「シリウス・ド・アリシア」の版間の差分
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幼い頃から厳しい英才教育を受けて育ち、剣技に優れ、エレメントスクールでも常にトップの成績を誇る。エレメントとしての能力は、腕からの高速震動の発生で、それを剣に伝達させる事で所謂「高周波ブレード」としてあらゆる物質を切断出来る。しかし、性格面に関しては[[騎士道|騎士道精神]]を重んじている反面、元とは言え王家の人間らしく高飛車で気位が高く、自分こそが誰よりも最高の存在であると信じて疑わないナルシスト。また、他人を信じず排他的なまでに潔癖症の傾向があり、人前で決して食事をとろうとせず、粗野で無粋な行動は憎悪の対象としか見なせずにおり、新たにエレメントの一人となった[[アポロ]]が最も代表的な対象となっている。独特の美学を持っているのだが、独り善がりな部分が目立つ為かその美学は中々理解されず、妹のシルヴィアと[[紅麗花]]、[[リーナ・ルーン]]、[[不動GEN]]、敵である[[頭翅]]は数少ない理解者。ただし、シルヴィアは表層しか理解しておらず、リーナからは揶揄され、不動からも見透かされており、頭翅に至っては利用する為に「分析」されていただけで「共感」は全くされていなかったと論外である等、散々でもあった。 | 幼い頃から厳しい英才教育を受けて育ち、剣技に優れ、エレメントスクールでも常にトップの成績を誇る。エレメントとしての能力は、腕からの高速震動の発生で、それを剣に伝達させる事で所謂「高周波ブレード」としてあらゆる物質を切断出来る。しかし、性格面に関しては[[騎士道|騎士道精神]]を重んじている反面、元とは言え王家の人間らしく高飛車で気位が高く、自分こそが誰よりも最高の存在であると信じて疑わないナルシスト。また、他人を信じず排他的なまでに潔癖症の傾向があり、人前で決して食事をとろうとせず、粗野で無粋な行動は憎悪の対象としか見なせずにおり、新たにエレメントの一人となった[[アポロ]]が最も代表的な対象となっている。独特の美学を持っているのだが、独り善がりな部分が目立つ為かその美学は中々理解されず、妹のシルヴィアと[[紅麗花]]、[[リーナ・ルーン]]、[[不動GEN]]、敵である[[頭翅]]は数少ない理解者。ただし、シルヴィアは表層しか理解しておらず、リーナからは揶揄され、不動からも見透かされており、頭翅に至っては利用する為に「分析」されていただけで「共感」は全くされていなかったと論外である等、散々でもあった。 | ||
− | 実は、シルヴィアと共にかつてアクエリオンに搭乗して堕天翅族と戦っていた元・堕天翅の[[アポロニアス]]と彼と愛し合う仲となった人間の[[セリアン]]の間に生まれた子の子孫であり、共に片腕にはアポロニアスの子孫の証である赤い翅が宿っており、シルヴィアと共にその事をひた隠しにし続けている。しかし、シルヴィアが仲間達から差別される事を恐れて必死に隠していたのに対し、シリウスの場合は単に隠したいだけでなく、アポロニアスとしての過去性が無い事実が判明しても彼の血を引く自身こそがアポロニアスの転生した存在であると信じたい事への願望を通り越した執着心、そしてそれ故に自身は他者(人間)とは違う特別な存在であるのだという強烈な自惚れや自尊心にまで繋がっている等、かなり厄介な事になってしまっており、こうなってしまったのは幼少期にアポロニアスとしての過去性を一向に思い出せない事を焦った両親に責め苛まれ続けた事へのトラウマが大きく起因している。その為、自身よりもアポロニアスの転生した存在である可能性の高いアポロ<ref>実際のアポロニアスの転生した存在は不動GENであった事実が続編の『EVOL』で判明しており、劇中の誰もがその真相に辿り着けなかった。