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またこのアルカナの正位置と逆位置は、シンカ=「発展」の方向性を誤って可能性を潰した=「行き詰まり」に至った存在への「審判」を連想させる。関連要素の数まで参考にしていると思われるZシリーズにおいて、3人の人物と[[天使・悪魔|天使]]はそれぞれ誰に割り当てられるのだろうか。ちなみに、カード自体は最後の審判をモチーフとしており、この審判では全ての死者は蘇り永遠の命を得るか地獄に落ちるという。[[アサキム・ドーウィン|太極によって'''永遠に生きるという地獄'''に落ちた男]]が登場しているが、関係性は不明。 | またこのアルカナの正位置と逆位置は、シンカ=「発展」の方向性を誤って可能性を潰した=「行き詰まり」に至った存在への「審判」を連想させる。関連要素の数まで参考にしていると思われるZシリーズにおいて、3人の人物と[[天使・悪魔|天使]]はそれぞれ誰に割り当てられるのだろうか。ちなみに、カード自体は最後の審判をモチーフとしており、この審判では全ての死者は蘇り永遠の命を得るか地獄に落ちるという。[[アサキム・ドーウィン|太極によって'''永遠に生きるという地獄'''に落ちた男]]が登場しているが、関係性は不明。 | ||
− | そして最後の「世界」は「完全」/「臨界点・調和の崩壊」を意味しており、止まった時間の中でゆっくりと滅んでいくエタニティ・フラットとの関連が予想できる。また、描かれている人物は最初の「愚者」に戻って新しい旅=ループを始めるという解釈もあり、この説では「世界」は終わりであると同時に始まりでもあり、輪廻転生を繰り返すことで限りなく終わりに近づいていくことが重要だという。これは、12000年周期でループを繰り返し、その果てに終焉を迎えようとしている多元世界そのものの設定元とも取れる。寓画のデザインは楕円状に伸びる植物に囲まれた性別不詳の人物を中心に、四大属性を象徴する存在が四隅に配置されている、という構成が特徴。この4体を御使いとするなら、その中心に座するのは[[至高神ソル]] | + | そして最後の「世界」は「完全」/「臨界点・調和の崩壊」を意味しており、止まった時間の中でゆっくりと滅んでいくエタニティ・フラットとの関連が予想できる。また、描かれている人物は最初の「愚者」に戻って新しい旅=ループを始めるという解釈もあり、この説では「世界」は終わりであると同時に始まりでもあり、輪廻転生を繰り返すことで限りなく終わりに近づいていくことが重要だという。これは、12000年周期でループを繰り返し、その果てに終焉を迎えようとしている多元世界そのものの設定元とも取れる。寓画のデザインは楕円状に伸びる植物に囲まれた性別不詳の人物を中心に、四大属性を象徴する存在が四隅に配置されている、という構成が特徴。この4体を御使いとするなら、その中心に座するのは[[至高神ソル]]もしくは[[至高神Z|Z]]であるとも取れる。 |
なお、十二星座と無関係な他のアルカナも太陽と同じくZシリーズに関与しているのかは不明(確証はないが、何人かのキャラがタロット及び「[[神]]」なる力と関連している様子がある)。 | なお、十二星座と無関係な他のアルカナも太陽と同じくZシリーズに関与しているのかは不明(確証はないが、何人かのキャラがタロット及び「[[神]]」なる力と関連している様子がある)。 |
2015年6月20日 (土) 16:17時点における版
太極(たいきょく / Taikyoku)
『周易』における概念であり、万物の根源とされる存在である。中国語読みでは「タイチー」。日本語読みでは「たいきょく」。太極に至るためには「十二の鍵」が必要とされている。
「太極図」と俗に言われる図は「陰陽魚」という、白と黒二色の勾玉が合わさった真円で表される。黒は陰を表し、下降する気を意味し、白は陽を表し、上昇する気を意味する。領域が広がっていくのは、それぞれの気が生まれ、徐々に盛んになっていく様子を表し、やがて陰は陽を飲み込もうとし、陽は陰を飲み込もうとする。陰が極まれば陽に変じ、陽が極まれば陰に変じる。
