「黒騎士 (ダンバイン)」の版間の差分
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2019年5月26日 (日) 00:00時点における版
黒騎士 | |
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外国語表記 | Black Knight |
登場作品 | 聖戦士ダンバイン |
声優 | 速水奨 |
デザイン | 湖川友謙 |
初登場SRW | 第4次スーパーロボット大戦 |
SRWでの分類 | パイロット |
プロフィール | |
---|---|
本名 | バーン・バニングス |
種族 | コモン(バイストン・ウェル人) |
性別 | 男 |
年齢 | 23歳 |
出身 | アの国 |
役職 | 傭兵 |
黒騎士は『聖戦士ダンバイン』の登場人物。
概要
バーン・バニングスが仮面で素顔を隠した姿。ショウ・ザマとの戦いで数々の失態を重ねた為、過去を捨て仮面をかぶった。
黒騎士となってバーンはそれまでの過去を捨てようとしたのだが、実のところショウに拘った時点で「過去を捨ててない」という汚点が、ショウに半ば言及される形になる。
黒騎士となってもショウを倒すことはできなかったが、皮肉にもその怨念がオーラ力を増すこととなり、ハイパー化するまでに至るのだが、その悪しきオーラ力はエレ・ハンムに押さえられてしまった。
それでもなおショウと対峙する黒騎士は遂にその仮面を脱ぎ捨て、バーン・バニングスとして決着を図るのだが…。その末路はバーンの項目を参照。
ちなみにバーンが黒騎士になってから(ダンバイン未視聴者から見れば)全く仮面を脱いでないように思えるが、実際はあくまでバイストン・ウェルの人々の前でのみ仮面をつけているような形であり、撃墜されて漂流中に救助される際や食糧を盗む際など地上人と接触する必要が出た時は素顔であった。…前者は兎も角後者は仮面をつけていた方がよい気もするが。
また、正体がバレバレかというとそうでもないようで一部の人間以外にはバレておらず、長く仕えていたはずのルーザにすらその怪しい風貌を訝しむことすらされ気付かれてはいなかった。
登場作品と役柄
旧シリーズ
- 第4次スーパーロボット大戦
- 原作通りバーンが後半で黒騎士になるが、ショウは既に黒騎士の存在を知っている。ガラバに乗ってくる。
- 最後に登場する「栄光の落日」はAB隊が別ルートなので、なんとショウとの決着が付けられずにフェードアウトしてしまう(黒騎士に限った事ではないのだが)。
- 第4次スーパーロボット大戦S
- フォウを仲間にした場合、トッドの代わりにハイパー化のイベントが追加される。よって、ショウと決着が付けられる。
- スーパーロボット大戦F完結編
- 黒騎士としての音声を初収録。ドレイク軍との決戦時に撃墜されていないと、ミュージィのドレイク暗殺を阻止する。資金が欲しい人は、ドレイクを倒すまで撃破してはいけない。更にドレイク軍壊滅後もショウを付け狙っており、ハイパー化では専用のデモが挿入された。
- 『F』でのバーンに続きDVEがなく、「力と、狡猾さだ!」のシーンもメッセージのみとなっている上に「さすれば勝つ!」が省略されている。
αシリーズ
- スーパーロボット大戦α
- 図鑑に収録されないバグがある。
- バーン時と比べて全ステータスが大幅に上昇しており、特に格闘は敵キャラクターでも屈指の高さ。
COMPACTシリーズ
- スーパーロボット大戦COMPACT
- シーン4に登場。ドレイク軍との決着MAPでは死なず、シーン4ラスト「ゴッドブレス・ダンクーガ」にて残党を引き連れて登場する。同ステージにて乗機のガラバを撃破するとハイパー化して復活する。
- スーパーロボット大戦COMPACT2
- 原作通りガラバをハイパー化させるがその場では一度撤退し、後のマップでズワウスに搭乗して現れる。
- スーパーロボット大戦IMPACT
- やはりガラバをハイパー化させるが、原作どおりエレに阻止される(しかもエレは死なない)。今作ではズワウスが登場しないため、後のマップで再びハイパー化する。
- スーパーロボット大戦COMPACT3
携帯機シリーズ
- スーパーロボット大戦UX
- プロローグの原作最終決戦でも最初からバーンの姿で登場するため、黒騎士としては登場しないが、スキルパーツに「黒騎士の仮面」が存在する。むしろ、バーンの異名が「黒騎士」という扱いになっている節がある。