</ref> | + | 実は、シルヴィアと共にかつてアクエリオンに搭乗して堕天翅族と戦っていた元・堕天翅の[[アポロニアス]]と彼と愛し合う仲となった人間の[[セリアン]]の間に生まれた子の子孫であり、共に片腕にはアポロニアスの子孫の証である赤い翅が宿っており、シルヴィアと共にその事をひた隠しにし続けている。しかし、シルヴィアが仲間達から差別される事を恐れて必死に隠していたのに対し、シリウスの場合は単に隠したいだけでなく、アポロニアスとしての過去性が無い事実が判明しても彼の血を引く自身こそがアポロニアスの転生した存在であると信じたい事への願望を通り越した執着心、そしてそれ故に自身は他者(人間)とは違う特別な存在であるのだという強烈な自惚れや自尊心にまで繋がっている等、かなり厄介な事になってしまっており、こうなってしまったのは幼少期にアポロニアスとしての過去性を一向に思い出せない事を焦った両親に責め苛まれ続けた事へのトラウマが大きく起因している。その為、自身よりもアポロニアスの転生した存在である可能性の高いアポロ<ref>実際のアポロニアスの転生した存在は不動GENであった事実が続編の『EVOL』で判明しており、劇中の誰もがその真相に辿り着けなかった。</ref>に対しての感情も、自身の嫌悪する「醜い存在」としてだけでなく、「アポロニアスの転生した者としての自身のアイデンティティや最愛の妹の愛情を奪おうとする存在」として嫉妬と憎悪までも抱く結果になっている等、非常に捻じれた物となっている。 |
アポロやシルヴィアと異なり、長らく記憶の片鱗すら無かったが、真の過去性は実はシルヴィアと同じくセリアンであり、二つに分かれてしまったセリアンの魂の記憶の中でも民を愛する優しさやアポロニアスと結ばれて幸せに包まれた「光の記憶」をシルヴィアが受け継いだのに対し、自身は自らの行いが原因で世界を破滅に導いてしまった事への罪深さに満ちた「闇の記憶」を受け継いでいた。だが、それ故にあまりに凄惨であった事から無意識に封印してしまい、必死に思い出そうとしても思い出せない状態にあり、シルヴィアが明るく健気で社交的であったのと対照的に、シリウスが暗く尊大で人嫌いなのもその事に大きく起因している。また、彼がシルヴィア以外信じられなかったのは裏を返せば自分以外信じられなかったことを暗喩している。この結果、いち早く自身の過去性の真実を突き止めた頭翅により、その心の弱さを付け込まれる形で利用される事になる。 | アポロやシルヴィアと異なり、長らく記憶の片鱗すら無かったが、真の過去性は実はシルヴィアと同じくセリアンであり、二つに分かれてしまったセリアンの魂の記憶の中でも民を愛する優しさやアポロニアスと結ばれて幸せに包まれた「光の記憶」をシルヴィアが受け継いだのに対し、自身は自らの行いが原因で世界を破滅に導いてしまった事への罪深さに満ちた「闇の記憶」を受け継いでいた。だが、それ故にあまりに凄惨であった事から無意識に封印してしまい、必死に思い出そうとしても思い出せない状態にあり、シルヴィアが明るく健気で社交的であったのと対照的に、シリウスが暗く尊大で人嫌いなのもその事に大きく起因している。また、彼がシルヴィア以外信じられなかったのは裏を返せば自分以外信じられなかったことを暗喩している。この結果、いち早く自身の過去性の真実を突き止めた頭翅により、その心の弱さを付け込まれる形で利用される事になる。 |
2024年2月3日 (土) 12:14時点における版
シリウス・ド・アリシア | |
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登場作品 | |
声優 | 杉田智和 |
デザイン |
金田榮路(原案) 藤川太(アニメ版) |
