「GEAR戦士電童」の版間の差分
(→合体攻撃) |
(→関連機体) |
||
163行目: | 163行目: | ||
;[[セルファイター]] | ;[[セルファイター]] | ||
:支援機。 | :支援機。 | ||
+ | ;量産型電童 | ||
+ | :アルクトスで作られた[[量産型]]。本編では回想シーンで登場。SRW未参戦。 | ||
== 商品情報 == | == 商品情報 == |
2024年10月31日 (木) 21:52時点における最新版
GEAR戦士電童 | |
---|---|
外国語表記 | Gear Fighter Dendoh[1] |
登場作品 | GEAR戦士電童 |
デザイン | 阿久津潤一 |
初登場SRW | スーパーロボット大戦R |
SRWでの分類 | 機体 |
スペック | |
---|---|
分類 | GEAR |
全高 | 24.5 m(バイザーオープン時25 m) |
本体重量 | 399.8 t |
全備重量 | 449.3 t |
動力 | ハイパーデンドーデンチ×2本 |
出力 | 736 MW(100万馬力) |
ドライブ回転数 | 1,223rpm(オーバードライブ時計測不能) |
走行速度 | 72 km/h |
最高走行速度 |
|
開発 | アルクトス |
所属 | GEAR |
乗員人数 | 2名 → 最低1名 |
パイロット |
出雲銀河 草薙北斗 |
GEAR戦士電童は『GEAR戦士電童』の登場メカであり、同作の主役メカ。
概要[編集 | ソースを編集]
惑星「アルクトス」の伝説に存在したGEAR。通常「電童」と呼称される。青と白を基調とした機体色をしている。
アルクトスがガルファの反乱によって滅ぼされた際に、まだ幼かったベガと共に地球に避難し、現在はGEARの管理下にある。アルクトスで造られたこと以外は全く不明であり、データウェポンと共に封印されていたのをベガが発見した事でアルクトス王家に確保されていた。GEARの1体であり、どうも自意識を持っているらしい。兄弟機に騎士GEAR凰牙がある。
戦闘時はギアコマンダーと呼ばれるインストーラで起動コマンドをインストールすることで頭部のバイザーが開き、パイロットの動きをトレースする方式で戦う。操縦者のシンクロエネルギーが必要なために2人乗りを前提としているが、中盤以降は凰牙が持つシステムを組み込むことで1人乗りも可能となった。両手両足には計4基のタービン「ハイパープラズマドライブ」が装備されている。コマンドをインストールしてこれらを回転させることで様々なアクションや技を繰り出す。
「電子の聖獣」と呼ばれるプログラム生命体・データウェポンをインストールする事で、様々な能力を発揮する。
元々はベガと吉良国進がパイロットとなる予定だったが、第1話で星見町が機獣オービトンに襲撃されたときに自らの意思で起動。出雲銀河と草薙北斗を自身のパイロットとして選び、コクピットへと招き入れた。少林寺拳法の使い手の銀河がパイロットになったことで格闘能力も向上し、様々な格闘技を繰り出す。
電子の聖獣(データウェポン・インストール形態)[編集 | ソースを編集]
原作ではGEARに装着する武具として扱われており、複数のデータウェポンの併用が可能な上、特殊能力はインストールしなくても使用できる。SRWでは変形による形態扱いで再現しており、そのためか複数の併用は基本的に不可能[2]、特殊能力は各形態のみ使用が可能。
- 電童・ユニコーンドリル
- 右腕にユニコーンドリルの頭部を装着した形態。特殊能力はバリアの一種『ファイヤーウォール』。
- 電童・レオサークル
- 右足にレオサークルの頭部を装着した形態。特殊能力は敵の能力を解析する『ハイパースキャン』。
- 電童・ドラゴンフレア