- スーパーロボット大戦BX
- 10話より登場。ズワァース及びガラバに搭乗し、33話でネオブラックドラゴンの策でズワウスに乗り換える。ビショット軍およびドレイク軍の壊滅後はジオン族に与してショウを付け狙う。
Scramble Commanderシリーズ
単独作品
- スーパーロボット大戦Card Chronicle
- スーパーロボット大戦Operation Extend
- ドン・ハルマゲの部下として登場、ズワウスに搭乗して現れる。ショウには初見でバーンだと見破られた。今回はズワウスをハイパー化させる。『UX』、『CC』とバーンが味方になる作品が続いた上に、本作も原作のライバルキャラ達が共闘する展開が多いのだが、さすがに今回は仲間にならない(ちなみに同じ声の彼も仲間にならず)上に、召喚組では唯一の死亡者になる。
- スーパーロボット大戦X-Ω
関連作品
- バトルロボット烈伝
- ゲルスター帝国に転写され、ズワァースを駆って敵として登場。だがショウとの初対戦で彼に「その仮面は……バーンだな!」といきなり正体を見破られた為か、以後は仮面を脱いで堂々とバーンとして出てくる。居る世界が変わったので、正体を隠す必要もなくなったからだろうか。
- リアルロボット戦線
- 敵専用パイロットであるバーンと違い、こちらは特定のマップで味方として操作できる。
パイロットステータス設定の傾向
精神コマンド
- 第4次(S)
- 根性、集中、熱血、気合、ひらめき、加速
- F完結編
- 根性、熱血、努力、ひらめき、気合、魂
- α
- 根性、努力、ひらめき、熱血、気合、魂
- X-Ω
- 集中、根性、魂
- リアルロボット戦線
- 加速、捨て身、集中、努力、気合、覚醒
特殊技能(特殊スキル)
- 第4次(S)
- 切り払いL6、聖戦士
- F完結編
- 聖戦士L7、切り払いL9
- α
- 聖戦士L8、切り払いL6
- IMPACT
- 聖戦士L7、反骨心、逆恨み、援護攻撃L4
- OE
- 黒騎士、底力、二連撃
- 呼び名通りに黒騎士スキルを所持。このため気力が非常に上がりやすく、あっという間にズワウスの分身が解禁されてしまう。
- BX
- オーラ力L8、底力L9、援護攻撃L3、全体攻撃L3、指揮L2
人間関係
- ショウ・ザマ
- 倒すべき因縁の敵。全てをショウ打倒に費やしたが、最期は彼と刺し違える。
- マーベル・フローズン
- ビショットの策略により捕まった彼女を逃がした。騎士としてのプライドは捨てきれなかったようである。
- ゼット・ライト
- オーラマシン製作者。黒騎士となった後は彼に付いて行った。彼がショットに強い不満を表したとき、彼は仮面を外して何食わぬ顔で聞いていた。
- ミュージィ・ポー
- 黒騎士と共同戦線を行ったことがある。ショットの密命によりドレイク暗殺を試みるが、杖で剣を弾かれてしまう。
- スパロボではこの場面で黒騎士が止めたという設定が組まれているが、劇中では黒騎士がお目付け役としての役目である。
他作品との人間関係
- デキム・バートン
- 『リアルロボットレジメント』では原作通りにマリーメイアを撃とうとした彼を斬り殺した。主君をも手にかけようとした彼を騎士として許せなかったようである。
- ドン・ハルマゲ
- 『OE』では彼に仕える。
- パプテマス・シロッコ
- 『CC』では共謀してジャミトフを暗殺する。
- ハイ・シャルタット
- 『BX』では君主同士が手を組んだことでしばしば共闘。声が似ているのもあってか、かつての自分と同じものを感じている様子。
- ネオブラックドラゴン
- 『BX』では肉体の復活によって用済みとなった魂の器を与えられ、その後も怨念に満ちた有り様から気に入られていた。
- サリア
- 『X』では、あろうことか黒騎士の仮面とプリティ・サリアンの衣装を同類視されてしまう。
名台詞
- 「ふっふっふっふ…」
- 初登場時。ビルバインですら追いつけないスピードでショウを追い詰め、ショウに「新たな地上人が降りてきたってのか?」と誤認させるほどの力を見せ付ける。
- その凄まじき強さにマーベルは悪意の力を感じると恐怖し、チャムには今までのオーラバトラーとは違い、酷く悪いオーラバトラーと警戒させていた。
- 「初見参にオーラバトラーのままで御許し願います。このズワァースの性能と私の命を懸けて、ドレイク閣下に忠誠を尽くす事をこの剣に懸け、武名に懸け、誓う者です。」
- 31話でドレイクに謁見する際の名乗り。