初登場SRW | スーパーロボット大戦Z |
SRWでの分類 | パイロット |
プロフィール | |
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別名 | 詩翅(堕天翅族の名) |
種族 | 地球人 |
性別 | 男 |
年齢 | 16歳 |
出身 | アリシア王国 |
髪色 | 白 |
所属 | DEAVA → 堕天翅族 → DEAVA |
特技 | 剣技 |
趣味 | バラの鑑賞 |
シリウス・ド・アリシアは『創聖のアクエリオン』の登場人物。
概要
今は亡国となったアリシア王国の王子で、妹のシルヴィア・ド・アリシア共々地球再生機構『DEAVA』に所属するエレメントの一人。アクエリオンのパイロットとしては、主にアクエリオンマーズのメインパイロットとして活躍する。エレメントスーツの色は黒色。
他のエレメント達と共に堕天翅族と戦っていたが、やがて自身とシルヴィアの身体に隠されたある「秘密」が起因となる形で、取り返しのつかない過ちを犯してしまう事になる。
人物
幼い頃から厳しい英才教育を受けて育ち、剣技に優れ、エレメントスクールでも常にトップの成績を誇る。エレメントとしての能力は、腕からの高速震動の発生で、それを剣に伝達させる事で所謂「高周波ブレード」としてあらゆる物質を切断出来る。しかし、性格面に関しては騎士道精神を重んじている反面、元とは言え王家の人間らしく高飛車で気位が高く、自分こそが誰よりも最高の存在であると信じて疑わないナルシスト。また、他人を信じず排他的なまでに潔癖症の傾向があり、人前で決して食事をとろうとせず、粗野で無粋な行動は憎悪の対象としか見なせずにおり、新たにエレメントの一人となったアポロが最も代表的な対象となっている。独特の美学を持っているのだが、独り善がりな部分が目立つ為かその美学は中々理解されず、妹のシルヴィアと紅麗花、リーナ・ルーン、不動GEN、敵である頭翅は数少ない理解者。ただし、シルヴィアは表層しか理解しておらず、リーナからは揶揄され、不動からも見透かされており、頭翅に至っては利用する為に「分析」されていただけで「共感」は全くされていなかったと論外である等、散々でもあった。
実は、シルヴィアと共にかつてアクエリオンに搭乗して堕天翅族と戦っていた元・堕天翅のアポロニアスと彼と愛し合う仲となった人間のセリアンの間に生まれた子の子孫であり、共に片腕にはアポロニアスの子孫の証である赤い翅が宿っており、シルヴィアと共にその事をひた隠しにし続けている。しかし、シルヴィアが仲間達から差別される事を恐れて必死に隠していたのに対し、シリウスの場合は単に隠したいだけでなく、アポロニアスとしての過去性が無い事実が判明しても彼の血を引く自身こそがアポロニアスの転生した存在であると信じたい事への願望を通り越した執着心、そしてそれ故に自身は他者(人間)とは違う特別な存在であるのだという強烈な自惚れや自尊心にまで繋がっている等、かなり厄介な事になってしまっており、こうなってしまったのは幼少期にアポロニアスとしての過去性を一向に思い出せない事を焦った両親に責め苛まれ続けた事へのトラウマが大きく起因している。その為、自身よりもアポロニアスの転生した存在である可能性の高いアポロ[1]に対しての感情も、自身の嫌悪する「醜い存在」としてだけでなく、「アポロニアスの転生した者としての自身のアイデンティティや最愛の妹の愛情を奪おうとする存在」として嫉妬と憎悪までも抱く結果になっている等、非常に捻じれた物となっている。