- 左足にドラゴンフレアを装着した形態。特殊能力はプログラム破壊能力を有する『クラッシュレイ』。
- 電童・ガトリングボア
- 胸部にガトリングボアの頭部を装着した形態。特殊能力は時間を止めて敵の動きを封じる『クロックマネージャー』。
- 電童・バイパーウィップ
- 左腕にバイパーウィップの頭部を装着した形態。特殊能力は分身能力の一種『イリュージョンフラッシュ』。
- 電童・ブルホーン
- 右腕にブルホーンの頭部を装着した形態。特殊能力は超重力で相手の動きを鈍らせる『オートプレッシャー』。
- 電童・超獣王輝刃
- データウェポンの王である超獣王 輝刃が変形した『キバストライカー』を所持した形態。ボディの一部を武器とするのではなく丸ごと手持ち武器になっている。また特殊能力も存在しない。
- 電童・フェニックスエール
- 背中にフェニックスエールの翼を背負った形態。特殊能力は無限のエネルギー『インフィニットレイヤー』。
強化装備形態[編集 | ソースを編集]
- フルアーマー電童
- 往年のロボットアニメのパロディーが詰め込まれた武装を持つ。
登場作品と操縦者[編集 | ソースを編集]
装甲はスーパー系にしては若干薄め。
『R』『MX』における電童、および加入後の騎士GEAR凰牙の共通項として、セルファイター系ユニットによる「デンチ」コマンド以外の補給を基本的に受け付けない、ファイナルアタックを撃つとEN残量が必ず10まで減ってしまう等、EN周りで原作を再現した特殊システムが実装されている。ちなみに、ファイナルアタックはEN残量の割合で威力が変化する[3]特性があり、ENが著しく減少した状態では他の武器と大差ない威力になったり、あるいはそれ以上に弱くなったりしてしまう。また一度ファイナルアタックを使うとENが10まで減ってしまうため、ファイナルアタックの使用前・使用後共にデンチによる補給が必須となる。ファイナルアタックよりも通常武装を多用してザコ散らしを行うか、ENをできる限り節約して最大威力のファイナルアタックでボスを倒す…といった具合に、しっかりと役割を与えて運用すると良い。
補給の関係で実質出撃枠を二枠使わなければならないのが最大の問題であるが、相方のセルファイター系が戦闘機タイプのユニットで移動力も問題なく扱いやすい部類で通常補給も可能であるのが救い。
本来はどの形態でも全ての特殊能力を使えるのだが、『R』『MX』では固有のもの(例、ファイアーウォールはユニコーンドリルのみ)しか使用不可能という制限がつけられている。また、2人乗りのときは基本的に銀河がメインパイロットになる(北斗はユニコーン、ドラゴン、バイパーのみ)。
携帯機シリーズ[編集 | ソースを編集]
- スーパーロボット大戦R
- 初登場作品。全ての武器がENを消費する。EN回復系の強化パーツは装備できないが、戦艦からのスーパーリペアキットを受けることでENを回復することは可能。欠点の装甲をある程度改善したユニコーンドリルが早くから使用できるため、アカツキの大太刀が入手できるまでは基本的に変形しての使用となる。ファイナルアタックは輝刃のもの以外、全て移動後使用不可・長射程タイプ。また、ファイナルアタックの表記上の攻撃力は固定だが、EN残量により内部でマイナス修正がかかるようになっている。
単独作品[編集 | ソースを編集]
- スーパーロボット大戦MX
- 『R』より燃費は良好で、疾風三連撃は無消費P属性で使い勝手がいい。データウェポン装着時には通常形態の武器が使用不可能になったが、その分なのかレオとバイパーのファイナルアタックは移動後使用可に変更されている。本作では変形先にてクロックマネージャー、偵察、オートプレッシャーが追加で使えるようになった。
- 本作では強化パーツでのEN補給はできないが、「大型ジェネレーター」などのEN最大値増加パーツは装備可能なため、威力減少を抑えやすい。
