「ペルフェクティオ」の版間の差分

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[[南極]]遺跡「[[ファブラ・フォレース]]」から出現したエネルギー体が、その場に居合わせた[[フェリオ・ラドクリフ]]の意識を取り込み、実体化した姿。ただし、[[プロトデビルン]]の長である[[イワーノ・ゲペルニッチ|ゲペルニッチ]]によると、本来はこうした現れ方はしないらしい。フェリオに無理矢理フォレースを開けられた関係と思われる。なお、そのエネルギーで憑依した身体を若返らせる事ができるようで、その容姿はフェリオというよりも彼の息子の[[ジョシュア・ラドクリフ|ジョッシュ]]に似ている。ちなみに「ペルフェクティオ」とはフェリオに憑依した状態を指し、メリオルエッセは総じて「破滅の王」と呼称。正確にはこの呼び名も本来の名ではなく、それどころか後述の理由で名前自体存在しない。
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[[南極]]遺跡「[[ファブラ・フォレース]]」から出現したエネルギー体が、その場に居合わせた[[フェリオ・ラドクリフ]]の意識を取り込み、実体化した姿。ただし、[[プロトデビルン]]の長である[[イワーノ・ゲペルニッチ|ゲペルニッチ]]によると、本来はこうした現れ方はしないらしい。フェリオに無理矢理フォレースを開けられた関係と思われる。なお、そのエネルギーで憑依した身体を若返らせる事ができるようで、その容姿はフェリオというよりも彼の息子の[[ジョシュア・ラドクリフ|ジョッシュ]]に似ている。
  
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ちなみに「ペルフェクティオ」とはフェリオに憑依した状態を指し、メリオルエッセは総じて「破滅の王」と呼称。正確にはこの呼び名も本来の名ではなく、それどころか後述の理由で名前自体存在しない。
  
 
=== 存在 ===
 
=== 存在 ===
  
その正体はあらゆる次元の「悪意」「恐怖」などの負の感情エネルギーの集合体で、ただ、「破滅」のみを求める。そのエネルギーの総量は宇宙全体を覆い尽くすほどと言われており、その力は人知の想像を超えるあまりにも超然的な存在である。また、[[ディス・アストラナガン]](の動力炉[[ディス・レヴ]])とは負の感情を力とするという共通点を持つが、その規模は文字通り桁が違う。<br />[[D]]における『[[メガゾーン23]]』の世界の[[地球]]はペルフェクティオが原因で破壊された可能性が示唆されており、ある意味で存在そのものが天災と言える。そもそも本来は明確な個我・自意識を持たない破壊エントロピーそのものであり、Dの世界に現れた時はフェリオを元にした仮の意識を持っていた。また、メリオルエッセの6人も本来は存在せず、自意識形成時のデータをもとにした使い捨てのコマ。
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その正体はあらゆる次元の「悪意」「恐怖」などの負の感情エネルギーの集合体で、ただ、「破滅」のみを求める。そのエネルギーの総量は宇宙全体を覆い尽くすほどと言われており、その力は人知の想像を超えるあまりにも超然的な存在である。<br />[[D]]における『[[メガゾーン23]]』の世界の[[地球]]はペルフェクティオが原因で破壊された可能性が示唆されており、ある意味で存在そのものが天災と言える。そもそも本来は明確な個我・自意識を持たない破壊エントロピーそのものであり、Dの世界に現れた時はフェリオを元にした仮の意識を持っていた。また、メリオルエッセの6人も本来は存在せず、自意識形成時のデータをもとにした使い捨てのコマ。
  
 
劇中では最後の最後まで姿を現さず、中盤まで断片的、かつ漠然的にしかその存在は語られなかったが、[[ズール皇帝]]や[[イワーノ・ゲペルニッチ|ゲペルニッチ]]達がその存在を強く警戒しているなど、その恐ろしさは断片的であっても十分にユーザー側にも伝わっていた。
 