アポロやシルヴィアと異なり、長らく記憶の片鱗すら無かったが、真の過去性は実はシルヴィアと同じくセリアンであり、二つに分かれてしまったセリアンの魂の記憶の中でも民を愛する優しさやアポロニアスと結ばれて幸せに包まれた「光の記憶」をシルヴィアが受け継いだのに対し、自身は自らの行いが原因で世界を破滅に導いてしまった事への罪深さに満ちた「闇の記憶」を受け継いでいた。だが、それ故にあまりに凄惨であった事から無意識に封印してしまい、必死に思い出そうとしても思い出せない状態にあり、シルヴィアが明るく健気で社交的であったのと対照的に、シリウスが暗く尊大で人嫌いなのもその事に大きく起因している。また、彼がシルヴィア以外信じられなかったのは裏を返せば自分以外信じられなかったことを暗喩している。この結果、いち早く自身の過去性の真実を突き止めた頭翅により、その心の弱さを付け込まれる形で利用される事になる。
劇中の様相
幼少期にシリウスとシルヴィアは両親を失い[2]、それ以降は残されたシルヴィアと二人、腕に宿る紅い翅の秘密を共有しながら生きてきた。アリシア王国が実質的に滅亡した後、シルヴィアと共にエレメント能力を見込まれて地球再生機構『DEAVA』の一員となってからは、シルヴィアと異なって過去世の一切を思い出せない状態でありながらも、ある種の自身が生きていく為の糧とする形でアポロニアスの生まれ変わりであると信じて疑わないまま、エレメントスクールの生徒として優秀な成績を叩き出し続け、男子エレメントの中でもトップクラスの実力者にまで上り詰める。
初陣では成績優秀者の麗花、グレン・アンダーソンと共に最初の合体をこなす。しかし、グレンは堕天翅との戦いで戦線離脱してしまう事になり、その後アポロニアスの転生した存在である可能性の高いアポロがDEAVAの一員として新規加入してからは、ベクターマーズ及びアクエリオンマーズに搭乗する事になる。しかし、自身の美学に沿わない粗野な性格をしたアポロがアポロニアスの転生した存在である可能性は最も受け入れがたい事になっており、アポロの命令無視が原因でシルヴィアが負傷した際は、その事への怒りだけでなく、彼に対する嫉妬心も織り交ぜる形で衝突。しかし、戦いの中で自身のアポロへの嫉妬を自覚し、それをアクエリオンの力として昇華させる形で両翅との戦いに勝利に繋げた結果、ひとまずは落ち着かせるに至っている。
その後、堕天翅族の頭翅がアポロの掛け替えのない親友であるバロンを使って卑劣な人質作戦を行使してきた際は、アポロの目の前で自身とシルヴィアがアポロニアスとセリアンの血を引いている証である赤い翅の秘密を明かされてしまうが、アポロは頭翅への憎しみを抱きながらも自身やシルヴィアを仲間であると断言。それによって頭翅の思惑は失敗に終わった直後、シルヴィアがアポロの言葉を喜んだのに対し、自分達の秘密を洩らしたら許さないとアポロに脅しを掛けているのだが、アポロはそれに関係無く後に明らかになってしまうまで秘密を隠し通し続けている。それ以降は、不動がエレメント達に出した課題の数々やアクエリオンを通じてエレメント達と共に様々な危機を乗り越えていった事で、少しずつであるが彼等への仲間意識も芽生える様になっていき、ピエール・ヴィエラが失恋の傷心から合体依存症に陥った際は、例え後遺症で廃人になる可能性があっても愛する者達を守る為に戦う決意をした彼の力に感銘し、女性担当のベクタールナで協力。アポロ、ピエールの三人の力で敵を撃退している。
しかし、様々な経験を通じても、「アポロニアスの転生した存在」である事への執着心だけは捨て切れられないままとなっており、その事に目を付けた頭翅からの誘惑を受ける事になる。最初はそんな誘惑を受け入れようとはしなかったのだが、人間が利己的な理由から捕らえた堕天翅である双翅の翅を奪った上で解体して殺す(更には翅を昏睡状態のグレンに移植する)という蛮行を知った事で「人間こそが堕天翅よりも醜い存在である」という意識が強くなってしまう事になり[3]、禁断の「紅い道」を開いて襲来した頭翅の誘いに乗ってベクターマーズを持ち出す形で堕天翅側へと寝返る道を選んでしまう。この時、必死に引き留めようとした麗花の様子から裏切りに躊躇いを見せかけていたが、自らの腕の赤い翅を見られて反射的に拒絶された結果、完全にエレメントスクールでの日々の未練を無くす形でアトランディアへと向かってしまう事になった[4]。
