zでは投下型のマップ兵器。劇場版では使用していないためUXでは非採用(YF-29 デュランダルの武装名にMDEの名があるため、存在自体はしている模様)。
ピンポイントバリア
一部分のみカバーするバリア。バトロイド形態でしか使用できない。

アーマードパック

マイクロミサイル
追加装甲の各所に内蔵。
ハワード200mm対装甲用初速ロケット弾15連装ポッド
ブースター部側面に装備。
オットー/センチネル57mm対艦対空両用速射ビーム旋回砲塔
ブースター部先端に装備。

トルネードパック

TW1-MDE/M25 旋回式連装ビームキャノン
機体上部に装備させる大型の2連装MDEビーム砲。
スパロボではファイターでは短射程P武器、バトロイドでは長射程武器になる。
マイクロミサイル
大気圏外仕様ではマイクロミサイルポッドが追加される。

必殺技

一斉射撃
バトロイド形態で用いられる火器の一斉射撃。
Lではトドメ演出に女形のアルトがカットインする。なお再世篇ではアーマードパックの専用武器。
ISCマニューバー
メサイアの高機動力を生かしたパターンアタック。
第2次Zで初実装。

合体攻撃

ツインバルキリーマニューバ
Lで登場。ブレラ・スターンVF-27γ ルシファーとの合体技。
原作ではバジュラクイーンに寄生したグレイス・オコナーを倒しているシーンの再現およびアレンジである。また、対グレイスのイベントの場合のみは原作最終話の台詞で再現されており、攻撃しているのがバジュラクイーンの頭部のみという特別な演出が組まれている。
ちなみに戦闘デモ早送りをしない場合、この合体攻撃専用のBGM・ライオンの1ループが終わるのと同時に最後のカットインが入るように合わせられている。
劇場版ではこのコンビネーションを見せていないのでUX(劇場版設定)では不採用…なのはいいが、何故かTV版メインの第2次Zでも不採用。

特殊能力

剣装備、盾装備、銃装備
切り払いシールド防御撃ち落としを発動。
ピンポイントバリア
いずれもバトロイド形態のみ。
変形
ファイター形態とバトロイド形態に変形可能。ガウォーク形態はLのスポット参戦を除けば演出のみ。
換装
スーパーパック、アーマードパック、トルネードパックに換装可能。第2次Zのみ。
ガウォーク
バトロイド形態のみの能力。地上移動時に移動力+1される能力。OEで採用。
グループ (GR)
VF-25S メサイア(アーマードパック装備含む)、VF-25G メサイアRVF-25 メサイアとグループ出撃可能。

移動タイプ

ファイター時。飛行可能。
バトロイド時。

サイズ

S
L
M
第2次Z
Mまたは3
OE

カスタムボーナス

全ての武器の攻撃力+300
第2次Z破界篇
全ての武器の攻撃力+400
第2次Z再世篇
武器と機体の地形適応が『空S』になる。
第3次Z

機体ボーナス

L
初期:運動性+5 CT補正+10
5段階:運動性+15 CT補正+20 移動力+1
10段階:運動性+25 CT補正+30 移動力+2
機動力に特化したボーナス。これにより、なんとアルト機は最大で運動性が200を超えると言う凄まじい性能となり、アルト自身の能力も相まって攻撃を避けまくる。足の速さでいち早く前線にたどり着けるのも便利。
UX
初期段階:運動性+5 CRT補正+10
第二段階:運動性+10 CRT補正+15 移動力+1
第三段階:運動性+20 CRT補正+20 移動力+2 地形適応空or宇宙A
最終段階:運動性+30 CRT補正+30 移動力+2 地形適応空or宇宙S
後に乗り換えるYF-29 デュランダルと共通。換装で変わる空or宇宙適正ボーナスが付いた。

機体BGM

「トライアングラー」
前期OPテーマ。
「ライオン」
Lではツインバルキリーマニューバ使用時のBGM。
OEではISCマニューバと連携攻撃で採用。
「THE TARGET」
UX、第3次ZでのBGM。

関連機体

VF-25S メサイアVF-25G メサイアRVF-25 メサイア
同型機。
VF-27γ ルシファー
ライバル機。
YF-29 デュランダル
主役としての後継機。

脚注

商品情報

プラモデル

変形トイ・フィギュア

  • DX超合金(バンダイ)

  • その他