劇中では最後の最後まで姿を現さず、中盤まで断片的、かつ漠然的にしかその存在は語られなかったが、[[ズール皇帝]]や[[イワーノ・ゲペルニッチ|ゲペルニッチ]]達がその存在を強く警戒しているなど、その恐ろしさは断片的であっても十分にユーザー側にも伝わっていた。
  
「主人公と関わりがある人物の肉体に憑依したエネルギー体」や「負の感情エネルギーの塊」であるラスボスという点では、後の作品である[[スーパーロボット大戦K|スパロボK]]のラスボスである[[ル=コボル]]と共通しているが、「'''存在するだけで宇宙一つを消却し、もし『破滅の王』が現出すれば世界(地球どころではなく、「スパロボD」自体)が終わる'''」と、危険度という観点では桁が違うという問題ではない。[[ファートゥム]]を破壊されても「破滅の王」の本体には影響はなく即時復活しており、ブルー・スウェアにしてもバサラとイヴの歌で負のエネルギーを抑え、総攻撃でファートゥムを一時撃破、[[トレーズ・クシュリナーダ|トレーズ]]が[[特攻]]して「破滅の王」を一時退散させた隙に現界するための門である[[ファブラ・フォレース]]を破壊し、現出自体を阻止する事でようやく事態を収拾した。
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「主人公と関わりがある人物の肉体に憑依したエネルギー体」や「負の感情エネルギーの塊」であるラスボスという点では、後の作品である[[スーパーロボット大戦K|スパロボK]]のラスボスである[[ル=コボル]]と共通しているが、「'''存在するだけで宇宙一つを消却し、もし『破滅の王』が現出すれば世界(地球どころではなく、「スパロボD」自体)が終わる'''」と、危険度という観点では桁が違うという次元ではない(霊帝やガイオウが「桁違い」なら、「破滅の王」は'''桁自体が意味を成さない''')。搭乗機の[[ファートゥム]]にしても、「破滅の王」の力の一部が「機械兵器」という形で実体化したものに過ぎない。
  
つまり、「破滅の王」という存在そのものは健在であり、自軍がやった事は'''本格的に現出する前に追い返しただけ(それでもトレーズという大きな犠牲を払っている)で、倒すことはできなかった。'''SRWシリーズの[[平行世界|世界観]]からして、今後もペルフェクティオがいずれかの「世界」に現れ、破滅へと導く可能性は大いにありえ、「D」の面々が出演する第2次OGでもし出現した場合(少なくとも[[ルイーナ]]が出現する事は既に確定している。そして、メリオルエッセの出自を考えるに、やはり「D」同様の状態で存在しているのは間違いないだろう)、鋼龍戦隊は何ら対抗策がないまま戦闘を迎えることになる。
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ブルー・スウェアはこの存在を何とか撃退することが出来たが、その方法はバサラとイヴの歌で負のエネルギーを抑え、総攻撃でファートゥムを一時撃破、[[トレーズ・クシュリナーダ|トレーズ]][[特攻]]して「破滅の王」を一時退散させた隙に現界するための門である[[ファブラ・フォレース]]を破壊し、現出自体を阻止する事でようやく事態を収拾するというものだった。
  
=== 総論 ===
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つまり、「破滅の王」という存在そのものは健在であり、自軍がやった事は'''本格的に現出する前に追い返しただけ(それでもトレーズという大きな犠牲を払っている)で、倒すことはできなかった。'''
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=== 特徴 ===
  
 
現状、スパロボのラスボスとしては、'''滅ぼそうとして滅ぼせなかった'''唯一の存在である([[W]]の[[ザ・データベース]]は事情が特殊な上、最終的に和解しているため滅亡はしていない)。その恐ろしさや脅威の大きさは並行世界全てを破滅させたSC2の[[シュウイチロウ・ユキムラ]]といい勝負だが、こちらは元を断てない分始末が悪い。
 