堕天翅族側へと降った後、
登場作品と役柄
Zシリーズ
- スーパーロボット大戦Z
- 初登場作品。出番は概ね原作通りだが、シリウスの嫉妬の心は剣鉄也に看破され、ゲッターチームからはチームワークを乱す要因と指摘を受けた。が、結局は原作通り、堕天翅族側に寝返って詩翅になる。詩翅として自軍と戦うときは恐ろしく強く、特に2回行動を持っているので注意が必要。
- 後に復帰するも、TV版のように「裏切りの代償」として負傷する描写は無い。アークエンジェルとエターナルの合流や、一度裏切ったレコア・ロンドが復帰した際には、彼らが味方部隊の面々から非難の言葉をぶつけられたのに対し、自らの意思で味方を裏切った挙句、数多くの暴言と暴挙を重ねたシリウスについて、何の遺恨も無く彼の部隊復帰を認めた自軍キャラのリアクションは一部のプレイヤーの間で物議を醸した[5]。なお、復帰後は強攻型アクエリオンに乗り換えも可能になるが、固有技が使えなくなるためメリットは特にない。この点はシルヴィアも同様。
- さすがに優等生だけあり全体的にステータスは高めだが、防御のみ最低クラスとなっている。打たれ弱いということか。長期の離脱があるため最も高い技量値の育成には向かないが、格闘値と防御値に回すのが良い。ランド編限定ではあるが、バグによりクリア周回を重ねたパイロットポイントが二度加算されるので高速育成が可能。
- 中断メッセージでリセットプレイが潔くないと言っておきながら、自分は平気でリセットしていることをアポロにバラされる。
- 第2次スーパーロボット大戦Z破界篇
- 攻撃時の顔グラフィックが描き直されている。ロゼ率いる超能力者の一団に、特技の剣技で白兵戦を挑んだ。
- 第2次スーパーロボット大戦Z再世篇
- 第3次スーパーロボット大戦Z時獄篇
- 未登場だが、終盤で不動ZENとクレア・ドロセラからその名を語られる。プロローグの新生時空震動による時の獄からUCWを守るため、ソーラーアクエリオンで世界を繋ぎ止めるのと引き換えに犠牲となったらしい。
- 第3次スーパーロボット大戦Z天獄篇
- 第2次Zから復帰参戦。今回は神話型アクエリオンがソーラー固定なのでサブパイロットのみ。
- なお、生配信の際に杉田氏直々に大量の新録が成されたと発言された。中断メッセージでは原作終了後のためか「やってくれる」。
単独作品
- スーパーロボット大戦X-Ω
- ソーラーアクエリオンのサブとして登場。
- 2018年12月にΩスキル搭載のソーラーが追加されたため、演出で喋るようになった。
パイロットステータス
精神コマンド
気迫を使えば、戦闘開始直後にエレメントシステムを発動させられるのが便利。
特殊スキル
隊長効果
エースボーナス
- 格闘+25
- 『第2次Z』で採用。
サポートアビリティ
- 高速振動のエレメント能力
- SR。クリティカル率、回避率アップ。
人間関係
- アポロ
- 最初からまるで馬が合わず、訓練でも戦闘でもたびたび激しく衝突する。だがそれがアクエリオンの力ともなっており、「無限交差拳」、「超3D無限拳」、「嫉妬変性剣」といった数々の必殺技を生みだす。その集大成がシリウスの剣技にアポロの力を加えた「太陽剣」である。
- シルヴィア・ド・アリシア