また、それぞれの「魚」の目の部分にある対称色の点は、「陰の中の陽」「陽の中の陰」を表している。どんなに陰が強まっても、その中には必ず陽があり、やがて陰が極まればそれは陽へと転じる。逆に陽が強まっても、その中には陰があり、陽が極まればそれは陰に変じる。陰陽魚の太極図は、これをどこまでも繰り返すことを示している。
スパロボシリーズにおいて
Zシリーズに登場した単語で、アサキム・ドーウィン曰く「宇宙全ての源理、全ての事象の始まりと終わりを司る意志」とのこと。 OG外伝でダークブレインが言及した「至高天」、第2次OGで孫光龍が述べた「大羅天」と同一の存在の可能性が高い。
Zシリーズにおけるその正体は、御使いがオリジン・ローを制御するためのシステムとして生み出した人造神、「至高神ソル」である。概要はリンク先参照のこと。
陰陽と星座との関係
『スフィア』の名称は「黄道十二星座」に対応したものだが、大極の「陰陽」に当て嵌めると以下の通り(陰陽説では旧月で当て嵌める)。
新月 | 旧月 | 陰陽 | 性別 | 数学 | 星座 | リアクター |
---|---|---|---|---|---|---|
2月 | 1月 | 陽 | 男 | +(正) | 水瓶座 | ユーサー・インサラウム |
3月 | 2月 | 陰 | 女 | −(負) | 魚座 | アサキム・ドーウィン |
4月 | 3月 | 陽 | 男 | +(正) | 牡羊座 | アイム・ライアード |
5月 | 4月 | 陰 | 女 | −(負) | 牡牛座 | エルーナルーナ・バーンストラウス |
6月 | 5月 | 陽 | 男 | +(正) | 双子座 | ガドライト・メオンサム →ヒビキ・カミシロ |
7月 | 6月 | 陰 | 女 | −(負) | 蟹座 | 尸空 |
8月 | 7月 | 陽 | 男 | +(正) | 獅子座 | ランド・トラビス |
9月 | 8月 | 陰 | 女 | −(負) | 乙女座 | セツコ・オハラ |
10月 | 9月 | 陽 | 男 | +(正) | 天秤座 | クロウ・ブルースト |
11月 | 10月 | 陰 | 女 | −(負) | 蠍座 | バルビエル・ザ・ニードル |
12月 | 11月 | 陽 | 男 | +(正) | 射手座 | 次元将ヴィルダーク |
1月 | 12月 | 陰 | 女 | −(負) | 山羊座 | アサキム・ドーウィン (奪取。元所持者は女性) |
この通り、リアクターと陰陽の割り振りはほぼ一致しているが、尸空の登場で崩れている。[1]
太極とタロット
太極の欠片とされる十二のスフィアはそれぞれ、対応する星宮に関連付けられるタロットの寓画・寓意を元ネタとする能力や属性を持っているが、このタロットの中にはZシリーズにおいて太極そのものの代名詞となっている「太陽」が存在する。
前記した要素や情報を踏まえて太陽の示す寓意を見てみると、正位置が「成功」「誕生」、逆位置が「不調」「衰退」である。正位置の中には「約束された将来=運命」もあり、運命そのものと言える太極に関連できる。
マルセイユ版の寓画が示しているのは互いに相反する、あらゆる二つの要素の結合であり、陰陽それぞれの融合で成り立つ太極の概念に合致する。さらに太陽の下に描かれる二人の人間は「別個に認識されるようになった相反するふたつ」の象徴であり、「異性の双子」として現されている。ここから「あらゆる対立物、男と女、霊と肉、心と身体が直接的、人間的に関わりあえるようになった」ことを意味している。そして後方の壁や黄金の床は、簡単に言うと「破壊することの出来ない本質」を表しており、シリーズから切り離すことが出来ず、どのストーリーにもついて回る太極の存在を思わせる。前述の通り、太極とは元々陰陽という相反する二つが絡み合う形となっており、「相反する二つの融合」という要素が前面に出されている。ウェイト版の寓画では、これだけ重んじた「双子」の要素が描かれておらず、「赤い旗を持ち、白馬にまたがったひとりの子供」となっている。これはマルセイユ版とは示す意味がそもそも異なり、ウェイト版のこれは錬金術的な意味が大きく含まれている。本当に簡単に言うと「人類の終わりなき前進を先導する、月と太陽の導きによって完全存在となった=物質的・動物的本質を完全にコントロールできる存在」である(赤い旗は錬金術における「赤化(ルベド)」、白い馬は自然そのものを意味する)。