現状、スパロボのラスボスとしては、'''滅ぼそうとして滅ぼせなかった'''唯一の存在である([[W]]の[[ザ・データベース]]は事情が特殊な上、最終的に和解しているため滅亡はしていない)。その恐ろしさや脅威の大きさは並行世界全てを破滅させたSC2の[[シュウイチロウ・ユキムラ]]といい勝負だが、こちらは元を断てない分始末が悪い。
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こんな無茶苦茶な設定になった理由は、スパロボDの登場作品に「[[マクロス7]]」があり、その敵対勢力である[[プロトデビルン]](より正確にいうと、「宇宙全ての[[スピリチア]]を吸い尽くす」[[ゲペルニッチ]])を超える脅威を表現するため、という理由が強い。
 
こんな無茶苦茶な設定になった理由は、スパロボDの登場作品に「[[マクロス7]]」があり、その敵対勢力である[[プロトデビルン]](より正確にいうと、「宇宙全ての[[スピリチア]]を吸い尽くす」[[ゲペルニッチ]])を超える脅威を表現するため、という理由が強い。
  
このペルフェクティオよりも危険かつ強大な存在は、スパロボシリーズ全体を見ても絶無に近いレベルで例がない(唯一、辛うじて比肩するのがシュウイチロウ&アゾエーブ。その他の大半は「地球の危機」レベル、最悪でも「全銀河の危機」止まり)。全次元規模の災厄で、かつ「'''破壊エントロピー自体'''」が相手となると、これを滅ぼす手段は理論上存在しない(アゾエーブはエントロピーを味方につけていたが、破滅の王はそのエントロピーそのもの。版権作品で言うと、元ネタと思しきラ=グースや時天空が近い)。
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このペルフェクティオよりも危険かつ強大な存在は、スパロボシリーズ全体を見ても絶無に近いレベルで例がない(唯一、辛うじて比肩するのがシュウイチロウ&アゾエーブ。その他の大半は「地球の危機」レベル、最悪でも「全銀河の危機」止まり)。本気で「破滅の王」を相手取るなら、正真正銘の「神」でもなければ不可能であろう(下手をすると時天空やラ=グースでも難しい)。これほどまでに無茶苦茶な存在でありながら曲がりなりにも事態を収拾できたのは、フェリオという器に宿ってしまったがゆえ、本来存在しないはずの知性や肉体、自我という'''イレギュラーな縛り'''が発生したためである。つまり「ペルフェクティオ」とは、「『破滅の王』が人間でもどうにかこうにか対処できなくもないレベルまで縛りを受けた状態」と言い換えることが出来る。
  
 
類似する存在であるケイサル・エフェスやル=コボルは初めから作中世界に存在していたのに対し、「破滅の王」は次元の狭間から作中世界に現出しようとしていた。ただ、あまりにも大きすぎるエネルギーゆえか、自力で世界の枠を超えることが出来ず、ファブラ・フォレースやクロスゲートなどの「次元の門」を通じて現界を試みるという特徴がある。そのため、'''滅ぼすのは不可能だが、方法を問わなければ対処することは容易い'''という極端な特徴を持っている(Dにおける「メガゾーン23」の世界では地球そのものに対して攻撃を加えることで現出を阻止し、本編では前述の通りファートゥム撃破後にファブラ・フォレースを破壊して追い返している)。
 
類似する存在であるケイサル・エフェスやル=コボルは初めから作中世界に存在していたのに対し、「破滅の王」は次元の狭間から作中世界に現出しようとしていた。ただ、あまりにも大きすぎるエネルギーゆえか、自力で世界の枠を超えることが出来ず、ファブラ・フォレースやクロスゲートなどの「次元の門」を通じて現界を試みるという特徴がある。そのため、'''滅ぼすのは不可能だが、方法を問わなければ対処することは容易い'''という極端な特徴を持っている(Dにおける「メガゾーン23」の世界では地球そのものに対して攻撃を加えることで現出を阻止し、本編では前述の通りファートゥム撃破後にファブラ・フォレースを破壊して追い返している)。
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破滅の王そのものである「負のエネルギー」に対抗する唯一の手段は「正のエネルギー」であり、スパロボDでは[[熱気バサラ]]と[[時祭イヴ]]の歌が(エネルギーの総量が桁違いとはいえ)該当していた。しかし、それでもフェリオという器に縛られていたからこそ有効に働いたのであり、「破滅の王」本体に対しては全くの無力であると見ていいだろう。
 