- 翅の秘密を共有し、共に唯一の肉親で溺愛する。両翅に敗北しシルヴィアが命の危機に陥ったときにはらしくないほど激高し、アポロと取っ組み合いを演じた。堕天翅族側に寝返ったときはシルヴィアも連れ出そうとするが拒絶され、「哀天使剣」で撃退される。実は彼自身のシルヴィアへの思い自体妹同様前世が同一人物であるが故の一種の自己愛であることが後に判明。
- 紅麗花
- 最初はグレンとともに優秀なエレメント。地下迷宮では罠避けとして利用される。だが、数少ない理解者として好意を抱くようになり麗花の窮地には声を荒げることも。「けがれなき悪戯」ではみっともない姿を見られたくないあまり、顔を隠していたほど。翅の生えた姿を彼女に拒否されたことで堕天翅族側への離反を決意する。
- OVAではシリウスの代わりにアクエリオンマーズのパイロットを担当する。
- グレン・アンダーソン
- 優秀なエレメント仲間の1人だが、麗花をめぐる恋敵でもあった。
- ピエール・ヴィエラ
- アポロと共に合体症候群に掛かったアポロを立ち直らせたが、堕天翅族に寝返ったときはアポロを『下品な男』と暴言を吐いた。
- ジュン・リー
- シリウス先輩と慕われるが、堕天翅族に寝返ったときは彼を「足手まとい」と見下していた。
- 頭翅
- 堕天翅族の前線指揮官。彼に復讐の道具として利用されたが、最終的には世界を救うため協力する。OVA版では何と彼に殺されている。
- 双翅
- 堕天翅族の子供。彼の「けがれなき悪戯」でみっともない姿にされた事もあった。最終的にまだ子供であった事と自業自得とは言え、彼から翅を奪って殺し、昏睡状態のグレンに移植するという人間の非道ぶりが、堕天翅族側に寝返る引き金となった。
- 不動GEN
- 直接の上司。シリウスが逆らうことができない唯一の人物。
- ミコノ・スズシロ
- 妹の転生。
- カイエン・スズシロ
- ミコノの兄で、両者共通にメインヒロインの兄という共通点がある。
- カグラ・デムリ
- シルヴィアの匂いを嗅ぎ、「ミコノと違ってガツガツとした匂い」呼ばわりした無礼を諫めた。
他作品との人間関係
- 剣鉄也
- 『Z』ではかつての自分とシリウスを重ねて見ている場面もあり、アポロへの嫉妬をいち早く彼に見抜かれ、忠告をかけられた。
- 流竜馬、神隼人、車弁慶
- 元祖合体ロボチーム。『Z』では彼らに色々と学ぶ。
- 風見博士
- 『Z』では風見博士の非道がシリウスが人類に不信感を抱く一因となった。
- ヘンリー・スタイガー、シャギア・フロスト、オルバ・フロスト、ギム・ギンガナム
- 『Z』では世界崩壊の危機にも関わらず自分勝手な私怨や動機を優先させる彼らの有様に、改めて「翅無しは醜く愚かだ」と嘲笑する。
- オズマ・リー
- 『第2次Z破界篇』にて、「妹のキスシーンなんて見たくない」とごねるオズマに対して、同じく妹がいる身として「気持ちはわかる」と同意していた。
名(迷)台詞
- 「嫉妬よ、我らに力を!」
- 嫉妬変性剣を使った時の発言なのだが…ツッコミどころ満載である。
- 「堕天翅どもめ…人に尋ねる前に自ら問うがいい!」
(シリウス&アポロ&シルヴィア&麗花「お前こそ誰なんだぁぁぁぁ!!!」) - 双翅の”けがれなき悪戯”を打ち破ったシリウス達が神話獣に対し口走った迷言。
- 「フン、野良犬が!」
- 堕天翅族に寝返ってからアポロに対して言い放った暴言。尤も、堕天翅族側に寝返る前からシリウスはアポロに対して散々「野良犬」呼ばわりしていたのだが。
- 「私の受けた痛み、憎しみ・・・それは1万2千年前、私が頭翅に与えた痛みだったのか」
- シルヴィアに仲違いを止められ、頭翅の背負ったものをようやく理解した。この直後に頭翅・アポロと共に創聖合体を果たす。
スパロボシリーズの名台詞
Zシリーズ
- 「ありえない…この私が!?」
- 「ありえないぃぃ…この私がぁぁ…!!」
- 撃墜時の台詞。上が通常時で下が詩翅時。詩翅時は妙にテンションが高く、エコーも相まってやかましい。