- 中盤からは暫くパイロットが銀河一人になるが、北斗の精神コマンド「鉄壁」やバリア・分身を持つデータウェポンが使えないので、あまり前線には行かない方が無難。終盤でアルテアが仲間になると再び二人で乗ることになる。北斗と銀河の二人が揃うことで真価を発揮し、強力な機体が特に多い『MX』全体の中でも高めな単体火力を存分に揮えるようになる大器晩成型の機体。
- 本作ではENを使い切ると原作同様バイザーが閉じるようになっている(この時データウェポンの装備は解除される)のだが、この時ただグラフィックが変わるだけでなく運動性や装甲までダウンしてしまうため、万が一敵部隊のド真ん中でこの形態になると非常に危険。それを避けるためにもデンチの補給態勢は常に整えておこう。
- スーパーロボット大戦Card Chronicle
- 銀河がメインパイロット。
- スーパーロボット大戦X-Ω
- 2020年7月のイベント「希望はいつもその胸に」期間限定参戦。SRおよび大器型SSRディフェンダー。
- ゲームシステムの関係上、各種データウェポンを使い分ける特性は未再現。一方で過去作のような制約は一切なく、通常形態でのユニット化ながらフェニックスエールの能力が各種アビリティに組み込まれている。通常のシステムでは攻撃ごとに能力が上がっていく特性、VSバトルではパイロットパーツのPアビリティ「インフィニットレイヤー」により行動順が回ってくるごとにHP全回復+レインボーコアを獲得でき、長期戦に強いユニットとなっている。
装備・機能[編集 | ソースを編集]
ベガが第1話で述べたとおり、通常は一切の武装を装備しておらず、パイロットの銀河と北斗の動きをトレースし、少林寺拳法の技の数々を繰り出して戦う。
本項ではデータウェポンを使用しない状態での技を記述する。
武装・必殺武器[編集 | ソースを編集]
- 疾風激走脚
- 両膝立ちの姿勢から脚部タービンを回して地上を高速走行する。
- その特性から原作中で技名カットインが入るのはアイキャッチ時のみ。『MX』では旋風三連撃と爆砕重落下のアニメーションに組み込まれている。
- 剛腕粉砕撃
- 腕部タービンを回しながらの拳打。
- 『X-Ω』では通常攻撃に採用。
- 旋風三連撃
- 正拳突き、足払い、フックと繋ぐコンビネーション。2段目の攻撃は、敵が空中の場合は回し蹴り。
- 旋風回転脚
- 脚のタービンを回して蹴り上げる。単体の技としては未登場。
- 爆砕重落下
- 空高く飛び上がり、垂直降下して回転する脚部タービンで踏み潰す。
- 『MX』では激走脚で接近→回転脚→重落下の連続技。この技にも疾風三連撃同様のトドメ演出がある。
- 飛翔烈風波
- 両腕のタービンを回し、竜巻を発生させて相手にぶつける。波動龍神撃の地上版。
- SRW未採用だが、地形適正を考えると実際に使われているのはこちらの可能性もある。
- 波動龍神撃
- 水中で両腕のタービンを回し、水流の渦を発生させて相手にぶつける。
- 本来水中用の技のはずなのだが何故か海適正が低い。
- 閃光雷刃撃
- 両腕の回転するタービンから発生した雷撃を放ちながら機体を回転させ、広範囲の敵を薙ぎ払う。原作では第1話でオービトンの群れを一掃するなど、データウェポンを所持していない序盤の必殺技的な扱いだった。
- ゲーム中ではマップ兵器として採用。『R』では自機中心射程5と中々の性能を持ち、鉄壁や地中移動と併用すれば乱戦での敵一掃も充分可能だったが、『MX』では良くも悪くも射程2と範囲が大幅に減ってしまった。
- アカツキの大太刀
- 原作最終話にて使用。フェニックスエールと共に6体のデータウェポンが合体して誕生する直刃の大太刀であり、ガルファへのアンチプログラムとしての形態。