破滅の王そのものである「負のエネルギー」に対抗する唯一の手段は「正のエネルギー」であり、スパロボDでは[[熱気バサラ]]と[[時祭イヴ]]の歌が(エネルギーの総量が桁違いとはいえ)該当していた。しかし、それでもフェリオという器に縛られていたからこそ有効に働いたのであり、「破滅の王」本体に対しては全くの無力であると見ていいだろう。
  
なお、発生の理由は不明。規模と脅威度が桁違いとはいえ、その在り方は[[プロトデビルン]]に似ているらしい。
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=== 総論 ===
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フェリオの意識を介して「破滅の王」が語ったところによれば、「無限に広がり続ける宇宙を、無限に原初の闇に戻し続けるもの」であるらしい。つまり、MXでいう所の「並行世界の増殖」に対し、連鎖崩壊を防ぐために世界を間引く存在と言える。言ってみれば「破滅の王」とはエントロピーがどうのこうのというよりは、「死滅」という'''「現象」そのもの'''であり、ペルフェクティオは偶然発生したスパロボ世界における端末、と言える。
  
フェリオの意識を介して「破滅の王」が語ったところによれば、「無限に広がり続ける宇宙を、無限に原初の闇に戻し続けるもの」であるらしい。つまり、MXでいう所の「並行世界の増殖」に対し、連鎖崩壊を防ぐために世界を間引く存在と言える。言ってみれば「破滅の王」とはエントロピーがどうのこうのというよりは、「死滅」という'''「現象」そのもの'''と言い換えられるだろう。
 
  
 
== 登場作品と役柄 ==
 
== 登場作品と役柄 ==
 
;[[スーパーロボット大戦D]]
 
;[[スーパーロボット大戦D]]
:ラスボス。最後の最後で登場し、[[ファートゥム]]に乗る。たしかに強いが、機体にHP回復がないため、[[ズール皇帝|ズール様]]や[[イワーノ・ゲペルニッチ|ゲペルニッチ]]に比べると少し分が悪い。彼自身が言うとおり、「肉の身体に縛られたが故」だろうか。この時点ではハードの関係で台詞が少ないが、それが却って不気味さを煽っている。
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:ラスボス。最後の最後で登場し、[[ファートゥム]]に乗る。たしかに強いが、機体にHP回復がないため、[[ズール皇帝|ズール様]]や[[イワーノ・ゲペルニッチ|ゲペルニッチ]]に比べると少し分が悪い。彼自身が言うとおり、「肉の身体に縛られたが故」だろうか。この時点ではハードの関係で台詞が少ないが、それが却って不気味さを煽っている。回避の高い機体でチクチク削るのが一番楽。
  
 
== パイロットステータス設定の傾向 ==
 
== パイロットステータス設定の傾向 ==
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命中が全パイロット中2位、回避が33位。それ以外は全てトップという文字通りの怪物。「破滅の王」自体が現界していれば能力どころの話ではないだろうが。
 
命中が全パイロット中2位、回避が33位。それ以外は全てトップという文字通りの怪物。「破滅の王」自体が現界していれば能力どころの話ではないだろうが。
 
=== [[精神コマンド]] ===
 
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;不明
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:携帯機の敵は精神コマンドを持っていない。OGに登場した時のラインナップが気になる所である。
 
=== [[特殊技能]] ===
 
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;[[底力]]L9 [[援護攻撃]]L4 [[指揮官|指揮]]L4 [[コンボ]]L4 [[カウンター]]
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:Dにおけるラインナップ。ボス恒例の底力に加え、信じられない事に援護攻撃持ち。指揮で強化したメリオルエッセ機を自分が援護して来るため、実際のダメージは数値以上に大きい。だからと言って単機にすると「ウルティムム」で一網打尽にされる上、下手に援護陣形を組むと「オルクステレブラー」でまとめて貫かれる。付け入る隙がどこにもないため、[[V2ガンダム]]や[[プロトガーランド]]などの回避の高い機体で少しずつ削って行こう。
 