- 「ブラックオーバーマン…お前が退かないのなら、我々はお前を討つ…我々の信じる世界と人のために!」
- 『ZSPD』シークレット エピローグ最終話「黒い歴史を越えて」に於けるアポロとXAN-斬-の戦闘前会話より。エレメント総出の説得にも交戦の構えを崩さぬ黒いオーバーマンの強固な意志に、シリウスも覚悟を決める。
- 「果たして、そうかな!?」
- 『第2次Z破界篇』第31話「対決!マーズとマーグ!」より。白兵戦で「数で押せば勝てる」と思ったロゼの発言を受けて。その後、さらなる蹂躙が始まる…
- 「彼はあれでなかなかに気配りが出来るからな。逆に妹タイプの相手の方がしっくり来るかも知れんな」
- 『第2次Z破界篇』第46話「邪悪の化身」より。シェリルとランカのどちらがアルトとお似合いか話題になった際、上述の理由でランカを推す。
- 「だとしたら、お前達の愚かさは救い難い」
- 『第2次Z再世篇』第18話「アッシュフォード・ラプソディ」より。アッシュフォード学園内で、「奴等はほとんど丸腰です! まだ勝機は…!」と思いこんだテロリスト相手に発言。実際、シリウス等一部は丸腰ではなかったうえにZEXISは前述のように超能力者を蹂躙した経験もあるので実に正論ではある。その後テロリストは蹂躙された。
- (一度は天翅となった私にはわかる…あのミカゲという堕天翅の憎しみの行き先は我々だけではなかった…奴は何を憎む…? そして、それはどこに向かっているのだ…?)
- 『第3次Z天獄篇』第35話「一万二千年を超えて」シナリオエンドデモより。堕天翅の大敵、それは…。
スパロボシリーズの迷台詞
- 「プレイヤーのみんなぁぁぁっ! またぁぁぁ! プレイを頼むぞぉぉぉぉ!」
- 『第3次Z天獄篇』中断メッセージより。「合体時の顔で終了メッセージを読む」という特訓を何のてらいもなくやってみせる。これにはアポロも素直に負けを認めていた。
搭乗機体
余談
- シリウスの声を演じた杉田智和氏は、ブリットことブルックリン・ラックフィールド役などで既にスパロボ出演歴は長いが、アクエリオンチームの一員として出演できることを楽しみにしていたらしく、2008感謝祭等ではノリノリであった。
- OVA版では既に戦死してしまっている。ジャン・ジェローム・ジョルジュの様子だと、アポロニアスの生まれ変わりと信じられていたのは変わらないらしい。
脚注
- ↑ 実際のアポロニアスの転生した存在は不動GENであった事実が続編の『EVOL』で判明しており、劇中の誰もがその真相に辿り着けなかった。
- ↑ 父親であるアリシア国王はシリウスがアポロニアスの転生者でないと知り失踪。母親に関する描写はないが、ディーバ本部の所在地がアリシア王国跡地であることを考えると、碌な目にあっていない事は否定出来ない。
- ↑ ただし、そうなってしまったのは遊び感覚で人間の無差別虐殺を行っている双翅に大きな非があるのも事実で、決して許される事ではないのだが、「自分が他の人間とは違う」という元から抱いていた感情の為か、この時のシリウスは人間側の醜さにしか見ようとしなかった。
- ↑ この件について、シリウスを拒絶してしまった麗花の方に非があるかのような見方をされてしまう事も多いが、シリウスの腕に堕天翅の翅がある事実など知る由も無かった彼女が、それを見て戸惑い反射的に拒絶してしまうのも仕方の無い話であり、それだけを理由にあっさり見限ってしまったシリウスにも自分に甘かったと言える。
- ↑ 一度部隊を裏切ったものの、何の遺恨も無く味方から復帰を認められたという点ではミヅキ・立花も共通している。ただし、彼女の場合は元々スパイであり自軍を裏切ったとは言えず、むしろ古巣を裏切る形で自軍へと戻っているので、全く異なると言うべきだが。