- 本来は、7機のGEARがデータウェポンそれぞれ1体ずつをファイルセーブし、7つあるガルファのコンピュータを停止させる事ができる。しかし、劇中で現存していたGEARは電童と凰牙の僅か2機であった上、ガルファのバックアップデータであるゼロも同時で倒さなければならなかった状況もあり、この大太刀が創造される事になる。
- 最強武器でありながら各種ファイナルアタックと異なり必殺技用BGMに変化せず通常武装と同じ事に不満を漏らすプレイヤーも見られるが、原作の決戦時には挿入歌としてOPテーマが流れたため、かえって原作再現になっている。攻撃力は非常に高く、一撃でガス欠になってしまうファイナルアタックより燃費も良好だが、いずれの作品でも使用可能になるのが最終盤というのが難点。
- 『X-Ω』では必殺スキルに採用。
- 自転ファイナルアタック(正式名称不明)
- 漫画版オリジナル技。地球の自転で脚部のタービンを回しながら連続で放つファイナルアタック。ガルファ皇帝との戦いにおいて、電童のエネルギーが尽きかけた際、銀河の発言からヒントを得た北斗が思いついて実行。この技でガルファ皇帝を追い詰めていき、織絵を救出後、皇帝を太陽に投げ飛ばして倒した。
合体攻撃[編集 | ソースを編集]
- 疾風双連撃
- 騎士GEAR凰牙との合体攻撃。
- 『R』では電童→凰牙→2機同時の順に旋風三連撃を繰り出し、更に2機同時に爆砕重落下を繰り出す。本作ではアルテア正式復帰後も使用可能。
- 『MX』では電童が疾風三連撃→凰牙が旋風回転脚→前後から挟み込むように剛腕粉砕撃で突き抜けてフィニッシュ。今回は基本的に銀河・北斗が各GEARに一人乗り時専用の技となっており、二人乗り電童+アルテア搭乗凰牙で使えるのは何故か34話の1シナリオのみ。その組み合わせでの専用台詞もちゃんと収録されているのだが……。
特殊能力[編集 | ソースを編集]
- 変形
- データウェポンをインストールして装着する。SRWでは変形扱い。
- ハイパープラズマD
- ハイパーデンドーデンチを交換してENをMAXまで回復する。
移動タイプ[編集 | ソースを編集]
サイズ[編集 | ソースを編集]
- M
機体BGM[編集 | ソースを編集]
- 「W-Infinity」
- 通常戦闘曲。原作OP。
- 「戦え、電童!」
- 各データウェポン装備形態のファイナルアタックで使用。『MX』では後半サビパートからかかる。
対決・名場面[編集 | ソースを編集]
- 対騎士GEAR凰牙
- ガルファに渡った兄弟機との対決。技量と信念の差から終始圧倒されるも、最終的にはアルデバランで決着がつくことに。
- 対ガルファ皇帝
- 知的生命体の絶滅を目論んだ全ての元凶との激突。「アカツキの大太刀」を得た電童の前には、皇帝と言えども無力であった。なお、この対決は日本神話のスサノオノミコトと八岐大蛇の対決をモデルとしている。
関連機体[編集 | ソースを編集]
商品情報[編集 | ソースを編集]
余談 [編集 | ソースを編集]
- 放送当時の玩具は両手両足タービンの電動ギミックが最大の売りであり、別売のギアコマンダーで疾風激走脚などの特殊動作をさせる事ができた。
- 寺田Pは生スパロボチャンネルにおいて「出すのが嫌なわけではないが」という断り付きで、この作品を「出すのが大変」「スパロボ殺し」と語った。
- ファイナルアタック時に展開するバックパックのデザインは同じ福田監督作品の『新世紀GPXサイバーフォーミュラ』の主役メカ「スーパーアスラーダ01」がイメージされている。デザインを見た福田監督もサイバーフォーミュラを意識した演出を行ったとの事[5]。
- 当初は電童自身が喋る予定があり、第1話の台本にも台詞が記載されていたが、ギリギリで没になった。
- 漫画版ではその名残なのかギアコマンダーを通じて、電童が銀河と北斗に語り掛けている描写がある。