== 人間関係 ==
 
== 人間関係 ==
 
;[[フェリオ・ラドクリフ]]
 
;[[フェリオ・ラドクリフ]]
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:ゲペルニッチ達[[プロトデビルン]]も、その存在は知っていた様子で、無限の並行宇宙から自分たちと同次元に現れた事を驚いていた。ペルフェクティオは彼らとは性質の異なっていた同種の存在であったらしい。ペルフェクティオを食い止める為に[[ブルー・スウェア]]に力を貸してくれる。
 
:ゲペルニッチ達[[プロトデビルン]]も、その存在は知っていた様子で、無限の並行宇宙から自分たちと同次元に現れた事を驚いていた。ペルフェクティオは彼らとは性質の異なっていた同種の存在であったらしい。ペルフェクティオを食い止める為に[[ブルー・スウェア]]に力を貸してくれる。
 
;[[流竜馬 (OVA)]]
 
;[[流竜馬 (OVA)]]
:時空の狭間で、[[ゲッターエンペラー]]を通じてその気配を感じ取っていた。実際にペルフェクティオを相手にして真正面から対抗し勝利する為には[[ゲッターエンペラー]]クラスの機体が必要と思われる。
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:時空の狭間で、[[ゲッターエンペラー]]を通じてその気配を感じ取っていた。実際にペルフェクティオを相手にして真正面から対抗し勝利する為には[[ゲッターエンペラー]]クラスの機体でも全く足りないと思われる。
 
;[[熱気バサラ]]、[[時祭イヴ]]
 
;[[熱気バサラ]]、[[時祭イヴ]]
 
:ペルフェクティオと対に位置するエネルギーである「歌エネルギー」を持つ存在。彼らの歌が、ペルフェクティオへの反撃の大きな鍵となる。早い話、この二人がいなければペルフェクティオと戦うことすらできなかった。
 
:ペルフェクティオと対に位置するエネルギーである「歌エネルギー」を持つ存在。彼らの歌が、ペルフェクティオへの反撃の大きな鍵となる。早い話、この二人がいなければペルフェクティオと戦うことすらできなかった。
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== [[BGM|パイロットBGM]] ==
 
== [[BGM|パイロットBGM]] ==
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;「Despair」
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:専用曲。ジョッシュの通常曲のアップテンポアレンジであり、ユーザーからも非常に人気が高い。ちなみに曲名を知らなくてもユーザー間なら「'''完璧親父の曲'''」と言えば通じる。
  
 
== 名台詞 ==
 
== 名台詞 ==

2012年12月9日 (日) 00:06時点における版

ペルフェクティオ(Perfectio)


南極遺跡「ファブラ・フォレース」から出現したエネルギー体が、その場に居合わせたフェリオ・ラドクリフの意識を取り込み、実体化した姿。ただし、プロトデビルンの長であるゲペルニッチによると、本来はこうした現れ方はしないらしい。フェリオに無理矢理フォレースを開けられた関係と思われる。なお、そのエネルギーで憑依した身体を若返らせる事ができるようで、その容姿はフェリオというよりも彼の息子のジョッシュに似ている。

ちなみに「ペルフェクティオ」とはフェリオに憑依した状態を指し、メリオルエッセは総じて「破滅の王」と呼称。正確にはこの呼び名も本来の名ではなく、それどころか後述の理由で名前自体存在しない。

存在

その正体はあらゆる次元の「悪意」「恐怖」などの負の感情エネルギーの集合体で、ただ、「破滅」のみを求める。そのエネルギーの総量は宇宙全体を覆い尽くすほどと言われており、その力は人知の想像を超えるあまりにも超然的な存在である。
Dにおける『メガゾーン23』の世界の地球はペルフェクティオが原因で破壊された可能性が示唆されており、ある意味で存在そのものが天災と言える。そもそも本来は明確な個我・自意識を持たない破壊エントロピーそのものであり、Dの世界に現れた時はフェリオを元にした仮の意識を持っていた。また、メリオルエッセの6人も本来は存在せず、自意識形成時のデータをもとにした使い捨てのコマ。