- ドレイクは黒騎士の正体を即座に見抜くがあえて追求はせず、微笑した後に「分かる話だ。前非は問わぬ、やってみせい。」と期待を寄せる。
- 「今日こそ…今日こそ、ショウ・ザマ…!私の屈辱を晴らしてみせる!」
- ナの国侵攻作戦でショウを相対して。憎しみのオーラ力は黒騎士のオーラ力を増幅させ、空が見えなくなるほどの輝きを見せ両軍を騒然とさせる。
- 同時にドレイクの軍事力とこの悪意に満ちたオーラ力を感じ取ったジャコバはショウとの約束を破り、オーラマシンを地上に追放させてしまう。
- 「ノズルの光が砲弾を弾くのか?こんな性能があるとは、ショット様からは聞かされてはいなかったが…。」
- 32話でショウやマーベルの攻撃をオーラバリアで弾きながら。この時既にジャコバの手によりバイストン・ウェルと地上が繋がり始めオーラ力が大気に満ち溢れ、オーラバリアが発現した。
- 「地上で最初に会うのがお前という事は、私にとっては僥倖なのだ!」
- 地上に転移させられショウを見つけるなりいきなり襲い掛かる。余談だが地上に転移させられると縁がある人物の近くに転移させられる。余程ショウの事を憎み考えていたのだろう。
- 「私が受けた屈辱、この恨み、貴様に分かるか!」
- 地上で1度撃墜され、地上人のタンカーに救助されてから、と再戦して。
- 「戦いで醜い顔になりました、それ故マスクを…。」
- 37話で異様な風体の騎士とルーザに疑われ、追及される前にゴラオンとの戦闘が始まりなんとかやり過ごしている。
- 「奴が何故捕獲出来たのだ…奴の力に負けるなら、ショウ、マーベルが乗ってるとは思えん…。」
- 39話でトッドがマーベルのダンバインを捕獲して帰った際に呟く。ショウとマーベルのオーラ力を高く評価しており、同時にトッドを下に見ている。
- 「私は、人質を取るようなビショットのやり方が気に入らんだけだ。」
- ショウ「黒騎士…。」
- 「オーラバトラーの一対一の決闘をなすまでは死んでもらう訳には行かん。今は失せろ、ショウ・ザマ!マーベルと共に!」
- 味方のビショットがマーベルを人質に取った際、こう言ってマーベルを解放した。
- 「ゼット殿、大人気ない。ブブリィの完成を急いでください。」
- 占領したノルウェーで現地の地上人に労働を強制し、暴力を振るおうとするゼットの振り上げた拳を掴み止める。自分も昔理不尽な目にあった事があるからか、騎士として寛大なところを見せる。
- 「オーラ力は聖戦士の専売特許ではないぞ、ショウ・ザマ!」
- 「ビルバインと言えども、このブブリィの前には玩具にしか過ぎんという事を見せてやる!」
- ブブリィを駆りダンバインとビルバインを圧倒する。
- 「ショウを倒すまでは、このマスク、取らんと誓いました。だが、二度と母上に逆らうのならば、私が後ろから撃ちますぞ。」
- リムル「黒騎士…」
- 44話で母であるはずのルーザに無実の罪を問われ暴行を加えられているリルムを庇い、もう二度と変な真似を起こさないようにと言い聞かせている。
- …ように見せかけて、「上手に使いなさい」と耳元でささやきながら手投弾を手渡し脱出の手引きをする。更にルーザがリムルの身包みを剥いで取調べをしようとするのを止めるようビショットに便宜を図ったり彼女を救う。非常にカッコいいシーンなのだが、リルムと目が合った瞬間に「バーン…?」と言われて簡単に正体を見抜かれてしまっている。しかし彼の決意と優しさを見て改めて黒騎士と言いなおされる。
- 「女の居る所ではない…行け」
- 45話で軍事メーカーから派遣されている地上人のラナ(SRW未登場)が身の危険を感じ逃げ出そうとするのを見つけるのだが、あえて見逃す。
- 「…ふん、私は自分の判断で戦わせてもらう。」
- ビショットに出撃を強制されるが命令を拒否してしまう。雇われ兵の身分ではあるが、かなり独断での出撃・撤退が多い。
- 「ふははははは! 私にもハイパーができた! ハイパー化さえすればショウ・ザマなど敵ではない!」
- 「確実だなダンバイン…。ビルバインは!」
- マーベルのダンバインに致命傷を与えたあとの台詞。
- 『UX』では「落日だな、ダンバイン!」と、(意図的に変えたのかスタッフが聞き間違えたのかは不明だが)ダンバイン相手の特殊戦闘台詞(回避時)にアレンジされている。
- 「ハイパーできなくとも!」
- エレにハイパー化を押さえられた黒騎士は「仮面」を振り払い、バーンとして決着を図るが…。