ちなみに「太陽」のアルカナにはもう一つのデザインとして「運命の糸を紡ぐ女」というものがある。
また、登場人物である双子(正確にはほぼ同じ外見+同じもしくは真逆の特性を持つ1対)というファクターはタロットでも度々登場している重要要素であり、双子座のスフィアが持つ特性も「相反する二つ」をテーマとしているなど浅からぬ関係が伺える。なお、双子相当の要素を持つタロットは女教皇・教皇・戦車・吊られた男・悪魔・月・太陽と、恋人も加えると1/3以上のアルカナに登場している。
この「太陽」における二つの要素の接触は、きわめて重要な本質的変革(=シンカ)の一歩目であり、「人が太陽の時代を生き、シンカの入り口に立った」時獄篇の物語を連想することが出来る。それは、破界篇・再世篇において多くの者が試みた「人の意志の合一」が「根源的な災厄」への対抗策だとされていることからも伺える。
さらに大アルカナはこの「太陽」の次に「審判」「世界」の2枚が続くが、この2枚はZシリーズの物語を表すかのような寓意・寓画が続いている。それを示すように人間が干渉しうるアルカナは太陽までであり、残る2枚は超常的な意思に依存する=キャラが関知し得ないストーリー展開と言える。
「審判」は「発展」/「行き詰まり」を表しており、寓画は「光と音で逃れられない干渉を行う天使と、三位一体となって復活した人物」を描いている。この天使は「恋人」のものとは異なり、人間がその存在を認識した上で意識的にコンタクトを取っているとされており、「神の使徒=代行者」の意志に従って永遠を甘受しようとするクロノ保守派の動向と関連している。さらに「光と音で干渉する天使」という存在は、ヒビキが物語以前に遭遇し、笑い声と次元震の光と共に多くの人間の心を破壊した「テンシ」を思わせる。
またこのアルカナの正位置と逆位置は、シンカ=「発展」の方向性を誤って可能性を潰した=「行き詰まり」に至った存在への「審判」を連想させる。関連要素の数まで参考にしていると思われるZシリーズにおいて、3人の人物と天使はそれぞれ誰に割り当てられるのだろうか。ちなみに、カード自体は最後の審判をモチーフとしており、この審判では全ての死者は蘇り永遠の命を得るか地獄に落ちるという。太極によって永遠に生きるという地獄に落ちた男が登場しているが、関係性は不明。
そして最後の「世界」は「完全」/「臨界点・調和の崩壊」を意味しており、止まった時間の中でゆっくりと滅んでいくエタニティ・フラットとの関連が予想できる。また、描かれている人物は最初の「愚者」に戻って新しい旅=ループを始めるという解釈もあり、この説では「世界」は終わりであると同時に始まりでもあり、輪廻転生を繰り返すことで限りなく終わりに近づいていくことが重要だという。これは、12000年周期でループを繰り返し、その果てに終焉を迎えようとしている多元世界そのものの設定元とも取れる。寓画のデザインは楕円状に伸びる植物に囲まれた性別不詳の人物を中心に、四大属性を象徴する存在が四隅に配置されている、という構成が特徴。この4体を御使いとするなら、その中心に座するのは至高神ソルもしくはZであるとも取れる。
なお、十二星座と無関係な他のアルカナも太陽と同じくZシリーズに関与しているのかは不明(確証はないが、何人かのキャラがタロット及び「神」なる力と関連している様子がある)。
関連作品
- スーパーロボット大戦ORIGINAL GENERATIONS
- シュテルン・ノイレジセイアとの決戦でギリアム・イェーガーが発言。単語が初登場した作品である。
- スーパーロボット大戦OG外伝
- ダークブレインが言及した。今後のOGシリーズの伏線を匂わせている。
- 第2次スーパーロボット大戦OG
- 孫光龍は「大羅天」と呼んでおり、遠回しではあるが黒の英知に触れた者達やバアルの存在にも言及している。
- スーパーロボット大戦Z
- アサキム・ドーウィンはこの太極に至る為にスフィアを求めているようだ。概要はリンク先参照。
脚注
余談
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