劇中では最後の最後まで姿を現さず、中盤まで断片的、かつ漠然的にしかその存在は語られなかったが、ズール皇帝ゲペルニッチ達がその存在を強く警戒しているなど、その恐ろしさは断片的であっても十分にユーザー側にも伝わっていた。

「主人公と関わりがある人物の肉体に憑依したエネルギー体」や「負の感情エネルギーの塊」であるラスボスという点では、後の作品であるスパロボKのラスボスであるル=コボルと共通しているが、「存在するだけで宇宙一つを消却し、もし『破滅の王』が現出すれば世界(地球どころではなく、「スパロボD」自体)が終わる」と、危険度という観点では桁が違うという次元ではない(霊帝やガイオウが「桁違い」なら、「破滅の王」は桁自体が意味を成さない)。搭乗機のファートゥムにしても、「破滅の王」の力の一部が「機械兵器」という形で実体化したものに過ぎない。

ブルー・スウェアはこの存在を何とか撃退することが出来たが、その方法はバサラとイヴの歌で負のエネルギーを抑え、総攻撃でファートゥムを一時撃破、トレーズ特攻して「破滅の王」を一時退散させた隙に現界するための門であるファブラ・フォレースを破壊し、現出自体を阻止する事でようやく事態を収拾するというものだった。

つまり、「破滅の王」という存在そのものは健在であり、自軍がやった事は本格的に現出する前に追い返しただけ(それでもトレーズという大きな犠牲を払っている)で、倒すことはできなかった。

特徴

現状、スパロボのラスボスとしては、滅ぼそうとして滅ぼせなかった唯一の存在である(Wザ・データベースは事情が特殊な上、最終的に和解しているため滅亡はしていない)。その恐ろしさや脅威の大きさは並行世界全てを破滅させたSC2のシュウイチロウ・ユキムラといい勝負だが、こちらは元を断てない分始末が悪い。

なお、ル=コボルとは違い、憑依されていた人間が元の状態に戻ることは無い。憑依された時点でその人間の意識は消滅し、人間としては死亡してしまう。一瞬たりともフェリオの人格が戻る事はなかった(ただし記憶はそのまま残るため、消滅というよりも「破滅の王」に乗っ取られるというべきであろう)。

こんな無茶苦茶な設定になった理由は、スパロボDの登場作品に「マクロス7」があり、その敵対勢力であるプロトデビルン(より正確にいうと、「宇宙全てのスピリチアを吸い尽くす」ゲペルニッチ)を超える脅威を表現するため、という理由が強い。

このペルフェクティオよりも危険かつ強大な存在は、スパロボシリーズ全体を見ても絶無に近いレベルで例がない(唯一、辛うじて比肩するのがシュウイチロウ&アゾエーブ。その他の大半は「地球の危機」レベル、最悪でも「全銀河の危機」止まり)。本気で「破滅の王」を相手取るなら、正真正銘の「神」でもなければ不可能であろう(下手をすると時天空やラ=グースでも難しい)。これほどまでに無茶苦茶な存在でありながら曲がりなりにも事態を収拾できたのは、フェリオという器に宿ってしまったがゆえ、本来存在しないはずの知性や肉体、自我というイレギュラーな縛りが発生したためである。つまり「ペルフェクティオ」とは、「『破滅の王』が人間でもどうにかこうにか対処できなくもないレベルまで縛りを受けた状態」と言い換えることが出来る。

類似する存在であるケイサル・エフェスやル=コボルは初めから作中世界に存在していたのに対し、「破滅の王」は次元の狭間から作中世界に現出しようとしていた。ただ、あまりにも大きすぎるエネルギーゆえか、自力で世界の枠を超えることが出来ず、ファブラ・フォレースやクロスゲートなどの「次元の門」を通じて現界を試みるという特徴がある。そのため、滅ぼすのは不可能だが、方法を問わなければ対処することは容易いという極端な特徴を持っている(Dにおける「メガゾーン23」の世界では地球そのものに対して攻撃を加えることで現出を阻止し、本編では前述の通りファートゥム撃破後にファブラ・フォレースを破壊して追い返している)。

