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2024年11月17日 (日) 23:18時点における最新版
エグゼブ | |
---|---|
外国語表記 | Exeve[1] |
登場作品 | 勇者特急マイトガイン |
声優 | 菅原正志 |
デザイン | オグロアキラ |
初登場SRW | スーパーロボット大戦V |
SRWでの分類 | パイロット |
プロフィール | |
---|---|
本名 | ケン・榎本 |
種族 | 地球人 |
性別 | 男 |
髪色 | 黒 |
髪型 | ショートボブ |
所属 |
TR社 ブラックノワール一味 |
役職 |
|
エグゼブは『勇者特急マイトガイン』の登場人物。
概要[編集 | ソースを編集]
世界的に有名な産業ロボット開発企業「TR(トレジャー・ロボテック)社」の社長。額にホクロのような印がある。
裏の顔は黒幕ブラックノワールの忠実な部下で、直属の配下であるパープルや、ウォルフガング一味をはじめとする犯罪組織を利用して世界征服を企む。
冷静沈着で優秀な人材を見極める目もあるが手に入れるためなら恐喝も厭わず、利用価値がなくなったと見なしたら躊躇なく切り捨てる冷酷非情な男。一方でウォルフガングが設計した轟龍のドリル要素を「趣味では無いから外せ」と発言する独自の審美眼、しいては人間臭さが皆無ではない一面も見られる。
これまでにない強大な敵として勇者特急隊の前に立ち塞がるが実は舞人の両親とジョーの父の命を奪った張本人でその事実を隠しながらウォルフガングやジョーを脅迫同然の交渉で従え、邪魔な勇者特急隊を倒そうとする。
その正体は将来を嘱望された若手政治家のケン・榎本である。元々は犯罪とは無縁そうな冴えない容姿だったが優れた頭脳を持っていた。本編から15年前に東南アジアで突如失踪し行方不明扱いとなっていたが実はブラックノワールに捕らわれており、その頭脳を利用するべく、無理やり洗脳を施されて、現在のエグゼブとしての容姿・人格となってしまったことが真相で彼もブラックノワールの被害者であった。
最終章において、かねてより計画していたクリスマスオペレーションを実行に移し、無量大数の洗礼ロボットを使って、日本以外の国々を制圧した。勇者特急隊を圧倒し、パープルにバトルボンバーとガードダイバーを撃破。しかし、イノセントウェーブの力で魔のオーラを掻き消されて、一気に形勢逆転されてしまう。追い詰められたエグゼブは自ら、インペリアルに搭乗し、グレートマイトガインと轟龍を迎え撃つ。
圧倒的な強さでグレートマイトガインを追い詰めるがトドメを刺そうとした瞬間、ジェット機形態に変形した轟龍の特攻により、インペリアルの胴体部分ごとドリルに貫かれてしまう。致命傷を負ったエグゼブは「ドリルを取れ」という自分の要望が通っていなかったことに不満を溢すような言葉を遺して、インペリアルの大爆発に巻き込まれて死亡する。
登場作品[編集 | ソースを編集]
VXT三部作[編集 | ソースを編集]
- スーパーロボット大戦V
- 初登場作品。原作とは異なり、謎のスポンサー「ミスターX」と称して『マイトガイン』の悪役達や火星の後継者の支援を行っている。また原作では趣味ではないというだけだったドリルが、嫌いと設定されている。
- 更に洗脳前の記憶が無く、ウォルフガングに正体を指摘されても「何の事だ?」と返しており、より操り人形としての度合いが増している。
- デンジャラスゴールド同盟を結成させ自軍部隊にぶつけてくる他、部下を通じてミケーネの神々と接触したりと随所で暗躍。最終的にエンブリヲ、レナードらと手を組んで時空融合を引き起こし、3つの地球を破滅に追いやらんとする。
- その後は終盤の分岐のナデシコルート第45話で決着を付ける事になり、惑星フェルディナでの決戦で舞人達に倒される。
- 因みに部下に援護防御された際に、「邪魔だ、下がっていろ!」と偉そうな口を叩かれる。エグゼブを援護する際の専用セリフが無い為だが、何とも言えないシュールさが漂う。
- スーパーロボット大戦X
- 本作では、本人が一番嫌っているドリルがメインの面々が登場し、戦慄と恐怖を抱いているシーンもある。なお、部下の援護台詞には専用のものが用意された。
- 最期は舞人を出撃させていた場合はジョイントドラゴンファイヤーでとどめを刺される(出撃させていない場合はドリルアタックになる)。
- スーパーロボット大戦T
- 原作終了後だが、UNDに生命を救われまさかの再登場。木星に特攻し、ザ・パワーの力でブラックノワールを復活させる。