- 『UX』・『BX』では「ハイパー化できなくとも!」と多少アレンジされた台詞をバーンが言うが、よりにもよってオーラ斬り及びハイパーオーラ斬り使用時の台詞である。
スパロボシリーズの名(迷)台詞
- 「私はまだ負けてはいない……いや、むしろ勝つ! ショウ・ザマ!」
- 『IMPACT』第3部銀河決戦篇第10話「海よ、大地よ」に於ける撃墜時台詞。この後、ハイパー化するとはいえ、いくらなんでも切り替え速過ぎないか。
- 「ショウ…ショウ・ザマ! お前さえ…お前さえ居なければ!」
「お前が居なければ…私が憎む相手は居なかった! お前が…」 - 同上。ハイパー化も空しくショウ達に敗れ、彼へと発した呪詛。バーンとしての素顔を晒す事無く、黒騎士は太平洋上に散った。
- 「ライジンとやらの王を名乗るか!大仰しいにも程があるな!」
仁「大きいのは当たり前だろ!ライジンオーとどれだけデカさが違うと思ってんだよ!」 - 『BX』第10話「皇の浮上」に於ける仁との戦闘前会話より。別のバイストン・ウェルの王を思い起こさせる物言いである。
- だが仁には「大仰しい」の意味が通じず、会話が成立しないのであった。(一方飛鳥と吼児は意味を理解していた)
- 「忠告だ…。自惚れは己の傷を増やすぞ。身体にも、名誉にもな…」
- 『BX』第19話「親と子」にて、ハイより先に撤退する際彼に言い残した忠告。自分のようにはなるなとお節介を焼いたか、はたまた貴様もこうなるぞという皮肉なのか、果たして。
- 「ぐ…コクピットが浸水を… くっ、うぅぅ…こんな…こんな終わり方だというのか…? ショウ・ザマに敗れ続け、バーン・バニングスという名も捨てざるを得ず… ぬおおぉぉぉぉぉぉーっ!」
- 『BX』第33話「AEU戦線」より。バルト海へと墜落したガラバのコクピット内で重ね重ね塗れた屈辱を雪ぐ事も叶わぬことを悔い慟哭の声を上げるが…
- 「…欲しい…!ショウ・ザマを殺す力がッ! その力が手に入るのであれば、我が身も、魂も、一片残らずカ・オスにくれてやっても構わん!」
- そこに呼びかけてきた何者かの声。「憎い相手を討つ力が欲しいか」というその魔の囁きに、是非もなく答える。それがカ・オス――バイストン・ウェルでいう地獄の使者の贄となろうとも、奴を斃す事さえ叶うのであればと。そして…
- 「ふ、ふふふ…。ついに手に入れたぞ… 俺の怨念を晴らす最強の力!オーラマシン『ズワウス』をッ…!」
- 次の瞬間、禍々しい雷鳴と共に海上に現れた黒邪の機甲兵。その中へと舞い込んでいた黒騎士はそれがオーラマシンであることはおろか、驚くべきことにその名すらも直感していた。そこに宿る存在が教えたとでも言うのか…。
- 「邪悪を宿していた我がズワウスの前では、魔神とて物の数ではない!」
- 同上話、ズワウスへと乗り換えた直後でのマジンカイザーSKLに対する戦闘前会話から。同作においては地上へ上がる前から相当な屈辱を味わわされたであろう魔神カイザーだが、どちらも悪魔や竜を思わせる皮膜の(デザインの)翼を持つこともあり妙に対比になる。
搭乗機体
- ズワァース
- 黒騎士となったバーンの最初の乗機。初めの頃こそビルバインと優勢に戦うものの、地上に出てから撃墜される。再び乗り込むがまたしても撃墜される。それ以降乗り換えてしまう為搭乗期間は意外と短い。しかし黒いカラーリングと相まって「黒騎士(バーン)&ズワァース」というイメージを強く残し、出撃する度に驚異的なオーラ力を見せつけビルバインを相手に善戦し視聴者の記憶に強く残る機体。
- ライネック
- パリで一度だけ乗り込み、ビルバインと交戦するが撃墜される。
- ブブリィ
- スパロボではミュージィ・ポーのイメージが強い機体だが、その彼女がパイロットになる前は彼が乗り込んだ。水中戦を行い、水圧で機体は損傷したが、ゼットからその戦いぶりを感心された。
- ガラバ
- 最後の乗機。この機体でビルバインと互角以上に渡り合い、最期は生身のバーンとショウがお互い刺し違える場となる。
- ハイパーガラバ
- 一旦ハイパー化するも、エレの干渉により元に戻されている。
スパロボでの搭乗機体
- ズワウス
- 『COMPACT2』第3部・『OE』・『BX』にて搭乗。また、『サンライズ英雄譚』シリーズでも愛機として登場している。
余談
- 「過去にこだわり、仮面を被って因縁の相手を追う」という仮面キャラの定番を作り出したキャラクターである。
- 杉山たかゆき氏による漫画テレビマガジン版ダンバインではショウにたった1コマで正体を見破られバーンの名前で呼ばれてしまっている。