破滅の王そのものである「負のエネルギー」に対抗する唯一の手段は「正のエネルギー」であり、スパロボDでは熱気バサラ時祭イヴの歌が(エネルギーの総量が桁違いとはいえ)該当していた。しかし、それでもフェリオという器に縛られていたからこそ有効に働いたのであり、「破滅の王」本体に対しては全くの無力であると見ていいだろう。

総論

フェリオの意識を介して「破滅の王」が語ったところによれば、「無限に広がり続ける宇宙を、無限に原初の闇に戻し続けるもの」であるらしい。つまり、MXでいう所の「並行世界の増殖」に対し、連鎖崩壊を防ぐために世界を間引く存在と言える。言ってみれば「破滅の王」とはエントロピーがどうのこうのというよりは、「死滅」という「現象」そのものであり、ペルフェクティオは偶然発生したスパロボ世界における端末、と言える。


登場作品と役柄

スーパーロボット大戦D
ラスボス。最後の最後で登場し、ファートゥムに乗る。たしかに強いが、機体にHP回復がないため、ズール様ゲペルニッチに比べると少し分が悪い。彼自身が言うとおり、「肉の身体に縛られたが故」だろうか。この時点ではハードの関係で台詞が少ないが、それが却って不気味さを煽っている。回避の高い機体でチクチク削るのが一番楽。

パイロットステータス設定の傾向

能力値

命中が全パイロット中2位、回避が33位。それ以外は全てトップという文字通りの怪物。「破滅の王」自体が現界していれば能力どころの話ではないだろうが。

精神コマンド

不明
携帯機の敵は精神コマンドを持っていない。OGに登場した時のラインナップが気になる所である。

特殊技能

底力L9 援護攻撃L4 指揮L4 コンボL4 カウンター
Dにおけるラインナップ。ボス恒例の底力に加え、信じられない事に援護攻撃持ち。指揮で強化したメリオルエッセ機を自分が援護して来るため、実際のダメージは数値以上に大きい。だからと言って単機にすると「ウルティムム」で一網打尽にされる上、下手に援護陣形を組むと「オルクステレブラー」でまとめて貫かれる。付け入る隙がどこにもないため、V2ガンダムプロトガーランドなどの回避の高い機体で少しずつ削って行こう。

人間関係

フェリオ・ラドクリフ
依代。
グラキエース
ウェントス
イグニス
アクイラ
コンターギオ
ウンブラ
彼ら6人を創造する。展開次第ではグラキエースorウェントスに離反される。OG2ndではウェントスの特攻を受けてクロスゲートが損傷し、世界の外へ追い出されることとなった。

版権作品との人間関係

早乙女博士コーウェンスティンガー
ペルフェクティオの強大さや恐ろしさに早々と気付いており、死の間際にペルフェクティオの存在の警告を遺した。コーウェン達の言葉からゲッター線の力で、何らかの対策も講じる事が可能だった様子。
ズール皇帝
さすがのズール皇帝も、ペルフェクティオの存在を感じ取り、その存在を恐れ、警戒していた。彼が地球を破壊しようとしたのも、このペルフェクティオの現出阻止のため。
ゲペルニッチ
ゲペルニッチ達プロトデビルンも、その存在は知っていた様子で、無限の並行宇宙から自分たちと同次元に現れた事を驚いていた。ペルフェクティオは彼らとは性質の異なっていた同種の存在であったらしい。ペルフェクティオを食い止める為にブルー・スウェアに力を貸してくれる。
流竜馬 (OVA)
時空の狭間で、ゲッターエンペラーを通じてその気配を感じ取っていた。実際にペルフェクティオを相手にして真正面から対抗し勝利する為にはゲッターエンペラークラスの機体でも全く足りないと思われる。
熱気バサラ時祭イヴ
ペルフェクティオと対に位置するエネルギーである「歌エネルギー」を持つ存在。彼らの歌が、ペルフェクティオへの反撃の大きな鍵となる。早い話、この二人がいなければペルフェクティオと戦うことすらできなかった。
トレーズ・クシュリナーダ
最後の最後に彼の捨て身の攻撃を受け、彼が己の命を懸けて稼いだ時間にブルー・スウェアによってファブラ・フォレースを破壊される。