パイロットステータス[編集 | ソースを編集]
精神コマンド[編集 | ソースを編集]
特殊スキル[編集 | ソースを編集]
- V、X
- 2回行動、底力L5、極、気力+ボーナス、ガードL2、精神耐性、気力限界突破L2
- 非常に強力なラインナップで、主が所持していない底力・極・精神耐性を持っているのも厄介なところ。
- T
- 底力L5、極、気力+ボーナス、ガードL2、精神耐性、気力限界突破L2
- 原作終了後ゆえか、2回行動が無くなった。
エースボーナス[編集 | ソースを編集]
人間関係[編集 | ソースを編集]
- ブラックノワール
- 主にして黒幕。まだケン・榎本だった頃に、その頭脳を狙ってきた彼(彼女)に捕らえられ、洗脳された。
- パープル
- 直属の配下。実は自身と同じく、ブラックノワールに洗脳された人物。
- 宍戸英二
- ジョーの父。彼に最先端のマシン制御システムを開発させたが、TR社が大量の兵器を製造して売りさばいている事実を隠蔽すべく、口封じと目して殺害する。
- 雷張ジョー
- 宍戸博士の息子。自分が仇であることを隠し、彼をマイトガイン打倒の為に利用する。最終的には彼に引導を渡される事となる。
- ウォルフガング
- 彼の部下を人質に取って脅迫し、無理やり部下に引き込んだ。ウォルフガングの水面下での反逆に気付きながらも、利用価値のある間は生かしておくことにしたが、それが仇となる。
- 旋風寺舞人
- 過去に彼の両親を殺害した。
- シックス、セブン
- 部下。それぞれに任務を与えるも、ミスを犯した為、焼殺処刑を行った。SRW未登場。
- エグゼブ部下
- 名無しの部下達。スパロボではイクスやイプシロンに乗る。
- カトリーヌ・ビトン、ショーグン・ミフネ
- 『X』ボーナスシナリオ「幻の胡蝶」ではパープルを通じて「勇者特急隊のドリルを破壊しろ」という指令を下す。パープルのキャラに似合わない意味不明な命令に二人も「パープルの背後にいる人物の命令かも」と推測していた。
他作品との人間関係[編集 | ソースを編集]
- エンブリヲ、レナード・テスタロッサ
- 『V』では、彼等と共に3つの地球を危機に陥れる。
- 破嵐万丈
- 『V』では、日輪の力を借りる彼を敵視する。
- 『X』では彼の決死の行動で自身の魔のオーラを消される。
- ミスマル・ユリカ
- 『V』ではイノセントウェーブにより魔のオーラを消されて逆上する様を彼女からドン引きされてしまう。
- ドン・ゴロ
- 『X』では、平和の世界出身でありながら完全なる闇の使徒であるエグゼブを警戒していた。
- シモン
- 『X』では、彼のドリルを激しく敵視している。また上記の命令を知ったジョーが意向返しに「ドリルの専門家」として彼を援軍として連れてくる。
名(迷)台詞[編集 | ソースを編集]
- 「愚か者めが…」
- エグゼブが初登場した第20話より。任務に失敗したシックスを焼殺処刑する際の台詞。
- 「ふっ…お前達もセブンのようになりたいのか…?」
「セブン…君は彼の部下を一人逃がすというミスを犯した…」 - 第21話より。自分の部下になる事を頑なに断るウォルフガング達に対する見せしめとして、彼の配下であるリーベを逃がしたという理由でセブンを焼殺処刑する際の台詞。
- 「フッフッフッ…よろしい。期待しているよ、ウォルフガング博士…」
- 同上。前述の台詞の後、目の前でセブンが焼殺処刑された事でエグゼブの脅威に屈服して部下になると宣言したウォルフガング達に対する台詞。
- 「流石は世界的ロボット工学の権威ウォルフガング博士、素晴らしい設計だ。ただ、頭のドリルは外して貰おう。私の趣味ではない」
- 第23話より。轟龍の設計図を見ての台詞。冷酷なエグゼブの人間臭さが見えるシーンでこの「ドリルを外せ」という注文にウォルフガングはムッとしつつも取り外したはずだったが…
- 「正に手負いの狼というわけか…」
「だが、その位で引き下がるお前ではない。牙を剥いた手負いの狼ほど、恐ろしい物は無いと言うからな」 - 第24話より。マイトカイザーに敗れ飛龍を失ってしまったジョーの前に姿を現し、彼をスカウトする。
- 「ジョー、また気まぐれを起こすつもりか、今度という今度は見逃さんぞ。マイトガインと戦わなければお前は轟龍もろとも木端微塵になる」
「ウォルフガングには秘密で轟龍に自爆装置をつけておいたのだ。脱出しようとしても無駄だ、ふっふっふ…」 - 第35話より。サリーとの会話で舞人と戦う事に躊躇するジョーに対して轟龍に爆弾が仕掛けられている事を伝え、自爆スイッチ片手に無理やりにジョーを従わせる。