パイロットBGM

「Despair」
専用曲。ジョッシュの通常曲のアップテンポアレンジであり、ユーザーからも非常に人気が高い。ちなみに曲名を知らなくてもユーザー間なら「完璧親父の曲」と言えば通じる。

名台詞

「ペルフェクティオとは、我が宿りしかりそめの、この体の名」
「我は破滅、我は混沌…すべてをただ消し去る。無限に広がり続ける宇宙を、無限に原初の闇へと戻し続けるもの…我はすべての宇宙とともに存在するもの」
「この器と同じ、自らを人と呼ぶ生命体よ。この世界が破滅へと導かれる時がきた…」
最終話で初登場したときの台詞。
「我は破滅をつかさどるもの。破滅を導くもの」
「そして、破滅そのもの…」
戦闘セリフの一つ。第2次OGではエデッセサペレ使用時の台詞に採用されている。
「なんと…」
「かりそめとはいえ、我の力をこれほど退けるというのか…」
重傷時。「ペルフェクティオ」の力は、フェリオとファートゥムを介して「破滅の王」の力を再現しているだけに過ぎないらしい。
「まさか、我の力が……!?」
「あり得ぬ……こんなことは、あり得ぬはずだ……」
撃墜台詞。破滅の王が動揺を示した瞬間である。ちなみにこの台詞、撃墜台詞では珍しい2枠を使用した台詞である(他には第3次αクルーゼ程度)。
「無駄だ…我は、死と滅びを糧として存在するが故に。我を滅ぼすことは、できぬ」
「終わりだ。お前たちに与えよう、完全なる滅びを。我が一部となって、消えるがよい」
一度倒されたにも関わらず、何事も無かったかのように復活したときの台詞。そして、ブルー・スウェアにさらなる絶望を与えることに…。
「感じるぞ…お前たちの、叫びを。絶望の果てに滅びを迎え…我が力となれ、人という名の生命体よ」
再び復活したペルフェクティオによって、体すらまともに動かせないほどの理性を超越した名状しがたき恐怖の感情が喚起され、次々と戦意を失っていくブルー・スウェアに対して。
「あり得ぬ…我は無限、我は永遠。滅びの宿命をもつただの生命体が、死と滅びと、負の波動のすべてによって存在し続ける我の力を退けるなど。たとえ我が、このかりそめの体を通してのみ、この世界に存在しているとしても……あり得ぬ!」
主人公機体やバサラ、エンジェル・ハイロゥなど、様々な生命と想いの力により、死と滅びの力によるプレッシャーが退けられて。
「ぬぅ……この肉の体に縛られたが故か。だが、我を退ける、この力は…存在を許してはならぬ…」
二度目に撃破された際の台詞。この後、古代機械ファブラ・フォレースを破壊する時間もなく再び復活するも、トレーズの特攻で世界の外へと押し出され、その隙にブルー・スウェアの総攻撃で古代機械ファブラ・フォレースは破壊される。だが、「破滅の王」は未だ健在。滅びそのものたる彼の王が終焉を迎える日は、永遠にないのだろう……。


余談

  • ペルフェクティオはラテン語で「完璧」や「完全」といった意味で(英語圏なら「Perfect」)、取り付いているのが主人公の「親父」なので、ユーザーからは「完璧親父」と呼ばれている。因みに石川賢の作品で『ゲッターロボサーガ』とも関連が囁かれる『虚無戦記』の敵役、ラ=グースとその性質が非常に似ている。
  • 最終話で登場する際メリオルエッセの機体を配下として蘇らせるのだが、これは同時期に発売された『COMPACT3』のラスボス・修羅王の使用した奥義「闘鬼転生」とほぼ同じ。偶然なのか意図的なのかは不明だが、「復活したのは機体だけでパイロットは一般兵」、「一体だけいないストゥディウムアガレス)」という所まで共通している。