- 「それで十分だ、ご苦労だったなジョー。お前の役目は終わった」
- 同上、轟龍がグレートマイトガインを羽交い絞めしたところでジョーに声をかけて。お約束とはいえ二人を消したいなら何も言わずにスイッチを押せよと言わざるを得ない。案の定、ジョーは被害を減らすべく、グレートマイトガインを突き飛ばして空へと飛び立った、そのため慌ててスイッチを押すが…。
- 「宍戸英二? 聞いたような名前だな。それがどうした」
「…ああ、忘れていたよ。古い話だ」 - 第46話より。ジョーに銃を突き付けられながら、彼の父親を殺したことを詰られるが、今の今まで忘れており、苦笑気味に吐き捨てるのみだった。
- あまたの人間を使い捨ててきたエグゼブの冷酷さと傲慢さが表れた台詞である。
- 「まだまだ青いな…『正義は勝つ』か? では、お前は正義なのか?」
「ならば正義が負けることを教えてやろう…!」 - 最終話より。グレートマイトガインを踏みつけ、舞人の信じる正義を嘲笑う。
- 「まるで手の中の玩具だな」
「だが、もうこの玩具もお払い箱だ」 - 同じく最終話より。インペリアルでグレートマイトガインを握りつぶしながらの台詞。
- 『勇者特急マイトガイン』という作品が終わり、視聴者の興味が来週から始まる新番組へと変わってしまうことを表した台詞でもある(ラスト5~3話辺りに差し掛かると、次回予告の後には次の勇者シリーズの予告が始まっているのでよりメタな台詞となっている)。
- 「だから…ドリルは取れと言ったのだ…」
- 同上。轟龍の飛行形態による突撃でコックピットに直撃を受け、腹部をドリルで抉られての最期の台詞。
- 『V』では彼との決戦時にジョーを出撃させた場合のみDVE[2]。
スパロボシリーズの名(迷)台詞[編集 | ソースを編集]
- 「私はドリルが嫌いだ…!」
「そのドリルの存在だけは許せん…!」
「その忌まわしきドリルを消し去ってくれる!」 - ジョーに対する特殊戦闘台詞。「ドリル嫌い」の域その2。ドリルがメインとなる作品の面々に対するような内容となっており、『X』で共演した際は案の定シモンに敵意を向ける。なお、同じくドリルを常備した機体がいるが、そちらには反応しない。
- 「ドリルが…! ドリルが迫ってくる!」
- こちらはジョーに対する被弾時(中破)の特殊戦闘台詞。なんだか自身の末路を予知しているかの様である。なお、イベントで撃破された際の台詞もこれ。
- ちなみに『V』では上述の様にドリルでの死を回避する事も可能(辿る結末は変わらないが)。
- 「…気に入らんな」
「気に入らんのは、お前の轟龍のドリルの事だ」
「ウォルフガングめ…。ドリルは取れ、と言ったのに…」
「いいか?私には、その存在が許せないものが二つある。その一つはドリル…」
「もう一つは太陽だ」 - 『V』第44話ナデシコルート「チドリカナメの罪」より。ジョーもある程度は彼がドリル嫌いだという事は知っていたものの、自分が裏切った事をそっちのけでドリルを嫌う姿に流石に困惑していた。
- また太陽も嫌いらしく、露骨に万丈へも敵意を向ける。だが、後にその太陽の輝きが更なる巨悪を追い詰める事になろうとは、この時点では誰も知る由もなかった。
- 「笑わせるな!焼け石に水どころか、マグマに水滴だ!」
- 『X』第49話、元BD連合がエクスクロスの加勢に現れて。
- 「そして、忘れるな。ドリルは見つけ次第、破壊しろ」
- 中断メッセージ「エグゼブの命令」より。プレイヤーの休憩中にパープルに下した命令の一つ。
- 『マイトガイン』の作風を考えるに、原作でドリルに倒されたが故にドリル嫌いになった…のかもしれない。
- 「お前のドリルは痛かったぞ、ジョー…」
- 『T』第39話にて登場時に。原作での恨みが相当残っている様子。
搭乗機体[編集 | ソースを編集]
- インペリアル
- エグゼブが操る超巨大戦闘ロボ。グレートマイトガインを片手で握り潰せるほどのサイズを誇り、胸から発射するビームはパーフェクトキャノンをも押し返す。
余談[編集 | ソースを編集]
- 名前の由来はエグゼクティブプロデューサーと思われる。
- 本名の由来は俳優の榎本健一氏から。
- 彼の経営するTR社は「TAKARA」の暗喩であり、「トレジャー・ロボテック」という名称も「タカラ」に由来する。悪役もヒーローも同じスポンサーに作られたもの[3]、という、『マイトガイン』一流の皮肉と言える。